JPS6015276B2 - 薄膜el素子の書き込み読み出し装置 - Google Patents

薄膜el素子の書き込み読み出し装置

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JPS6015276B2
JPS6015276B2 JP52122641A JP12264177A JPS6015276B2 JP S6015276 B2 JPS6015276 B2 JP S6015276B2 JP 52122641 A JP52122641 A JP 52122641A JP 12264177 A JP12264177 A JP 12264177A JP S6015276 B2 JPS6015276 B2 JP S6015276B2
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thin film
voltage
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pulse
electron beam
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JP52122641A
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修平 安田
敏弘 大場
忠二 鈴木
正義 木場
淳 工藤
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Sharp Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、薄膜EL素子を用いた表示装置において、電
子ビームを薄膜EL素子に照射することにより書き込み
、電圧を印加することにより読み出す装置に関するもの
である。
MnをドープしたZnS、ZnSeなどの半導体発光薄
膜をY2Q、Si3N4、Ti02などの誘電体薄膜で
サンドィッチした三層構造ZnS:Mn(あるいはZn
Se:Mn)薄膜EL素子(以下単に薄膜EL素子と称
する)は数K舷のAC電圧印加によって高輝度発光し、
しかも長寿命であるという特徴をもっている。
また、この薄膜EL素子の発光に関しては、印加電圧を
昇圧していく過程と高電圧側より降圧していく過程で同
じ印加電圧値に対して発光輝度が異なるヒステリシス特
性をもつことが発見された。このヒステリシス特性をも
つ薄膜EL素子に印加電圧を昇圧する過程において、光
、電子ビーム、電界、熱などが付与されると、薄膜EL
素子はその強度に対応した発光輝度の状態に励起され、
光、電子ビーム、電界、熱などを除去しても、発光輝度
が高くなった状態に留まるメモリー現象が存在すること
が知られている。そして、このメモリー現象を有効に活
用して薄膜EL素子をメモリー素子として利用する薄膜
EL素子応用技術が現在産業界などで研究開発されてい
る。本発明は、印加電圧に対する発光麹度特性にヒステ
リシス現象を示すこの三層構造薄膜EL素子を表示素子
としてだけでなく、記憶素子としても利用した場合の、
記憶情報の書き込み・読み出し菱直に関するものである
。まず、本発明に使用する三層構造薄膜EL素子の構造
を第1図により説明する。
ガラス基板1の上部にSn02やlw03などの透明電
極2が配置されている。さらに、その上にはY203、
Si3N4などよりなる下部薄膜誘電層3、ZnSまた
はZnSeにMnがドープされ発光層となる薄膜蛍光層
4、前記届3と同様の材質よりなる上部薄膜誘電層5、
およびAIなどの金属よりなる背面電極6が、この順で
形成されている。これらの各層のうち少なくとも下部薄
膜誘電層3、薄膜蛍光層4、上部薄膜譲亀層5は、蒸着
法やスパッタ法などにより順次彼着形成されている。第
2図に本発明に使用する薄膜EL素子の一例として、電
極2,6が3×3のマトリクス形状に形成されたものを
示す。
図中7は薄膜EL素子を8は印加交流パルス源を示す。
X.〜X3は行軍極、Y,〜Y3は列電極をそれぞれ示
す。R,〜R3は列電極に直列に接続された負荷インピ
ーダンス(本例では抵抗)を示す。負荷インピーダンス
と薄膜EL素子7の列電極との間には記憶情報を読み出
すため端子が接続されている。SW,〜SW3は行電極
に直列に接続された、維持電圧パルスと読み出し用印加
電圧パルスの切換えスイッチである。行電極と列電極は
交換しても、また数が異なってもかまわない。第3図は
本発明に使用する薄膜EL素子の印加電圧に対する発光
輝度特性を示す図である。機軸は薄膜EL素子に印加す
る交流電圧のパルスの振幅(ピーク値)Vを、縦軸はそ
の時の発光輝度Bをそれぞれあらわしている。この図よ
り明らかなように、印加交流電圧パルスの振幅を増加(
電圧を上昇)させていくときの薄膜EL素子の発光輝度
変化(曲線1で示す)と、印加交流電圧パルスの振幅を
減少(電圧を降下)させていくときの薄膜EL素子の発
光輝度変化(曲線Dで示す)との間には顕著なヒステリ
シス現象が存在する。今、同一印加電圧値において電圧
上昇時の発光輝度Beと、電圧降下時の発光輝度Bwと
の差が十分に大きいような電圧を維持電圧Vsに選ぶ。
この維持電圧の波形を第4図のaに示す。また、以降、
発光輝度技を消去輝度Be、発光輝度Bwを書き込み輝
度Bwと称する。薄膜EL素子を第4図のaに示す交流
維持電圧パルス列(振幅Vs)で駆動する時、薄膜EL
素子は第3図に示す消去輝度茂の点Sで発光し、この消
去輝度技をパルス列で維持する。
次に交流維持電圧パルス列Psの振幅を瞬間的に大きく
して印加電圧を上げ、あるいは交流維持電圧パルス印加
時に、光、電子ビーム、熱などを瞬間的に付与すると、
薄膜EL素子は瞬間的に第3図のP点に相当する発光輝
度B′wで発光し次の交流維持パルスで曲線01こより
書き込み輝度Bwの点Qで安定となり、この書き込み輝
度Bwを維持する。
(発光メモリー状態)薄膜EL素子に交流維持電圧Vs
のパルス列の印加時に、光、電子ビーム、熱あるいは電
圧Vsよりも高い電圧が付与されると、薄膜正L素子の
薄膜蛍光層4中の電子トラップ準&に捕獲されていた電
子が各強度に相当する数だけ伝導帯中に励起され伝導電
子となって薄膜ZnS層4中を走行する。
そして、その途中で薄膜蛍光層4中のMn発光センター
を励起、発光させるため、薄膜EL素子の発光輝度は増
加する。一方このようにして発光メモリー状態にある薄
膜EL素子の交流維持パルスの振幅を瞬間的に消去電圧
Veに小さくして印加電圧を下げ、あるいは交流維持パ
ルスの休止時(印加電圧が0の時)に、光、電子ビーム
、熱などを付与すると、薄膜EL素子は瞬間、消去輝度
Beの点Rを通過した後、次の交流維持パルス列Psに
よって消去輝度&の点Sに落ちつき、この輝度段を維持
する。
(消去メモリー状態)また、上記簿膜EL素子の発光、
消去にあたり付与する電圧、光、電子ビーム、熱などの
大きさや強さを適当に選択すれば、維持電圧Vsの時に
書き込み輝度&と消去綾度Bwの間で任意の中間調の輝
度が得られる。
維持電圧Vsにより薄膜EL素子が、発光輝度Bwまた
は技に維持されるのは次の理由によるものと考えられる
すなわち維持電圧Vs印加時に書き込み手段として光、
電子ビーム、熱などが付与され、または維持電圧より高
い電圧が印加されると薄膜蛍光層4と薄膜誘電層3また
は5の界面近辺に伝導電子が掃引これ、薄膜EL素子は
分極される。付与した光、蟹子ビーム、熱または前記の
高い電圧などを除去しても薄膜蛍光層4と薄膜誘電層3
または5の界面近辺に掃引された伝導電子は、界面近辺
の界面準位に捕獲(分極)されており、次の維持パルス
印如によって界面準位により伝導帯に抜け出し、薄膜鞍
光層4を走行して他方の界面に達する。このとき、薄膜
蛍光層4中のもとの電子トラップ近辺を通過する伝導電
子に対しては、もとの電子トラップ準位に再トラップさ
れる確率よりも他方の界面に掃引される確率の方が高い
。これは維持パルスによる電界によって伝導電子が高速
度になっているためである。このため薄膜EL素子は書
き込み輝度Bwを維持し、発光メモリー状態を維持する
。また、薄膜EL素子内に発生した分極もまた維持され
る。薄膜EL素子が発光メモリー状態にあるとき(分極
しているとき)、印加維持電圧パルスの休止時(印加電
圧が0の時)に、光、電子ビーム、熱または消去電圧V
eを付与すると、薄膜蛍光届4と薄膜譲露層3または5
の界面近辺に縞引された伝導電子は解放され、分極は緩
和される。
このため、次の維持パルスを印加しても、電子トラツプ
準位近辺を通過する伝導電子の掃引速度が低く印加電界
によって他方の界面に掃引される確率よりも薄膜蛍光層
4の電子トラツブ準位に再トラツプされる確率の方が高
くなる(分極の再形成は行なわれない)。したがって薄
膜EL素子は消去輝度茂で安定し消去メモリー状態を維
持する。また、書き込み時に付与される光、電子ビーム
、熱あるいは電界が前記強度と異なるときは、伝導電子
はその強度に応じて桶引(分極)され、薄膜EL素子は
その量に対応する輝度で発光する。
第2図の構造で、行列電極の2端子A−Eに維持電圧パ
ルスVsを印加して、電子ビームを照射し、走査、強度
変調することにより所定の位置に所定の情報を書き込む
ことができる。
この時各列電極Y,,Y2,Y3に直列に接続された抵
抗R,,R2,R3に流れる電流は、葺き込み時には、
消去状態時にも流れる変位電流とともに分極電流も流れ
る。電子ビーム照射による書き込み時の電圧、電流波形
の関係を第4図に示す。
図中aは印加交流維持電圧パルスを、bは電子ビーム照
射のタイミングを、cは第2図の抵抗R,,R2,R3
を流れる電流を、dは薄膜EL素子の発光波形をそれぞ
れ示す。aの維持電圧パルスに同期してbの電子ビーム
を照射すると(タイミングT)、薄膜EL素子は書き込
み状態になる。この時、薄膜囚L素子に直列に接続され
ている抵抗R,,R2,R3を流れる電流は消去時(タ
イミングT以前)に流れる単なる変位電流とは異なり、
分極電流も流れるため波形が変わる。また薄膜EL素子
も消去輝度より瞬間発光輝度に達し、aの維持電圧パル
スにより書き込み輝度波形で維持発光する。薄膜EL素
子の分極量すなわち分極電流の大きさを知れば、書き込
み強度を知ることができる。
本発明に使用する回路は、この分極電流を精度よく、し
かも書き込み情報を消去することなく検出するものであ
る。その原理を簡単に説明する。薄膜EL素子は、その
構造から第5図に示すような等価回路で例示できる。す
なわち、非線形抵抗12とコンデンサ11との並列接続
体13に別のコンデンサ9,10を直列接続した回路で
表わすことができる。コンデンサ11は薄膜蛍光層4の
容量成分を、コンデンサ9,10は薄膜誘電層3,5の
容量成分を表わす。またコンデンサ11と並列接続され
た非線形抵抗12は、薄膜蛍光層4中の伝導電子の動き
にくさとみなせる。薄膜EL素子が消去状態にあるとき
は、この非線形抵抗12は数十MO以上にもなり、コン
デンサ11のインピーダンスに比べて極めて大きく、薄
膜EL素子は容量成分のみとみなすことができる。一方
、薄膜EL素子が書き込み発光状態にあるときは、非線
形抵抗12は短時間で十数KQの値になり、並列接続体
13に流れる電流は抵抗12を通して流れるとみなせる
。一種のコンデンサとみなせる薄膜由L素子に抵抗Rの
ようなインピーダンスを直列に接続し、インピーダンス
の両端にかかる電圧を取り出す微分回路を形成させ、こ
の回路に立ち上り勾配一定の電圧を印加すると矩形波が
得られる。
薄膜EL素子が消去状態にある時は、薄膜EL素子は単
なるコンデンサとみなせるため、前記矩形波は矩形波の
ままである。しかし、薄膜由り素子が書き込み状態にあ
る時は、薄膜EL素子は内部に抵抗成分を持つため、前
記矩形波は前半は矩形波となるが後半に山形となる波形
を示す。本発明は、この矩形波の後半の違いを増中し、
薄膜EL素子の書き込み情報を検出するものである。本
発明に使用する立ち上り勾配一定で維持電圧Vsに等し
い電圧に達する読み出し印加電圧パルス発生回路の一例
を第6図に示す。
端子15には維持電圧Vsに等しい電源電圧を印加する
。今第7図aの入力信号が端子30にない時、トランジ
スタ20はオフ、トランジスタ21はオン、トランジス
タ22はオフ状態にある。この時、第7図bの信号が端
子501こない時はトランジスタ51およびトランジス
タ52はオフ状態にある。薄膜EL素子に連なる出力端
40‘ま抵抗28を麹じて接地される。この状態ではコ
ンデンサ24はトランジスタ20のコレクタ側が正、ト
ランジスタ21のコレクタ側が負の、状態瓢こなってい
る。コンデンサ25はダイオード26、抵抗28を通じ
て電源電圧Vsに充電される。トランジスタ20のコレ
クタ、つまりトランジスタ21のベースが0Vにおちる
ように第7図aの入力パルスが端子30に印加されると
トランジスタ21はオフになつてコンデンサ24は、ト
ランジスタ21のコレクタ側が正に、ベース側が負に充
電される。
このため、トランジスタ22は導通しはじめる。このと
き、すでに電源電圧Vsにまで充電されているコンデン
サ25がトランジスタ22の短絡回路を通して電源につ
ながれる。したがって、ダイオード26のカソード側に
電源電圧の2倍の電圧が現われ、ダイオード26は逆バ
イアスがかかる。コンデンサ24は抵抗23を通して、
この2倍の電圧により充電されはじめる。充電時間すな
わち薄膜EL素子に印加する出力パルスの立ち上り勾配
は、抵抗23とコンデンサ24の値により可変できる。
コンデンサ24が電源電圧Vsの電圧レベルに達すると
トランジスタ22のベース・コレクタ接合は順方向バイ
アスとなり出力は電源電圧レベルVs止まりになる。第
7図aの入力パルスがoyのとき、第7図bの入力パル
スが端子50に加えられると、トランジスタ51,52
がオンになり、端子40に接続された容量性負荷(薄膜
EL素子)の放電時間、すなわち立ち下り特性を良くす
る。このようにして得られた第7図cに示す立ち上り勾
配一定の出力パルスが端子40に現われ薄膜EL素子に
印加される。
第8図は薄膜EL素子の分極電流を検出する回路の一例
である。
図中60は第5図に示した立ち上り勾配一定の読み出し
パルス発生回路である。またインピーダンス80(本実
施例においては抵抗)は第2図の抵抗R,〜R3のうち
の1つを表わしている。コンデンサで等価的に表わされ
た薄膜EL素子70には直列に負荷インピーダンス80
(本実施例においては抵抗R)が接続されている。これ
らの接続点からバッファアンプ90に検出信号が導入さ
れる。バッファアンプ90の出力は分岐され、一方は直
接差動アンプ103の一方の端子に入力され、他方の経
路はトランジスタ等のスイッチング素子100および抵
抗101を介して差動アンプ103の他方の端子に入力
される。抵抗101と差動アンプ103の他方の端子と
の接続点はコンデンサー102を介して接地される。差
敷アンプ103の出力は一方の端子に電源111を接続
することにより弁別閥値を設定したコンパレ−夕110
1こ入力され、その出力112が読み出し検出信号とな
る。第7図cの読み出しパルスを印加したとき薄膜EL
素子70を流れる電流、すなわち抵抗80の両端の電圧
差は、消去状態時には高さ一定の矩形波、第7図のdと
同形となる。
書き込み状態時には前記の矩形波の後半が分極電流成分
により山形に高まり第7図のeと同形となる。スイッチ
100は読み出しパルスの立上りはじめと同時あるいは
そのあとに閉成され、コンデンサー102が抵抗101
を通して充電される。またスイッチ100は分極電流成
分が流れはじめる時刻以前に開成される。この時に差動
アンプ103のスイッチを介して入力される側の端子に
流れる波形は第7図のfと同形となる。スイッチ100
の閉成時間7は抵抗101の抵抗値をRo、コンデンサ
ー102の容量をC。とすると、7〜CS芋程程度に選
ぶのが好ましい。分極電流が流れる時刻にはスイッチ1
00は開成されているので、分極電流による分極電圧は
差動アンプ103の一方の入力にのみ現われ、この部分
だけが増幅される。そして、コンパレータ110に入力
される電源111により設けた弁別閥値により分極電流
信号が増中され検出される。第8図の構成によれば差動
アンプ103への両入力は共に同一素子から出た信号と
なるので、読み出し検出信号の誤りはEL素子の各絵素
間の特性の異いにあまり左右されない。この山の部分の
有無、大小を検出することにより薄膜EL素子の記憶情
報を読み出せる。第2図に示した3×3のマトリクス構
成での薄膜EL素子の読み出し方法について具体的に説
明する。
第2図においてSW,,SW2,SW3を同図のごと〈
閉成して、2端子間A一Eに維持電圧パルス2を印放し
、電子線走査により絵素(X,、Y,)、(X3、Y,
)、(X2、Y2)に書き込みを行ったとする。
次にSW,,SW2,SW3を開成して、電極X,,X
2,X3は各々独立とし、第7図cの立上り勾配一定の
パルス電圧を順次X,.X2.×3に印加する。このと
き、列電極端子に直列に接続されている抵抗R,,R2
,R3には行軍極に順次印加される電圧パルスに応じて
電流が流れる。第9図にその読み出し例を示す。第9図
a,b,cはそれぞれ第2図のX,.X2,X3に印加
される立上り勾配一定の読み出し電圧波形、第9図d,
e.fは夫々第2図のR,,R2,R3の抵抗を介して
得られる検出信号電流(電圧)波形を示す。
絵素(X,、Y,)、(X3、Y,)、(X2、Y2)
に書込み情報信号があるとき抵抗R,,R2,R3には
第9図d,e,fでそれぞれ示すような変位電流121
,123,125およびfと、変位電流に重畳して分極
電流120,122,124が流れる。したがって書込
み絵素に対応した検出信号を得るには続み出し印加電圧
パルスa,b,cのそれぞれのタイミング位置と、列電
極Y,,Y2,Y3にそれぞれ接続された抵抗R,.R
2,R3のどれであるかを知ることにより絵素(X,、
Y,)の書込み情報は120の検出信号であると判別で
きる。同様にして絵素(X3、Y,)の書込み情報は1
22の検出信号、絵素(X2、Y2)の書込み情報は1
24の検出信号であると判別できる。以下任意の絵素に
ついても同様にして、その書込み情報信号の位置を知る
ことができる。なお、このとき読み出し点は破壊されな
い。また消去点に不要意に書込むこともない。なぜなら
ば薄膜EL素子に印加する出力パルスは維持電圧Vsに
等しいからである。マトリクスは3×3以上の場合も同
機に行ないうる。本発明に使用する薄膜EL素子の電極
は、上記の説明で明らかなように、素子上の任意v真に
対し一対の電極が対応する必要がある。
すなわち、その一対の電極から撮られる信号は、対応し
ている素子の表示部の記憶情報の信号となるわけである
。第10図に本発明の電子ビーム葺き込み、電気読み出
しの薄膜EL表示装置の一実施例を示す。
ブラウン管(CRT)136内の表示部相当領域に第2
図に示す構造を持つ薄膜EL素子を配置する。すなわち
ガラス基板1がブラウン管136の表示部に相当する。
また、ブラウン管136の外周部の薄膜EL素子配置位
置と対向する位置に、フオーカス用電磁コイル138お
よびXY方向偏向コイル137を設ける。フオーカス用
電磁コイル138は電子ビームフオーカス用回路170
と接続され、XY方向偏向コイル137は×方向偏向増
幅器180、Y方向偏向増幅器181と接続されている
。また、XY方向偏向コイル137は外部変調信号発生
器150と接続される走査信号発生器160により偏向
増幅器180,181を介して電子ビームの偏向制御を
行なう。薄膜EL素子のマトリクス形状などに形成され
た透明電極2および背面電極6は、書き込みと読み出し
の切り替えをするゲートドライバー回路190を介し維
持パルス信号発生回路200および読み出しパルス発生
回路21川こ接続されている。維持パルス信号発生回路
200はそれに連なる消去信号発生器とともに走査信号
発生器160と援続され、走査信号160よりの同期信
号が供給される。ブラウン管136内の薄膜EL素子配
置位置と対向する位置には電子ビーム発生装置139が
実装され、走査信号発生器160‘こより輝度制御信号
が供給される。また、薄膜EL素子からは第8図にて説
明した検出回路211および差敷アンプ比較回路212
が接続され、さらに読み出し信号同期検出回路213が
接続されている。読み出し信号同期検出回路213は、
走査信号発生器1601こ接続されている読み出しパル
ス発生回路210よりの信号を受け読み出し信号214
を発する。上記購成より成る薄膜EL表示装置の書き込
み・読み出し‘ま次の要領で行なわれる。書き込みを行
なうときはゲートドライバー回路190‘ま、維持パル
ス信号を薄膜EL素子へ送るようにする。
走査信号発生器160より発生する信号に同期して、維
持パルス信号発生回路200より薄膜EL素子に維持パ
ルス電圧が印加される。この時の発光輝度は第3図にお
ける消去輝度茂となるように維持パルス電圧値を設定す
る。次に表示を希望するパターンの電気信号を外部変調
信号発生器150で発生させ、走査信号発生器160を
介して電子ビーム発生菱贋139より電子ビームをブラ
ウン管136内でブラウン管136の表示領域に位置す
る薄膜EL素子に照射する。電子ビームはフオーカス用
電磁コイル138の作用でフオーカスされ、鋭い1本の
ビームとなって薄膜由L素子に照射される。また、この
時走査信号発生器160で電子ビームの強度調整が行な
われ、薄膜EL素子の発光輝度が制御される。電子ビー
ムは薄膜EL素子の背面電極6側より照射されることに
なるが、この状態でXY方向コイル137により電子ビ
ームを背面電極6の表面上のXY方向に橘引すると、1
回の輝度変調された電子ビームの励起により薄膜EL素
子は電子ビームの照射部分が第3図における点Pを経て
、点Qの輝度Bwで維持され「 この輝度Bwの発光表
示を行なうこととなる。以後は、維持パルス電圧を印加
して輝度Bwの発光表示状態を持続する。照射する電子
ビームの強度が上記強度と異なるときは、薄膜EL素子
はその強度に応じた輝度で発光・維持する。薄膜EL素
子の消去を行なうときは消去信号発生器201より消去
パルスを印加すればよい。薄膜EL素子の書き込み情報
の有鷺および大きさを読み出す動作は次の要領で行なわ
れる。
まずゲートドライバー回路190を読み出しパルス発生
回路側に切り替える。マトリクス形状に形成された透明
電極2あるいは背面電極6の一方の電極を日頃次閉成さ
せ、第7図cの立ち上り勾配一定のパルス電圧を印加す
る。書き込み強度を示す分極電流の大きさに従って、印
加電圧対応位置より電流(電圧)が観測される。印加電
圧対応部の分極電流信号は検出回路211を通り、差敷
アンプ比較回路212により分離・増幅される。そして
読み出し信号同期検出回路213より電圧印加対応位置
を知る。位置、記憶情報の判別した読み出し信号214
は適当な装置(図示せず)により読み取られる。なお、
本発明は電子ビームで書き込む代わりにガラス面1側よ
り光線で書き込むことも可能である。
本発明は印加電圧に対する発光輝度にヒステリシス現象
を示す薄膜EL素子の表示機能を一層有効にするもので
ある。
本発明による電子ビームによる書き込み、記憶情報の電
圧印加による読み出しは、薄膜EL素子のメモリー素子
としての使用範囲を一層広げるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は薄膜EL素子の一部切り欠き斜視図、第2図は
本発明に使用する薄膜EL素子の一例で3×3マトリク
ス形薄膜EL素子の書き込み読み出しの説明図、第3図
は薄膜EL素子の印加電圧に対する発光輝度を示す図で
ある。 第4図は電子ビームによる書き込みの各波形を示す。a
は交流維持電圧パルスを、bは電子ビーム照射タイミン
グを、cは薄膜EL素子に直列に接続された抵抗を流れ
る電流波形を、dは薄膜EL素子の発光波形を示す。第
5図は薄膜EL素子の等価回路を示す。第6図は立ち上
り勾配一定の読み出し用印加電圧パルス発生回路の一例
を示す図である。第7図は読み出し原理を示す各波形を
示す。aは第6図のトランジスタ20への入力信号パル
スをbは第6図のトランジスタ51の入力信号パルスを
、cは第6図の端子40の出力波形(読み出しパルス)
を、dは薄膜EL素子消去時に同図cの読み出し印加パ
ルスにより流れる変位電流信号をeは薄膜EL素子の発
光状態(書き込み状態)時に同図cの読み出し印加パル
スにより流れる変位電流と、ともに流れる分極電流波形
を、fは比較用のd,eの直流成分で、eの分極電流が
流れる前にオフになる電流波形を示す。第8図は分極電
流を検出する読み出し用回路の一例を示す。第9図は読
み出しパルスの順次走査したときの第2図における抵抗
R,,R2,R3に流れる電流のタイミング波形を示す
。第10図は本発明の薄膜EL素子の書き込み読み出し
装置の一実施例を示す。1・・・・・・ガラス基板、2
…・・・透明電極、3・・・・・・下部薄膜誘電層、4
・…・・薄膜蛍光層、5・・・・・・上部薄膜誘電層、
6・・・・・・背面電極、8・・・・・・印加交流パル
ス源、60・・・・・・立ち上り勾配一定の読み出しパ
ルス発生回路、90・・・・・・バッファアンプ、10
3・・・・・・差鰯アンプ、110…・・・コンパレー
タ、136・・・・・・ブラウン管、137・・・・・
・XY方向偏向コイル、138・・・・・・フオーカス
用電磁コイル、139…・・・電子ビーム発生装置、1
50・・・…外部変調信号発生器、160・・・・・・
走査信号発生器、170・・・・・・電子ビームフオー
カス用回路、180・・・・・・×方向偏向増幅器、1
81・・・・・・Y方向偏向増幅器、I90…・・・ゲ
ートドライバー回路、200・・・・・・維持パルス信
号発生回路、201・…・・消去信号発生回路、210
・・・・・・読み出し発生回路、211・・・・・・険
出回路、212・・・・・・差動アンプ・比較回路、2
13・・・・・・読み出し信号同期検出回路。 第1図第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第9図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 誘電層−螢光層−誘電層の三層構造をもち、印加電
    圧と発光輝度との間にヒステリシス特性があり、素子上
    の任意点に対し一対の電極が対応している薄膜EL素子
    の書き込み読み出し装置において、 維持電圧印加時に
    、書き込みをすべき点に対して電子ビームを照射するこ
    とによつて、書き込みを行い、維持電圧休止時に、消去
    をすべき点に対して電子ビームを照射することによつて
    、消去を行う書き込み装置と、 立ち上り勾配一定で維
    持電圧に等しい電圧に達する読み出し電圧を読み出し点
    に印加し、該読み出し点と直列に接続される負荷インピ
    ーダンスを流れる分極電流を検出することによつて、読
    み出しを行う読み出し装置とをもつことを特徴とする薄
    膜EL素子の書き込み読み出し装置。
JP52122641A 1977-06-29 1977-10-12 薄膜el素子の書き込み読み出し装置 Expired JPS6015276B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52122641A JPS6015276B2 (ja) 1977-10-12 1977-10-12 薄膜el素子の書き込み読み出し装置
US05/919,960 US4207617A (en) 1977-06-29 1978-06-28 Memory erase and memory read-out in an EL display panel controlled by an electron beam
GB7828352A GB2002573B (en) 1977-06-29 1978-06-29 Memory erase and memory read-out in an el display panel controlled by an electron beam
DE2828660A DE2828660C2 (de) 1977-06-29 1978-06-29 Elektrolumineszenz-Anzeigevorrichtung mit einer Steuerschaltung zum Löschen und/ oder Auslesen der Anzeigezustände mittels eines gesteuerten Elektronenstrahls

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