JPS6015111Y2 - 冷却物品陳列用冷却または冷凍容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ファンによって空気を空気通路内の冷却要
素を通って品物の貯蔵部の開放側上方で空気流の幕を形
威し、そして品物の貯蔵部のまわりをまわって循環させ
、循環中に空気を品物の貯蔵部の側縁部に沿って空気通
路に案内部また案内部材が霜取り時に通常の運転時の位
置と別の位置となるようにした空気通路を備えた冷却物
品の陳列冷却容器または陳列冷凍容器に関するものであ
る。

上記型式の陳列容器（以下容器と称す）内の品物を冷却
するため循環空気を利用することは周知である。

容器の開放側においては循環通路から極く少量の冷却さ
れた空気が流出する。

この少量の冷却された空気は少量の暖かい大気空気と入
れ換わり、この暖かい大気空気は通路内に引き込まれ、
湿気を付着させ、段々に通路内の冷却要素に霜となって
凝固する。

従って、冷却要素の冷却効率を維持できるようにするに
は、それらの付着した霜を一定時間毎に除去する必要が
ある。

この目的のため例えば冷却要素に沿って設けた電気的加
熱要素が使用されてきた。

冷却用のコンプレッサが止まると、電気的要素に熱が加
えられ、ファン（送風機）は空気を循環し続けるように
作動される。

このようにして、冷却要素の霜取りを比較的急速に行な
うことができるが、相当な定格需要電力および電気的要
素と配線との高価な組立体が必要とされる。

従って、電気的加熱手段の代りに容器の周囲の大気から
の熱を利用用することが提案された。

従って容器には、暖かい大気空気を供給し、そして霜取
り中冷却要素によって冷却される冷却空気を除去して容
器内に冷却空気が循環しないようにする特殊な空気通路
が壁面を貫いて設けられる。

この特殊な空気通路の他に、所望の空気通路を形成する
ように霜取りの前後においてリセットしなければならな
い可動フラップを備えた装置が要求される。

これらの霜取り装置も陳列容器のコストを増大させ、そ
してさらにそれらの霜取り装置は付加的に運転の妨げの
もととなる。

従って、また管理の必要性が高まることになる。

この考案の目的は、コストを実質的に上昇させずにしか
も定格需要電力を実質的に増大させずに簡単かつ信頼で
きる霜取り装置を備えた陳列冷却容器または陳列冷凍容
器を提供することにある。

この目的のため、この考案の装置は循環している空気の
ための取入開口を閉じ、そして同時に空気循環通路の外
部の場所から、暖かい大気が、ファンにより該通路内に
ある冷却要素を通りそして通常の出口開口を通って大気
中に排出するような別の取入開口に導入されるように、
可動で空気流の方向を制御する装置が可動な空気導管部
分として形成され、該空気導管部分により空気循環通路
の別の空気取入開口には冷却要素の霜取りのために垂直
な方向で下方に移動ができ、その際に可動な空気導管部
分は、通常の運転の際に空気循環通路の空気取入開口の
上方に間隔をあけて位置し、そして下降した位置におい
ては、通常の空気取入開口を閉鎖することを特徴として
いる。

以下、この考案を図面に概略的に示す幾つかの実施例に
ついて詳しく説明する。

第１図に示す陳列容器は二つの短側壁１０（図面にはそ
の一方のみを示す）と、二つの長側壁１１．１２（これ
らの両側壁から顧客が容器内に品物を出し入れできるよ
うにされている）と、底１３とから戒っている。

容器は脚部１４．１５を介して床１６上に置かれ、そし
て品物を貯蔵するための二つに分離された貯蔵箱を陳列
容器内に備えている。

これらの貯蔵箱の間には垂直な空気通路１９が設けられ
ている。

通常の運転中には、空気は矢印２０で示すように上記の
空気通路１９の上方部分に引き込まれ、そしてファン２
２に向って流下し、このファン２２はモータ２１によっ
て駆動され、そして流下してきた空気をさらに連通した
た通路２３を通って図面の左方へまた連通した通路２４
を通って図面の右方へそれぞれ流れさせる。

通路２３内において空気は冷却要素２５を通り、また通
路２４内では空気は冷却要素２６を通り、そして空気は
それぞれ垂直な通路部分２７゜２８を上昇し、モして各
側の空気流案内部材である出口開口２９を通って水平方
向に容器の中央に向って流出し、そこで再び空気は矢印
２０で示すように中央の空気通路１９へ引き込まれる。

図示したように、空気は共通の中央の空気通路１９を通
ってそして品物の貯蔵箱の開放面部を含んでぞいる二つ
の循環通路を循環している冷却要素はひれ付きのコイル
管であり、コイル管を介して冷却剤を循環させる周知型
の冷却装置に連結され得る。

第１図の容器は垂直な中央の空気通路１９の取入開口３
ｅの上方に可動の空気通路部分を威す導管部分３１を備
えており、この導管部分３１は上下に動くことができ、
そして容器の短側壁１０に設けた支持体３２の間でおよ
び（または）容器に設けた他の案内装置（図示してない
）によって案内されている。

これらの支持体３２はまた導管部分３１を第１図に示す
位置に保持する支持体としても働き、導管部分３１の下
方部分は取入開口３０から間隔をあけて位置し、空気の
循環を導管部分３１によって乱さないようにする。

容器の霜取りを行なう場合には、導管部分３１を下方へ
動かして中央の空気通路１９の吸込口３０に接触させ、
循環空気がこの位置で吸込まれないようにする。

代りに第２図に矢印３３で示すように暖かい大気空気を
ファン２２の方に引き入れる。

このファン２２は吸入空気を冷却要素２５゜２６を通り
、さらに通路２７．２８および出口開口２９を通って品
物の貯蔵箱の上方へと強制通気する。

空気は空気通路１９の上の容器の中心線において引き込
まれずにに、代りに矢印３４で示すように容器の両側で
大気中へ流出する。

従って、霜取り中はファンは常に供給された暖い空気で
作動し、それで冷却要素２５．２６を霜取りする。

こうして霜取りして解けて生じた水は底１３の内側面に
集められる。

この場合、底１３は傾斜しているので、解けて生じた水
は放出管３５へ流れ、この管３５は排水管に連通してい
る。

第３図には陳列冷却容器または陳列冷凍容器における垂
直な中央の通路１９の一部を示し、この通路１９の上方
には容器の空気通路内の冷却要素の霜取りを行なう装置
が設けられている。

容器は枠体４３を備え、この枠体は冷却されない品物用
の陳列棚４４を支えている。

陳列棚の下側には伸長型の照明装置４５がこの照明装置
４５をしやへいする金属板４６と共に配置されている。

照明装置４５の下側は開いており、暖かい大気空気の別
の取入れ開口として働き、この空気は照明装置４５によ
って更に加熱される。

取入れる空気は矢印４７で示す。

霜取り中、空気はファン４８によって陳列棚の下側に引
き込まれ、ファン４８はモータ４９によって駆動され、
導管部分３１内へ下向きに空気を送り、この導管部分３
１の構成は第１．２図に示すものに対応し、すなわちこ
の導管部分は上下に動くことができる。

第８図において導管部分は、循環する空気が取入開口３
０を通って通路１９内へ送られる通常の冷却の位置に示
されている。

霜取り中１、導管部分３１は、第２図について説明した
ように下方へ動かされ、そして取入開口３０を覆う。

同時にファン４８を始動させて、それにより霜取り中、
多量の比較的暖かい空気を通路内に供給することができ
る 暖かい大気空気の温度は冷却要素２５．２６の温度より
相当高いが熱容量が制限されるので、その空気は霜取り
のために用いられ得るが急速霜取りには十分でない。

従って、この考案による装置によれば霜取り時に単位時
間当り通常の運転時の循環空気の量より多量の空気を送
ることができる。

本装置は適当には、霜取り時の容器内における循環空気
の量が通常の運転時の２〜４倍となるように構成される
ファンの回転速度を変えることによって多量の空気を得
ることができる。

例えばファンモータの電気配線における変圧器またはサ
イリスタ制御によって、電圧を降下して霜取り中にはフ
ァンを高速で作動させ、また通常の運転時には低速で作
動させるようにすることができる。

この考案は、上記で説明してきた図示実施例に°限定さ
れるものではなく、実用新案登録請求の範囲内で種々の
変更が可能である。

図面および上記の記載では、陳列容器およびそれら空気
導管部分についてだけでなく導管部分を動かし、かつ導
管部分を一方の位置または他方の位置に保つ特殊な装置
についても考慮される。

第１．２．３図の導管部分は手で操作するようにもでき
る。

その場合にはフックまたは同等物が設けられ、霜取り時
に導管部分を上方位置に固定できるようにする。

しかしながら、この調整は冷却要素の冷却作用を止める
例えばタイマーによって自動的に行なうのが望ましい。

この目的のため、レバー、ピストンまたは歯付セグメン
トおよび電動機、例えばいわゆるダンパーモータとレバ
ーを用いて並進運動を得るようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、通常の運転時の陳列容器の垂直断面図、第２
図は霜取り時の陳列容器の垂直断面図、第３図は霜取り
のために使用する部材の一つの実施例を示す図である。 図中、１９は空気循環通路、２２はファン、２３．２４
は空気循環通路、２５．２６は冷却要素、２７．２８は
垂直通路部分、２９は出口開口、３０は取入開口、３１
は導管部分である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 自由取出用開口を備えた冷却物品用容器と、該冷却
   物品用容器の側壁１１．１２および底１３を取囲み、冷
   却要素２５．２６と、−個または複数個のファン２２を
   備え、そして前記冷却物品用容器の自由取出用開口の上
   に空気流の幕を形成するために該冷却物品用容器の上端
   に二つの空気出口開口２９．２９と一つの空気取入開口
   ３０とを有する空気循環通路１９，２３゜２９．３０，
   １９，２４，２９．３０と、可動で空気流の方向を制御
   する装置と、を備え、該可動で空気流の方向を制御する
   装置により冷却要素２５．２６の霜取りのために前記空
   気循環通路の通常な空気取入開口３０を閉じて、同時に
   該空気循環通路に周囲外気の暖空気を取入れるための別
   の空気取入開口を形成することができる冷却または冷凍
   容器において、可動で空気流の方向を制御する装置が可
   動な空気の導管部分３１として形威され、該導管部分３
   １により空気循環通路１９の前記ぺの空気取入開口は、
   冷却要素２５．２６の霜取りのために垂直な方向で下方
   に移動ができ、その際に、可動な導管部分３１は通常の
   冷却運転の際には空気循環通路の空気取入開口３０の上
   方に間隔をあけて位置しく第１図）、そして下降した位
   置においては、通常な空気取入開口３０を閉鎖する（第
   ２図）ことを特徴とする冷却物品陳列用冷却または冷凍
   容器。 ２ 流入空気の通路に配置される照明装置４５の形の付
   加的加熱装置が可動な導管部分３１への別の空気取入口
   に設けられる実用新案登録請求の範囲第１項に記載の冷
   却物品陳列用冷却または冷凍容器。