JPS60163093A - 管楽器のキ−カツプ用パツドおよび該パツドの製造方法、ならびに該パツドの前記キ−カツプへの取付方法 - Google Patents

管楽器のキ−カツプ用パツドおよび該パツドの製造方法、ならびに該パツドの前記キ−カツプへの取付方法

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JPS60163093A
JPS60163093A JP59018149A JP1814984A JPS60163093A JP S60163093 A JPS60163093 A JP S60163093A JP 59018149 A JP59018149 A JP 59018149A JP 1814984 A JP1814984 A JP 1814984A JP S60163093 A JPS60163093 A JP S60163093A
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layer
key
keypad
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ピート・ピー・バレンテイノ
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BARENTEINO Inc
ROI JIEE MAIYAA PURODAKUTSU
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BARENTEINO Inc
ROI JIEE MAIYAA PURODAKUTSU
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は管楽器に関するものであり、特には管楽器に設
けられた種々のキーに使用されるパフ1の改良に関する
ものである。
タラリネソト、オーボエ、イングリソシュポルン、ハス
ーンなどの木管楽器は多数のトーンホールを有しており
、これのトーンホールにはそれぞれそれを選択的に閉塞
/開放するパッドを有するキーが設けられている。また
、トランペソI・、’10ンボーン、チューバなどの金
管楽器には、キーによって閉塞され、その使用中に溜る
水分を排出するための少なくとも1つのウォータホール
(water hole)が設けられている。この穴は
唾抜き穴(spit hole )と呼ばれているもの
である。
本発明は上記の如くのキーの全てに適用されるものであ
り、それらのキーと共に使用されるパッドを改良するも
のである。
管楽器は、キーを操作してトーンホールのいずれか1つ
またはそれらの複数を選択的に開放することによって演
奏される。管楽器の演奏において特に重要なことは、ト
ーンホールが演奏中に奏者によって意識的に開放位置と
されている時以外に41、それらの1・−ンポールから
空気が漏れないようにパッドによってそれら1・−ンホ
ールを閉塞し、気密を保つことである。トーンホールか
らの空気漏れはそれが少Mであっても演奏される音楽の
質に悪影響を及ぼずものであり、その管楽器の演奏を困
難にするものである。極端な場合には、トーンホールか
らの空気漏れによって管楽器が全く演奏不可能になって
しまうこともあり得る。管楽器には斯るトーンホールが
比較的多数設けられているため、その1・−ンホールを
シールまたは閉塞することは複雑な問題であることは言
うまでもない。
金管楽器のウォータホールまたは唾抜き穴も、1・−ン
ホールと同様なまたは類催した問題点を有している。し
たがって、本明細書および特許請求の範囲において使用
される「キー」、「キーバソFl、rパッドー1等の用
語は、本発明にかかわる全ての楽器において使用される
それらの構成要素を含むものと理解されるべきである。
従来技術 管楽器の演奏者はそのキーパッドに関して多くの問題に
直面するものであるが、本発明し才それらの問題点を全
て解決するものである。これらの問題点の1つとして、
バットの交換を熟練した楽器修理工に依頼しなければな
らなかったことが挙げられる。パ・71・が設けられて
いるキーは頻繁に開閉されるため、また、奏者の唾液の
作用によって、それらキー内に設けられたパッド(以後
、必要に応してキーバッドと呼ぶ)は一般に使用中に劣
化するものであり、そのために定期的に交換する必要が
ある。キーバッドは対応するホール(穴)に正しく着座
するためにキー内における位置がポールの位置と正確に
合致していなければならず、このために修理工によるパ
ッドの修正または交換が必要となるのである。本発明に
関るパッドは以下に詳しく説明するように対応するキー
内に自然に着座し得るもあであるため、上記したパッド
に関る問題点が解決されるのである。
さらに、パッド1月のコストおよびパッド交換に必要な
人件費もパッドに関る別の問題として挙げられる。従来
使用されているパッドは複数の部品を組み(’Jけた比
較的複雑な構成とされている。
例えば、クラリネットのトーンホール用キーパッドは、
カードボードから成る円形部材と、その円形部材の底面
を被覆するウール製の円形パッドと、その外側の面を被
覆する魚類の皮から成る薄い層とから形成されている。
魚類の皮はそれらに水分が浸透することによって、通常
は1年乃至3年の楽器使用期間中に劣化してしまうもの
である。また、構造の複雑なそれらのパッドをキー内の
所定位置に保持するためにねじ、接着剤(粘着剤)等の
種々の固定手段が使われている。サキソホン用のパッド
も上記のパッドと同様なものであるが、なめし皮が使用
されている点およびキーへの取付りが接着剤(糊)によ
って一般に行われている点が異なる。
このように従来から使用されている複雑なパッドを使用
するためには種々の部品を接着またはその他の方法によ
って組み付ける必要があったが、斯る方法による組付け
はパッドを長時間クランプしておく必要があり、また、
その他の方法で組み付ける場合においても熟練した組立
工が必要となり、そのために組付費用も相当なものとな
っしまうのである。本発明は以下に説明する如く、パッ
ドを製造するための極めて経済的な方法を提供すること
によってそれらの問題をも解決するものである。
従来から使用されている複雑な構造のパッドはまた、そ
の外皮が劣化した際に水分を含んでしまい、楽器の演奏
を著しく損なう結果となり、また、パッドの劣化を一層
早めることにもなる。本発明に係るパッドは、楽器の演
奏に悪影響を及ぼすほどには水分を吸収しない特定のプ
ラスチック材料から構成されているため、上記の如くの
問題は解決される。また、本発明に係るパッドは、それ
が劣化した際に演奏者自重によって極めて迅速に新しい
パッドと交換され得るものである。
このために、パッドが劣化して空気漏れを起こ0 すようになった場合には、楽器の奏者はコンサートの休
憩時間に自身でパッドを交換することができる。こうし
た交換方法は従来行われておらず、−歩前進した方法で
ある。すなわち、従来演奏者がパッドを交換する場合に
は、交換するパッドを有する楽器を修理屋に出している
間は別の楽器を使用しなければならず、そのために修理
中の楽器が例えば1週間くらい使用できないことになっ
てしまうのである。
従来のバンドを交換する際にはまた、熟練修理工はキー
の位置を再調整しなければならないという問題点があっ
た。本発明により提供されるパッドは特定のプラスチッ
ク材料から構成されるため、楽器のトーンホールまたは
唾抜き穴に自動的に正確に着座するため、そうしたトー
ンホールまたは唾抜き穴の気密が自動的に維持され得る
ようになっている。一方、金管楽器の唾抜き穴に使用さ
れるキーパッドはコルクまたはそれに類する材料が使用
されている。本発明に関るパッドはシール機能と共に耐
水性をも備えているため、そのような1 金管楽器用のコルク製キーパッドとの互換性も十分に備
えているものである。つまり、本発明のパッドは木管楽
器用のキーバッドとして修理屋に依頼することなく容易
に交換できるとともに、金管楽器の唾抜き大川キーバッ
ドとしζもその交換が容易なパットとして使用され得る
という利点を有している。
発明の概略 本発明は従来技術に対して種々の改良をなすものであり
、修理工によってではなく、楽器の演奏者自身によって
容易に取付可能な、管楽器用の改良されたキーバッドを
安価に提供するものである。
さらに詳しくは、本発明によって提供されるキーバッド
は、互に接着された第一および第二のプラスチック材料
層から成るシート状材料をスタンピング加工することに
よって得られた円形状のディスクから構成されるもので
ある。前記シート状材料の片面には、ずなわち前記第一
および第二のプラスチック材料層の一方の面には接着剤
が塗布され、この接着剤の層の露出面には剥離紙U11
型紙2 )が設けられる。斯る接着材層および剥離紙が設けられ
たプラスチック材料製の接着積層シートの製j1シ方法
は従来からよく知られており、本発明は斯る製造技術を
管楽器のキーバンドに適用もしくは利用するものである
。本発明に従うキーバッドは、その第一および第二のプ
ラスチック層として殆ど全てのプラスチック材料が利用
できるという高い材料選択自由度を有しているものであ
るが、トーンボール用キーパッドおよび唾抜き大川キー
バッドのシート状材料として、特定のプラスチック材料
を絹み合わせて使用することの有利性が見い出されてい
る。
さらに、本発明に従う円形パッドは準備されたシート状
材料を単にスタンピング加工するのみで得られるため、
それらシート状材料を打ち抜く円形ポンチの直径を所望
のパッド直径に応じて選択することにより、種々のサイ
ズのパッドが得られるという利点がある。
本発明の別の重要な利点は、キーバッドのキーへの挿入
及び砲付方法に関するものである。この3 キーバッドのキーへの取付けは、ヱII %lI1紙(
Iillt型紙)に対する一般の認識に反して、その剥
離紙がパッドのキーへの圧入に際してパッドに保持され
たままの状態で行われるという特徴を有している。
パッドの取り付けられるキーは底面がくぼまされてカッ
プ状をなすものであるが、そのくぼめ内にパッドを圧入
する際にはパッド上の剥離紙はくぼみの内面に向かって
押し出される。パッドがこのようにキー内に十分押し込
まれると、剥離紙はくぼみの内面の形状に沿ってカップ
状に変形する。
このとき、剥離紙の外周端は接着剤の塗布されたパッド
面の外周端より内側に移動せしめられる。
すなわち、剥離紙はパッド片面の外周円環状部位に塗布
されたドーナツ状接着剤層の上を中心側へ移動せしめら
れるのである。このために、キー内のくぼみの内面に対
向するパッドの内面に設けられた円環状接着剤層が剥離
紙より露出し、カップ状キー(以後、キーカップと呼ぶ
)の側壁面に固着する。パット′がキーカップ内に圧入
された際に剥離紙はカップの内面に沿った形状に永久変
形さ4 せられているため、円環状の接着剤層のキーカップ側壁
面への固着が剥離紙によって妨げられることはない。こ
のように指によってパッドをキーカップ内に圧入した後
、この指による押圧力をパッドから取り除くと、パッド
は自身の弾性力によりくぼみの内面から離れる方向に移
動する。このとき、剥離紙はくぼみ内にほぼそのまま残
され、円環状接着剤層はキーカップの側壁面に固着した
ままの状態となっており、また、パッドの外側の比較的
厚いプラスチック材料層はキーカップの外側方向に膨出
し、その外側プラスチック層の外面が楽器の1・−ンホ
ールまたは唾抜き穴に着座しそれらを閉塞し得る作用位
置に位置せしめられる。なお、このようにしてキーカッ
プ内に圧入取付けされるパッドのトーンホールまたは唾
抜き穴に対する着座性および気密性を更に高めるために
、パッドの外径寸法をキーカップの内径寸法よりも僅か
に大きくすることが有利である。バンドの外径寸法をキ
ーカップに対して多少大きくすることによって、パ・ラ
ドの円環状接着剤層のカップ側壁面へ5 の押圧力が増加され、さらに内側プラスチック層よりも
厚くされたパッドの外側プラスチック層がキーカップを
越えて膨らみ、それのトーンポールもしくは唾抜き穴に
対するシール性および整合性が更に向上する。
本発明のパッドの別の態様として、接着剤を保持する内
側プラスチック材料層を、トーンホールまたは唾抜き穴
を閉塞するための外側プラスチック材料層の材料よりも
剛性の低い材料で形成するものがある。このような内側
プラスチック材料層の材料選択は、パッドの外径寸法を
キーカップの内径寸法より僅かに大きくするという構成
と相俟って、パッドのキーカップ内での固定が助長され
、パッド、特に円環状に塗布された接着材層がキーカッ
プの円筒状側壁内面に強固に押圧または固着せしめられ
るのである。本発明のパッドはキーカップへの圧入に際
してキーカップに対する整合性が自動的に得られるので
あるが、この整合性は内側プラスチック材料層に比較し
てより厚くされた外側プラスチック材料層の材質によっ
て主に決定6 されるものである。すなわち、この比較的厚い外側プラ
スチック+K !l’4層によって、パッドのキーカッ
プに対する整合性およびキーカップの楽器(詳しくはト
ーンボールまたは唾抜き穴)に対する整合性およびその
他の位置関係の誤差が自動的に吸収されるのである。ま
た、この外側プラスチック)1料層の材質は、パッドの
寿命を延ばすために耐水性を示すものから選択すること
が望ましい。
一方、本発明に従うパッドは、楽器の演奏者自身によっ
てマツチ棒、鉛筆、爪楊枝等の適当な道具を用いてキー
カップから簡単に取り出し、新たなパッドを圧入するこ
とにより容易に交換できるため、前記のバンド寿命の問
題はその重要度が軽減される。
以上の本発明の概略から明らかなように、管楽器の演奏
者はその楽器に必要な種々のサイズのキーパッドを楽器
と共に持ち歩くことによって、必要な際には容易にしか
も迅速にパッドを交換することが可能となる。このこと
は、従来、日常的に行われていた熟練者によるバンドの
交換作業の必7 要性が全く省かれることになるという点において画期的
なものである。本発明のパッドを使用することによって
、音楽教師、および楽器の演奏を学ぶ子供でさえも必要
に応じて自ら交換することが可能となったのである。
実施例の説明 以下、添付の図面に基づいて本発明の具体的な実施例を
詳細に説明する。
第1図および第2図は本発明の一実施例であるキーバッ
ド10を示す。第2図から明らかなように、キーバッド
10ば、プラスチック材料から成る比較的厚い第一プラ
スチック層12と、接着剤14によって第一プラスチッ
クl1t12に接着された同じくプラスチック材料から
成る比較的薄い第二プラスチック層16とを含んでいる
。。
バンド10のキーカップ内でのすわりを良くするために
、第二プラスチック層16の材質は第一プラスチック層
12の材質よりも剛性の低い材質から選択されている。
さらに、パッド10はプラスチック材料から成る第一お
よび第二プラスチソ8 り層から形成されているため、管楽器にとって非常に重
要なその耐水性が必然的に高くなっている。
プラスチック製品の製造分野における当業者に知られて
いるように、第2図に示すような断面の比較的大きなシ
ート状祠料がまず形成され、その後に筒中な構造の円形
状ダイを使用してスタンピング加工をすることによって
、管楽器の各種キーに使用される所定の直径を有する第
1図に示すようなバンドが複数個容易に得られる。この
ように本発明のパッドはその製造方法が簡単であり、従
来の複雑な構造のパッドを製作する場合に必要な成形加
工、皮革加工等の加工作業が全く不要になるという重要
な利点を有している。本実施例の望ましい態様において
は、第二プラスチック層16は密閉気孔型発泡材料から
形成されているため、第4図に示すようにパッド10の
キーカップ内への圧縮圧入が容易に行われ得る。また、
この密閉気孔型発泡材料から形成された第二プラスチッ
ク層16の第一プラスチック層12に接着された側とは
反対側の面には、接着剤が塗布されて接着剤層9 18が設けられており、さらにこの接着剤層18を介し
て剥離紙(離型紙)20が第二プラスチック層16を覆
うように設けられている。後に詳しく述べるように、第
二プラスチック層16ば剥離紙20と協同して、パッド
10のキーカップ内への圧入時にその接着剤層18の外
周円環部のキーカップ側壁内面への固着を可能ならしめ
るものである。第一プラスチック闇12は架橋されたエ
チレンビニールアセテートから形成され、その耐水性が
高められることが望ましい。第一プラスチック層12の
材料として架橋されたエチレンビニールアセテ−1・を
使用することが望ましい別の理由は、その「記す、9機
能」が((れているためである。
すなわち、斯るエチレンビニールアセテートで形成され
た第一プラスチックJfN]2は使用される管楽器のト
ーンホールまたば唾抜き穴に対する着座性が良いという
利点を有し、さらにプラスチック材料および音楽器材の
分野における当業者によく知られたその他の利点をも備
えているからである。
第一プラスチック層12および第二プラスチック0 層16の厚さおよびパッド10の直径は、そのパッドが
使用される楽器の種類およびその楽器に設4Jられてい
るキーの種類等の条件によって決定されることば言うま
でもない。また、それらのパラメターは全て同業熟練者
によって容易に調整され得るものである。
第一プラスチックN12も第二プラスチック16と同様
にプラスチック発泡材にて形成することが可能であるが
、この場合にはバッド10全体が管楽器用のパッドの特
性として必要な耐水性が与えられる。
先に述べたように、第一プラスチック層12と第二プラ
スチック闇16とは異なった剛性および弾性が与えられ
ているため、パッド10のキーカップ内への取付けが簡
単化されるという利点を有する。すなわち、第二プラス
チック層16はキーカップ内へ押し込まれた後にキーカ
ップの半径方向外側に強く膨張するため、パッド10の
キー力・7プに対する気密性および固着性が高められる
パッド10はそのプラスチック発泡材の材質を1 適宜に選択することにより単一の層より形成することも
可能である。また、キーカップ内に形成されているくぼ
みが比較的浅(、ずなわち必要とされるパ・71′の厚
さが比較的薄い場合にも、パッド10を一層から成るプ
ラスチック発泡材にして形成することも可能である。こ
の場合には、パッドはその一面において楽器に設けられ
た穴を閉塞し、その他面においてパッドをキーカップ内
に取りイ1けるための接着剤を保持するという2つの機
能を同一の材料で果たすこととなる。
剥離紙20は関連するプラスチック材料の分野において
粘着剤の保護に使用される例えば褐色の蝋紙等の従来か
らよく知られたものである。本発明において使用される
この剥離紙20の重要な特性は、バンド10がキーカッ
プ内に圧入された際、キーカップの内面に沿って永久変
形することによって、第二プラスチック層16に設けら
れた接着剤18上をカップの半径方向内側に摺動して、
接着剤層18の外周縁部を剥離紙20の外周部から露出
させることである。このように剥離紙20は、2 同じく本発明の主題であるキーパッド1oのキーカップ
内への取付方法において重要な役割を果たすものである
第3図に示すキー22は、先に述べた全ての種類の管楽
器のトーンホールまたは唾抜き穴に使用される代表的な
キーである。このキー22には、楽器の使用中に奏者に
よって操作されるアーム24と、このアームz4の一端
に設けられたカップ部26 (以下、単にキーカップと
呼ぶ)が設けられている。第3図に示すようなキーは当
該の技術分野において法尻に使用されており、当業者に
よく知られているため、詳しい説明は省略する。
第4図は、本発明のパッド10を本発明に従う方法によ
ってキーカップ26内に圧入する状態を示すものである
。パッド10をキーカップ26内に挿入する際には、パ
ッド10の離型紙20がキーカップ26のくぼみの内面
と対向するようにパッド10を保持し、バンド10を指
によって第4図の矢印で示される方向に、すなわち第4
図において上方向に押圧することによりパッド10をで
3 きるだけキーカップ26内へ押し入れる。その後にパッ
ド10への指による押圧力を取り除くと、パッド10は
第5図および第6図に示す形状となる。すなわち、パッ
ドの音楽的作用部である第一プラスチック層12はその
一部がキーカップ26のくぼみの外側に位置するように
膨張するが、剥離紙20は第6図に示すようにキーカッ
プ26の内側においてカップ状に永久変形したままとな
る。
このため、剥離紙20は接着剤層18の外周円環部28
上を中心側に摺動して、該円環部28から離れる方向に
ずれる。この結果、接着剤層I8の円環部28はキーカ
ップ26のスカートまたは円筒側壁30の内面に固着す
る。本発明に関るパッド10のキーカップ26内への取
付けに際して特に注意すべき点は、剥離紙20が接着剤
層18上に保持された状態でパッド10がキーカップ2
6内に圧入される点である。仮に、剥離紙20がパッド
10の圧入に先立って取り除かれた場合には、パッド1
0はキーカップ26のくぼみの内面に沿った形状に維持
されてしまい、楽器に設けられた4 開口を閉塞するという本発明の所期の目的が達成され得
す、パッド10の作動および機能が損なわれることとな
る。
第5図は本発明に従ってキーカップ26内に組み付けら
れたパッド10と、クラリネット等の管楽器に形成され
た代表的なトーンホール部32との関係を示すものであ
る。図示の位置においては、パッド10の音楽的作用部
である第一プラスチック層12は1・−ンホールのリム
を形成するトーンホール縁部に当接する直前の状態とさ
れているが、この状態からキー22が下方に移動させら
れることによって第一プラスチック層12はトーンホー
ルのリムに沿った形状に幾分永久変形させられる。
このようにキー22が操作されることにより、キー22
のトーンホールに対する僅かな不整合、およびパッド1
oのキーカップ26に対する僅かな不整合が自然に修正
される。この本発明に従うパッド10のキーカップ26
およびトーンホールに対する不整合修正能力は、先に述
べた第一プラスチック層12が比較的厚くされているこ
とおよび5 その材料が適正に選択されていることにより冑られるも
のである。
6 以」二、本発明をその一実施例に従って説明したが、本
発明の範囲内の種々の変更および改良を行うことができ
る。例えば、第一プラスチックN12および第ニブラス
チック層16の二層から成る積層パッドに代えて、一層
から成るパッドとすることも可能である。この場合には
先にも述べた通り、一層から成るバンドはその一面にお
いて接着剤を保持し、また、他面においてトーンホール
を閉塞する音楽的作用部を提供するという2つの機能を
同時に果たすことが要求される。さらに、斯る単一層か
ら構成されるバンドをその接着剤が塗布される面倒にお
いて熱処理することにより、その部分を前記第二プラス
チック層16に類似の密閉気孔組織を有するものとする
ことも可能である。
また、特にサキソホンパッドにはパッドが発生させられ
る音の共鳴を損なうことがないように従来は共鳴体が設
けられていたが、本発明に従うパッドは発生させられる
音を阻害したり吸収したりすることがないため、そのよ
うな機械的な共鳴体の使用が不要となるという利点も有
する。
7 以上、本発明を詳細に述べたが、斯る詳細な説明は本発
明を例示するためにのみ為されたものであり、本発明の
保護範囲は以上述べた発明の精神および特許請求の範囲
によってのみ決定されるものであると理解されるべきで
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるキーパッドの斜視図、
第2図は第1図の2−2視断面図、第3図は本発明のキ
ーバッドが使用される楽器のキーを示す上面図、第4図
は第3図のキーのキーカップ内に第1図および第2図の
キーバッドが取り付けられる状態を示す第3図の4−4
視断面図、第5図はキーバッドがキーカップ内に位置決
めされた後のキーを、楽器−にの作動位置との関係にお
いて示す第4図に対応する断面図、第6図は第5図に示
すキーカップおよびキーカップのほぼ右側半分を示す一
部拡大断面図である。 12:第一プラスチックFit 14:接着剤16:第
二プラスチック層 18:接着剤層20:剥離紙(%1
1型紙) 22:キー8 26:カップ部(キーカップ) 28:円環部 3o:円筒壁 用19Ji人 バレンティノ・インコーポレイテッド同
 ロイ・ジェー・マイヤー・プロダクツ9 手続主甫正書(方式) 昭和 594ミ 5月18旧 特許庁長官 若杉 和犬 殿 ・1.゛■、事件の表示 昭和59年 特 許 願 第18149号2、発明の名
称 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 バレンティノ・インコーポレイテッド(ばか1
名) 4、代理人 昭和59年4月4日 (発送日 昭和59年4月24日) 6、補正の対象 (1)委任状 (2)図面 7、補正の内容 (1)別紙の通り委任状を提出する。 8、添付書類の目録 0)委任状反共訳文 各1通 (2)図面 1ii1

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)管楽器に形成された穴を選択的に閉塞するために
    前記管楽器のキーカップ内に設けられるパッドにして、 前記穴を選択的かつ効果的に閉塞する弾性変形可能な第
    一の面と、接着剤層を支持する第二の面とを有する少な
    くとも一層から成る可撓性材料層と、 前記キーカップにパッドを固定するための、前記第二の
    面上の前記接着剤層を含む固定手段と、前記接着剤層の
    前記第二の面とは反対側の面に、該面から剥離可能にイ
    」着している剥離紙層とを含み、 かつ、前記剥離紙層を除くほぼ全ての部分が少なくとも
    1種類のプラスチック材料から成っており、さらに前記
    可撓性材料層、前記接着剤層および前記剥離紙層が同一
    の外周縁寸法を有するとともに前記キーカップの内径よ
    りも僅かに大きくなるように成形されており、該キーカ
    ップ内への圧縮圧入後に膨張することによって該キーカ
    ップ内に確実に保持せしめられるキーバット′。
  2. (2)前記少なくとも一層から成る可撓性祠*′INが
    、前記第一の面を有する第一のプラスチック発泡層と、
    該第−のプラスチック発泡層に固着され、前記第二の面
    を有する第二のプラスチック発泡層とを含み、前記第一
    のプラスチック発泡層が、前記管楽器の前記穴を形成す
    る部分と協同して該穴を選択的に閉塞するのに適したプ
    ラスチック発泡飼料から形成されており、前記第二のプ
    ラスチック発泡層が、前記接着剤層を保持するに適した
    プラスチック発泡材料から形成された特許請求の範囲第
    1項記載のキーパラIS。
  3. (3)前記第二のプラスチック発泡層が密閉気孔型プラ
    スチック発泡材料から成る特許請求の範囲第2項記載の
    キーパッド。
  4. (4)前記第一のプラスチック発/f!層が架橋された
    エチレンヒニルアセテートから成る特許請求の範囲第2
    項記載のキーパッド。
  5. (5)前記少なくとも一層から成る可撓性材料層の前記
    第二の面の近傍部分が、弾性および剛性において前記第
    一の面の近傍部分よりも小さくされた特許請求の範囲第
    1項記載のキーバッド。
  6. (6) はぼ全体が耐水性材料から成る特許請求の範囲
    第1項記載のキーパフ1゛。
  7. (7)断面が円形であるキーカップ用に特許請求の範囲
    第2項記載のキーバッドを製造する方法にして、 互に固着された前記第一および第二のプラスチック発泡
    層と、前記第二の面上に設けられた前記接着剤層と、該
    接着剤層上に設けられた前記剥離紙層とから成るシー1
    を準備する工程と、製造されるべきキーバッドの直径を
    決定する工程と、 前記シートから、パンチング加工もしくはスタンピング
    加工によって、前記キーバッドの直径に対応した直径を
    それぞれ有する複数個のディスク状打抜品を得る工程と を含むキーバッドの製造方法。
  8. (8)管楽器のキーカップ内に特許請求の範囲第1項乃
    至第6項のいずれかに記載のパフ Fを俄り付ける方法
    にして、 前記剥離紙層が前記接着剤層の所定位置に付着した状態
    でかつ該剥離紙層が前記キーカップのくぼみの内面と対
    向するように、前記バンドを押圧して該バンドを前記キ
    ーカップ内に圧縮圧入する工程と、 前記パッドの前記キーカップ内への圧縮圧入によって、
    前記剥離紙層が永久変形さ・口られて前記くぼみの内面
    の形状にほぼ沿わされた状態にされることによって、前
    記第二の面に塗布された前記接着剤層の外周円環部が前
    記剥離紙層より露出−1しめられる工程と、 前記キーカップ内に圧入された前記パッドへの押圧力を
    取り除くことに、辷って、前記パッドがその弾性によっ
    て前記くぼみの内面から外方に変形せしめられ、該変形
    に伴う前記パッドの前記キーカップの側壁内面への押圧
    力により、前記パッドが前記接着剤層の前記外周円環部
    によって前記キーカップに接着される工程と を含むキーバッドの取付方法。
  9. (9)前記バンドおよび前記キーカップが円形のもので
    あり、前記パッドの前記第二の面が前記接着剤層の前記
    外周円環部によって前記キーカップの円筒壁内面に接着
    される特許請求の範囲第8項記載のキーバッドの取付方
    法。
  10. (10)特許請求の範囲第8項に記載の取付方法によっ
    て組み付けられたパッドと管楽器のキーカップとの組付
    品。
  11. (11)木管楽器に設けられたトーンホールを選択的に
    開放/閉塞して前記木管楽器の演奏を可能ならしめるた
    めに使用される特許請求の範囲第10項記載の組付品。
  12. (12)金管楽器に設けられた唾抜き穴を選択的に閉塞
    するために使用される特許請求の範囲第10項記載の組
    付品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06242775A (ja) * 1993-02-19 1994-09-02 Sakima Asari フルート等の管楽器のパッド及びその製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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