JPS6016346Y2 - スイ−パにおけるダストボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスィーパに係り、特に、塵埃を効率的に収納す
るためのダストボックスを備えたスィーパに関するもの
である。

従来のスィーパは、回転運動により塵埃を掃き上げるメ
インブラシと、該メインブラシにより掃き上げられた塵
埃を収納するためのダストボックスを備え、メインブラ
シの回転力により、塵埃をダストボックスの開口部に向
って掃き込み、塵埃をダストボックス内に収納するよう
構成されているものであり、特に軽い紙くずなどの塵埃
がダストボックスの開口部にのみ堆積し易く、ダストボ
ックスの内部に安定して収納できないこεから、開口部
に堆積した塵埃が車体の走行振動や清掃路面の凹凸によ
りダストボックスからメインブラシ側へ落下し、掃き残
しを生起する不具合があった。

特に、スィーパが走行のみのとき、あるいは後退清掃時
に塵埃がダストボックスからメインブラシ側へ落下した
場合には、メインブラシによる掃き込み性能が得られず
塵埃は落下したまま掃き残しされるという不具合があっ
た。

また、ダストボックスの内部に塵埃が収納されず、開口
部のみに集中的に堆積するためにダストボックスの収納
効率が悪く、ダストボックスに収納された塵埃を排出す
る排出作業を短い周期で行わなければならず、清掃作業
効率が著しく低下するという欠点を有していた。

本考案は、このような従来装置の欠点を解消し、ダスト
ボックスの収納効率を高め、清掃作業効率を向上でき、
かつ、ダストボックスからメインブラシ側へ塵埃が落下
しないように改良し、たスィーパにおけるダストボック
スを提供しようとするものであり、その要旨とするとこ
ろは、ダストボックスの開口部に近接した側板に、塵埃
の収納方向に対して直交する駆動軸を回転可能に取付け
るとともに、該駆動軸をダストボックスの側板あるいは
スィーパの車体フレーム側に固定した駆動モータに接続
し、さらに、前記駆動軸には、弾性体より戊り、下端部
がダストボックスの開口部底板に接触する送り込み板の
基端部を連結した構成にある。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

図中１は駆動軸２およびキャスタ輪３にり走行可能に支
承されたスィーパの車体フレームであり、該車体フレー
ム１下部中央にはメインブラシを配設するためのメイン
ブラシ室５が形成され、内部にメインブラシ４が車体の
左右方向に延在してＸ方向に回転可能に取付けられてい
る。

また、該メインブラシ４の前部には、該メインブラシ４
の回転運動により掃き込まれる塵埃を収納するためのダ
ストボックス６が、その開口部６Ａをメインブラシ４側
へ向けて配設されている。

なお、７は車体フレーム１の前側部に配設され、メイン
ブラシ４による清掃の困難なコーナ一部分などを清掃す
るためのサイドブラシ、８はメインブラシ室５内に浮遊
する細かな塵埃を、ダクト９を介して吸引し、フィルタ
室１０へ導くためのブロア、１１はメインブラシ４、ブ
ロア８、駆動輪２、サイドブラシ７などの駆動源となる
原動機、１２はメインブラシ４の掃き込み作用を確実に
するために、基端部がメインブラシ室５の下部に取付け
られ、下端部が清掃路面に接触するリップ部材である。

以上の構成は従来装置と同様に構成され、作用するため
、詳細な説明は省略し、以下、本考案の要部となる構成
についてのみ詳述する。

図中１３はダストホックス６の開口部６Ａに近接し、か
つダストボックス６の両側板６Ｂ、６Ｃに軸受１４．１
４を介して回転可能に支承された駆動軸、１５はダスト
ボックス６の一方の側板６Ｂの外部に支持ブラケット１
６を介して取付けられた減速機構１５Ａを備える駆動モ
ータであり、出力軸１５Ｂの先端部が前記駆動軸１３の
一端部に連結ブラケット１７を介して連結されている。

さらに、１８は平板状の弾性体から戊る送り込み板であ
り、基端部が前記駆動軸１３に、その軸線方向に沿って
押え板１９を介して駆動軸１３の軸中心を含む半径方向
に穿設された孔（図示せず）に挿通されたボルト２０お
よびナツト２１により一体的に固定され、下端部がダス
トボックス６の底板６Ｄに接触するよう形成されている
。

また、２２は駆動軸１３のやや上方でかつダストボック
ス６の開口部６Ａから離隔した位置に駆動軸１３と並行
してダストボックス６の側板６Ｂ、６Ｃに固定されたち
り落し棒であり、駆動軸１３の回転時に送り込み板１８
が接触し、送り込み板１８に付着した塵埃をはらい落す
作用を行う。

従って、このように構成された本考案装置ではスィーパ
の清掃作業時に駆動モータ１５を作動することにより駆
動軸１３を回転させると、送り込み板１８の先端部がダ
ストボックス６の底板６Ｄに沿つダストボックス６の開
口部６Ａ側から内部（図示Ｙ方向）に向って移動するこ
とになり、メインブラシ４により掃き込まれた塵埃がダ
ストボックス６の開口部６Ａに達した後、送り込み板１
８がこの塵埃をダストボックス６の内部へ順次送り込み
、ダストボックス６の収納効率を高め、ダストボックス
６内に堆積した塵埃を排出する作業の周期が延長される
ため、スィーパの清掃作業効率が一段と向上されるとと
もに、ダストボックス６の開口部６Ａに達した塵埃が順
次送り込み板１８によりダストボックス６の内部に送り
込まれるために、ダストボックス６内の塵埃が再びメイ
ンブラシ４側へ落下することにより生起する掃き残しな
どの不具合を解消でき、良好な清掃路面を得ることがで
きる効果を奏する。

なお、本考案は、作業者がスィーパに乗って運転する、
ライダータイプのスィーパに適用することも可能であり
、さらには、駆動モータを車体フレーム側に配設するこ
とも可能である。

また、車体フレーム側からダストボックスの開口部に達
する一対のブラケットを設け、このブラケットに駆動軸
１３を回転可能に支承するように構成することも可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は要部を破断し
た全体側面図、第２図はぞのＡ矢視拡大断面図、第３図
は第２図の■−■線に沿った拡大断面図である。 ４・・・・・・メインブラシ、６・・・・・・ダストボ
ックス、６Ａ・・・・・・ダストボックスの開口部、６
Ｂ、６Ｃ・・・・・・ダストボックスの側板、６Ｄ・・
・・・・ダストボックスの底板、１３・・・・・・駆動
軸、１５・・・・・・駆動モータ、１８・・・・・・送
り込み板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転運動により塵埃を掃き上げるメインブラシおよび該
   メインブラシにより掃き上げられた塵埃を収納するため
   のダストボックスを備えたスィーパにおいて、前記ダス
   トボックスの開口部に近接した側板に、塵埃の収納方向
   に対して直交する駆動軸を回転可能に取付けるとともに
   、該駆動軸を前記ダストボックスの側板あるいはスィー
   パの車体フレーム側に固定した駆動モータに接続し、さ
   らに、前記駆動軸には、平板状の弾性体より戊り、下端
   部が前記ダストボックスの開口部底板に接触する送り込
   み板の基端部を連結し、該送り込み板を前記ダストボッ
   クスの内部に向って回動可能としたスィーパにおけるダ
   ストボックス。