JPS60161393A - 単結晶薄膜周期構造を形成するための分子線エピタキシヤル成長装置 - Google Patents

単結晶薄膜周期構造を形成するための分子線エピタキシヤル成長装置

Info

Publication number
JPS60161393A
JPS60161393A JP1206284A JP1206284A JPS60161393A JP S60161393 A JPS60161393 A JP S60161393A JP 1206284 A JP1206284 A JP 1206284A JP 1206284 A JP1206284 A JP 1206284A JP S60161393 A JPS60161393 A JP S60161393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition plate
substrate
molecular beam
thin film
growth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1206284A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6247839B2 (ja
Inventor
Yuichi Matsui
松居 祐一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP1206284A priority Critical patent/JPS60161393A/ja
Publication of JPS60161393A publication Critical patent/JPS60161393A/ja
Publication of JPS6247839B2 publication Critical patent/JPS6247839B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B23/00Single-crystal growth by condensing evaporated or sublimed materials
    • C30B23/02Epitaxial-layer growth

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童粟↓匁■朋分立 本発明は分子線エピタキシャル成長装置に関する。更に
詳しくは、本発明は基板上に厚さ並びに種類の異なる層
を交互に、周期的に積層して、マイクロ波素子あるいは
発光・受光素子として使用する単結晶薄膜周期構造を形
成するための分子線エピタキシャル成長装置に関する。
従米弦■ 化合物半導体デバイス、特に光デバイスの製法として、
薄い一様な層の成長、成分元素組成比の制御の容易さか
らエピタキシャル成長力法が一般的に利用されている。
なかでも、最近特に注目されている技術としζ、分子線
エピタキシャル成長方法(以下簡単のためにr MBE
成長法」という)が知られており、例えばW、T、 T
sangにより日経エレクトロニクスNo、308,1
63 (1983)において、該MBE成長法並びに薄
膜周期構造を利用したデバイスが詳細に説明されている
このMBE成長法に従えば、発光部に厚さ数10人〜数
100A程度の種類の異なる超薄膜層をアロイ・クラス
タの形成なしに交互に、周期的に積層することにより、
第1図に示すような多重量子井戸型レーザを製造するこ
とが可能となる。
従来の1ll−V族化合物半導体薄膜周期構造形成のた
めのMBE成長法においては、例えば第2図に示すよう
な構造を有する装置が使用されている(特公昭57−4
7160号および特開昭57−11899月公報参照)
。第2図に示したMBE成長装置では、成長室1内にお
いて基板2は基板ボルダ−3上に保持され、且つセル4
および5の中心軸の交叉する位置に設置されている。該
セル4および5には夫々原料(八)6および(B)7が
収納されていて、これらから蒸発した原料の分子線が基
板2に照射される。各セル4またば5は例えば特開昭5
7−11899号に記載されているようにセルシャッタ
ー8または9を有しており、これらを交互に所定の周期
で開閉することにより原料(Δ)および(B)の分子線
を基板にj(e射し、該基板上に種類の異なる化合物半
導体薄膜を交互に周期的に形成し得るようになっている
このようなMBE成長法では、一方のシャッターが開い
ている間他方のシャッターは閉しられていることになる
が、一般にm−v族化合物半導体をMBE成長させる場
合、原料セルは通常700〜1000℃の高温度に加熱
されている。このため、セルシャッターは閉じられてい
る間に加熱されて不純ガスを発生ずる。このような不純
ガスが成長している薄膜内に取り込まれた場合には、薄
膜の電気特性カ著しく劣化されることになる。
更に、上記のセルシャッターからの不純カス発生の問題
とは別に、シャック−を閉しることによってセル温度自
体が影響を受け、結果として再度シャンク−を開いた際
に原料分子線強度のオーバーシュートを引き起こす。こ
のような現象は化合物半導体薄膜の膜厚制御並びに混晶
の場合には膜組成の制御を困難にする。従って、薄膜周
期構造を形成する際の周期性も低)することになる。
実所Ω置皿 本発明の目的は前記従来のMBE成長装置においてセル
シャッターの開閉に起因する■−■族化合物半導体薄膜
周期構造の電気特性の劣化並びに周期性の低下を防止す
ると同時に、−回の成長操作で複数枚の基板上に連続的
に単結晶薄膜周期構造を形成することのできるMBE成
長装置を提供することにある。
光凱傅撤底 本発明者等は上記従来装置の有する諸欠点を克服すべく
、また−回の成長操作で複数の単結晶薄膜周期構造を形
成し得るMBE成長装置を開発すべく種々検問した結果
、MBE成長装置の成長室内に仕切り板を設けて複数の
隔室に分割して原料分子線相互間の混合を防ぎ、また回
転軸を中心として回転し得る複数の基板ホルダを設ける
ことが有利であることを見出し、本発明を完成した。
即ら、本発明のMB[+成長装置は高真空下に保たれた
成長室内で、セル内に収納された原料を所定の方向に飛
行させ、該成長室内に支持された基板表面に上記原料を
付着させ単結晶として成長させるものであって、一つの
回転軸と、該基板を支持し、該回転軸を中心とする円の
周上に中心を有するように配置され該回転軸と連結され
た複数の基板ホルダと、該基板ホルダと平行に隔置され
、基板と原料分子線とを分離する第1仕切り板と、該第
1の仕切り板と垂直に配置され、該第1の仕切り板を支
持すると共に成長室内の原料セルを分割し原料分子線間
の混合を防止する第2の仕切り板とを含むことを特徴と
する。
か(して、本発明のMBB成長装置によれば、薄膜成長
中におけるセルシャッターの開閉を必要としないので、
このシャッターの開閉に伴う前記従来法の諸欠点を克服
することができ、しかも1回の成長操作により一度に複
数個の基板上に単結晶薄膜周期構造を形成することが可
能となる。
本発明のMBE成長装置において、基板ホルダは複数あ
り、その各々は回転軸を中心とする円の周上に配列され
、該回転軸に適当な手段で連結されていて該周に沿って
円運動できるような構成となっている。
また、該基板ホルダの基板支持側にこれと近接して平行
に第1の仕切り板が配置される。該第1仕切り板は一般
に基板ホルダよりも大きく全体として基板表面を分子線
から遮蔽しており、また適当な形状の複数の切り込みが
夫々以下に述べる各隔室に相当する位置に設けられてい
る。該切り込みの形状は前記回転軸の中心、即ち基板ホ
ルダの回転様式にもよるが、例えば前記回転軸を中心と
する円の中心からとった扇型状であり得、これは基板ホ
ルダの回転速度が一定である場合に有利である。また、
基板ホルダを所定の時間間隔で断続的に一定角度ずつ回
転させる場合には該切り込みの形状、寸法が1つの基板
が完全に分子線に曝露されるようにな、っている限り、
特に制限されない。
更に、該第1仕切り板の切り込みは手動もしくは自動的
に開閉し得、その大きさが調節し得るものであゲてもよ
い。例えば、該第1仕切り板のいずれかの側に同様な形
状の板を設6〕、これを手動もしくは自動的(例えば電
動式)に回転させることにより該切り込みの開閉を行な
うことができる。
あるいはまた、各切り込みを夫々独立に調節したい場合
には独立に移動させ07る遮蔽板を該第1仕切り板のい
ずれかの側に設りてこれらを手動もしくは電動式に回転
または移動させ乙ことによ、ツ°ζ実現できる。
前記基板と第1仕切り扱もしくは遮蔽1反との間隔は異
常に大きくない限り特に制限されないが、該間隔を2m
m以内とすることにより良好な結果を得ることが可能で
ある。
この第1の仕切り板は、従来のM B、E成長装置のセ
ルシャッターの開閉に相当する機能を有し、基板上に異
なる半導体薄膜を交互にもしくは所定の順序で周期的に
形成することを可能とするが、該第1仕切り板はセルシ
ャッターとは違って高溜、の原料セルの影響を受けるこ
とがないので分子線オーバーシュート、不純ガス発生に
よる悪影響から完全に回避される。
本発明のMBE成長装置の第2の仕切り板は該第1の仕
切り板の基板ホルダとは反対側にこれとは垂直に配置さ
れ、該第1仕切り板を支持・固定すると共に、同様にセ
ルシ、トノターの機能の一部を果たず。即ぢ、各原料分
子線相互の混合を防止する。この第2仕切り坂は1また
は複数であり(y)、夫々基板ホルダ回転軸の中心にお
いて交叉し、該軸から放射状に伸ひた状態で設置され、
1「」結晶薄膜の周期構造を形成するのに必要な数の隔
室を成長室内に画成する。該隔室の各々の中には各7j
jlIRt層を形成するの乙こ必要とされる原オ′1セ
ルが設りられている。従って、各隔室におりるセルの数
番j1または複数でありfj7る。
本発明のMBE成長装置によれば、半導体薄膜周期構造
の周期は基板ホルダの回転周期を変えるごとにより容易
に変更することができ、また、異なる半導体薄膜の相互
の膜厚比は予め各原料セルの温度を調節して各原料分子
線の強度を制御することにより、また前記の遮蔽板など
を調節して53子線の曝露時間を適当に調節することに
より節単に変゛えることができる。
以下、添イ1図を参照して記載される従来法と本発明と
の比較・実施例により本発明のMBIE成長装置を更に
具体的に説明する。ただし、これらは単に本発明を例示
するものであって本発明を何等制限するものではない。
尖施准11 添付第3〜5図は本発明のMBE成長装置を説明するだ
めの図であり、第3図は成長室1を上から見た図である
。第一3図において、本発明のMBB成長装置は回転軸
10、該軸を中心とする円周上に中心を持つように配置
された基板ボルダ11、第1の仕切り板12に、第2の
仕切り板13およびセル14.15から主として構成さ
れている。
基板ボルダ11は基板I6を支持し、該回転軸10と支
持手段(回転支持棒)17により連結され、回転軸10
の回転に伴って所定の円周上を移動できるようになって
いる。
第1仕切り板12は基板ホルダと平行に、かつ基板と近
接して(例えば2mmの間隔をもって)設けられ、これ
は第4図に示すように例えば正方形であって適当な形状
の(本例では三角形の)切り込みa、bがイリされてい
る。該切り込みa、bは夫々第2の仕切り板13によっ
て画成される隔室の位置に対応しており、原料セル14
.15の中心軸の延長線が該切り込みの中央(各基板ホ
ルダの中心に対応)を通るようになっている。また、該
切り込みの幅は例えば手動もしくは電動式で動作する遮
蔽板(図示せず)によって調節できるようになっている
第2の仕切り板13は、本例では、回転軸10を中心と
し、基板ホルダが配置されている円の直径方向に伸びた
一枚の板で構成され、第1仕切り板とは垂直に設けられ
2つの隔室A、Bを画成している。隔室AおよびBには
夫々セル14および15が設けられており、セル14お
よび工5には夫々基板16上に単結晶薄膜周期構造を形
成するに必要な半導体原料18および19が収納されて
いる。
基板ボルタ11は第5図にilY′綱に示したように、
外壁20に取付Lノられ、外壁20は回転支持棒17に
連結されており、回転中心Rを中心として公転するよう
になっ−でいる。更に内壁21が外壁20とは独立に固
定されている。これにはヒータ線22が設置されていて
、基板16を加熱し、蒸着したN膜厚オ′)の再配列を
行い、薄膜の結晶性の制御ができるようになっている。
ヒータ線22ば、基板ホルダ11の公転軌道内において
、均一に分配されており、公転運動している基板ホルダ
11は公転軌道内のどの位置においても、同一温度に保
たれるようになっている。
かくして、本発明のMBB成長装置によれば、薄膜層の
成長中はセルシャック−の開閉を必要としないので、こ
のシャッターの開閉に起因する従来法の諸欠点を克服す
ることが可能となる。
f!uち、第3図〜第5図に示すような本発明による薄
膜周期構造の成長装置では、セルシャッターは富に開放
状態にあり、成長を終了するときのみ、セルシャッター
を閉しれば良い。この結果、セルシャッターの開閉を周
期的に行なう従来のMBE成長方法で問題になる、不純
ガスの発生や分子線強度の揺乱が成長途中において全く
起こらなくなり、含有不純物量の少ない、かつ周期性の
良い、III〜V族化合物半導体薄膜周期構造を形成す
ることができる。
更に、−回の成長によって、複数枚の基板上に、同し周
期性並ひに特性を有する単結晶薄膜周期構造を形成する
ことができる。
本態様によるMBEli長装置は、従来の気相エピタキ
シャル(VPE >成長におりる二成長室法に類似して
いるが、MBIE成長法におりろう)7−線の方向性は
、VPE成長方法におけるガス流の方向性よりも著しく
良いと名えられ、ゆえに第3図に示すように、同一平面
上で連続的に基板を回転運動さ−Iるという機構は、V
PE成長方法ではとり1背ない。
すなわち、VPE成長方法ではガスの横方向への拡散が
MBE成長におりる分子の場合に比へて大きいために、
仕切り板と基板との間隙でのガス流相互の混合も大きく
なる。現に現在のνPE成長におりる二成長室法では、
1つの成長室内での成長が終われば、一旦その成長室か
ら基板を引き抜いた後、基板を次の成長室内に挿入する
という操作を行なっており、真に成長室出口部分での成
長ではない。
このような操作に比べて、本発明のMBE成長装置によ
れば、基板の引き抜きや挿入といった余分な操作が不要
となり、操作性が著しく簡略化され、ひいては成長層の
良好な連続性、周期性を得ることが容易となる。
第3図において仕切り板13の両側に、異なるIII族
元素18および19のセル14および15を備えた例に
ついて上述したが、2種類の半導体層を形成させるため
に必要な■族および■族原料を(+:#えた複数のセル
をそれぞれ仕切り板の両側に設りることにより種々の半
導体薄膜周期構造を形成することも勿論可能である。例
えば仕切り板の右側にIn、 Ga、Asのセルを、左
側に奴、Ga、 As、、Sbのセルを設りて、Ir1
xGap−XAs層 AS!y Gap−yAs z 
Sb+−zの周期多層構造を作製することができる。
“・・以下比較実験データを基にして本発明によるMB
E成長装置の有用性を一層明確にする。
既に述べた。J−うに第2図に示すような従来のMBE
成長装置ではセルシャッタ−8および9を交互に一定の
周期で開閉することにより半導体薄膜周期構造を得てい
た。しかしながら、セルシャッターを閉鎖状態に維持す
ることに起因するいくつかの大きな問題があった。
まず、セルシャッターはその閉鎖中に加熱されて不純ガ
スを発生ずる。該不純ガスが成長中の薄膜内に取り込ま
れると、薄膜の電気特性の劣化を引き起こす。第6図、
第7図は、」二記の内容に関する測定結果を示したもの
である。まず、第6図は、四重極!ffi分析装置を用
いて、セルシャッター8または9を閉じた後の、不純カ
ス量の変化を調べた結果である。これによればセルシャ
ッターを閉した直後にH3O+やCO+の質量ピーク強
度が瞬間的ではあるが増大しており、不純ガス量が増大
していることが分かる。また、第7図は、例えばInG
aAs単結晶薄肋において17られた結果であるが、薄
膜内の残留不純物キャリア濃度が増大するほど電子移動
度が減少しており、電気特性が劣化していることがわか
る。
従来の装置では、以上のようなセルシャッターからの不
純ガス発生といった問題とは別に、セルシャッターを閉
したことによって、セル温度そのものが揺乱を受i)る
結果、再度セルシャック−8または9を開いたときに、
原料6または7の分子線強度にオーバーシュートを引き
起こす。このことは、原料6または7から成る1n−v
族化合物半導体薄膜の膜厚制御性ならびに混晶の場合に
は薄膜組成の制御性を悪くする。第8図、第9図、第1
0図は上記の内容に関する測定結果をIll族元素とし
てIn、 Gaを有する混晶の場合について示したもの
である。
第8図は、真空ゲージを用いて、セルツヤツタ−を例え
ば約3分開閉した後、再び開いたときのGa分子線強度
(Torr、以下同じ)変化を測定した結果である。セ
ルシャッターを開いた直後に、分子線強度がオーバーシ
ュートし、その後本来の分子線強度に安定するまで1〜
2分を要することがわかる。オーバーシュートの大きさ
は異なるが、同様の現象は、In分子線強度でも観察さ
れた。
また第9図は例えば、InP基板上にInx Ga1−
XA、s成長したときのInGaAsとInP基板の]
Δα/αInP1 (ただし、ΔQ−QInGaAs−
αInP 、αInGaAsばInGaAsの格子定数
、QInPはInPの格子定数)に対するInとGaの
フラックス強度比の影響を示したものである。第8図の
Ga分子線強度のオーバーシュートは、そのまま第9図
のフラックス強度比の制御性の低下につながり、1Δa
/αlずなわちInXGa1−XAs単結晶N膜の組成
制御性も低下する。
現に第8図で示したようなオーバーシュートの存在する
状態でMBE成長したInつGa1−XAs層の厚さ方
向の組成分布をオージェ電子分光(AES )分析した
結果、第1O図に示すように、セルシャッター開放直後
、ずなわちInXGa1−XAs層 In+”基板界面
近傍でInとGaの組成比に勾配が見られ、組成制御性
が悪いことがわかる。
また、第10図は同しく InP基板上にI n Q、
59 G a O,4? A s成長したときの■族元
素(Ga、 In)の分子線強度と成長速度(μm /
hr、 )との相関性について得られた実験結果を示し
たものである。第8図の場合では、オーバーシュートに
より、Ga分子線強度は本来の強度の約1.2〜1.4
倍にまで上昇しており、また、In分子線強度において
もオーバーシュートが観測されていることから、第11
図のGa+Inビーム強度も1.2〜1.4倍以上の値
となり、成長速度も1.2〜1.4倍以上になる。この
ように、セルシャッターを開いた直後においては、成長
速度が設計値よりも大きくなっており、このことは、薄
膜々厚の制御性を低下さセる。このように第1図に示す
ような従来のtn−v族化合物半導体薄膜周期構造形成
のためのMBE成長装置においては、セルシャッターの
開閉によって■族分子線の切り換えを行なうことにより
、不純ガスの発生、分子線強度の揺乱を引き起こすこと
になり、このため薄膜の電気的特性を劣化させ、また膜
厚制御性、あるいは混晶の場合には薄膜組成制御性に悪
影響を及ぼし、薄膜周期構造を形成した際の周期性劣化
を引酋起こすという欠点を有する。
一方第3〜5図に示した本発明のMBE成長装置を用い
て作製したIII−V族化合物半導体単結晶薄膜周期構
造に関する、成長実験条件の詳細を以下に示す。第3図
と同様の装置において、仕切り板13で隔てられた両側
で、それぞれ2本(lnとGa)づつセルを設しり、組
成の異なるInXGal−XAs (IlIQ9)Ga
、、JlsとI n CIEII G a Q44八S
)が交互に形成できるように、各セル温度を調整した。
そして、基板16としてInP基板を用い、公転運動の
周期は、3.5rpmとした。
この条件で、60m1nの成長を行い、成長後、InP
基板上に形成されたI n ct、、> G a Q5
0八SとI n ctsc G a IM I A s
 Lこよる単結晶薄膜周期構造全体の厚みを精密測定し
た結果、1.90μmであった。このことから、基板の
公転運動1回転(1周期)の間に形成される膜の厚さは
約90人であることが算出される。
一方12図は、このようにし゛ζ作製した周期構造につ
いて、X線回折測定したときのスペク]・ルを示したも
のである。2θ−62,85ならびに2θ−62,95
付近に見られる各ピークはInl’基板のCuKヶ□、
Cu K aqピークとその上に形成したI n m 
G a (y、yへSとInoseGac、4Asによ
る単結晶薄膜周期構造の0次ピークのC:uK、(□、
CuKσ2ビークがそれぞれ重なったものである。さら
に、2θ−61,7ならびに2θ−64,1付近に見ら
れるそれぞれ2本のピークは、周期構造が規則正しく形
成されている場合にのみ現れるサイドハントピーク(±
1次)の、それぞれCuKcit、Cu K (X2ピ
ークに対応する。このサイドハントピークと、0次ピー
クの角度差から、周期構造の実際の周期が測定でき、第
12図の場合、約87人である。
この値は、先に算出した公転周期に対応する値90人と
、測定誤差範囲内で良く一致している。
以上のことから、1周期90人という極めて微1111
な周期構造が、極めて規則正しく形成されていることが
分かる。第5図の成長装置においては、基板の回転速度
をさらに人きくすることはヰ・αめて容易なことであり
、このことは、さらに微細なq!結晶薄膜周期構造を形
成することが容易であることを意味する。また、上記の
成長条件において、仕切り坂13で隔てられた片側のみ
のセルを用いて、あえてInxGap−)<Asの一層
成長をおこなった試料ににいて厚さ方向の組成分布をA
ES分析り、 lコ結果、第13図に示すように、In
xGa、−XAS/ lnl”基板界面近傍での組成比
の勾配が第10図に比べて著しく改善され、組成分布が
均一になっている。このことから、本発明の成長方法を
用いると、セルツヤツタ−の開閉にイ21′う分子線強
度の揺乱を解消でき、組成制御性を著しく向上できるこ
とが分かる。
また、第3図〜第5図の装置を用いて、1回の成長で得
た4枚のウェハーについて、それぞれの周期性を前述の
X線回折法を用いて測定した結果、それぞれ86人、8
8人、87人、87人であった。すなわち、第5図のよ
うに配置された4枚の基板」二に形成された単結晶薄膜
周期構造の周期性は、測定誤差範囲内で同一である。本
実施例では、基板ホルダは4個設けたが、さらに多数個
の基板ホルダを設けて、同−周期性を有する用結晶薄1
漠ウェハーを量産することも可能である。
介ユ皇処果 本発明のMB14成長装置によれば、分子線相互間に仕
切り板を設りることにより、分子線相互の混く周期性が
良く、かつ微細な単結晶H膜周期構造を節単に形成する
ことができる。更に、公転りL進上に複数個の基板ホル
ダを設けることによって、−回の成長で複数枚の基板上
に、同−周期性を有する単結晶薄膜周期構造を容易に形
成することが可能となり、本発明の工業的有用性は極め
て高いものであるといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は多重量子井戸型レーザーの、概略図、第2図は
m−v族化合物半導体単結晶薄膜周期構造を形成するた
めの従来のMBE成長装置を説明するための図、第3図
〜第5図は本発明のMBIz成長装置を説明するための
図、第6図はセルシャッターからの不純ガス発生に関す
る測定結果、第7図ばIn O,1,3G a O,4
7A S単結晶薄膜の残留不純物キャリア濃度と電子移
動度との関係についての測定結果、第8図はセルシャッ
ク−開放直後における分子線強度オーバーシュートに関
する測定結果、第9図はInXGap−Js組成と、■
族(InとGa)分子線強度比との関係についての測定
結果、第10図はInxGa1−ウAs眉の厚さ方向お
りるAES分析結果、第11図はIn1 o、s3G a O,47八s!結晶薄膜の成長速度と
、■族(Ga→l「1)転子線強度との関係についての
測定結果、第12図毎本発明のMBE成長方法によって
作製した単結晶薄膜周期構造に関するX線回折測定結果
、第13図はInXGa1−XAs層の方向におけるA
ES分析結果をそれぞれ説明する図である。 (主な参照番号) A;P型GaAs。 B : P型 c a x # +−x八SへC:ノン
ドーブGaAsウェル、 D:ノンドープGaxA521−XAsバリヤ、E :
 n型 Ga4XAs 1・・成長室、2.16・・基板、 3.11・・基板ボルダ、4.5.14.15・・セル
6.7.18.19・・原料、 8.9・・セルシャッター、10・・回転軸、12・・
第1仕切り板、13・・第2仕切り板、17・・回転支
持棒、20・・基板ボルダ外壁、21・・基板ホルダ内
壁、22・・ヒータ線特許出願人 工業技術院長 川田
裕部 第7図 第8図 第11図 2σ 第12図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高真空下に維持された成長室内で、セル内に収納
    された原料を所定の方向に飛行させ、該成長室内に支持
    された基板表面に上記原料を付着させ単結晶として成長
    させる分子線エピタキシャル成長装置であって、 回転軸と、該回転軸を中心とする円の周」二に中心を有
    するように配置され該回転軸と連結されている前記基板
    を支持するための複数の基板ホルダと、該基板ホルダと
    平行に隔置され、基板と原料分子線とを分離している第
    1の仕切り板と、前記回転軸を中心としその半径方向に
    該成長室を仕切り、単結晶薄膜周期構造を形成するのに
    必要な原料収納セルを夫々収納する複数の隔室を画成す
    る第2の仕切り板とを具備し、該第1の仕切り扱が該隔
    室の各々に対応する位置に切り込みを有していることを
    特徴とする上記分子線エピタキシャル成長装置。
  2. (2)前記第1仕切り板の切り込みが前記回転軸を中心
    とする扇型形状であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の分子線エピタキシャル成長装置。
  3. (3)前記基板ホルダか所定の時間間隔で断続的に一定
    角度づつ回転できるようになっており、前記第1仕切り
    板の切り込みが基板を5j子線に曝露するのに十分な寸
    法および形状を有していることを特徴とする特許請求の
    範囲第1または2項記載の分子線エピタキシャル成長装
    置。
  4. (4)前記第1仕切り板の切り込みがその大きさを調節
    し得るようになっていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1または2項記載の分子線エビクキソヤル成長装置
JP1206284A 1984-01-27 1984-01-27 単結晶薄膜周期構造を形成するための分子線エピタキシヤル成長装置 Granted JPS60161393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1206284A JPS60161393A (ja) 1984-01-27 1984-01-27 単結晶薄膜周期構造を形成するための分子線エピタキシヤル成長装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1206284A JPS60161393A (ja) 1984-01-27 1984-01-27 単結晶薄膜周期構造を形成するための分子線エピタキシヤル成長装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60161393A true JPS60161393A (ja) 1985-08-23
JPS6247839B2 JPS6247839B2 (ja) 1987-10-09

Family

ID=11795109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1206284A Granted JPS60161393A (ja) 1984-01-27 1984-01-27 単結晶薄膜周期構造を形成するための分子線エピタキシヤル成長装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60161393A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2587040A1 (fr) * 1985-09-11 1987-03-13 Sharp Kk Appareil de croissance epitaxiale par faisceaux moleculaires

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2587040A1 (fr) * 1985-09-11 1987-03-13 Sharp Kk Appareil de croissance epitaxiale par faisceaux moleculaires

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6247839B2 (ja) 1987-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4800100A (en) Combined ion and molecular beam apparatus and method for depositing materials
Fister et al. Deposition system for the synthesis of modulated, ultrathin‐film composites
US20050005846A1 (en) High throughput continuous pulsed laser deposition process and apparatus
Pessa et al. Atomic layer epitaxy of CdTe on the polar (111) A and (111) B surfaces of CdTe substrates
JPS60161393A (ja) 単結晶薄膜周期構造を形成するための分子線エピタキシヤル成長装置
JP3374866B2 (ja) 半導体ダイヤモンド及びその形成方法
US11094495B1 (en) Alkali semi-metal films and method and apparatus for fabricating them
JPH01144617A (ja) 歪み層超格子構造の連続成長方法
CN108085742B (zh) 形成过渡金属二硫属化物(tmdc)材料层的方法
JPS60152022A (ja) 分子線エピタキシヤル成長装置
JPH0831741A (ja) Kセル型蒸着源
JPS6247840B2 (ja)
JPS63137415A (ja) 単結晶薄膜の形成方法
JPH05282932A (ja) 酸化物超電導導体およびその製造方法
US6183552B1 (en) Crystal growth method for thin films of BiSrCaCuO oxides
JPH0144680B2 (ja)
US11881391B1 (en) Alkali semi-metal films and method and apparatus for fabricating them
JPS61270813A (ja) 分子線エピタキシヤル成長装置
JPH10158094A (ja) ビスマスを構成元素に含む多元系酸化物薄膜の結晶成長法
US20240284805A1 (en) Method for producing a solid-state component, solid-state component, quantum component and apparatus for producing a solid-state component
Kasper et al. Molecular beam epitaxy of silicon, silicon alloys, and metals
JPS60100422A (ja) 単結晶薄膜周期構造を形成するためのmbe成長方法
Aruta et al. Thin films and superlattice synthesis
Ota Growth Study of Cuprate Thin Films by PLD
Kittl Growth and characterization of yttrium-barium-copper oxide high-T (c) superconductor thin films

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term