JPS6016947Y2 - カタログ帳 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、衣服の付属品や服飾品などの多種のサンプ
ルを一覧式に見得るように取置したカタログ帳に関する
ものである。

例えは洋服のボタンを買う場合には、好みの色合のボタ
ンを選ぶほか、購入したボタンを付ける服の色合とのコ
ントラストを調べて買うのが普通であり、しかして従来
は、取出したボタンを店内にある適当な布等に押当てて
コントラストを確めるようにしていた。

しかしこのような選択方法によると、ボタンを決めるの
に手間と時間がかかるばかりでなく、店がたて混んでい
るような場合には、ゆっくり選択しているわけには行か
ないという難点があった。

本考案は、このような難点を解消するためになされたも
のであって、すなわち、本考案の目的は、地布に対する
多種のサンプルのコントラストを、一覧式に見得るよう
にしたカタログ帳を提供することにある。

以下、図示の一実施例に基づいて本考案を説明する。

実施例のボタンカタログ帳は、持ち運びをし易くするた
めに、第１図に示す横開き式のカタログケース１に収納
されていて、同ケース１から取出された状態では、第２
図に示すように、カタログ帳２は、本の形をしている。

また第３図は、カタログ帳２を見るために拡げた態様を
示腰更に第４図は、例えば有合せのハンカチ等の適当な
布切れを地布に利用するために、手前側の２枚のサンプ
ル保持板３（詳細後述）を開いた時の態様を示すが、実
施例のカタログ帳２は、第３図ないし第１１図に示すよ
うに、長板材４、端板材５、および複数枚（図示では、
７枚）の窓板６とにより形成されていて、これらの各材
板４，５．６は、厚紙で作られると共に、同材４，５の
要所には、折込自在の可撓線部分（第５図の破線）が形
成されている。

ところで、カタログ帳２の展開態様（第５図〜第８図）
から容易に了解されるように、長板材４は、表板材７の
内板４ａわ戊す部分と、複数（３つ折り半の７枚）の連
綴された各台板４ｂを戊す部分と各台板４ｂの上方に連
綴された７枚のサンプル取付板４ｃを威す部分とが、単
板に形成された板材であり、かつ、サンプル取付板４ｃ
と窓板６の重合でサンプル保持板３が形成されている。

一方、端板材５は、表紙材７の外板５ａを威す部分と、
裏表紙板５ｂを威す部分と、その中間の背５ｃを威す部
分とが、単板に形成された板材であって、かつ、外板５
ａと上記内板４ａの重合で表板材７が形成されている。

次に、サンプル取付板４Ｃには、縦方向に３列に長方形
の素通し用の窓孔８が開けられると共に各窓孔８の長手
両側縁には、波形の複数（図示では、加設）の突片４ｄ
が張出し成形されていて、各突片４ｄには、色合の異る
サンプルボタンＷの軸足が鳩目９等（第１１図）によっ
て係止されている。

また、窓板６の上記各窓孔８に対接する箇所は、幅が若
干広い長方形の開口６ａが開けられている。

そのほか、表板材７の内板４ａには、複数のサンプルボ
タンＷが環状に配列、係止されている。

このように構成された実施例のカタログ帳２が使用され
るには、第３図に示すように、横に蛇腹状にわずかに拡
げた状態でサンプルＷを見ても良く、あるいは、各台板
４ｂを本のページをめくるようにして見ることもできる
。

このようにすれば、多数のサンプル（６０ｉＸ７＝４２
ｍ）を短時間で見ることができる。

ただし、この場合には、窓孔８内には台板４ｂの白色表
面が見える。

次に、地布とのコントラストを見ようとする場合には、
第４図に示すように、一旦サンプル保持板３を開いて台
板４ｂから浮上らせた後、台板４ｂ上に所望の布切れを
置き、その上で保持板３を閉めて布切れを挟めば、窓孔
８内に地布が見えることから、ボタンと地布の色調のコ
ントラストを、容易に確めることができ、その操作が極
めて簡単で、狭いスペースでも落着いてサンプルを選択
し得る。

以上述べたように、本考案に係るカタログ帳によれば、
サンプル保持板のサンプル周辺に窓孔を開けると共に、
合板に対し該保持板を自由に開閉し得るように構成した
ので、所望の地布を保持板に下敷きさせることにより、
サンプルと地布とのコントラストを容易に確めることが
でき、これにより、広い範囲における服飾品等の流通過
程の業務効率を高める効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、カタログケースの斜視図、第２図は、本考案
の一実施例を示すカタログ帳とカタログケースの斜視図
、第３図および第４図は、第２図のカタログ帳の作用図
、第５図は、同カタログ帳の展開上面図、第６図は、同
前面図、第７図は、同下面図、第８図は、同後面図、第
９図は、第７図のサンプル保持板の拡大図、第１０図は
、第５図のサンプル保持板の拡大図、第１１図は、第９
図のＸＩ−ＸＩ線における断面図である。 Ｗ・・・・・・サンプルボタン、２・・・・・・カタロ
グ帳、３・・・・・・サンプル保持板、４ｂ・・・・・
・台板、４ｄ・・・・・・突片、８・・・・・・窓孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台板４ｂと、該台板４ｂに重合すると共に開閉自在に夫
   々の台板４ｂの片側の端縁に連成されているサンプル保
   持板３であってかつ該保持板３の板面の表裏側に貫通し
   て穿開された窓孔８を有し該窓孔８の周縁にはサンプル
   取付用の多数の突片４ｄが前記窓孔８内に突出状に形成
   されているサンプル保持板３と、上記各突片４ｄに取付
   けられている多種のボタン等のサンプルと、を具備して
   いることを特徴とするカタログ帳。