JPS601843Y2 - 曲げプレスにおけるパンチ支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 、本考案は曲げプレスにおけるパンチ支持装置に関する
ものである。

曲げプレスには通常、パンチとラムを連結するために複
数個の支持具が用いられている。

この主たる機能として下記のものがある。

（１）曲げプレスにおいて第１図に示すように箱形状の
製品ａの曲げ加工を行なう場合、箱形状の最大深さは、
ラムｂに取付けた支持具Ｃの高さとパンチｄの高さによ
って決定され、より深い箱形状の曲げ作業を可能とする
。

（２）支持具の高さを変更することにより、オープンハ
イト（ラムとテーブル間の最大開き寸法）を変更可能と
する。

（３）支持具のパンチ取付部を変更することにより異形
パンチの取付けを可能とする。

ここで、この支持具Ｃの加工精度は、直接曲げ加工品の
精度に影響するものであり、かなりの高精度を要求され
る。

例えば第３図に示すように曲げ圧力充圧面ＡとＡ′の平
行度および複数支持具のＡとＡ′同面間高さ寸法相互差
。

さらに取付面ＢとＢ′の平行度および複数個支持具の段
差の寸法相互差が特に高精度を要求される。

ところが、従来のものでは支持具Ｃは一体加工にて製作
されており、これらの精度を満足するためには多大な加
工工数や高度の加工技術を必要としていた。

また、オープンハイト変更のために高さの異なるものを
必要とする場合、支持具Ｃ全体を製作する必要があり、
これもまたコスト高となる。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであって、その
目的とすところはパンチ支持具の加工が容易になって大
巾なコストダウンが図れるしオープンハイト変更を受圧
板のみ変換することにより行なうことができる曲げプレ
スにおけるパンチ支持装置を提供することにある。

以下、本考案を第４図および第５図を参照して説明する
。

図面中１はラムであり、このラム１の装着部２には受圧
板５の上部が嵌合してあり、ラム１にボルト３で締着さ
れた押え板４により前記受圧板５は装着部２に保持され
ている。

図面中６，７は押え部材であり、一方の押え部材６の内
面には凹部８が形威しである。

これら押え部材６，７はボルト９，１０により受圧板５
に締着されていて押え部材６，７でパンチ１１を挟持し
ている。

凹部８内にばばね１２が収容してあり、押え部材６がボ
ルト９で受圧板５に締着された状態でばね１２は圧縮さ
れている。

このばね１２はパンチ取付時に押え部材６を外側へ押し
開きパンチ取付けを容易にするためものである。

前記受圧板５と押え部材６，７とで支持具１２を構成し
ており、このように支持具１２を受圧板５と押え部材６
，７とにに分割しているためにオープンハイト変更を受
圧板５のみ交換することにより行なえる。

本考案は以上詳述したようになり、ラム１に押え板４の
押えで受圧板５を取付け、この受圧板５の前後側面に押
え部材６，７をボルト９，１０で締着し１、これら押え
部材６，７でパンチ１１を挟持したから、パンチ支持具
が受圧板５と押え部材６，７とにより分割されたものに
なり、パンチ支持具の加工が容易化し大巾なコストダウ
ンが図れるし、オープンハイト変更を受圧板のみ交換す
ることにより行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の曲げプレスのパンチ支持装置の側面図、
第２図は同正面図、第３図は同縦断面図、第４図は本考
案−実施例の縦断面図、第５図は第４図■−■線に沿う
断面図である。 １はラム、４は押え板、５は受圧板、６，７は押え部材
、１１はパンチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラム１に押え板４の押えで受圧板５を取付け、この受圧
   板５の前後側面に押え部材６，７をボルト９，１０で締
   着し、これら押え部材６，７をボルト９，１０で締着し
   、これら押え部材６，７でパンチ１１を挟持したことを
   特徴とする曲げプレスにおけるパンチ支持装置。