JPS60165347A - 焼結合金製刃物の製造方法 - Google Patents
焼結合金製刃物の製造方法Info
- Publication number
- JPS60165347A JPS60165347A JP2137984A JP2137984A JPS60165347A JP S60165347 A JPS60165347 A JP S60165347A JP 2137984 A JP2137984 A JP 2137984A JP 2137984 A JP2137984 A JP 2137984A JP S60165347 A JPS60165347 A JP S60165347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temp
- sintering
- powder
- alloy
- green compact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、合金工具鋼からなる焼結刃物に関する0
従来技術
従来、高級刃物としては、マルテンサイト系ステンレス
材(Cr11〜18%、CO,8〜1.8%、残余Fe
)製のものが一般に使用されているが、′専門家の使
用する理容、調理、剪定用の刃物としては、研ぎ直しま
での期間のより長い(即ち耐摩耗性のより優れた)材質
の出現が切望されている。
材(Cr11〜18%、CO,8〜1.8%、残余Fe
)製のものが一般に使用されているが、′専門家の使
用する理容、調理、剪定用の刃物としては、研ぎ直しま
での期間のより長い(即ち耐摩耗性のより優れた)材質
の出現が切望されている。
上記マルテンサイト系ステンレス材と同等の耐食性を有
しかつ耐摩耗性により優れた材料としては、該マルテン
サイト系ステンレス組成にMo、V等の合金元素を加え
、C量を増大させた合金工具m系材料がある。しかしな
がら、Mo、V等の合金元素を加えたり、CIILを増
大させるに従って、材料の加工性や鍛造性が低下し、又
材料素地中の炭化物が比較的粗大化する為研摩し難くな
る等の欠点が顕著となるので、上記合金工具系材料は、
刃物としてはほとんど使用されていない。
しかつ耐摩耗性により優れた材料としては、該マルテン
サイト系ステンレス組成にMo、V等の合金元素を加え
、C量を増大させた合金工具m系材料がある。しかしな
がら、Mo、V等の合金元素を加えたり、CIILを増
大させるに従って、材料の加工性や鍛造性が低下し、又
材料素地中の炭化物が比較的粗大化する為研摩し難くな
る等の欠点が顕著となるので、上記合金工具系材料は、
刃物としてはほとんど使用されていない。
本発明は、合金工具J製刃物及びその製造法の欠点を解
消すべくなされたものであるっ即ち、粉末成形−焼結法
による本発明方法によれば、粉末成形時にあらかじめ所
定の刃物部材の形状に近い形状に成形して得た圧粉体を
特定条件下に焼結及び焼入れする。従って、材料素地中
の炭化物を5KDII等の合金工具m中におけるよりも
微細化し得るので、合金工具網による刃物の製造が実用
上可能となり、又加工工数の減少並びに焼結と熱処理と
を同一工程で行なうことによる省エネルギー及び省力化
による価格の低減が達成される。
消すべくなされたものであるっ即ち、粉末成形−焼結法
による本発明方法によれば、粉末成形時にあらかじめ所
定の刃物部材の形状に近い形状に成形して得た圧粉体を
特定条件下に焼結及び焼入れする。従って、材料素地中
の炭化物を5KDII等の合金工具m中におけるよりも
微細化し得るので、合金工具網による刃物の製造が実用
上可能となり、又加工工数の減少並びに焼結と熱処理と
を同一工程で行なうことによる省エネルギー及び省力化
による価格の低減が達成される。
本発明で使用する粉体原料は、Cr1l〜18重承%(
以下単に%とする)、Mo0.2〜5%、Vo、2〜8
%、Si 0%〜1%、C1,5〜2.4%及び残余F
eからなる合金の粉末又は焼結により該合と特に異なる
ところはなく、通常100メツシユ以下程度である。合
金組成を上記の様に規定した理由は、以下の通りである
。
以下単に%とする)、Mo0.2〜5%、Vo、2〜8
%、Si 0%〜1%、C1,5〜2.4%及び残余F
eからなる合金の粉末又は焼結により該合と特に異なる
ところはなく、通常100メツシユ以下程度である。合
金組成を上記の様に規定した理由は、以下の通りである
。
(イ) Cr11〜18%:
Cr は、刃物の耐食性と耐摩耗性を向上させる。
Cr が11%未満の場合には、耐食性が低下し、又C
r が18%を上回る場合には、熱処理に際して空冷だ
けでは焼入れが十分に行なわれず、硬さが低下して耐摩
耗性が劣化する。
r が18%を上回る場合には、熱処理に際して空冷だ
けでは焼入れが十分に行なわれず、硬さが低下して耐摩
耗性が劣化する。
(口lMo0.2 〜5 % :
MOは、材料素地の焼入れ性を高めて材料強度と耐摩耗
性とを向上させるとともに、素地中にMo の炭化物を
生成せしめることによっても耐摩耗性を更に向上させる
。Moが0.2%未満の場合には、配合量が少な過ぎて
材料強度及び耐摩耗性の向上が十分に行なわれず、一方
5%を超える場合には、圧粉体の焼結時に結晶粒及び炭
化物を粗大化させて材料強度を低下させる。
性とを向上させるとともに、素地中にMo の炭化物を
生成せしめることによっても耐摩耗性を更に向上させる
。Moが0.2%未満の場合には、配合量が少な過ぎて
材料強度及び耐摩耗性の向上が十分に行なわれず、一方
5%を超える場合には、圧粉体の焼結時に結晶粒及び炭
化物を粗大化させて材料強度を低下させる。
(ハ)■0.2〜8%:
■を配合することにより、材料素地中にVの炭化物が形
成されて材料の耐摩耗性が向上する。Vが0.2%未満
では、耐摩耗性向上の効果が十分に発揮されないのに対
し、8%を上回る場合には、炭化物の生成厭が多くなっ
て、材料強度を低下させる。
成されて材料の耐摩耗性が向上する。Vが0.2%未満
では、耐摩耗性向上の効果が十分に発揮されないのに対
し、8%を上回る場合には、炭化物の生成厭が多くなっ
て、材料強度を低下させる。
に) Si0%〜1%:
Siが存在すると、合金粉の作製時に粉末の生成状態が
良好となるが、過剰量が存在すると、合金粉の硬度が高
くなって、成形及び焼結が困難となり、材料強度が劣化
する。従って、合金粉を使(ホ) C1,5〜2.4%
: Cの存在は、材料強度及び耐摩耗性を向上させるが、1
.5%未満ではその効果は十分に発揮されず、一方2.
4%を超えると、圧粉体の焼結時に粗大炭化物が大量に
形成されて、材料強度を低下させる。
良好となるが、過剰量が存在すると、合金粉の硬度が高
くなって、成形及び焼結が困難となり、材料強度が劣化
する。従って、合金粉を使(ホ) C1,5〜2.4%
: Cの存在は、材料強度及び耐摩耗性を向上させるが、1
.5%未満ではその効果は十分に発揮されず、一方2.
4%を超えると、圧粉体の焼結時に粗大炭化物が大量に
形成されて、材料強度を低下させる。
上記合金粉又は焼結により同様の合金組成となる混合粉
末を所定の刃物部材に出来るだけ近い形状に成形して得
た圧粉体の密度比は、70%以上とする。圧粉体の密度
が70%未満である場合には、焼結時に緻密な材料が得
られ難く、素地中に残留する空孔承が多くなって、材料
強度及び耐摩耗性が十分なものとはなり得ない。
末を所定の刃物部材に出来るだけ近い形状に成形して得
た圧粉体の密度比は、70%以上とする。圧粉体の密度
が70%未満である場合には、焼結時に緻密な材料が得
られ難く、素地中に残留する空孔承が多くなって、材料
強度及び耐摩耗性が十分なものとはなり得ない。
圧粉体の焼結時の雰囲気は、非酸化性かつ非脱炭性雰囲
気、例えば空気から酸素を□除いたガス。
気、例えば空気から酸素を□除いたガス。
アンモニアを分解して得たN2/H2= 1/8程度の
混合ガスで露点が一50℃以下のもの等の存在雰囲気と
する。雰囲気が酸化性及び/又は脱炭性で強度及び耐摩
耗性が低下したりする。
混合ガスで露点が一50℃以下のもの等の存在雰囲気と
する。雰囲気が酸化性及び/又は脱炭性で強度及び耐摩
耗性が低下したりする。
圧粉体の焼結は、粉末の液相発生温度とそれよりも20
°C高い温度との間で、より好ましくは粉体の液相発生
温度ブラ、ス6〜20°Cの範囲内で行なう。この後者
の温度範囲では、圧粉体の粉末粒手間に適度の合金液相
が発生し、いわゆる液相焼結作用により圧粉体中の空孔
が減少して材料が緻密化するので、焼結材料の強度と耐
摩耗性が著るしく向上する。焼結温度が上記よりも更に
上昇すると、液相発生垣も増大して焼結度合が大きくな
り、結晶粒や炭化物が粗大化して刃物としての研摩加工
性や強度が低下する。
°C高い温度との間で、より好ましくは粉体の液相発生
温度ブラ、ス6〜20°Cの範囲内で行なう。この後者
の温度範囲では、圧粉体の粉末粒手間に適度の合金液相
が発生し、いわゆる液相焼結作用により圧粉体中の空孔
が減少して材料が緻密化するので、焼結材料の強度と耐
摩耗性が著るしく向上する。焼結温度が上記よりも更に
上昇すると、液相発生垣も増大して焼結度合が大きくな
り、結晶粒や炭化物が粗大化して刃物としての研摩加工
性や強度が低下する。
焼結終了後、焼結体は引続いて900〜1150°Cの
焼入れ温度に15分間程度又はそれ以上保持された後、
室温まで空冷される。空冷速度は1.80〜90分間で
約1000°C冷却する程度が好ましい。かくして、材
料の硬さが上昇して耐摩耗性が向上する。本発明におい
ては、焼結と焼入れ処理とを引続く一連の工程として行
なうことができるので、省エネルギー及び省力化が行な
われ、刃物の製造コストを低減することが可能となる。
焼入れ温度に15分間程度又はそれ以上保持された後、
室温まで空冷される。空冷速度は1.80〜90分間で
約1000°C冷却する程度が好ましい。かくして、材
料の硬さが上昇して耐摩耗性が向上する。本発明におい
ては、焼結と焼入れ処理とを引続く一連の工程として行
なうことができるので、省エネルギー及び省力化が行な
われ、刃物の製造コストを低減することが可能となる。
なお、焼入れ温度が900℃未満では、 焼入れ効果は
あまりなく、1150″Cを上回る場合には、残留オー
ステナイトが多くなって硬化しない。
あまりなく、1150″Cを上回る場合には、残留オー
ステナイトが多くなって硬化しない。
かくして得られた焼入れ焼結体は、所定形状及び寸法に
近いものとなっているので、その後の研摩加工工数は、
大巾に低減する。従って、研摩加工に大きな手間を要す
る為価格上昇を避は得ながった従来方法に比して、本発
明方法は、大[IJなコストダウンを実現した。
近いものとなっているので、その後の研摩加工工数は、
大巾に低減する。従って、研摩加工に大きな手間を要す
る為価格上昇を避は得ながった従来方法に比して、本発
明方法は、大[IJなコストダウンを実現した。
なお、Nb0.1〜1%を加えることにより炭化物の微
細化がより有効となり、又W0.1〜5%を加えること
により耐摩耗性が向上するので、刃物としての特性は更
に向上することも判明した。
細化がより有効となり、又W0.1〜5%を加えること
により耐摩耗性が向上するので、刃物としての特性は更
に向上することも判明した。
本発明方法により得られる焼結材料が、金型、機械部品
等としても有用なことは言うまでもない。
等としても有用なことは言うまでもない。
実施例1〜8
第1表に示す組成の配合粉を使用して、本発明の焼結合
金製刃物を製声した。第1表には、圧粉体の密度及び密
度比、焼結及び熱処理条件、並びに最終製品の密度比、
抗折力及び硬さを併せて示す。なお、焼結及び熱処理時
には、空気がら酸素を除いたガスを雰囲気ガスとして使
用した。
金製刃物を製声した。第1表には、圧粉体の密度及び密
度比、焼結及び熱処理条件、並びに最終製品の密度比、
抗折力及び硬さを併せて示す。なお、焼結及び熱処理時
には、空気がら酸素を除いたガスを雰囲気ガスとして使
用した。
比較例1
公知のマルテンサイト系ステンレス製刃物の組成、熱処
理条件及び硬さを第1表に併せて示す。
理条件及び硬さを第1表に併せて示す。
参考例1
実施例1で得られた材料の組織顕微鏡写真(200倍)
を参考図Iとして示し、市販の溶製SKD 11材の組
織顕微鏡写真(200倍)を参考図■として示す。
を参考図Iとして示し、市販の溶製SKD 11材の組
織顕微鏡写真(200倍)を参考図■として示す。
参考例2
実施例1.2及び8で得られた材料並びに比較例1材料
から巾5 mm、高さ22mm、長さ120mmの紙切
断用カッターを作成し、紙及びアルミニウム箔の切断テ
ストを行なった。結果を第2表に示す。
から巾5 mm、高さ22mm、長さ120mmの紙切
断用カッターを作成し、紙及びアルミニウム箔の切断テ
ストを行なった。結果を第2表に示す。
第 2 表
イ)厚さ0.1 mm、中70mmのコピー用紙を4枚
重ねて一万回切断した後の切れ味 を示す。
重ねて一万回切断した後の切れ味 を示す。
口)厚さo−i mm、巾70mmのアルミニウム箔を
4枚重ねて一万回切断した後の切 れ味を示す。
4枚重ねて一万回切断した後の切 れ味を示す。
(以上)
Claims (1)
- ■ Cr11〜18%、Mo 0.2〜5%、Vo、2
〜8%、810〜1%、C1,5〜2.4%、残余Fe
からなる合金粉又は混合粉を成形して得た密度比70%
以上の圧粉体を非酸化性かつ非脱炭性雰囲気中で該粉体
の液相発生温度とそれよりも20”C高い温度との間で
焼結した後、900〜1150°Cの焼入れ温度に保持
し、次いで室温まで空冷することを特徴とする焼結合金
製刃物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2137984A JPS60165347A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 焼結合金製刃物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2137984A JPS60165347A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 焼結合金製刃物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60165347A true JPS60165347A (ja) | 1985-08-28 |
JPH0524976B2 JPH0524976B2 (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=12053455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2137984A Granted JPS60165347A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 焼結合金製刃物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60165347A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5243904A (en) * | 1991-06-06 | 1993-09-14 | Riso Kagaku Corporation | Stencil printing with no back contamination |
-
1984
- 1984-02-07 JP JP2137984A patent/JPS60165347A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5243904A (en) * | 1991-06-06 | 1993-09-14 | Riso Kagaku Corporation | Stencil printing with no back contamination |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0524976B2 (ja) | 1993-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6294130B1 (en) | Method of manufacturing metallic products such as sheet by cold working and flash anealing | |
JP2806511B2 (ja) | 合金系焼結体の製法 | |
JP3813311B2 (ja) | 元素状粉末の熱化学処理による鉄アルミナイドの製造方法 | |
US6761751B2 (en) | Method of making a FeCrAl material and such material | |
JP2588272B2 (ja) | Fe−Co系焼結磁性材料の製造方法 | |
JPH0369962B2 (ja) | ||
JPH02138435A (ja) | 耐食性に優れた焼結合金鋼およびその製造方法 | |
US20020085941A1 (en) | Processing of aluminides by sintering of intermetallic powders | |
CN111676409B (zh) | 一种低密度低成本Fe-Mn-Al-C中熵合金的制备方法 | |
JPS6159391B2 (ja) | ||
JP2000219931A (ja) | 超硬合金及びその製造方法 | |
JPS60165347A (ja) | 焼結合金製刃物の製造方法 | |
JPS62287041A (ja) | 高合金鋼焼結材料の製造方法 | |
JPH0222121B2 (ja) | ||
JP2922248B2 (ja) | 耐食性のすぐれた焼結合金の製造方法 | |
JP3216090B2 (ja) | Fe−Cr−Ni−Al系フェライト合金の熱処理方法 | |
JPH09227981A (ja) | 超硬合金 | |
JPS59197544A (ja) | 焼結高速度鋼の製造法 | |
JP2000045025A (ja) | 圧延珪素鋼の製造方法 | |
JPH04280903A (ja) | 射出成形用超硬合金粉末および超硬合金焼結品の製造方法 | |
CN117551942A (zh) | 一种易烧结高硬度的注射成形用奥氏体不锈钢粉末及其应用 | |
JPH09104954A (ja) | 高硬度高耐食性刃物用鋼 | |
JP3366696B2 (ja) | 高強度サーメットの製造方法 | |
TW460341B (en) | High-strength, titanium-bearing, powder metallurgy stainless steel article with enhanced machinability | |
CN113699450A (zh) | 一种低活化钢及其制备方法和应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |