JPS6018268Y2 - クランプサポ−ト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は多軸ボール盤や多軸タップ盤などの工作作業中
に便利な使用を可能となすクランプサポート装置を提供
せんとする。

従来、多軸ボール盤や多軸タップ盤などに於いて穴明、
リーマ、タップ加工等を行うには専ら治具取付具が必要
である。

このさいの治具には決った形式はなく、加工物の形状、
生産量などにより異なり、またこれらに伴いクランプ箇
所やクランプ方式も変えられ、一般的には治具取付具に
装備されたクランプ金具、クランプ機構により固定され
、且つ該クランプ機構を動かす駆動源には別の動力源を
必要とする。

第１図Ａ、 Ｂ及び第２［ｆｆ１Ａ、 Ｂはこの例を示
す夫々れ平面図及び断面図であって、前者はテーブル上
にクランプ金具Ｐを人力で締付ける例を、後者は油圧シ
リンダーｇで締付ける例を示す。

即ち、各加工物により夫々れに適応する治具取付具を作
ったり、また加工物に設計変更があると改造するとか作
り直すとか、或は動力源を変えるなど非常に厄介で、面
倒な労作と費用のかへるものであった。

本考案装置は成上の欠点を除去せんとするものであって
、以下本考案実施の一例を図面にもとづいて説明する。

第３図Ａ、 Ｂは本考案になるクランブザボート装置の
平面図及び縦断面図、第４図はスペーサーロッドの部分
斜視図、第５図は多軸ボール盤に於ける取付は状態を示
す斜視図、第６図Ａ、 Ｂは作用説明図である。

各図に於いて１はＬ字状のサポートで水平杆Ａの中央内
部にはスリット２が穿設されると共に先端部の垂直杆Ｂ
には後述するクランプロッドの嵌入用透孔３が穿設され
る。

斯かる構成のサポート１は本考案クランプサポート装置
として特別に製作することができるが、従来公知のスピ
ンドルサポートをそのま１代用することができるのであ
る。

この場合はスピンドルサポート１の嵌入される透孔３に
対し、クランブロンドがそのま）嵌入されるのである。

４はクランプロッドてあって、下方先端部には内部は空
窩Ｓを有する鍔体５が一体的に取付けられると共に、該
鍔体５上面部と垂直杆Ｂの下端縁ｆとの間にはスプリン
グ６を弾撥状態に介在させるのほか、上端部には雄ネジ
ｅを刻設して水平杆Ａ上に突出するようになさしめると
共に、該部分にナツト７を螺合させて止着するのである
。

８は上記クランブロンド先端部に脱着自在となして取付
けられるようになすスペーサーロッド（第４図参照）で
あって、ロッド長１の異なるものが幾種類が用意され、
随時加工物の形状や大きさなどに応じて取換えて使用す
るようになされる。

取付けにさいしては適宜の手段を採用することができる
が、図示例ではロッド上部の冠座Ｈを鍔体５の空窩Ｓ内
に嵌入し、鍔体５の側面に穿設してなる螺孔９から止ネ
ジ１０を使用して押圧止着するようになすのである。

他方、スペーサ−ロッド８先端部には乳頭１１が形成さ
れてなり、該乳頭１１を介して押圧座金１２が脱着自在
に取付けられるようになされるのである。

この取付けには乳頭ｉｔに対し座金側面に穿設した螺孔
１３から止ネジ１４を使用して遊合状態下に止着させる
のである。

このさい、押圧座金１２の先端部には摩擦抵抗を増すた
めのローレット目ｇを刻んだり、適宜な柔剛材料などを
貼着するようになすと良い。

本考案クランプサポート装置は以上の如く構成してなり
、使用にさいしては先づスピンドルブラケット１５に対
するスピンドルサポート１６の取付けの場合と同様に、
ボルト頭部がブラケット１５側のＴ字溝ｋに嵌入するよ
うになされる締付ボルト１７を使用し、該ボルト先端を
水平杆Ａのスリット２内を挿通させ下方から座金１８及
びナツト１９などを使用して固定するようになすのであ
る。

このブラケット１５に対する取付けにはドリルやリーマ
−刃物２０などの取付けられるスピンドルサポート１６
間に、適宜押圧上のバランスを考えながら行なわれるの
であって、数は２箇以上の適当数となされる。

（第５図、第６図参照）なお、刃物による加工前に於い
て、必らず加工物を上記クランプサポート装置で押圧固
定する必要があることから、押圧座金１２の下端部はい
づれの刃物２０の先端部よりも下方に突出しているよう
になされるのであり（第６図Ａ参照）、当初押圧座金１
２が加工物２１と接触し、スプリング６を介して弾撥状
態下に押圧固定した後に刃物２０が加工物２１と接触し
て必要な加工作業が行われるのである。

（第６図Ｂ参照）本考案は以上の如く構成せしめるので
あって、ヘッド側のスピンドルブラケットにスピンドル
を取付けるのと同様にして簡単に取付けられ、且つヘッ
ドストロークを利用して自動的にクランプが行われるた
め、従来の如くクランプのために別の駆動源を不用とし
、クランプする労力を皆無となすことができるのである
。

また、本考案によればテーブル上にクランプ金具を取付
けなくとも良いことからテーブルスペースを狭くできコ
ンパクト化に寄与するのである。

また、本考案ではサポート１をブラケット１５に対して
自由な位置に適宜移動出来ることから、各種工作物に適
応したクランプ力によって把持固定が可能となるのであ
り、且つ固定のための数は自由になし得られる。

なお、上記作業中、スペーサーロッドはサポート１自体
の取付は取外しなどを行うことなく、即ち工作物の形状
や肉厚などに応じて適宜必要となる長さのものに取換え
て使用できる上で優れるのであり、逆に取外す場合には
直ちに不作用の状態となすことができる上で便利である
が、クランプロッド４の一体的に形成されるものであっ
ても良く本考案実施の範囲内とする。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来のクランプ装置を示すもので各
Ａは平面図会Ｂは断面図、第３図は本考案になるクラン
プ装置を示すものでＡは平面図、Ｂは縦断面図、第４図
はスペーサーロッドの部分斜視図、第５図は多軸ボール
盤に於ける取付は状態を示す斜視図、第６図Ａ、 Ｂは
作用説明図である。 １・・・・・・サポート、Ａ・・・・・・水平杆、Ｂ・
・・・・・垂直杆、２−−−−−−スリット、３・・・
・・・透孔、４−−−−−−クランプロッド、５・・・
・・・鍔体、６・・・・・・スプリング、８・・・・・
・スペーサーロッド、１１・・・・・・乳頭、１４・・
・・・・止ネジ、１５・・・・・・スピンドルブラケッ
ト、１６・・・・・・スピンドルサポート、２０・・・
・・・刃物、２１・・・・・・加工物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央内部にボルトを嵌入するスリットを穿設した水平杆
   Ａと水平杆先端部にはクランプロッドの嵌入される透孔
   の穿設された垂直杆ＢとからなるＬ字状サポートをドリ
   ルやリーマ−刃物などの取付けられるスピンドルサポー
   トブラケットに対し、その適当位置にボルトを使用して
   止着させるよ−）になさしめると共に、垂直杆Ｂには先
   端に鍔体を有するクランプロッドを下向きに嵌入させ、
   鍔体と垂直杆Ｂ下端縁との間にはスプリングを弾撥張在
   させて上下方向の摺動自在となさしめるのほか、クラン
   プロッドの下方には押圧座金を取付けせしめ、且つこの
   さい押圧座金先端はスピンドルに取付けられるドリルや
   リーマ−刃物などの下端部より下方に突出する長さとな
   るように構成されていることを特徴としたクランプサポ
   ート装置。