JPS601704B2 - リニアトラッキングア−ム駆動用リニアモ−タの駆動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、トーンアーム駆動用リニアモータの駆動菱直
に関する。

リニアトラッキング型のアーム駆動用リニアモータとし
ては、例えばコイルが巻かれ水平に担持された固定子部
と当該固定子部と所定間隙をもって対向配直され前記固
定子に磁束を供給する磁石と当該磁石を損持し前記固定
子部と平行な所定軸に沿って摺敷自在な摺動部材からな
る可動子部とから構成され、前記固定子のコイルに電流
を流すことにより固定子と対向した可動子部を固定子に
沿って移動させる構造のものがある。

このＩＪニアモータの沼動部材に水平及び垂直面内で回
動自在にアームを取り付けることによりリニアトラツキ
ングアームが構成されている。かかるリニアトラツキン
グアームにおいては、固定子に巻かれたコイルに流れる
電流の方向及び大きさを変えることにより、トラツキン
グアームの移動方向及び移動速度を制御している。

しかし乍ら、演奏時におけるトラツキングアームは、１
方向つまりディスクの中’Ｄ方向にしか駆動されていな
いためにディスクの偏心に追従できなく、よってトラッ
キングェラ‐が生ずるという欠点があつた。本発明の目
的は、演奏時においてトラツキングアームを２方向に駆
動することにより上記の欠点を解消したりニァトラッキ
ングア−ム駆動用リニアモータの駆動装置を提供するこ
とである。

以下、本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。第
１図は、リニアトラッキングァーム機構の１例を示す斜
視図である。

図において、軸すなわちガイドバー１はその両端を支持
台２に固定これ、昭動部材３を摺動自在に支持している
。摺動部材３は、例えばベアリング等からなる軸受（図
示せず）によりガイドバー１に係合しており、例えばト
ーンアーム４を水平および垂直面内で回動自在に保持し
ている。なお、５はカウンタウェイトであり、６は力−
トリツジシエルを示している。また、摺動部村３の上面
には、磁石７が取り付けられており、当該磁石７の上面
が例えばＮ極で下面がＳ極となるように看滋されている
。この磁石上面と所定空隙をもって対向しかつガイドバ
ー１に平行な方向に伸長した長手磁性部材８が支持台２
に取り付けられており、当該磁性部材８の外周には螺線
状にコイル９が巻かれている。この長手磁性部村８とそ
れに巻かれたコイル９によってリニアな固定子を構成し
、又横勤部村３及びこれに固定された磁石７によって移
動自在な可動子を構成している。第２図は、本発明によ
る駆動装置の一実施例の回路図である。

図において、１０は摺動部材３とトーンアーム４の水平
面内の異なる２方向つまり第１図における左右方向の相
対位置変位に比例した２つの出力を発生する変位検出手
段であり、第３図に示す如く、例えばトーンアーム４の
移動方向に平行に配列された１対の受光素子１２ａ，１
２ｂと、該受光素子１２ａと１２ｂの中間位置上に該受
光素子１２ａ，１２ｂと対向するように設けられた受光
素子１１及び該発光素子１１と受光素子１２ａ，１２ｂ
間にあってトーンアーム４の水平面内の異なる２方向の
回動に応動して上記相対位置変位に応じた受光素子１２
ａ若しくは１２ｂの受光量を決めるスリットを有する遮
蔽板１３から構成されている。受光素子１２ａ，１２ｂ
としては例えばホトトランジスタＱ，，Ｑ２が用いられ
ており、ホトトランジスタＱ，，Ｑ２のコレクタは電源
＋Ｂに、ェミッタは抵抗Ｒ，，Ｒ２を介してアースにそ
れぞれ接続されている。ここで、例えばトーンアーム４
の演奏時及びリードィン時の移動方向を正方向（図の左
方向）、リターン時を負方向（図の右方向）と仮定し、
正方向の場合の摺動部材３とトーンアーム４の相対位鷹
変位に比例した出力を発生する受光素子をホトトランジ
スタＱ，、負方向の場合の受光素子をホトトランジスタ
Ｑ２と設定する。ホトトランジスタＱ，，Ｑ２は、相対
位置変位が零の時は共に出力を発生せず、例えばトーン
アームが正方向に回動した時はホトトランジスタＱ２は
出力を発生せずホトトランジスタＱ，，は正方向の相対
位置変位に比例した出力を発生する。この世力は、差動
アンプからなる比較回路１４に供給される。比較回路１
４は、例えば相対位置変位が零の時は零しベル、正方向
の時は正しベル、負方向の時は負レベルの出力をそれぞ
れ発生するように構成されている。駆動回路１５は、比
較回路１４の出力が正しベルの場合に摺動部材３を右方
向に、負レベルの場合に左方向にそれぞれ駆動するよう
にコイル９に流れる駆動電流の方向を、また入力レベル
に応じて駆動電流の大きさを制御する。また、遮蔽板１
３のスリットの幅を変えることにより、駆動部材３の駆
動開始時点を調整できる。第４図は、本発明による駆動
装置の他の実施例の回路図である。

本実施例の駆動装置は、第１図において、摺動部材３の
下面に例えば上面がＮ極で下面がＳ極となるように肴磁
された磁石を固定し、この磁石上面と所定空隙をもって
コイルの巻かれた第２の固定子が対向配置され、既設の
第１固定子と当該第２固定子とによって可動子を両方向
に駆動するように構成されたりニアトラツキングアーム
に用いられたものである。図において、第２図と同等部
分は同一符号をもって示されており、変位検出手段１０
の構造及び動作は前記実施例の場合と全く同様である。
コイル９ａ，９ｂは、電流が供給されることにより摺動
部材３を異なる方向、例えばコイル９ａが正方向、コイ
ル９ｂが負方向に駆動するように構成されている。１６
は、変位検出手段１０の２つの出力に応じてコイル９ａ
，９ｂに駆動電流を供給する駆動回路であり、ＮＰＮ形
トランジスタＱ３，Ｑ４及び抵抗Ｒ，，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ
４から構成されている。

ここで、トーンアーム４が例えば正方向に回動したとす
ればトーンアーム４に運動する遮蔽板１３の回動により
、ホトトランジスタＱ，は摺勤部材３とトーンアーム４
の正方向の相対位置変位に比例した出力を発生する。従
って、トランジスタＱ３はホトトランジスタＱ，の出力
に応じた駆動電流をコイル９ａに供聯合して摺動部材３
を正方向に移動せしめる。また、トーンアーム４が負方
向に回動した場合にも上述と同様にホトトランジス夕Ｑ
２及びトランジスタＱ４が作動してコイル９ｂに駆動電
流を供給し摺動部材３を負万向に移動せしめるのである
。以上説明した如く、本発明による駆動菱層によれば、
演奏時のトラツキングアームを容易に両方向に駆動でき
るためにディスクの偏０にも追従できる。

従って、かかる駆動装置を用いることによりトラッキン
グェラーの少ない高性能のりニアトラッキングアームが
得られる。また、固定電機子が可動子の移動方向に対応
して一対設けられており、これら電機子の各コイルには
トーンアームの変位方向に応じた駆動電流を流してやれ
ば良いので、差鰯アンプ等を用いなくても各コイルにそ
れぞれ直列接続された２つのトランジスタによって駆動
回路を構成できるから、回路構成の簡略化及び低コスト
化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はリニアトラッキングアーム機構の１例を示す斜
視図、第２図は本発明による駆動装置の一実施例の回路
図、第３図は第２図における変位検出手段の１例の概略
構成図、第４図は本発明による駆動装置の他の実施例の
回路図である。 主要部分の符号の説明 １・・・・・・ガイドバー、３
・・・・・・摺敷部材、４・・・・・・トーンアーム、
７・・・・・・磁石、９，９ａ，９ｂ・・・・・・コイ
ル、１０…・・・変位検出手段、１１・・・・・・発光
素子、１２ａ，１２ｂ・・…・受光素子、１３・・・・
・・遮蔽板、１４・・・・・・比較回路、１５，１６・
・…・駆動回路。繁′図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トラツキングアームを水平及び垂直面内で回動自在
   に支持して直線的に移動自在な磁石を含む可動子と、前
   記可動子を各々異なる方向に駆動する第１および第２固
   定電機子とを有するリニアトラツキングアーム駆動用リ
   ニアモータの駆動装置であって、前記トラツキングアー
   ムと可動子の水平面内の異なる２方向の相対位置変位に
   比例した２つの出力を発生する変位検出手段と、前記変
   位検出手段の２つの出力に応じて前記第１若しくは第２
   固定電機子に駆動電流を供給する駆動回路とを有し、前
   記駆動回路は前記第１及び第２固定電機子の各コイルと
   それぞれ直列接続された２つのトランジスタによって構
   成されたことを特徴とするリニアトラツキングアーム駆
   動用リニアモータの駆動装置。 ２ 前記変位検出手段は、前記トラツキングアームの移
   動方向に平行に配列された１対の受光素子と、前記１対
   の受光素子の中間位置上に前記受光素子と対向するよう
   に設けられた発光素子と、前記発光及び受光素子間にあ
   って前記トラツキングアームの水平面内の回動に応動す
   るスリツトを有する遮蔽板と、前記受光素子の特性変化
   に応じた電気信号を発生する手段とからなることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のリニアトラツキング
   アーム駆動用リニアモータの駆動装置。