JPS6018456Y2

JPS6018456Y2 - 衣服用テ−プ

Info

Publication number: JPS6018456Y2
Application number: JP1981059142U
Authority: JP
Inventors: 澄男小林; 道雄片岡
Original assignee: ハイベルト株式会社; 山一機業株式会社
Priority date: 1981-04-22
Filing date: 1981-04-22
Publication date: 1985-06-04
Also published as: JPS57172093U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は衣服用テープ、詳しくは、主としてズボンやス
カート等の腰まわりの裏面に縫着し、前記ズボンやスカ
ートがすり下ったり、あるいはワイシャツ等の上衣がず
り上ったりするのを防止するためのテープに関する。

一般にこの種のテープは、例えば厚地の帯状有体の表面
にゴム条糸を添わせ、これを縫糸で縫い付けているが、
前記構造のテープによれば通気性が極めて悪く、従って
前記テープを例えば夏物のズボン等に縫着した場合には
、腰まわりに汗をかいて衣服をよごしたり、あるいは身
体に不快感を感じたりする虞れがあった。

又前記構造のテープは長さ方向、若しくは幅方向への伸
縮性がなくて融通がきかないため、ズボンやスカート等
の腰まわりに沿って縫着するのに非常に手間を要するも
のであった。

本考案はこのような実情に鑑みて考案したものであって
、目的とするところは、通気性に優れ、しかも伸縮自在
で、ズボンやスカートなどの衣服への取付けも簡単に行
なえる衣服用テープを提供せんとするにある。

更に詳しくは、伸縮性を有する複数本の経糸を所定間隔
離して配列するとともに、これら各経糸間に弾撥性の強
い合繊モノフィラメント糸を横方向に往復動させ、前記
モノフィラメント糸を各経糸に該経糸の長さ方向に亘っ
て粗ピツチで接合させて、前記経糸とモノフィラメント
糸との各接合点を編糸によって編止めし、且の粗い編組
織に形成したことを特徴とするものである。

以下本考案にかかるテープを図に示す実施例に従って説
明する。

図において附号Ａで全体的に示す本案テープは、伸縮性
を有し、且つ摩擦係数の高い経糸１゜１・・・と、弾撥
性の強い合繊モノフィラメント糸２．２・・・及び編糸
３，３・・・とから編成されている。

即ち前記経糸１，１・・・とじて、例えば直径０．３勘
以上の大番手のポリウレタ７製透明糸あるいはシリコン
ラバー透明糸を用い、この経糸１を少なくとも１ｗＩＬ
以上相互に離して複数本平行に配列するのである。

又、前記合繊モノフィラメント糸２，２・・・とじては
、ナイロンモノフィラメント糸あるいはポリウレタンモ
ノフィラメント糸を使用し、このモノフィラメント糸２
，２・・・を第１図に示す如く前記各経糸１，１・・・
間にそれぞれ横力向に蛇行する如く往復動させ、前記モ
ノフィラメント糸２，２・・・を各経糸１，１・・・に
該経糸の長さ方向に亘って０．６７７１１１１以上の組
ピッチで接合させるのである。

そして例えばポリエステルのウーリーからなる前記編糸
３，３・・・を、前記各経糸１，１・・・に沿って鎖編
みに編威し、この編糸３，３・・・によって前記経糸１
，１・・・と前記モノフィラメント糸２，２・・・とを
その接合点Ｓ、Ｓ・・・にて編止めして、目の粗い編組
織に形成したのである。

尚図中４はズボンやスカートなどの腰まわり部に取付け
る腰裏体を示す。

而して以上のごとく本案テープＡは、従来品のごとく帯
状相体を用いることなく、複数本の経糸１．１・・・と
合繊モノフィラメント２，２・・・とを用い編糸３，３
・・・で編止めして目の粗い編組織の帯状に構成するも
のであるから、通気性及び伸縮性に富んだテープＡを構
成できるのであり、しかも、第３図に示す如くスラック
ス等の腰裏体４に縫着する場合には、２木釘ミシンを用
い、前記テープＡの幅方向外側に位置する経糸１，１と
前記合繊モノフィラメント２を編止めする編糸３，３と
の編成部分を縫止することにより、簡単に取付けられる
のであり、その上、前記した実施例の如く前記経糸１，
１・・・に透明糸を使用することにより、前記テープＡ
自体が目の粗い編組織であることと相まってテープＡの
透視性が極めて良好なものとなるのであり、このため、
前記腰裏体４の表面にほどこされる色彩あるいは、模様
を隠蔽することなく前記テープＡを介して現出させ得る
ので、これら模様を損なうことなく、前記腰裏体４に表
現した各種の意匠を露呈させることができるのである。

又前記テープＡは、この他ワイシャツ等の腰回り部に縫
着し、前記シャツの腰回り部分を絞って身体に密着させ
ることも出来るし、あるいはスラックス等の腰回りに縫
着して前記腰回り部分を弾性的に絞り込み、いわゆるベ
ルトレスのスラックスを提供することも出来る。

以上説明した如く本案衣服用テープは、伸縮性を有する
複数本の経糸を所定間隔離して配列すると共に、これら
各経糸間に弾発力の強い合繊モノフィラメント糸を横方
向に往復動させ、前記モノフィラメント糸を各経糸に該
経糸の長さ方向に亘って粗ピツチで接合させて、前記経
糸とモノフィラメント糸との各接合点を編糸によって編
止めし、目の粗い編組織に形成したものであるから、換
言すると、帯状相体を用いるものではなく、編組織によ
り帯状とするものであるから、テープ全体が伸縮性及び
通気性、更には前記経糸を透明性を有する例えばポリウ
レタン透明糸あるいはシリコンラバー透明糸を用いるこ
とにより透視性にすぐれたテープを提供できるのであっ
て、該テープを、例えばズボン、スカート等の腹まわり
に腰裏体を介して縫着する場合、前記腰裏体のカーブに
沿わせ密着させた状態で縫着することが出来るばかりか
、帯状相体を用いないので、前記腰裏体に縫着する場合
も容易に取付けることができるし、また、前記経糸に透
明糸を用いることによるテープの透視性により、前記腰
裏体にほどこした意匠を損なう虞れも極めて少ないので
ある。

しかも本考案テープは、前記合繊モノフィラメントを用
いるものであるから、帯状相体を用いなくとも、前記合
繊モノフィラメントの弾発力により極めて保型性にも優
れた編組織にできるので、この編組織の組織密度を粗い
ものとするも、着用時あるいは洗濯時において組織くず
れが生じることがないのであって、ウオツシュアンドウ
ェア性にも優れたテープとして提供できるものである。

更に、本考案テープは、前記したごとく通気性に優れて
いるから、ズボンやスカートに用いた場合、前記したご
とく編組織とした本考案テープを介して空気が流通する
ことになり、特に発汗の多い夏季に着用するズボンやス
カートに取りつけた場合、その効果を一層発揮できるの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案滑り止めテープの部分拡大組織図、第２図
は第１図■−■線拡大断面図、第３図は腰裏体に取りつ
けた状態を示す一部省略正面図である。１・・・・・・経糸、２・・・・・・モノフィラメント
糸、３・・・・・・編糸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

伸縮性を有する複数本の経糸を所定間隔離して配列する
とともに、これら各経糸間に弾撥性の強い合繊モノフィ
ラメント糸を横方向に往復動させ、前記モノフィラメン
ト糸を各経糸に該経糸の長さ方向に亘って粗ピツチで接
合させて、前記経糸とモノフィラメント糸との各接合点
を編糸によって編止めし、目の粗い編組織に形成したこ
とを特徴とする衣服用テープ。