JPS6018320Y2 - 小型パンチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は書類等をファイルに綴じるために書類の辺縁近
くに所定の間隔で一対の孔をあけることができる小型パ
ンチに関する。

従来周知のパンチは、使用不使用に拘らず、かなり大き
い合板の上に一体の押圧用レバーが、一対のパンチ雌型
間を結ぶ線に対して直角方向に起立した構造であるため
、場所をとり机の引出し等にしまうことは無理であった
し、また穿孔時には手のひらでかなりの力を加えて押さ
なければならなかった。

そこで、押圧レバーを、パンチ雌型間を結ぶ線に対して
直角方向に起立させた従来の構造からパンチ雌型間を結
ぶ線上にレバーを移しコンパクト化をはかった構造の幅
狭パンチ（実願昭５Ｏ−８８７３３）が創案されてる。

この幅狭バンチは、パンチ雄型とレバーの連結部にてこ
の原理を応用腰力Ｙつパンチ雄型が時間差をおいて降下
し片方ずつ穿孔するようにはなっているものの、親指の
力で容易に押圧穿孔するにはまだ充分に力が軽減されて
はおらず、さらに山形に起立した一対のレバーを折りた
たんで係止するストッパーが設けられているが操作性に
難点を残していた。

すなわち、従来周知のパンチに比べて小型にはなってい
るが、レバーの長さがパンチ雄型の先端から山形に起立
した斜面骨しか得られないために、小型化して押圧部が
小さくなり従来のように手のひらで押圧できなくなった
にも拘らず、手の中に握って片手でわずかな力で容易に
穿孔することにっては何ら工夫がなされていなかった。

そこで本考案は・・・■片手に持って親指の小さな力で
穿孔を可能にするとともに親指の操作によって全ての作
用が行なえる。

■パンチ雌型を結ぶ線に対して直角方向の幅が、被穿孔
物の咬部以上のスペースを必要とせず、そのためスペー
スの無駄が省け、コンパクト化ができる。

■ストッパーを設けた事により不使用時に押圧部がバネ
によって起立するのを係止できるため、収納に便利で、
かつストッパーの操作も一連の親指操作で行なえる。

■小さく、引出しにしまえるので１人１ケの保有、収納
、管理が可能で、事務整理等のスピードアップができる
。

・・・小型パンチを提供するものである。

すなわち本考案は、片方のレバーを双方のレバーの連結
点よりも延長し、延長したレバーの先端に押圧部と共に
ス１−ツバー機構を設け、一対のレバーを直線状に折り
たたんだ時に該ストッパーをパンチ本体またはパンチケ
ースに着脱自在にしたものである。

次に本考案の構成を図面に示した一実施例について詳細
に説明する。

第１図は説明図であり、台板１にはパンチ雌型２が穿設
され、台板１上面にはパンチ雄型３，３が支軸部などに
装着したバネによって常時起立させる方向に維持させた
レバー４，５によってこの原理で上下動可能に設けられ
ている。

レバー５は長さが台板１の長さとほぼ等しくとられ、中
央にレバー４の先端が固定され、かつレバー４の先端が
スライドできるように細長いスリット状の開口孔９がお
いている。

レバー４及びレバー５は、該開口孔９内をレバー４の先
端がスライドすることによって、水平にたたむことがで
き、また起立した状態をとることができるのである。

またストッパ−５上面には、端部に押圧部６を有する蓋
板１１が設けられ、さらに該押圧部６には第３図で示し
た如く、押圧部６と蓋板１１を介しストッパー８が連設
されている。

該ストッパー８は第３図Ａ及びＢでわかるように押圧部
６をスライドさせることによってストッパー８を蓋板１
１の先端から突出させせたり、押し込んだり自在にでき
るようになっている。

以上のような構成を有するパンチ本体１０を第２図に示
すたパンチケース７に収納してなる。

尚パンチケース７の上面には、前記した蓋板１１でふさ
がれる開口部１２があけられ、またパンチケース７体に
は側面から水平に、書類等の辺縁部を挿入する間隙１３
が設けられている。

このようにパンチケース７に収納されたパンチ本体１０
は、使用に際しては起立させたレバー４．５を押圧部６
を下方に押すことによってバンチ雄型３が下降腰パンチ
ケース７の間隙１３に挿入された書類等の辺縁が穿設さ
れる。

使用後は、押圧部６を下方に押すことによってレバー４
，５をたたみ、レバー５に設けた蓋板１１がパンチケー
ス７上面と水平になったところで押圧部６を先端部にス
ライドさせ、ストッパー８を押し出限バンチケース７上
面の裏側に係止させればレバー４，５はパンチケース７
内に収納される。

使用時には押圧部６を前記のやり方とは逆にスライドさ
せストッパー８をもどし、係止を解除すればレバー４，
５が起立して（る。

以上本件考案の一実施例についてケースに収納した場合
を鐘述したが、ストッパー８の係止部分については、パ
ンチケースに限らず、パンチケースを設けない場合には
パンチ本体にパンチケースの係止部と同様な機能をもた
せて係止させてもよい。

この場合には、蓋板１１は不要であることはいうまでら
ない。

またストッパー８についても前述の実施例によって限定
されるらのではなり、一般に使用されている種々の係止
方法が採用可能である。

本考案は以上の如き構成を有するため、書類等の辺縁に
穿設する場合、レバー５が長くその中央からレバー・４
の先端が下方にスライドして固定される構成であるため
、レバー５先端に設けた押圧部６を押した場合、てこの
原理によって従来のパンチに比べさらに小さな力で穿孔
することができる。

すなわち、前述した如〈従来のパンチには、穿孔時の押
圧する力を少なくする為に、バンチ雄型とレバーとの連
結部にてこの原理が使われ、さらに小型パンチにおいて
は、バンチ雄型の降下に時間差をもたせ、穿孔を片方ず
つ行なう機能をあわせて採用しているが穿孔時に使用す
る力はあまり軽減されてはいないのが現状である。

しかしながら、本考案ではさらに一対の１ツバ−同志の
連結部分にもてこの原理を使っているため、従来のもの
と合わせててこの原理が２ケ所で使用されており、これ
によって穿孔時に押圧部に加える力は著しく軽減され、
片手にらって親指で軽く押すだけの操作で穿孔が容易に
行なえるのである。

またストッパーもスライド操作によって係止及び解除が
できるための従来のものに比べ操作がより容易になった
。

さらに本実施例では、ケー内にパンチ本体が収納しであ
るため外観がよいと共に、レバーと合板との間に小物が
入り込むことがなく、さらに一対のレバーを水平に折り
たため押圧部がケース内に収納されるためコンパクトで
あり、引出し等に収納が容易で至便である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図はパ
ンチ本体を示す説明図、第２図はケースを示す説明図、
第３図はストッパーの動きを示す説明図、第４図は使用
時及び収納時の状態を示す説明図である。 １・・・・・・台板、２・・・・・・パンチ雌型、３・
・・・・・パンチ雄型、４，５・・・・・・レバー、６
・・・・・・押圧部、７・・・・・・パンチケース、８
・・・・・・ストッパー、９・・・・・・開口孔、１０
・・・・・・パンチ本体、１１・・・・・・蓋板、１２
・・・・・・開口部、１３・・・・・・間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パンチ雄型を上下動させる一対のレバーが一対のパンチ
   雌型間を結ぶ線上に重合し、一対のレバーを常時起立さ
   せる方向にバネで維持させた構造の幅狭バンチにおいて
   、蓋板１１を上面に備える片方のレバー５を双方のレバ
   ー４，５の連結点よりも延長し、延長したレバー５の先
   端に押圧部６と共にストッパー機構８を設け、一対のレ
   バー４．５を直線状に折りたたんだ状態で該ストッパー
   機構８によりパンチ本体１０またはパンチケース７に着
   脱自在に係止できるようにしたことを特徴とする小型パ
   ンチ。