JPS60158854A - 非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床 - Google Patents

非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床

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JPS60158854A
JPS60158854A JP59014527A JP1452784A JPS60158854A JP S60158854 A JPS60158854 A JP S60158854A JP 59014527 A JP59014527 A JP 59014527A JP 1452784 A JP1452784 A JP 1452784A JP S60158854 A JPS60158854 A JP S60158854A
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adhesive
denture
synthetic resin
dentures
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多田 義一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床、
より詳しく云うと、食物の粘着・付着を防止するように
適合された合成樹脂製義歯・義歯床に関する。
〔従来技術〕
現在使用されている合成樹脂製の義歯・義歯床は、一般
にアクリル樹脂からつくられている。
これは、アクリル樹脂が、化学的に安定であって、口腔
内で唾液や飲食物による分解・溶解を実質上起こさない
こと、無味・無臭・無害であること、無色透明で着色が
容易であること、長期間使用しても変色・変質が少なく
審美性に優れていること、成形・修理が容易であしかつ
成形された義歯・義歯床に所望の機械的強度を提供する
ことができること、等の利点を備えていることによる。
しかしながら、アクリル樹脂製の義歯・義歯床は、上記
した利点を有しているにも拘らず、粘着あるいは付着し
易い食物に対しては、良好な使用感が得られなかった。
例えば、チューイングガム、老人が好んで食する餅・飴
等のような粘着性食物は、アクリル樹脂製の義歯・義歯
床に粘着あるいは付着し、食するのに著しく困難となる
。また、かかる食物の付着かすの掃除が面倒であるとい
う欠点も有している。
〔発明の目的〕
本発明は、従来技術が有する上記欠点に鑑み、従来の義
歯・義歯床用合成樹脂と非粘着性を付与する物質とを用
いて成形すると、上記した従来の義歯・義歯床の利点を
そのまま保持し、かつ、上記欠点を有効に除去すること
のできる義歯・義歯床が得られることを知得し、本発明
をなすに至ったものである。
従って、本発明の目的は、食物の粘着あるいは付着を有
効に阻止し、かつ、粘着性あるいは付着性のある食物を
も容易に咀しやくすることができる合成樹脂製義歯・義
歯床を提供することにある。
〔発明の構成〕
本発明は義歯・義歯床用合成樹脂成分と、非粘着性付与
成分とからなる構成の非粘着性を有する合成樹脂製義歯
・義歯床に係るものである。
本発明はまた、義歯・義歯床用重合硬化型合成樹脂成分
と、非粘着性充填剤との混合物の重合硬化成形体からな
る構成の非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床に係
るものである。
更に、本発明は、義歯・義歯床用合成樹脂の重合硬化成
形体と該成形体の表面に形成した非粘着性被膜とからな
る構成の非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床に係
るものである。
〔実施例〕
本発明における義歯・義歯床の非粘着性に関しては、J
IS Z 1522−64による規格のセロファン粘着
テープを義歯・義歯床に貼りつけ、同規格に定められた
条件下で測定した粘着力の値が30乃至5,09710
mm以下であるときに、非粘着性があるというものとす
る。
本発明の義歯・義歯床の合成樹脂成分は、従来のアクリ
ル樹脂材料をはじめとする義歯・義歯床用合成樹脂のモ
ノマ及びオリゴマ、例えば、ポリメチルメタクリレート
、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリメチルメタク
リレートと架橋性ビニルモノマとの混合物等を使用する
ことができる。
本発明における非粘着性付与成分は、本発明の第1の実
施例では、合成樹脂成分に添加される充填剤の形態をな
している。この実施例のかかる非粘着性成分は、人体及
び義歯・義歯床に悪影響を及ぼさ々い限り、有機系及び
無機系の種々のものを使用することができる。
有機系充填剤としては、四フッ化エチvン、四フッ化エ
チレンー六フッ化プロビレ:/共M合体、三フッ化塩化
エチレン、ポリアセタール、ナイロン等の粉末が用いら
れる。これら有機系物質の粒径は、約0.2乃至50ミ
クロンであるときに良好な結果が得られる。無機系充填
剤としては、炭酸カルシウム、石英、シリカ、タルクク
レー、硫酸カルシウム、アルミナ、水酸化リン石灰、ガ
ラス繊維等の粉末を用いることができる。かかる無機系
粉末は、約0.1乃至90ミクロンのものを使用すると
、良好な結果が得られる。
上記した有機系及び無機系物質の任意の混合物も良好に
使用することができる。これら非粘着性付与物質成分は
、合成樹脂成分に対し、約10乃至60重重量部加する
ときに優れた結果が得られることがわかった。
本実施例においては、非粘着性付与成分を合成樹脂成分
に混合し、これを型に注入し、成形硬化させて義歯・義
歯床とされる。混合に際し、適宜の硬化剤を加えること
もできる。かかる義歯・義歯床は、圧縮強度、耐摩耗性
などの良好な性質とともに、優れた非粘着性を備えてい
る。
非粘着性付与成分は、本発明の第2の実施例では、合成
樹脂製の義歯・義歯床本体の表面に形成される非粘着性
被膜の形態をなしている。
かかる被膜は、先づ、有機系又は無機系充填剤あるいは
これらの混合物を含有するポリメチルメタクリレートな
どの合成樹脂モノマもしくはオリゴマ又はこれらの混合
物を義歯・義歯床本体の表面に塗布することにより形成
することができる。充填剤の種類、配合量などは第1の
実施例のものと同様にすることができる。被膜の厚さは
10乃至15ミクロン程度が好ましい。
かかる被膜は紫外線照射、赤外線照射々どによって重合
硬化させることができる。
非粘着性被膜はまた、フッ素ゴム・ラテックスを塗布し
て形成することができる。フッ素ゴム・ラテックスは、
室温乃至350Cという比較的低温で硬化することがで
きるものがあるので、加熱硬化に際し、義歯・義歯床本
体に過熱障害を与えないものを適宜選択することができ
る。
被膜の厚さは10乃至50ミクロンが好ましい。
かかる被膜はまた、上記した無機充填剤と多官能性メタ
クリレートとからなるコンポジット・レジン型の接着剤
を塗布して形成することができる。膜厚は10乃至50
ミクロンであるのが好ましい。
更に、非粘着性被膜は、上記した有機系もしくは無機系
充填剤又はこれらの混合物を含有する感光性樹脂の塗布
によυ形成することができる。膜厚は10乃至50ミク
ロンであるのが好ましい。
更にまた、被膜は、Rn S i O(’4−n)/2
なる一般式で示されるシリコン・フェスを塗布して形成
することができる。上式において、Rはメチル、フェニ
ル又はビニル基であり、nは1.0乃至16である。R
/Siは1,2乃至14であるのが好ましい。また、膜
厚は10乃至50ミクロンであるのが好ましい。
このようにして得られた塗膜はいずれも優れた非粘着性
を示すことがわかった。
〔発明の効果〕
本発明の非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床は、
従来の合成樹脂製義歯・義歯床の利点を保持したまま、
食物の粘着・付着を有効に阻止することができるととも
に、粘着性及び付着性のある食物も容易に咀しやくする
ことができ、かつ、安価に製造することができる。
〔実験例〕
以下、本発明を実験例に基づき更に説明する。
実験例■ 下記の表に示す粉末充填剤をそれぞれ配合したアクリル
レジンの粉末とモノマ液を混合し、更に硬化剤を添加し
て、餅状のオリゴマ混合物をつくり、下記のようにして
義歯床をつくった。
せつこうの模型の上でろう義歯床をつくり、この義歯床
に人工歯を配列した。これを患者に合わせて修正してか
ら、せつこう模型にワックスで固定した後、重合用フラ
スコの下部にせつこう泥で埋設させた。せつこうの硬化
後、せっこう分離剤を塗り、フラスコの上部を重ねて再
びせつこう泥を注入し、ふたをした。せつこうの硬化後
、フラスコを温めてワックスを軟化さセテカラフラスコ
の上下を分離してワックスを取除いた。
次に、このワックスの代ゎシに上記のオリゴマ混合物を
フラスコの上部につめ、賦圧によって余分の材料を取除
いた後、重合硬化させて義歯床をつ?っだ。得られた義
歯床の非粘着性は表に示す通りであった。
実験例■ ポリメチルメタクリレート樹脂粉末250重量部とメチ
ルメタクリレートモノマからなるオリゴマを注入硬化し
て得られた義歯・義歯床本体の表面に実施例■で示した
各種の充填剤を含有するオリゴムを塗布した。塗布厚さ
は10〜50ミクロンであった。重合硬化した被膜の非
粘着性能は表に示した結果とほぼ近似していた。
実験例■ ポリメチルメタクリレート樹脂粉末250重量部とメチ
ルメタクリレートモノマ1”O重t 部からなるオリゴ
マを注入硬化して得られた義歯・義歯床本体の表面に弗
素ゴムラテックス(ダイキン(株)製 商品名GL−2
51、クリヤータイプ)を塗布した。塗布厚さは30ミ
クロンであった。
70Cで10分間乾燥し、更に100Cで20分間硬化
させた。得られた被膜の非粘着性能テストによる粘着力
は3(1/10 ミIJで満足すべき値であった。
実験例■ ポリメチルメタクリレート樹脂粉末250重量部とメチ
ルメタクリレートモノマ100重量部からなるオリゴマ
を注入硬化して得られた義歯・義歯床本体の表面に無機
充填剤と多官能性メタクリレートとから゛なるコンポジ
ット型接着剤((株)クラレ製 商品名 パナビアEX
)を塗布した。無機充填削粉/多官能メタクリレート液
比を25/1として混練したものを約40〜80ミクロ
ンの厚さに塗布した。室温で1o分間で硬化反応は終了
した。得られた被膜の非粘着性能1−]:5(1/10
ミリの粘着力であった。
実験例V ポリメチルメタクリレート樹脂粉末250重量部とメチ
ルメタクリレートモノマ100 重fmからなるオリゴ
マを注入硬化して得られた義歯・義歯床本体の表面に充
填剤を含有した感光性樹脂を塗布した。感光性樹脂とし
ては無化成C株)製 商品名 F−11を用いた。充填
剤とじて弗素樹脂、ダイキン(株)製 L−2を樹脂量
に対して10多添加した。塗布厚さは約30〜70ミク
ロンであった1光硬化して得られた被膜の非粘着性能は
粘着力509/10 ミ’)であった。
実験例■ ポリメチルメタクリレート樹脂粉末250重量部とメチ
ルメタクリレートモノマ1003ti部からなるオリゴ
マを注入硬化して得られた義歯・義歯床本体の表面にシ
リコンフェスを塗布した。
シリコンフェスの一般式R1S i O(4−n)/z
においてRがメチル基で、n=1.3のものを使用した
。−塗布厚さは約30〜40ミクロンであった。
90Cで30分間乾燥して硬化させた。得られた被膜の
非粘着性能は粘着力が409/10 ミ!7であった。
特許出願人 林兼造船株式会社 特許出願人 多 1)義 −

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)義歯・義歯床用合成樹脂成分と、非粘着性を付与
    する成分とからなることを特徴とする非粘着性を有する
    合成樹脂製義歯・義歯床。
  2. (2) 義歯・義歯床用重合硬化型合成樹脂成分と、非
    粘着性充填剤との混合物の重合硬化成形体からなる非粘
    着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床。
  3. (3)前記非粘着性充填剤は前記合成樹脂成分に対し1
    0乃至60重量%存在することを特徴とする特許請求の
    範囲第2項に記載の非粘着性を有する合成樹脂製義歯・
    義歯床。
  4. (4)義歯・義歯床用合成樹脂の重合硬化成形体と該成
    形体の表面に形成した非粘着性被膜とから々る非粘着性
    を有する合成樹脂製義歯・義歯床。
  5. (5)前記非粘着性被膜は非粘着性有機系粉末及び無機
    系粉末並びにこれらの混合物よりなる群から選ばれる材
    料を含有する歯科用合成樹脂から形成されることを特徴
    とする特許請求の範囲第4項に記載の非粘着性を有する
    合成樹脂製義歯・義歯床。
  6. (6)前記非粘着性被膜はフッ素ゴム・ラテックスから
    形成されることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記
    載の非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床。
  7. (7)前記非粘着性被膜は非粘着性無機充填剤と多官能
    性メタクリレートとからなるコンポジット・レジン型接
    着剤から形成されることを特徴とする特許請求の範囲第
    4項に記載の非粘着性を有2・する合成樹脂製義歯・義
    歯床。
  8. (8)前記非粘着性被膜は非粘着性有機系粉末と無機系
    粉末の少なくとも一方を含有する感光性樹脂から形成さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の非
    粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床。
  9. (9)前記非粘着性被膜はRHS i’o(4nJ/+
    なる−般式で表わされ、該式においてRはメチル、フェ
    ニル又はビニル基であり、nは1乃至1.6であるシリ
    コンフェスから形成されることを特徴とする特許請求の
    範囲第4項に記載の非粘着性を有する合成樹脂製義歯・
    義歯床。
JP59014527A 1984-01-31 1984-01-31 非粘着性を有する合成樹脂製義歯・義歯床 Granted JPS60158854A (ja)

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JPH0350548B2 JPH0350548B2 (ja) 1991-08-02

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58169443A (ja) * 1982-03-30 1983-10-05 ダイキン工業株式会社 歯科用補綴物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58169443A (ja) * 1982-03-30 1983-10-05 ダイキン工業株式会社 歯科用補綴物

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