JPS6018407Y2 - 髪飾り用帽子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は髪飾り用帽子に関するものである。

一般に使用されている帽子、特に婦人用の帽子において
は、防暑、防寒等の実用的なものとしてではなく、装飾
品として使用されているものが多い。

本考案は、このような婦人用の帽子において、装飾性を
高めるためになされたもので、帽子の表面に羽根、造花
、リボンおよびヘアネット等の装飾品を容易に着脱可能
とし、使用者の好みに応じた装飾を施すことができ、か
つ、型部れを起こすことのない髪飾り用帽子を提供する
ことを目的としている。

本考案は保型性を備えた皿状の帽子本体と、その表面に
重ねられる弾性質の内層材と、その表面全面を被覆する
表層材と、帽子本体の裏面に連設されたヘアピン等の止
着具とを具備し、表層材の裾部を帽子本体の裏面に折返
して固着したものである。

以下、本考案の実施例を図面に依って説明する。

１は帽子本体で、合成樹脂または薄鉄板その他の金属等
により皿状に成形する。

本体１の表面に綿、スポンジまたは発泡プラスチック等
の弾性質材料からなる内層材２を挾んで、ベラチンまた
はフェルト等の表層材３により覆う。

この内層材２および表層材３の裾部２１，３１を本体１
の裏面に折返し、本体１と共に糸４で縫合する。

この場合、第２図に示すように、内層材２の裾部２１の
裏面に、表層材３の裾部３１とともにゴム紐２２を縫着
すれば、両裾部２１，３１を絞って本体１の裏面裾部１
４に密着することができ、また表層材３の裾部３１の外
側に化粧テープ３２を縫着すれば、裾部３１の皺を隠し
、商品価値を高めるとともに、両裾部２１，３１に髪が
挾まれるのを防止できるという利点もある。

本体１の裏面には頭髪への止着具であるヘアピン５を連
設している。

このヘアピン５は皿状に湾曲した本体１の裏面に合わせ
て湾曲させ、頭髪挾持部５１の本体１に固定する側には
保合穴５２゜５２を設けている。

この係合穴５２，５２に本体１の裏面に設けた突起１１
．１１を嵌入した後、該突起１１．１１の先端を熱溶着
させてヘアピン５を本体１の裏面に固着する。

ヘアピン５の形状は図例ではシングルヘアピンを使用し
ているが、ダブルヘアピンその他に変形させてもよい。

また、ヘアピン５の固着手段も上記の突起１１によらず
、本体１の裏面に接着剤で接着するなどその手段は問わ
ない。

本考案は上記のように構成されているので、帽子本体１
の表面を覆う内層材２および表層材３がいわゆる針山の
役目を果し、ピンや針を刺し易く、このため、第３図に
示すように帽子の表面に羽根６１、造花６２、リボン６
３およびヘアネット６４等の装飾品をビンで止着したり
、糸で縫合したりして容易に取付けることができる。

また、いずれの場合も簡単に着脱可能であり、好みに応
じた装飾品を取付けることができる。

さらに、前述のように度々、帽子の装飾品を取替えるこ
とがあっても、内層材２を設けているために表層材３は
破損することなく、かつ、帽子の内部に合成樹脂等の保
型性のある本体１を設けているために帽子は型崩れを起
すこともなく、耐久性の面からみてもすぐれた髪飾り用
帽子である。

また、帽子本体１の裏面に連設したヘアピン５により、
上記に示す装飾品を施した帽子を簡単に頭髪へ止着する
ことができるため、この帽子を頭部全体に被せて止着す
るように形成する必要はなく、超小型に形成する等種々
の形状の髪飾り用帽子を提供することができる。

なお、本考案の髪飾り用帽子における各部の具体的構造
は上記実施例以外にも種々考えられるもので、別の実施
例を第４図および第５図に示す。

本体１の裏面に円筒状突部１２を設け、この突出部１２
の下端外周は肉厚を厚くした係止部１３を形成する。

７はドーナツ状の取付板で、皿状の本体１の裏面裾部１
４に合わせた傾斜面７１と、本体１の突出部１２の外周
面に合わせた円筒状の立ち上がり面７２とにより構成さ
れている。

この構成において、本体１の裏面裾部１４および突出部
１２の外周面と、取付板７の傾斜面７１および立ち上が
り面７２の内周面とにより、内層材２と表層材３の裾部
２１，３１を挾んで圧着固定するように本体１の裏面裾
部１４に取付板７を嵌入し、本体１の表面に内層材２と
表層材３とを固着する。

この場合、本体１の突出部１２に係止部１３を設けてい
るため、一度嵌入された取付板７は強固に保持され、内
層材２と表層材３とを本体１にしっかりと固着している
。

このように、取付板７によって固着すれば、糸４で縫合
する場合に比べてよりいっそう簡単に取付は可能であり
、また内層材２および表層材３が損傷した場合には容易
に取替えることができるという利点もある。

さらに、本体１を製作するにあたって、その材料は、糸
４で縫合する場合には使用困難であった硬質合成樹脂お
よび鉄板等の硬質材料が使用可能である。

このように、各部の構造は本考案の要旨を逸脱しない範
囲で任意に設計変更して差支えない。

以上説明したように本考案の髪飾り用帽子によれば、帽
子本体の表面を覆う内層材および表層材がいわゆる針山
の役目を果し、羽根、造花、リボンおよびヘアネット等
の装飾品を好みに応じて簡単に着脱可能であり、また表
層材が容易には破損することなく上記装飾品をしっかり
と保持でき、さらに帽子の内部に保型性のある本体を有
しているため、型崩れすることなく長期に亘って使用可
能であり、髪飾り用帽子としてすぐれたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す断面図、第２図は第１図
の底面部、第３図は使用状態を示す斜視図、第４図は別
の実施例を示す分解断面図、第５図は第４図の組立状態
を示す部分断面図である。 １・・・・・・帽子本体、２・・・・・・内層材、３・
・・・・・表層材、５・・・・・・ヘアピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 保型性を備えた皿状の帽子本体と、その表面に重ねられ
   る弾性質の内層材と、その表面全面を被覆する表層材と
   、帽子本体の裏面に連設されたヘアピン等の止着具とを
   具備し、表層材の裾部を帽子本体の裏面に折返して固着
   したことを特徴とする髪飾り用帽子。