JPS6018444Y2 - 紋紙連綴用粘着テ−プ剥離装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数枚の紋紙を粘着テープで連綴した連綴状
紋紙の該粘着テープを紋紙より剥離させるための紋紙連
綴用粘着テープ剥離装置に関する。

従来公知の紋紙連綴用粘着テープ剥離装置としては、実
公昭５６−２８２２７号の考案に係る装置である第１図
に示す如き、紋紙輸送帯１の上下側に紋紙連綴用粘着テ
ープ２の幅に相当する縦溝３を形成した剥離板４，４を
設け、紋紙連綴用粘着テープ２，２を紋紙５に対して垂
直方向へ牽引剥離する装置が知られている。

しかし、この従来剥離装置で紋紙連綴用粘着テープ２，
２を剥離した場合、紋紙連綴用粘着テープ２，２の粘着
している紋紙５の表面層５ａがテープの牽引剥離時に剥
ぎ取られ、紋紙５に非常に深い表面剥離傷６をつける欠
点が生じ、テープ剥離済紋紙の再連綴が非常に難しかっ
た。

本考案は、上記欠点を除去するための紋紙連綴用粘着テ
ープ剥離装置の提供を目的とする。

本願考案者は、上記欠点を除去するために幾多のテープ
剥利実験を繰返した結果、第２図に示す如く、紋紙５に
粘着された紋紙連綴用粘着テープ２の長手方向と交差し
且つ紋紙５の延長表面に沿う方向（矢符Ａ方向）へ剥離
済の粘着テープ２′を牽引して剥離させたとき、紋紙５
に表面剥離傷を発生させることなく、また発生したとし
ても非常に小さく且つ浅い表面剥離傷のみである現象に
鑑み、かかる知見に基づいて本考案を完成するに至った
。

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第３図は本考案に係る紋紙連綴用粘着テープ剥離装置（
以下、本案装置という）の実施例を示す要部斜視図、第
４図は同上の要部断面図であって、図中７は紋紙搬送帯
である。

該紋紙搬送帯７は、本体架台８上の左右寄りに１組宛、
前後方向に沿って張架されていると共に、表面に紋紙搬
送用の突起９が所定ピッチに突設され、また駆動突起１
０の嵌入孔１１が所定ピッチに穿設されている。

１２は紋紙５を最初に通紙する際に用いる駆動用バンド
ルである。

前記紋紙搬送帯７，７により搬送されてくる紋紙２，２
・・・・・・が通過する紋紙搬送路Ｂの上下両側には、
連綴用粘着テープ搬送路Ｃが３本宛形成されていると共
に、各連綴用粘着テープ搬送路Ｃの一側寄りには、該連
綴用粘着テープ搬送路Ｃに臨む側面１３ａを有する剥離
板１が前記紋紙搬送路Ｂに接近させて配設されている。

該剥離板１３は前記本体架台８に接続された支持フレー
ム１４に直接固定されるか、又は該剥離板１３が紋紙２
の表面又は裏面を適度に押圧するように圧縮バネ（図示
省略）を介して支持フレーム１４に接続されている。

１５は連綴用粘着テープ引出し案内用の案内具であって
該案内具１５は鍔付コロ（第４図参照）又はリング（第
５図参照）等からなり、剥離済の連綴用粘着テープ２′
を前記連綴用粘着テープ搬送路Ｃと交差し且つ紋紙５の
表面若しくは延長表面に沿う方向（第３図及び第５図中
の矢符Ａ方向）へ牽引出来るように、前記剥離板１３等
の適所所に配設されている。

なお、上下に配設する該案内具１５．１５は、紋紙５の
短辺寸法より長い間隔りを設けて配設することが望まし
い。

１６は反転コロ、また１７は案内ロールであって、前記
案内具１５に案内されて引き出された剥離済の連綴用粘
着テープ２’、２’・・・・・・が該反転コロ１６を介
し又は介することなく案内ロール１７．１７へ導かれ、
第４図に示す如く、ニップロール等からなる牽引手段１
８で牽引された後、捲取手段１９に捲取られるように構
成されている。

なお、該牽引手段１８及び捲取手段１９を用いることな
く、図示は省略したが案内具１５へ引き出された剥離済
の連綴用粘着テープ２′を直接手でたぐれる構造とする
ことも勿論可能である。

次に、本案装置の作用効果を説明する。

先づ、バンドル１２の操作により搬入された連綴状の紋
紙５，５・・・・・・を連綴する紋紙連綴用粘着テ・−
ブ２．２・・・・・・の先端を手作業等にて紋紙５より
剥離して矢符Ａ方向へ牽引し、第３図及び第４図に示す
如き経路を経て捲取手段１９へ剥離済の紋紙連綴用粘着
テープ２’、２’・・・・・・を導く。

次に、牽引手段１８及び捲取手段１９を駆動して剥離済
の紋紙連綴用粘着テープ２’、 ２’・・・・・・を
牽引且つ捲取ると、紋紙連綴用粘着テープ２，２・・・
・・・は矢符Ａ方向へ牽引されて、紋紙５に表面剥離傷
を発生させることなく、また発生したとしても非常に小
さく且つ浅い表面剥離傷のみで粘着デープ剥離が連続自
動的に行なわれる。

なお、粘着テープ剥離中に小さく且つ浅い表面剥離傷が
発生し、該表面剥離が剥離板４寄りへ連続しても、該剥
離板１３にて表面剥離は完全に阻止さるので、紋紙５の
表面剥離は最少限に押えられる。

以上詳述の如く、本考案に係る紋紙連線用粘着テープ剥
離装置は、紋紙に表面剥離傷を発生させることなく、ま
た発生させたとしても非常に小さく且つ浅い表面剥離傷
のみて紋紙連綴用粘着テープを紋紙することが出来るの
で、紋紙の再連綴が極めて容易に出来る実用的効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の要部を示す斜視図、第２図は本考案
の原理を説明する斜視図、第３図は本考案に係る紋紙連
綴用粘着テープ剥離装置の実施例の要部を示す斜視図、
第４図は同上の要部断面図、第５図は案内具を示す斜視
図である ２・・・・・・紋紙連綴用粘着テープ、５・・・・・・
紋紙、７・・・・・・紋紙搬送帯、１３・・・・・・剥
離板、１５・・・・・・案内具、Ｃ・・・・・・連綴用
粘着テープ搬送路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後方向に沿って張架された左右の紋紙搬送帯により搬
   送される連綴状紋紙の連綴用粘着テープを剥離する装置
   において、前記紋紙搬送帯に沿って形成された連綴用粘
   着テープ搬送路の左右いずれか一方の側部寄りに、側面
   が該連綴用粘着テープ搬送路に臨む剥離板を配設すると
   共に、該剥離板の連綴用粘着テープ搬送路に臨む側面よ
   り外側寄にりの適所に剥離済連綴用粘着テープ引出し案
   内用の案内具を設けたことを特徴とする紋紙連綴用粘着
   テープ剥離装置。