JPS6015456B2 - 異質ゴムの一体化構造物の製造法 - Google Patents

異質ゴムの一体化構造物の製造法

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JPS6015456B2
JPS6015456B2 JP4592676A JP4592676A JPS6015456B2 JP S6015456 B2 JPS6015456 B2 JP S6015456B2 JP 4592676 A JP4592676 A JP 4592676A JP 4592676 A JP4592676 A JP 4592676A JP S6015456 B2 JPS6015456 B2 JP S6015456B2
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JP
Japan
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rubber
injected
vulcanized
vulcanization
mold
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JP4592676A
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JPS52127983A (en
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正道 浦上
幸夫 佐々木
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Kuraray Plastics Co Ltd
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Kuraray Plastics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、簡単な操作により異質のゴムを一体化する方
法に関するものである。
従来、異質のゴムを一体化したゴム成形品は、種々のと
ころに用いられているが、これらのものは製造工程が複
雑であり、ゴム同志の接着性等品質上十分な性能をもつ
ものが得難い。
例えば、ダクタイル鋳鉄管など金属パイプの継手に使用
されるゴム輪として、一般にシール部分は欧質であるが
、押入部分は挿入作業性、性能を考慮して硬質ゴムから
なるように構成されたものが知られている。これは、硬
軟両種の未加稀ゴムをそれぞれ一定形状に押出し、一定
重量あるいは一定長さに切断し輪状にして金型に充填し
、加圧加熱を行なって一体化をはかることによって製造
される。しかしながら、この方法を採用する場合、硬軟
両種のゴム界面は満足すべき接着性を示すが、両種ゴム
の流動が均等に起らず、界面が乱れ易く、パイプ継手と
して使用する場合、圧縮応力が不均一となり、シール不
良、寿命低下の原因となることが多い。また、禾加硫ゴ
ムを必要な断面形状に押出すのは繁雑である。他の成形
物についても同様な製法が探られ、それぞれ前述のよう
な欠点を有しているのが現状である。本発明者らは、前
述の方法において、押し出された一方を予め加流してお
くことについて実験したが、この場合には接着が困難で
あり、また、加硫工程が倍増するなど操業上からも品質
上からも有効な方法でないことを確認した。
本発明は前述の経験に基づき、従来の方法における欠点
を解決したものであり、所定の形状に予備加硫成形され
た一方のゴム成形物を、他のゴムを注入し得る空間をも
つ所定の金型内に装填し、他のゴムを注入し加流一体化
するに際して、予備加硫成形される一方のゴム成形物の
加碗の程度を20〜50%にとどめ、該ゴム成形物を後
で注入される前記他のゴムより硬質のゴムとするか、後
で注入されるゴムの粘度を低下させ流動抵抗を下げて注
入し、かつ予備加硫成形されたゴム成形物に対して大き
い磯断力が働かない条件にて他のゴムを注入することを
特徴とする異質ゴムの一体化構造物の製造法に関するも
のである。
まず、予め成形される一方のゴム成形物は、押出法など
により成形しさらに予備加碗されたものであっても一応
使用可能であるが、この場合、該加硫成形物は、他方の
ゴムを注入する金型に移す必要があり、工程省略の点か
らは、前記押出、加稀および金型への移し替え等の代わ
りに、射出成形により加硫成形され、さらにはそのまま
金型に装填された状態で、例えば該金型の一部(上金型
等)を交換して他方のゴムを注入するようにする手段が
最も有効である。
この場合の予備加稀は、射出成形時の発熱により十分に
行ない得る。本発明においては、ゴムの接着に関して、
またゴムの流動に関して適切な処置を必要とする。すな
わち、接着に関しては、予め成形されるゴムを加硫すれ
ば後で注入されるゴムとの接着が、配向、分散、誘発等
の二次結合力にのみ依存することとなり、このためには
、はじめのゴムは一次結合の機会を残すべく加硫速度を
遅らせ、かつ加硫程度を取扱い可能な範囲で低く抑えて
予備成形されたものであることが望まれる。この場合、
圧縮成形においては、熱伝達による加硫であるため、内
部と表面の温度差が生じ、加硫速度あるいは程度をコン
トロールすることは困難であるが、ゴム自らの発熱によ
り加硫が均一になり易い射出成形においては、加硫度を
より低く抑えることが可能となる。したがって、射出成
形は予備成形されたゴムと後から注入されるゴムとの間
の一次結合の機会を増すことにおいて他の成形法より有
利である。なお、本発明で予備加硫成形されるゴムの加
硫の程度は20〜50%が有効であり、20%以下では
該予備成形物の形態が不安定で取扱上不都合であり、ま
た、得られた製品における両ゴム層間の界面が乱れて設
計通りの構造が得にくい。50%以上では接着力が得ら
れない。
この処置は、接着力をゴム破壊相当まで高めることが可
能であるが、なお、異種ゴムを用いる場合には、必要に
応じて第3の物質所謂接着剤を予備成形物に塗布して接
着力の改善を計ることも可能であり、また、ゴムとの相
溶性を有し、室温で固体であるクマロン樹脂、テルベン
樹脂等の接着改良成分を添加することは、ゴムの凝集力
を高め二次結合力を増大する点でより有効な場合がある
つぎに、ゴムの流動に関しては、装填したはじめのゴム
と金型との間の隙間あるいはゴム流動による該ゴム成形
物の変形によって生ずる隙間に、後で注入される他のゴ
ムが侵入して両者の界面に乱れが生ずる。
特にはじめに金型に装填される予備成形物が軟質の場合
には、射出するゴムの流動により変形し易いため、本発
明では予備成形されるゴムとして、まず硬質ゴムを採用
することが好ましく、同硬度の場合には後から注入する
ゴムの粘度を可及的に低下させて流動抵抗を下げること
が望まれる。さらに、予備成形物を金型内で変形させな
いためには、させず、該成形物と後で注入されるゴムと
の界面を乱さないためには、該成形物に対して大きい数
断力が働かない条件にて、後のゴムを注入すべきである
。この条件は、後述するようにキヤビテイ−へのゴム注
入ゲートの形状、方向あるいは注入ゴム流動通路の長さ
を選ぶことによって決定される。すなわち、後で注入さ
れるゴムの金型内の流動方向特にゲート直后の流動方向
を、先に装填されている予備成形物に対して数断力より
むしろ圧縮力が働く方向にするべく金型のゲート形状を
選択することが望ましい。第1〜3図は、射出成形機を
使用した本発明の有効な一つの実施態様を説明する概略
断面図である。まず、第1図に示すように、上金型1と
下金型2として形成された成形空間(ギヤビティー)3
に対して、第1番目のゴムAを注入通路(ランナー)4
を通して注入し、その自らの発熱によりある程度の加硫
を行ない予備加流成形を完了する。ついで、第2図に示
すように、上金型1を最終製品に合った別の上金型1′
と交換し、第2番目のゴムBをその注入通路4′を通し
て射出(圧入)充填し自己発熱さらに必要ならば外部加
熱により加硫を行ない、第3図に示す製品として取り出
すものである。この場合、第1番目のゴムAの予備加硫
成形物を金型1,2より完全に取り出し、あらためて別
の金型に装填して、第2番目のゴムBを圧入するように
してもよい。なお、一合の射出成形機を用いて、本発明
を実施することも可能であるが、それぞれの金型1,2
および1′,2を独立した二台の射出成形機に装着して
併行的に生産することが可能であり、この場合には、本
発明の実施がより能率的に実施し得る。また、第4図は
、先に装填されているゴムAの予備成形物に対して灘断
力が働かないよう金型のゲート5形状を採用し、ゴムB
の流動先端が実線矢印のように上方のキャビティー面に
一且衝突したのち、反転しゴムBの予備成形物を押しつ
けるような流動状態をとるようにし、ゴムA,Bの界面
の均一な成型物を得るための例を示すものである。仮に
ゲート形状が5′で示されゴムBの流動先端が点線で示
されるような状態となる場合には、ゴムAの予備成形物
に変形を与え、不均一な界面を生ずるので不都合な場合
がある。なお、ゴムBの注入が進行して所謂プラグフロ
ーをする場合には、ゴムBによる努断力と同時に圧縮力
も十分にゴムBの成形物に働くため、前述の不都合を生
ずることはなく、ゴムBの注入初期にのみ、その流動先
端の方向を注意するよう操作すればよいが、流動通路の
長さ等をコントロールし、より界面を均一にすることが
可能である。本発明は、天然ゴムと合成ゴムあるいは合
成ゴムの中シリコンゴムとクロロプレンゴムの如く異種
のゴムで一体成形する場合はもちろん、同種のゴムで硬
度の異なるものを一体成形するのに適しており、両ゴム
間の界面の接着力は十分であり、また界面の均一性は高
く、製品寿命等を大幅に向上することができる。また、
この製造方法は、従来の工程を大幅に簡略化され、労力
、時間、コスト等を削減することができる。実施例 第4図のように径15凧/肌の略円に近い断面のJIS
硬度50の軟質部と約1/2の面積のJ型JIS硬度8
0の硬質部からなるスチレン・プタジェンゴムで周長6
00m/肌の環状パツキンの製造に於いて、硬質部は雛
断速度3×1ぴ一secで射出20000、1分間加硫
を行って予備成型し、一体構造型に挿入し、隙間を生じ
ない様にキャビティーにセットしリング中央部から四方
へ分岐したランナー・ゲートを設けて軟質部を駒断速度
4×1ぴ−sec‐1で射出し20ぴ○−2.5分の加
硫によってゴム破断を起す接着力を有する均一な界面を
有する一体成型物を得た。
この際ゲートは軟貿部の中心より接合部に対して離れた
位置に設け且つランナーとの勾配は正の角度を有する如
くした。
この結果、硬質部と軟質部の界面の接着性は良好であり
、界面均整であった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第4図は本発明の実施態様を示す概略
断面例図、第3図は本発明で得られる製品の断面例図で
あり、1,1′は上金型、2は下金型、3は成形空間(
キャビティ−)、4,4′は注入通路(ランナー)、5
,5′はゲートを示す。 多丁図多Z図 多3函 多4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定の形状に予備加硫成形された一方のゴム成形物
    を、他のゴムを注入し得る空間をもつ所定の金型内に装
    填し、他のゴムを注入し加硫一体化するに際して、予備
    加硫成形される一方のゴム成形物の加硫の程度を20〜
    50%にとどめ、該ゴム成形物を後で注入される前記他
    のゴムより硬質のゴムとするか、後で注入されるゴムの
    粘度を低下させ流動抵抗を下げて注入し、かつ予備加硫
    成形されたゴム成形物に対して大きい剪断力が働かない
    条件にて他のゴムを注入することを特徴とする異質ゴム
    の一体化構造物の製造法。 2 予備加硫成形される一方のゴム成形物に対して接着
    性改良成分を塗布または添加することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の異質ゴムの一体化構造物の製
    造法。 3 各成形を、少なくともそれぞれゴム注入通路をもつ
    上金型を取り替えることによる射出成形法によつて行な
    うことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項
    に記載の方法。
JP4592676A 1976-04-19 1976-04-19 異質ゴムの一体化構造物の製造法 Expired JPS6015456B2 (ja)

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JPS59169834A (ja) * 1983-03-17 1984-09-25 Shin Etsu Polymer Co Ltd 異種シリコ−ンゴム成形品の製造方法
JPS6052322A (ja) * 1983-09-01 1985-03-25 Suriibondo:Kk 複合物品の成型法
JPH0771809B2 (ja) * 1989-09-27 1995-08-02 日精樹脂工業株式会社 ゴムの成形方法

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