JPS60181224A - ステンレス鋼の焼鈍方法 - Google Patents
ステンレス鋼の焼鈍方法Info
- Publication number
- JPS60181224A JPS60181224A JP3649884A JP3649884A JPS60181224A JP S60181224 A JPS60181224 A JP S60181224A JP 3649884 A JP3649884 A JP 3649884A JP 3649884 A JP3649884 A JP 3649884A JP S60181224 A JPS60181224 A JP S60181224A
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- JP
- Japan
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- stainless steel
- gaseous atmosphere
- cooling chamber
- chamber
- gas
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D1/00—General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
- C21D1/74—Methods of treatment in inert gas, controlled atmosphere, vacuum or pulverulent material
- C21D1/76—Adjusting the composition of the atmosphere
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D6/00—Heat treatment of ferrous alloys
- C21D6/002—Heat treatment of ferrous alloys containing Cr
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、ステンレス鋼の焼鈍方法に関するものであ
る。
る。
クロムを10%以上も含むようなオースティナイト糸ス
テンレス鋼に対して、引抜き2曲げ、鍛圧のような加工
工程を加えると、上記ステンレス鋼が硬化して内部応力
が発生するとともに組織内部にクロム炭化物やシグマ相
が生成する。したがって、これをオースティナイト素地
に固溶させ、加工組織を軟化させるために、一般に、1
000 〜1150′Cで焼鈍して製品化することが行
われている。クロムは、極めて酸化しやすい元素である
ため、焼鈍作業はこれを最小限に押さえるような雰囲気
下で行われる。クロムの酸化が進むと、ステンレス鋼が
黒色や黄味を帯びるようになって光輝製が悪化し、商品
価値が失われるのである。通常、上記の雰囲気としては
、純水素ガスやアンモニア分解ガスなど、強力な還元ガ
スであるH2を高濃度に含む雰囲気ガスが使用されてい
る。酸化・(2) 還元電位によれば、クロムは1000〜1150℃の焼
鈍温度領域では、H2を含む通常の雰囲気下において充
分還元範囲にあるが、略900℃以下の温度では逆に酸
化範囲に転する。したがって、一般には、焼鈍温度から
急速に冷却することによって、酸化温度領域に滞留する
時間を最小限に押さえ、酸化を抑制する方法が採られて
いる。このような急速冷却はクロム炭化物や窒化物の析
出を押さえて耐食感度の増大を防くうえからも必要とさ
れている。この具体例について説明すると、最も代表的
なオースティナイト系ステンレス鋼である300系鋼種
に属するような、管、線材、各種パーツ類等比較的小物
の連続焼鈍は一般に第1図に示すような炉を用いて行わ
れている。第1図において、■は加熱室、2はそれに隣
接する冷却室、3は小物製品4搬送用のへルトコンベヤ
、5は冷却室2の外周部に設けられている水冷ジャケッ
ト、6はアンモニア分解炉、7はアンモニア分解ガス用
パイプ、8ば冷却室2に設けられたアンモニア分解ガス
吹込管である。すなわち、上記小物製品4は(3) ヘルドコンベヤ3により連続的に加熱室1に送り込まれ
て加熱され、続いて冷却室2に送り込まれてアンモニア
分解ガスの作用により急速に冷却される。
テンレス鋼に対して、引抜き2曲げ、鍛圧のような加工
工程を加えると、上記ステンレス鋼が硬化して内部応力
が発生するとともに組織内部にクロム炭化物やシグマ相
が生成する。したがって、これをオースティナイト素地
に固溶させ、加工組織を軟化させるために、一般に、1
000 〜1150′Cで焼鈍して製品化することが行
われている。クロムは、極めて酸化しやすい元素である
ため、焼鈍作業はこれを最小限に押さえるような雰囲気
下で行われる。クロムの酸化が進むと、ステンレス鋼が
黒色や黄味を帯びるようになって光輝製が悪化し、商品
価値が失われるのである。通常、上記の雰囲気としては
、純水素ガスやアンモニア分解ガスなど、強力な還元ガ
スであるH2を高濃度に含む雰囲気ガスが使用されてい
る。酸化・(2) 還元電位によれば、クロムは1000〜1150℃の焼
鈍温度領域では、H2を含む通常の雰囲気下において充
分還元範囲にあるが、略900℃以下の温度では逆に酸
化範囲に転する。したがって、一般には、焼鈍温度から
急速に冷却することによって、酸化温度領域に滞留する
時間を最小限に押さえ、酸化を抑制する方法が採られて
いる。このような急速冷却はクロム炭化物や窒化物の析
出を押さえて耐食感度の増大を防くうえからも必要とさ
れている。この具体例について説明すると、最も代表的
なオースティナイト系ステンレス鋼である300系鋼種
に属するような、管、線材、各種パーツ類等比較的小物
の連続焼鈍は一般に第1図に示すような炉を用いて行わ
れている。第1図において、■は加熱室、2はそれに隣
接する冷却室、3は小物製品4搬送用のへルトコンベヤ
、5は冷却室2の外周部に設けられている水冷ジャケッ
ト、6はアンモニア分解炉、7はアンモニア分解ガス用
パイプ、8ば冷却室2に設けられたアンモニア分解ガス
吹込管である。すなわち、上記小物製品4は(3) ヘルドコンベヤ3により連続的に加熱室1に送り込まれ
て加熱され、続いて冷却室2に送り込まれてアンモニア
分解ガスの作用により急速に冷却される。
ところで、上記アンモニア分解ガスは、N275%、N
225%(Vo1%、以下同じ)の組成を有し簡易に還
元性雰囲気を形成しうるものであるが、アンモニヤ公害
の問題や分解炉を必要とするためコストが高いという難
点を有している。そこで、最近は、分解ガスを深冷分離
方式によるN2ガスで希釈したり、もしくは吸着方式で
得られた安価なN2ガスをH2と混合したりして、I(
24度を大幅に下げたN2ベースの雰囲気ガスをつくり
、これを使用することが行われている。このように■1
□濃度を大幅に下げることにより (但し、H2a度は
焼鈍温度において還元性を保つうえで必要な量には設定
されている)、雰囲気ガスのコストの低減は実現できる
。しかしながら、この雰囲気ガスは、N2に比べて約7
倍の熱伝導度を有するI■2の濃度が小さいため、伝熱
性能が低くな(4) つており、ステンレス鋼焼鈍品を急速に冷却しえない。
225%(Vo1%、以下同じ)の組成を有し簡易に還
元性雰囲気を形成しうるものであるが、アンモニヤ公害
の問題や分解炉を必要とするためコストが高いという難
点を有している。そこで、最近は、分解ガスを深冷分離
方式によるN2ガスで希釈したり、もしくは吸着方式で
得られた安価なN2ガスをH2と混合したりして、I(
24度を大幅に下げたN2ベースの雰囲気ガスをつくり
、これを使用することが行われている。このように■1
□濃度を大幅に下げることにより (但し、H2a度は
焼鈍温度において還元性を保つうえで必要な量には設定
されている)、雰囲気ガスのコストの低減は実現できる
。しかしながら、この雰囲気ガスは、N2に比べて約7
倍の熱伝導度を有するI■2の濃度が小さいため、伝熱
性能が低くな(4) つており、ステンレス鋼焼鈍品を急速に冷却しえない。
そのため、ステンレス鋼中のクロムが酸化温度領域に長
く滞留することとなり、ステンレス鋼製品の光輝度が悪
くなって商品価値の低下を生じる等の問題が発生する。
く滞留することとなり、ステンレス鋼製品の光輝度が悪
くなって商品価値の低下を生じる等の問題が発生する。
このような問題を解決するために処理速度を遅くするこ
と等がなされているが、充分な効果が得られていないの
が実情である。
と等がなされているが、充分な効果が得られていないの
が実情である。
この発明者は、このような問題を解決するため、雰囲気
ガスの吹込方法、その吹込圧力等について一連の研究を
重ねた。その結果、雰囲気ガスを、これまでのように単
に冷却室に送り込むというのではなく、先端に絞り部を
有するノズルを用い、絞りを利かして冷却室に噴射しス
テンレス鋼に直接吹付けるようにすることが有効である
ことを発見した。そして、さらに研究を重ねた結果、ノ
ズルからの雰囲気ガスの噴射を0.5kg/cn+G以
−にの圧力で行うと一層優れた効果が得られるようにな
ることを見いだし、この発明を完成した。
ガスの吹込方法、その吹込圧力等について一連の研究を
重ねた。その結果、雰囲気ガスを、これまでのように単
に冷却室に送り込むというのではなく、先端に絞り部を
有するノズルを用い、絞りを利かして冷却室に噴射しス
テンレス鋼に直接吹付けるようにすることが有効である
ことを発見した。そして、さらに研究を重ねた結果、ノ
ズルからの雰囲気ガスの噴射を0.5kg/cn+G以
−にの圧力で行うと一層優れた効果が得られるようにな
ることを見いだし、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、加熱室およびこれに隣(5)
接する冷却室を備えた連続焼鈍炉を準備し、ステンレス
鋼をこの連続焼鈍炉の加熱室に連続的に送り込んで焼鈍
し、続いて冷却室に入れ、水素を含む雰囲気ガスを冷却
室に送入して冷却を行うステンレス鋼の焼鈍方法であっ
て、先端に絞り部を有するノズルを用い、上記雰囲気ガ
スを、圧力0.5kg / cJ 0以上の高圧で絞り
を利かして噴射しステンレス鋼に直接吹付けるようにし
たことを特徴とするステンレス鋼の焼鈍方法をその要旨
とするものである。
鋼をこの連続焼鈍炉の加熱室に連続的に送り込んで焼鈍
し、続いて冷却室に入れ、水素を含む雰囲気ガスを冷却
室に送入して冷却を行うステンレス鋼の焼鈍方法であっ
て、先端に絞り部を有するノズルを用い、上記雰囲気ガ
スを、圧力0.5kg / cJ 0以上の高圧で絞り
を利かして噴射しステンレス鋼に直接吹付けるようにし
たことを特徴とするステンレス鋼の焼鈍方法をその要旨
とするものである。
つぎに、この発明の詳細な説明する。
この発明は、冷却室の雰囲気ガスを、上記のように先端
に絞り部を有するノズルを用い、絞りを利かして冷却室
内に噴射してステンレス鋼に直接吹付けるものである。
に絞り部を有するノズルを用い、絞りを利かして冷却室
内に噴射してステンレス鋼に直接吹付けるものである。
このようにすると、これまでのように単に雰囲気ガスを
殆ど無圧で送り込むような場合と異なり、雰囲気ガスが
絞られた状態でステンレス鋼を高圧高速で直撃するよう
になるため、極めて大きな伝熱効果が得られるようにな
り、かつそれに加えてその直撃による強制対流伝(6) 熱効果も得られるようになる。しかも、吹込部での雰囲
気ガスの運動量が増大して雰囲気ガスと冷却室の壁面(
通常水冷ジャケットにより冷やされている)との間の熱
交換が促進されるようになり、この効果と上記の効果と
が相乗的に作用し全体の伝熱量が飛躍的に向上するよう
になる。特に、このような効果は、雰囲気ガスを圧力0
.5 kg / cn!G以上の高圧で噴射することに
より最大限に発揮されるようになる。すなわち、雰囲気
ガスをこのように圧力0.5 kg / c+J G以
上の高圧で噴射すると、ガスの速度が亜音速以上(圧力
的0.9kg/cfGで音速)となるため全体の伝熱量
の大幅な向上が実現されるようになるものと考えられる
。その結果、H2濃度を大幅に下げたN2ベースの雰囲
気ガス(例えばN225%、N275%の組成)を用い
、処理速度を下げる等の措置をとることなく、ステンレ
ス鋼の焼鈍を、商品価値の低下を招くことなく極めて良
好に行いうるようになる。
殆ど無圧で送り込むような場合と異なり、雰囲気ガスが
絞られた状態でステンレス鋼を高圧高速で直撃するよう
になるため、極めて大きな伝熱効果が得られるようにな
り、かつそれに加えてその直撃による強制対流伝(6) 熱効果も得られるようになる。しかも、吹込部での雰囲
気ガスの運動量が増大して雰囲気ガスと冷却室の壁面(
通常水冷ジャケットにより冷やされている)との間の熱
交換が促進されるようになり、この効果と上記の効果と
が相乗的に作用し全体の伝熱量が飛躍的に向上するよう
になる。特に、このような効果は、雰囲気ガスを圧力0
.5 kg / cn!G以上の高圧で噴射することに
より最大限に発揮されるようになる。すなわち、雰囲気
ガスをこのように圧力0.5 kg / c+J G以
上の高圧で噴射すると、ガスの速度が亜音速以上(圧力
的0.9kg/cfGで音速)となるため全体の伝熱量
の大幅な向上が実現されるようになるものと考えられる
。その結果、H2濃度を大幅に下げたN2ベースの雰囲
気ガス(例えばN225%、N275%の組成)を用い
、処理速度を下げる等の措置をとることなく、ステンレ
ス鋼の焼鈍を、商品価値の低下を招くことなく極めて良
好に行いうるようになる。
つぎに、実施例について説明する。
第2図はこの発明の一実施例の構成図である。
(7)
図において、9は内部に多数のN2ガスボンへ24を収
容するH2供給装置、10ばその供給パイプ、11は液
化N2タンク、12はその蒸発器、13は気化した液化
N2を送るN2パイプである。14は2個1組の吸着筒
で、内部に02吸着剤(モレキュラーシーブス)が充填
されており、送風機15によって送り込まれる大気から
、02を除去してN2ガス化する作用をする。この場合
、上記吸着筒14は交互に使用され、1基が作動してい
る間に他の基の吸着剤の再生がなされる。N2供給方式
としては、液化窒素方式か吸着方式かのいずれかが選択
されるので図では吸着方式の方を鎖線で囲んでいる。こ
のN2パイプ13中のN2ガスは、H2供給パイプ10
のN2ガスと合わされN2ベースの雰囲気ガスとなる。
容するH2供給装置、10ばその供給パイプ、11は液
化N2タンク、12はその蒸発器、13は気化した液化
N2を送るN2パイプである。14は2個1組の吸着筒
で、内部に02吸着剤(モレキュラーシーブス)が充填
されており、送風機15によって送り込まれる大気から
、02を除去してN2ガス化する作用をする。この場合
、上記吸着筒14は交互に使用され、1基が作動してい
る間に他の基の吸着剤の再生がなされる。N2供給方式
としては、液化窒素方式か吸着方式かのいずれかが選択
されるので図では吸着方式の方を鎖線で囲んでいる。こ
のN2パイプ13中のN2ガスは、H2供給パイプ10
のN2ガスと合わされN2ベースの雰囲気ガスとなる。
16は連続焼鈍炉、17はその搬送用ベルトコンベヤ、
18はステンレス鋼製品、19は加熱室、20は外周面
に水冷ジャケット21をもつ冷却室である。この冷却室
20の最も加熱室19例の部分には、第3図に示すよう
に、先端に絞り部を有するノズル22が設(8) けられ、上記N2ヘースの雰囲気ガスを圧力0.5kg
/ cJ G以上の高圧で絞りを利かしてステンレス
鋼製品18に直接吹付ける。23はノズル22のスカー
ト部である。この場合、N、ベースの雰囲気ガスの噴射
圧力は、H2供給装置9のN2ガスボンベ24の圧力、
液化N2タンク11の圧力および吸着筒14に付随する
送風機15の送風圧力により確保される。
18はステンレス鋼製品、19は加熱室、20は外周面
に水冷ジャケット21をもつ冷却室である。この冷却室
20の最も加熱室19例の部分には、第3図に示すよう
に、先端に絞り部を有するノズル22が設(8) けられ、上記N2ヘースの雰囲気ガスを圧力0.5kg
/ cJ G以上の高圧で絞りを利かしてステンレス
鋼製品18に直接吹付ける。23はノズル22のスカー
ト部である。この場合、N、ベースの雰囲気ガスの噴射
圧力は、H2供給装置9のN2ガスボンベ24の圧力、
液化N2タンク11の圧力および吸着筒14に付随する
送風機15の送風圧力により確保される。
このように、雰囲気ガスがノズル22から圧力0、5
kg / cTAG以上の高圧で、絞られた状態でステ
ンレス鋼製品18に直接吹付けられるため、H2濃度の
低い雰囲気ガスを用いても、通常の処理速度を維持した
まま、製品に光輝性の悪化等を殆ど生じさせることなく
良好な焼鈍をなしうるようになる。特に、上記のように
、ノズル22を最も加熱室19側の冷却室20の部分に
位置決めすると、加熱室19から出たステンレス鋼製品
18に対して、時間をおかず直ちに雰囲気ガスが吹付け
られるため、急速冷却が実現され、効果の一層の向上が
みられるようになる。
kg / cTAG以上の高圧で、絞られた状態でステ
ンレス鋼製品18に直接吹付けられるため、H2濃度の
低い雰囲気ガスを用いても、通常の処理速度を維持した
まま、製品に光輝性の悪化等を殆ど生じさせることなく
良好な焼鈍をなしうるようになる。特に、上記のように
、ノズル22を最も加熱室19側の冷却室20の部分に
位置決めすると、加熱室19から出たステンレス鋼製品
18に対して、時間をおかず直ちに雰囲気ガスが吹付け
られるため、急速冷却が実現され、効果の一層の向上が
みられるようになる。
(9)
第4図は他の実施例の構成図である。この実施例は、第
2図のH2供給装置9に代えて、アンモニア分解炉25
を用い、そこから得られる分解ガスを、N2ガス系とは
別個に冷却室20に送り込むようになっている。すなわ
ち、この実施例は、第5図に示すように、ノズル22を
二重構造にし、N2ガスを内側のノズルから圧力0.5
kg/cJ G以上の高圧で噴出させ、分解ガスを外
側のノズルから送り出しN2ガスに帯同させうるように
している。それ以外の部分は第2図と同じであるから説
明を省略する。
2図のH2供給装置9に代えて、アンモニア分解炉25
を用い、そこから得られる分解ガスを、N2ガス系とは
別個に冷却室20に送り込むようになっている。すなわ
ち、この実施例は、第5図に示すように、ノズル22を
二重構造にし、N2ガスを内側のノズルから圧力0.5
kg/cJ G以上の高圧で噴出させ、分解ガスを外
側のノズルから送り出しN2ガスに帯同させうるように
している。それ以外の部分は第2図と同じであるから説
明を省略する。
なお、上記の実施例は雰囲気ガスとしてN2ベースのも
のを用いているが、この発明はそれに限定されるもので
はない。
のを用いているが、この発明はそれに限定されるもので
はない。
以上のように、この発明は、先端に絞り部を有するノズ
ルを用い、雰囲気ガスを、圧力0.5kg/c+aG以
上の高圧で絞りを利かして噴射し、ステンレス鋼に直接
吹付けるため、雰囲気ガスがステンレス鋼を高圧高速で
直撃することによる大きな伝熱効果およびそれに起因す
る強制対流効果ならび(10) に雰囲気ガスと冷却室壁面との熱交換促進効果が得られ
、それらが相乗して現れるようになる。そのため、伝熱
性能の悪いN2ベースの雰囲気ガスを用いても、クロム
の酸化等に起因する光輝性の悪化等を招くことなく、し
かも通常の処理速度を維持したままステンレス鋼の焼鈍
をなしうるようになるのである。
ルを用い、雰囲気ガスを、圧力0.5kg/c+aG以
上の高圧で絞りを利かして噴射し、ステンレス鋼に直接
吹付けるため、雰囲気ガスがステンレス鋼を高圧高速で
直撃することによる大きな伝熱効果およびそれに起因す
る強制対流効果ならび(10) に雰囲気ガスと冷却室壁面との熱交換促進効果が得られ
、それらが相乗して現れるようになる。そのため、伝熱
性能の悪いN2ベースの雰囲気ガスを用いても、クロム
の酸化等に起因する光輝性の悪化等を招くことなく、し
かも通常の処理速度を維持したままステンレス鋼の焼鈍
をなしうるようになるのである。
第1図は従来例の説明図、第2図はこの発明の一実施例
の構成図、第3図はそのノズル部の拡大図、第4図は他
の実施例の構成図、第5図はそのノズル部の拡大図であ
る。 16・・・焼鈍炉 18・・・ステンレス鋼製品 19
・・・加熱室 20・・・冷却室 22・・・ノズル特
許出願人 大同酸素株式会社 代理人 弁理士 西 藤 征 彦 (11)
の構成図、第3図はそのノズル部の拡大図、第4図は他
の実施例の構成図、第5図はそのノズル部の拡大図であ
る。 16・・・焼鈍炉 18・・・ステンレス鋼製品 19
・・・加熱室 20・・・冷却室 22・・・ノズル特
許出願人 大同酸素株式会社 代理人 弁理士 西 藤 征 彦 (11)
Claims (3)
- (1)加熱室およびこれに隣接する冷却室を備えた連続
焼鈍炉を準備し、ステンレス鋼をこの連続焼鈍炉の加熱
室に連続的に送り込んで焼鈍し、続いて冷却室に入れ、
水素を含む雰囲気ガスを冷却室に送入し7て冷却を行う
ステンレス鋼の焼鈍方法であって、先端に絞り部を有す
るノズルを用い、上記雰囲気ガスを、圧力0.5kg/
caG以」−の高圧で絞りを利かして噴射しステンレス
鋼に直接吹付けるようにしたことを特徴とするステンレ
ス鋼の焼鈍方法。 - (2)雰囲気ガスの噴射位置が、加熱室に最も接近した
冷却室の部分に設定されている特許請求の範囲第1項記
載のステンレス鋼の焼鈍方法。 - (3)雰囲気ガスがH225%、N275%の組成を有
するN2ヘースの雰囲気ガスである特許請求の範囲第1
項または第2項記載のステンレス鋼(1) の焼鈍方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3649884A JPS60181224A (ja) | 1984-02-27 | 1984-02-27 | ステンレス鋼の焼鈍方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3649884A JPS60181224A (ja) | 1984-02-27 | 1984-02-27 | ステンレス鋼の焼鈍方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60181224A true JPS60181224A (ja) | 1985-09-14 |
Family
ID=12471485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3649884A Pending JPS60181224A (ja) | 1984-02-27 | 1984-02-27 | ステンレス鋼の焼鈍方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60181224A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5064173A (en) * | 1988-03-16 | 1991-11-12 | L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Process and device for the annealing treatment of metal strips |
-
1984
- 1984-02-27 JP JP3649884A patent/JPS60181224A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5064173A (en) * | 1988-03-16 | 1991-11-12 | L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Process and device for the annealing treatment of metal strips |
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