JPS60155724A - 結束紡績糸のヨコ管巻機給糸方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、結束紡績糸のヨコ管巻機給糸方法に関する。

近年、ステーブル繊維全台む繊維束をドラフトして仮撚
を施したり、トウまたはフィラメント糸をけん切してそ
のままかまたはドラフトした後仮撚を施して糸にする方
法がその高速性と、ラージパッケージ化とあいまってい
るいろと研究されている（％公昭４６−３９１３９号公
報）。

これらの方法によって製造される糸は、芯繊維束とその
周囲に旋回結束する結束繊維とから々る構造を有し結束
紡績糸と呼ばれている。しかして、この結束紡績糸を従
来のリング紡績糸と同様ヨコ管巻機に供給するべく検討
したところ意外な事実が判明した。

す々わち、結束紡績糸のヨコ管巻機上の走行方向によっ
ては結束紡績糸の結束繊維がヨコ管巻機上での走行摩擦
によって浮き上りンゴかれて毛羽立ち状になったシ、ネ
ップ状になったりして、ヨコ管巻機での給糸糸切れ奮起
したり、さらに製織後の反物上でこれらのネップ状毛羽
からみが欠点となり品位を落すことであった。

特に製織準備工程では、少しでも多くヨコ管に巻き、ま
たヨコ管からの解舒性を良くしたい目的で走行張力を上
げて巻上げる結果この工程でのシゴキが最も大きいので
ある。

本発明は、結束紡績糸を用いてヨコ管巻機でヨコ管巻き
金してもなんら糸切れやネップの発生を起さず、ひいて
は製織効率をあげ織物品位全低下させない結束紡績糸の
ヨコ管巻機給糸方法全提供することを目的とする。

そのために、本発明は、次の構成を有するものである。

すガわち本発明は、結束紡績糸の紡糸巻取方向と逆方向
に結束紡績糸を引き出してヨコ管巻機へ給糸すること全
特徴とする結束紡績糸のヨコ管巻機′給糸方法である。

これは結束紡績糸には方向性があシ、特に走行張力の大
きいヨコ管巻機での走行方向全課るとヨコ管巻機、さら
に織機での操業性、及び製織後の反物品位に大きく影響
すること全鋭意研究の結果、見出したのである。

以下に、本発明を図にしたがって説明する。

ここに結束紡績糸の方向性とは、ヨコ管巻機への結束紡
績糸の供給方向が、精紡機における紡糸巻取方向とどの
ような間係にあるかと言うことであり、本発明でに結束
紡績糸は、該結束紡績糸の紡糸巻取方向と逆方向に使用
してヨコ管巻機に供給されることが必要である。このこ
とは次のような現象によるものと考察される。

すなわち、第１図において繊維束Ｓは、フロントローラ
１に供給され、フロントローラ１を出て２の位置で仮撚
作用を受けて結束紡績糸に形成されるが、この結束紡績
糸の形成時において、結束繊維３は、仮撚の加熱時に芯
の繊維束４と加熱効果の異なる加熱作用を受け、続いて
行なわれる解撚作用によシ芯の繊維束４に巻き付くと考
えられる。

ところが紡糸巻取方向（Ａ方向）の反対方向ＣＢ力方向
の結束繊維に芯の繊維束との摩擦力、フロントローラ１
の把持力等で拘束を比較的強く受ける。これに反して紡
糸巻取方向（Ａ方向）では比較的自由な状態にあるとこ
ろから結束繊維の先端毛羽の巻付もゆるやかになシ、か
つＢ方向すなわち結束繊維の後端側で°は後続の結束繊
維によって芯の繊維束が緊縛されるということも紡糸巻
取方向の結束繊維の巻付きがゆるやかになるという傾向
を助長する。

従ってこのような方向性のある糸全給糸する場合に結束
紡績糸を紡糸巻取方向に使用するとヨコ管巻様の張力付
加装置及び各種糸道ガイド及びトラバースガイド等によ
ってシボかれ結束繊維が片よせられ、第２図に示す如き
状態となる。その結果、毛羽立ち状に々ったり、ネップ
状になったすして糸質が低下し、糸切れ、織物品位全下
等につ々がる。

ところが本発明の如く結束紡績糸をその紡糸巻取方向と
逆方向に使用すると第３図に示すごとくガイド等によっ
て片よせられることもなくなる。

ｔｘ、結束繊維の片よ）によって芯の繊維束の結束が部
分的に疎になることもなく、この部分の糸強力が低下す
ることも々く糸切れも発生し々いと言うことになる。本
発明にいうところの結束紡績糸の紡糸巻取方向とけ、す
でに述べたところから明らか々ように精紡機で糸条が仮
撚装置から巻取シ装置に向う方向？いうものである。

「紡糸巻取方向と逆方向に使用すること」のうち、「結
束紡績糸の精紡あがりチーズそのまま全使用すること」
すなわち結束紡織糸全精紡あがりチーズそのままから引
出して編機に仕掛けることが、巻返しもなく、結束紡績
糸のチーズ取り効果を最大限に生かすこともできて最も
好ましい。

ついで結束紡績糸？偶数回巻返したチーズを使用するこ
とが好ましい。このうちでも２回が好ましい。巻返しが
増えると結束繊維に悪影Ｉｖｔ＋を及ぼすからである。

さらに、紡糸巻取前または偶数回巻取前にワキシングも
しくはオイリングされていることが好ましい。けだし走
行性を良くするためである。

次に、本発明において用いられる結束紡績糸とは、少な
くともステーブル繊維を含む繊維束、すなわちステープ
ル繊維１００％からなるもの、ステープル繊維とフィラ
メントとからなる複合繊維束を少々くとも１個の流体旋
回流または少なくとも１個の流体交絡流によって糸形態
を保持するように構成されたもの奮いい、必要に応じて
適尚な例えば熱処理などの加工全加えたものをいう０１
ｃｓ繊維紫材とじてに、ポリエステル系繊維、ポリアミ
ド繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリブチレンテレ
フタレート繊維などの合成繊維、半合成繊維、再生繊維
はたは天然繊維などの単独または混合したものが皐げら
ルる。

また、融点差の異なるもの、断面形状の異なるもの、そ
の他性質の異なるもの、繊維長の同じもの、繊維長の異
々るものを適宜組合せてもよい。

またヨコ管巻機としては一般に使用されている各種のヨ
コ管巻機があげられる。このように本発明によれば、ヨ
コ管巻機において結束繊維の毛羽立ち、片よせが発生し
ないように結束紡績糸を給糸できるので、糸切れが発生
することもなく、また、ネップ状の部分が発生すること
もなく、さらにまた部分的な糸強力の低下が生ずること
もなりと言った顕著々効果が奏される。

冥施例 通常のポリエステル繊維の１．４デニール×３８簡（等
長カット）からなるステーブル繊維束を用いて、６０）
Ｓ″（英式綿番手）の結束紡績糸全製造した。ついで、
精紡あがりチー・ズの結束紡績糸全ワキシング工程全通
して２回巻返し後、アボット社のオートマチックキラー
金柑い、スピンドル回転７０００　ｒｐｍ　％走行張力
２０りでヨコ管巻全実施したところヨコ管の満巻率が９
５％であった。なおワキシング工程全通して１回巻返し
た後、同上のヨコ管巻全実施したところ糸切れのためヨ
コ管の満巻率は８０チであった。またこのヨコ糸を用い
てタテ、ヨコ６０３使いでタテ、ヨコ密度がそれぞれ１
００本／１ｎ９０本／ｉｎのローン金製織し、出来上っ
た反物會２回巻返し品、１回巻返し品で品位全比較した
ところ、１回巻返し品はネップ状の毛玉が表面で目立ち
、透し検品では糸ムラ状に見え品位の劣るものであった
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、結束紡績糸の製造装置の概略を示す斜視図で
あり、第２図は結束紡績糸を紡糸巻取方向に引き出した
場合の結束紡績糸の状態を示す略側面図、第３図は結束
紡績糸全紡糸巻取方向と逆方向に引き出し′＃場合の結
束紡績糸の状態を示す略側面図である。 Ｓ・・・繊維束、　３・・・結束繊維 ４・・・芯の繊維束、　５・・・結束紡績糸。 特許出願人　東洋紡績株式会社 第１１！１ 第３図 ら

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　結束紡績糸全ヨコ管巻きするに際し、紡糸巻取方
   向と逆方向に結束紡績糸を給糸することを特徴とする結
   束紡績糸のヨコ管巻機給糸方法。 ２、精紡あがりチーズ會そのまま使用する特許請求の範
   囲第１項記載の結束紡績糸のヨコ管巻機給糸方法。 ３、精紡あがりチーズから偶数回巻返した結束紡績糸？
   用いて給糸する特許請求の範囲第１項記載の結束紡績糸
   のヨコ管巻機給糸方法。 ４、　結束紡績糸が紡糸巻取前にワキシングまたはオイ
   リングされている結束紡績糸である特許請求の範囲第１
   項、第２項又は第３項記載の結束紡績糸のヨコ管巻機給
   糸方法。 ５、結束紡績糸が偶数回巻返す前にワキシングまたはオ
   イリングされている結束紡績糸である特許請求の範囲第
   １項、まｆｃは第３項記載の結束紡績糸のヨコ管巻機給
   糸方法。