JPS6014693B2 - 凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法 - Google Patents
凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法Info
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- JPS6014693B2 JPS6014693B2 JP4872777A JP4872777A JPS6014693B2 JP S6014693 B2 JPS6014693 B2 JP S6014693B2 JP 4872777 A JP4872777 A JP 4872777A JP 4872777 A JP4872777 A JP 4872777A JP S6014693 B2 JPS6014693 B2 JP S6014693B2
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- Japan
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- uneven pattern
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- polymerization
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、銭込重合の方法によって凹凸模様を有する合
成樹脂板を製造する方法に関するもので、さらに詳しく
は、製作が容易なプラスチックシート製の鋳型を用いて
凹凸模様の合成樹脂板を製造しようとするもので、簡易
かつ安価に得られる鋳型を用いることによって凹凸模様
を有する合成樹脂板の多品種少量生産に対応しようとす
るものである。
成樹脂板を製造する方法に関するもので、さらに詳しく
は、製作が容易なプラスチックシート製の鋳型を用いて
凹凸模様の合成樹脂板を製造しようとするもので、簡易
かつ安価に得られる鋳型を用いることによって凹凸模様
を有する合成樹脂板の多品種少量生産に対応しようとす
るものである。
一般に型板、ェンボスシートあるいはパターンシート等
と称されている表面に凹凸模様を有する合成樹脂板を製
造する方法としては、以下に述べるように各種の方法が
採用されている。
と称されている表面に凹凸模様を有する合成樹脂板を製
造する方法としては、以下に述べるように各種の方法が
採用されている。
【ィ} 塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂にあっては、
加熱した金属製押型を加熱軟化した樹脂板に強く押しつ
けて型を転写して製造する方法。
加熱した金属製押型を加熱軟化した樹脂板に強く押しつ
けて型を転写して製造する方法。
‘。’メタクリル樹脂等の鋳込み重合によるものでは、
表面凹凸ガラスまたは金属の鋳型を向い合わせてセルを
作り、この中に原料液(シラツブ)を流し込んで、あら
かじめ混入した触媒等の助けにより加熱または紫外線等
の照射によって重合を進め、硬化した後両面の鋳型をは
ずして製造する方法。‐し一 熱可塑性樹脂の押出成形
に際し、ダイスから平板状に押出したものをさらに型付
けロールを通し凹凸を付与して製造する方法。
表面凹凸ガラスまたは金属の鋳型を向い合わせてセルを
作り、この中に原料液(シラツブ)を流し込んで、あら
かじめ混入した触媒等の助けにより加熱または紫外線等
の照射によって重合を進め、硬化した後両面の鋳型をは
ずして製造する方法。‐し一 熱可塑性樹脂の押出成形
に際し、ダイスから平板状に押出したものをさらに型付
けロールを通し凹凸を付与して製造する方法。
しかし、これら【ィ}〜し一の方法は、それぞれ欠点を
有しており、例えば【ィ}の方法では、強圧に耐えるた
め押型に強固なものを必要とし、しかも裏面に加熱体を
取付けたりすることから装置が高価なものとなり、さら
に製品には、加圧、加熱8萱が内在するので加熱二次成
形に際し、凹凸面や板自体に変形が生ずるおそれがある
。
有しており、例えば【ィ}の方法では、強圧に耐えるた
め押型に強固なものを必要とし、しかも裏面に加熱体を
取付けたりすることから装置が高価なものとなり、さら
に製品には、加圧、加熱8萱が内在するので加熱二次成
形に際し、凹凸面や板自体に変形が生ずるおそれがある
。
また{o}の方法は表面凹凸ガラスまたは金属の鋳型を
用いるが、これらの鋳型はガラスの製造時凹凸模様をつ
けたり平板状の金属を切削加工しなければならないため
琢型の製造コストが高くなり、多品種少童生産には向か
ない。さらにし一の方法は型付けロールは1本ですむが
、その製法上、少量多品種の生産が困簸であることや、
押出成形による熱可塑性樹脂板の一般的な欠′点として
、押出成形時の内部歪が大きいため、【ィ)のプレス成
形法によるものと同様加熱二次成形に際して凹凸模様が
崩れたり、板の形状が変化したりする問題を生じやすい
。本発明は上記の如き状況に鑑みてなされたもので、そ
の要旨とするところは、鍵込重合によって少くとも片面
に凹凸模様を有する合成樹脂板を製造するに当り、予め
凹凸模様が競形されかつ裏面側に剛性を付与するための
補強層が充填されて一体的に設けられた剥離性を示すプ
ラスチックシート製の鋳型を用意し該プラスチックシー
ト製鋳型を少くとも一方に用いかつ周緑部を密閉して鋳
型組成体を形成ししかるのち該鋳型組成体の内部空隙に
液状樹脂を注入しこれを重合硬化させ、重合終了後脱型
することを特徴とする凹凸模様を有する合成樹脂板の製
造方法を第1の発明とし、銭込重合によって少くとも片
面に凹凸模様を有する合成樹脂板を製造するに当り、予
め凹凸模様が賦形されかつ裏面側に剛性を付与するため
の補強層が充填されて一体的に設けられた剥離性を示す
プラスチックシート製の鋳型を用意し、該プラスチック
シート製錬型を一方に用いるとともに既存の合成樹脂板
を他方に用いかつ周緑部を密封して鋳型組成体を形成し
、しかるのち該鋳型組成体の内部空隙に液状樹脂を注入
しこれを重合硬化させ、重合終了後脱型することを特徴
とする凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法を第2の
発明とするところにある。
用いるが、これらの鋳型はガラスの製造時凹凸模様をつ
けたり平板状の金属を切削加工しなければならないため
琢型の製造コストが高くなり、多品種少童生産には向か
ない。さらにし一の方法は型付けロールは1本ですむが
、その製法上、少量多品種の生産が困簸であることや、
押出成形による熱可塑性樹脂板の一般的な欠′点として
、押出成形時の内部歪が大きいため、【ィ)のプレス成
形法によるものと同様加熱二次成形に際して凹凸模様が
崩れたり、板の形状が変化したりする問題を生じやすい
。本発明は上記の如き状況に鑑みてなされたもので、そ
の要旨とするところは、鍵込重合によって少くとも片面
に凹凸模様を有する合成樹脂板を製造するに当り、予め
凹凸模様が競形されかつ裏面側に剛性を付与するための
補強層が充填されて一体的に設けられた剥離性を示すプ
ラスチックシート製の鋳型を用意し該プラスチックシー
ト製鋳型を少くとも一方に用いかつ周緑部を密閉して鋳
型組成体を形成ししかるのち該鋳型組成体の内部空隙に
液状樹脂を注入しこれを重合硬化させ、重合終了後脱型
することを特徴とする凹凸模様を有する合成樹脂板の製
造方法を第1の発明とし、銭込重合によって少くとも片
面に凹凸模様を有する合成樹脂板を製造するに当り、予
め凹凸模様が賦形されかつ裏面側に剛性を付与するため
の補強層が充填されて一体的に設けられた剥離性を示す
プラスチックシート製の鋳型を用意し、該プラスチック
シート製錬型を一方に用いるとともに既存の合成樹脂板
を他方に用いかつ周緑部を密封して鋳型組成体を形成し
、しかるのち該鋳型組成体の内部空隙に液状樹脂を注入
しこれを重合硬化させ、重合終了後脱型することを特徴
とする凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法を第2の
発明とするところにある。
以下、本発明を実施例の図面に従ってさらに詳細に説明
する。
する。
第1図は、本発明の第1の発明を実施するために用いる
鋳型組成体Aの断面図を示すもので1が剥離性を示すプ
ラスチックシート製鋳型、2が強化ガラス製または金属
製の鋳型、4が両者1,2の周緑部に挟着されたガスケ
ット、5が縦付金具である。
鋳型組成体Aの断面図を示すもので1が剥離性を示すプ
ラスチックシート製鋳型、2が強化ガラス製または金属
製の鋳型、4が両者1,2の周緑部に挟着されたガスケ
ット、5が縦付金具である。
第2図は第2の発明を実施するための鋳型組成体A′を
示すもので、3の既存の合成樹脂板を一種の鋳型として
用いる外は第1図のものと特に変らない。但し、プラス
チックシート製錬型1と合成樹脂板3とを対峰すること
によって形成される内部空隙6′は、第1図の場合の内
部空隙6よりせばまっている。上記の鋳型組成体A,A
′におけるプラスチックシート製鋳型1は、プラスチッ
クシート11‘こ真空成形法、圧空成形法あるいはプレ
ス成形法等の成形を施して縞状、畝状、格子状あるいは
梨地状等の任意の凹凸模様を賦形し、さらに剛性を付与
するため裏面側にヱポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂あるいは石膏等の補強層12を充填し
て一体的に補強している。
示すもので、3の既存の合成樹脂板を一種の鋳型として
用いる外は第1図のものと特に変らない。但し、プラス
チックシート製錬型1と合成樹脂板3とを対峰すること
によって形成される内部空隙6′は、第1図の場合の内
部空隙6よりせばまっている。上記の鋳型組成体A,A
′におけるプラスチックシート製鋳型1は、プラスチッ
クシート11‘こ真空成形法、圧空成形法あるいはプレ
ス成形法等の成形を施して縞状、畝状、格子状あるいは
梨地状等の任意の凹凸模様を賦形し、さらに剛性を付与
するため裏面側にヱポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂あるいは石膏等の補強層12を充填し
て一体的に補強している。
なお図示は省略したが、補強の効果をあげるため金属板
等からなる補強板を併用してもよいし、また上記樹脂に
ガラス繊維を混入して所謂FRP層としてもよい。プラ
スチックシート11としては、厚さ0.01〜1柳程度
のプラスチックのシートが用いられるが、このシートの
中にはフィルムの範ちゆうに属する比較的薄いシートも
含まれる。このシートの素材としては、注入する液状樹
脂の重合硬化によってこれと密着して剥離できなくなっ
たりすることのない、すなわち剥離性を示すものがよく
、また重合硬化を阻害したりすることがなく、しかもあ
る程度の耐熱変形性を有するものが望ましい。例えば使
用する液状樹脂がメタクリル樹脂である場合は、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ボ
リビニルアルコール、ポリフツ化ビニル、塩化ビニリデ
ン、四フツ化エチレン、エチレン/ピニルアルコール、
エチレン/酢酸ビニル、あるいはこれらの共重合体が望
ましく、さらに成形性およびフィルムまたはシートの表
面光沢を考慮に入れると、上記材質の中では特に未延伸
ポリプロピレンフィルムまたはシート、未延伸ナイロン
フィルムまたはシート、ポリピニルアルコールフィルム
またはシートが好ましい。なお、これらの材料はフィル
ムまたはシート単体でもよいが、コスト、酸素遮断性、
剛性あるいは剥離性などの点から上記材質およびそれ以
外の材質を適宜組合せたラミネートフィルムまたはシー
トを用いることも出来る。またこのように2種以上のフ
ィルムをラミネートして使用すると、単独では使用し得
ない材質のものも使用することができる。例えばハイイ
ンパクトスチレンシートはメタクリル樹脂の重合硬化に
よって接合、一体化して使用しえないが、これにポリプ
ロピレンやナイロンフィルムをラミネートしてこの面を
内部空隙6.6′に向けて使用すれば、剥離性の点は解
消しプラスチックシート製鋳型1として使用することが
できる。なお、これと同機にして使用できるものとして
ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルあるいはA茂樹脂の
フィルムまたはシートをあげることができる。第1の発
明を実施する場合は前述のように第1図の鋳型組成体A
が使用されるが、以下メタクリル樹脂を用いた具体例に
ついて説明する。
等からなる補強板を併用してもよいし、また上記樹脂に
ガラス繊維を混入して所謂FRP層としてもよい。プラ
スチックシート11としては、厚さ0.01〜1柳程度
のプラスチックのシートが用いられるが、このシートの
中にはフィルムの範ちゆうに属する比較的薄いシートも
含まれる。このシートの素材としては、注入する液状樹
脂の重合硬化によってこれと密着して剥離できなくなっ
たりすることのない、すなわち剥離性を示すものがよく
、また重合硬化を阻害したりすることがなく、しかもあ
る程度の耐熱変形性を有するものが望ましい。例えば使
用する液状樹脂がメタクリル樹脂である場合は、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ボ
リビニルアルコール、ポリフツ化ビニル、塩化ビニリデ
ン、四フツ化エチレン、エチレン/ピニルアルコール、
エチレン/酢酸ビニル、あるいはこれらの共重合体が望
ましく、さらに成形性およびフィルムまたはシートの表
面光沢を考慮に入れると、上記材質の中では特に未延伸
ポリプロピレンフィルムまたはシート、未延伸ナイロン
フィルムまたはシート、ポリピニルアルコールフィルム
またはシートが好ましい。なお、これらの材料はフィル
ムまたはシート単体でもよいが、コスト、酸素遮断性、
剛性あるいは剥離性などの点から上記材質およびそれ以
外の材質を適宜組合せたラミネートフィルムまたはシー
トを用いることも出来る。またこのように2種以上のフ
ィルムをラミネートして使用すると、単独では使用し得
ない材質のものも使用することができる。例えばハイイ
ンパクトスチレンシートはメタクリル樹脂の重合硬化に
よって接合、一体化して使用しえないが、これにポリプ
ロピレンやナイロンフィルムをラミネートしてこの面を
内部空隙6.6′に向けて使用すれば、剥離性の点は解
消しプラスチックシート製鋳型1として使用することが
できる。なお、これと同機にして使用できるものとして
ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルあるいはA茂樹脂の
フィルムまたはシートをあげることができる。第1の発
明を実施する場合は前述のように第1図の鋳型組成体A
が使用されるが、以下メタクリル樹脂を用いた具体例に
ついて説明する。
まずプラスチックシート製錬型1は、厚さ0.3肌の未
延伸ポリプロピレンシートと厚さ0.02風の塩化ビニ
リデンフイルムとをラミネートしたシート11を用い、
これを真空成形してピラミッド状の凹凸模様を賦形し、
さらに塩化ビニリデンフィルム側にェポキシ樹脂による
補強層12を充填して一体的に形成して製作した。この
ようにして得られたプラスチックシート製錬型1をその
凹凸模様を上に向けて作業台等の上に載直し、上方より
厚さIQ岬の強化ガラス製鋳型2を周緑部にガスケット
4を挟着しながら当接しトさらに所要箇所を縦付金具5
で固定した。なおこのときの鋳型1,2の大きさは縦、
横1000×100仇舷であり、内部空隙6の最大厚さ
は5脚に設定した。この鋳型組成体Aのガスケット4の
一部を開いて、粘度が10比p(25℃)に調整されか
つ重合触媒、重合促進剤、安定剤等が配合されたメチル
メタクリレート系シラツプを内部空隙6に注入した。次
いでこのシラツプが注入された鋳型組成体Aを60oo
の溢水浴に約8時間浸潰して重合を行い、温水格から取
出したのち約100午0で2時間の加熱処理を行って重
合を完結させた。硬化後、締付金具5を緩めて上下の鋳
型1,2を脱型し、片面にピラミッド状の凹凸模様が一
体的に形成されたメタクリル樹脂板を敬出した。次いで
第2の発明について、上記と同様メタクリル樹脂を用い
た具体的で説明する。
延伸ポリプロピレンシートと厚さ0.02風の塩化ビニ
リデンフイルムとをラミネートしたシート11を用い、
これを真空成形してピラミッド状の凹凸模様を賦形し、
さらに塩化ビニリデンフィルム側にェポキシ樹脂による
補強層12を充填して一体的に形成して製作した。この
ようにして得られたプラスチックシート製錬型1をその
凹凸模様を上に向けて作業台等の上に載直し、上方より
厚さIQ岬の強化ガラス製鋳型2を周緑部にガスケット
4を挟着しながら当接しトさらに所要箇所を縦付金具5
で固定した。なおこのときの鋳型1,2の大きさは縦、
横1000×100仇舷であり、内部空隙6の最大厚さ
は5脚に設定した。この鋳型組成体Aのガスケット4の
一部を開いて、粘度が10比p(25℃)に調整されか
つ重合触媒、重合促進剤、安定剤等が配合されたメチル
メタクリレート系シラツプを内部空隙6に注入した。次
いでこのシラツプが注入された鋳型組成体Aを60oo
の溢水浴に約8時間浸潰して重合を行い、温水格から取
出したのち約100午0で2時間の加熱処理を行って重
合を完結させた。硬化後、締付金具5を緩めて上下の鋳
型1,2を脱型し、片面にピラミッド状の凹凸模様が一
体的に形成されたメタクリル樹脂板を敬出した。次いで
第2の発明について、上記と同様メタクリル樹脂を用い
た具体的で説明する。
第2の発明の場合は第2図の如き鋳型組成体A′を用い
るが、1のプラスチックシート製錬型は第1図のものと
同じものを用いた。3の既存の合成樹脂板3としては、
縦、横1000×100仇ゆで厚さ2凧のメタクリル樹
脂板を用意し、これを他方の鋳型として第2図の如き鋳
型組成体A′を形成した。
るが、1のプラスチックシート製錬型は第1図のものと
同じものを用いた。3の既存の合成樹脂板3としては、
縦、横1000×100仇ゆで厚さ2凧のメタクリル樹
脂板を用意し、これを他方の鋳型として第2図の如き鋳
型組成体A′を形成した。
なお、内部空隙6′の最大厚さは1.5凧に設定した。
この鋳型組成体ム′に対し、上記第1の発明の場合と同
様のメチルメタクリル系シラツブを内部空隙6′に注入
し、第1の発明の場合と同じ条件で重合を行い硬化させ
た。但し温水浴の浸糟は3時間であった。硬化後、緒付
金具5を緩めてプラスチックシート製鋳型1を脱型し、
既存のメタクリル樹脂板の片面にピラミッド状の凹凸模
様が一体に形成された樹脂板を取出した。このようにし
て製造された合成樹脂板は、その表面に凹凸模様が一体
的に形成された優れたものであったが、特に本発明の製
造方法においてはプラスチックシート製鋳型1を使用す
る点に特徴がある。
この鋳型組成体ム′に対し、上記第1の発明の場合と同
様のメチルメタクリル系シラツブを内部空隙6′に注入
し、第1の発明の場合と同じ条件で重合を行い硬化させ
た。但し温水浴の浸糟は3時間であった。硬化後、緒付
金具5を緩めてプラスチックシート製鋳型1を脱型し、
既存のメタクリル樹脂板の片面にピラミッド状の凹凸模
様が一体に形成された樹脂板を取出した。このようにし
て製造された合成樹脂板は、その表面に凹凸模様が一体
的に形成された優れたものであったが、特に本発明の製
造方法においてはプラスチックシート製鋳型1を使用す
る点に特徴がある。
すなわち、このプラスチックシート製鋳型1は剥離性を
示すプラスチックシート11を真空成形、氏空成形ある
いはプレス成形しその裏面に補強層12を充填して一体
的に形成するだけで得られるため、シート用の成形型は
必要とするものの従釆の強化ガラス板や金属板に凹凸模
様を刻設する場合に比較してきわめて容易にかつ安価に
製作することができ、しかも得られた鋳型は耐久性が優
れている。したがって、凹凸模様の種類が多くかつ個々
の生産量が少ない合成樹脂板の生産すなわち多品種少量
生産に特に好適な方法ということができる。特に第2の
発明の製造方法では、既存の合成樹脂板を利用し、これ
に概ね1〜2肌程度の厚さの凹凸模様を形成するので重
合をきわめて短時間に完結させることができる利点を有
している。以上メタクリル樹脂を用いた実施例を中心に
説明したが、本発明は何等これらの実施例に限定される
ものではなく、液状樹脂として不飽和ポリエステルや不
飽和ポリエステルとメタクリル樹脂の混合物等が、また
第2の発明の場合の合成樹脂板としてポリスチレン、ポ
リカーポネート、ポリ塩化ビニルあるいは不飽和ポリエ
ステル等の合成樹脂板がそれぞれ使用できる。
示すプラスチックシート11を真空成形、氏空成形ある
いはプレス成形しその裏面に補強層12を充填して一体
的に形成するだけで得られるため、シート用の成形型は
必要とするものの従釆の強化ガラス板や金属板に凹凸模
様を刻設する場合に比較してきわめて容易にかつ安価に
製作することができ、しかも得られた鋳型は耐久性が優
れている。したがって、凹凸模様の種類が多くかつ個々
の生産量が少ない合成樹脂板の生産すなわち多品種少量
生産に特に好適な方法ということができる。特に第2の
発明の製造方法では、既存の合成樹脂板を利用し、これ
に概ね1〜2肌程度の厚さの凹凸模様を形成するので重
合をきわめて短時間に完結させることができる利点を有
している。以上メタクリル樹脂を用いた実施例を中心に
説明したが、本発明は何等これらの実施例に限定される
ものではなく、液状樹脂として不飽和ポリエステルや不
飽和ポリエステルとメタクリル樹脂の混合物等が、また
第2の発明の場合の合成樹脂板としてポリスチレン、ポ
リカーポネート、ポリ塩化ビニルあるいは不飽和ポリエ
ステル等の合成樹脂板がそれぞれ使用できる。
なお、この際の液状樹脂としてはモノマ−単独でもよい
し、モノマーにポリマーが一部溶解したシラップ状のも
のでもよい。また、第2の発明における合成樹脂板と液
状樹脂とは同種のものを使用することが好ましいが、後
者が前者に一体的に重合硬化することができれば、異種
のものを選択しても何等差支えない。さらに、本発明の
凹凸模様は合成樹脂板の片面だけに限られるものではな
く、逐次的あるいは同時的な方法により両面に形成する
ことも勿論可能である。また、重合の方法も加熱重合だ
けに限られるものではなく、光重合や活性エネルギー線
照射による重合でも差支えなく、場合によっては室温で
重合させることもできる。さらに鋳型組成体A,A′の
位置も図示した水平に限られるものではなく、水平より
わずかに傾斜させた位置にしてもよくあるいは縦型に位
置させて重合硬化を行ってもよい。本発明は以上詳述し
た方法によって凹凸模様を有する合成樹脂板を製造する
ものであるから凹凸模様面を形成する鋳型を簡易にかつ
安価に入手でき全体としての製造コストを低減させるこ
とができるとともに、鋳型が簡易に入手できることから
顧客の要求に応じた模様の多様化すなわち多品種少量生
産にも十分対応することができ、しかもこの鋳型は剥離
性を示すプラスチックシートの賦形品を補強したもので
あるため強固で剥離性なども優れかつ軽量で取扱い易く
この種合成樹脂板の製造を一層容易なものとし、また第
2の発明においては既存の合成樹脂を巧みに利用して重
合時間の短縮、コストの低減などの効果を奏し、全体と
してきわめて有利な製造方法を提供しうる利点がある。
し、モノマーにポリマーが一部溶解したシラップ状のも
のでもよい。また、第2の発明における合成樹脂板と液
状樹脂とは同種のものを使用することが好ましいが、後
者が前者に一体的に重合硬化することができれば、異種
のものを選択しても何等差支えない。さらに、本発明の
凹凸模様は合成樹脂板の片面だけに限られるものではな
く、逐次的あるいは同時的な方法により両面に形成する
ことも勿論可能である。また、重合の方法も加熱重合だ
けに限られるものではなく、光重合や活性エネルギー線
照射による重合でも差支えなく、場合によっては室温で
重合させることもできる。さらに鋳型組成体A,A′の
位置も図示した水平に限られるものではなく、水平より
わずかに傾斜させた位置にしてもよくあるいは縦型に位
置させて重合硬化を行ってもよい。本発明は以上詳述し
た方法によって凹凸模様を有する合成樹脂板を製造する
ものであるから凹凸模様面を形成する鋳型を簡易にかつ
安価に入手でき全体としての製造コストを低減させるこ
とができるとともに、鋳型が簡易に入手できることから
顧客の要求に応じた模様の多様化すなわち多品種少量生
産にも十分対応することができ、しかもこの鋳型は剥離
性を示すプラスチックシートの賦形品を補強したもので
あるため強固で剥離性なども優れかつ軽量で取扱い易く
この種合成樹脂板の製造を一層容易なものとし、また第
2の発明においては既存の合成樹脂を巧みに利用して重
合時間の短縮、コストの低減などの効果を奏し、全体と
してきわめて有利な製造方法を提供しうる利点がある。
図面は本発明の製造方法を実施するために使用する鋳型
組成体の例を示すもので、第1図は第1の発明に使用す
る鋳型組成体の断面図、第2図は第2の発明に使用する
鋳型組成体の断面図である。 A,A′・…・・鋳型組成体、1・…・・剥離性を示す
プラスチックシート製錬型、11・・・・・・プラスチ
ックシート、12・・…・補強層、2・・・・・・既存
の鋳型、3……(既存の)合成樹脂板、4……ガスケッ
ト、5・・・・・・縦付金具、6,6′・・・・・・内
部空隙。 第1図第2図
組成体の例を示すもので、第1図は第1の発明に使用す
る鋳型組成体の断面図、第2図は第2の発明に使用する
鋳型組成体の断面図である。 A,A′・…・・鋳型組成体、1・…・・剥離性を示す
プラスチックシート製錬型、11・・・・・・プラスチ
ックシート、12・・…・補強層、2・・・・・・既存
の鋳型、3……(既存の)合成樹脂板、4……ガスケッ
ト、5・・・・・・縦付金具、6,6′・・・・・・内
部空隙。 第1図第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鋳込重合によって少くとも片面に凹凸模様を有する
合成樹脂板を製造するに当り、予め凹凸模様が賦形され
かつ裏面側に剛性を付与するための補強層が充填されて
一体的に設けられた剥離性を示すプラスチツクシート製
の鋳型を用意し、該プラスチツクシート製鋳型を少くと
も一方に用いかつ周縁部を密閉して鋳型組成体を形成し
、しかるのち該鋳型組成体の内部空隙に液状樹脂を注入
しこれを重合硬化させ、重合終了後脱型することを特徴
とする凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法。 2 鋳型重合によって少くとも片面に凹凸模様を有する
合成樹脂板を製造するに当り、予め凹凸模様が賦形され
かつ裏面側に剛性を付与するための補強層が充填されて
一体的に設けられた剥離性を示すプラスチツクシート製
の鋳型を用意し、該プラスチツクシート製鋳型を一方に
用いるとともに既存の合成樹脂板を他方に用いかつ周縁
部を密封して鋳型組成体を形成し、しるのち該鋳型組成
体の内部空隙に液状樹脂を注入しこれを重合硬化させ、
重合終了後脱型するとを特徴とする凹凸模様を有する合
成樹脂板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4872777A JPS6014693B2 (ja) | 1977-04-27 | 1977-04-27 | 凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4872777A JPS6014693B2 (ja) | 1977-04-27 | 1977-04-27 | 凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53133267A JPS53133267A (en) | 1978-11-20 |
JPS6014693B2 true JPS6014693B2 (ja) | 1985-04-15 |
Family
ID=12811314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4872777A Expired JPS6014693B2 (ja) | 1977-04-27 | 1977-04-27 | 凹凸模様を有する合成樹脂板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6014693B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57178814A (en) * | 1981-04-30 | 1982-11-04 | Kuraray Co Ltd | Manufacture of molded resin molding and mold therefor |
KR100444742B1 (ko) * | 2001-09-18 | 2004-08-16 | 조희섭 | 아크릴수지판의 표면 문양 형성방법 |
KR100467296B1 (ko) * | 2001-12-29 | 2005-01-24 | 유형청 | 아크릴판 제조방법 |
KR101304149B1 (ko) * | 2010-09-27 | 2013-09-05 | (주)엘지하우시스 | 3차원 패턴 형성용 성형 몰드 및 이를 이용한 가전제품 외장재 제조 방법 |
-
1977
- 1977-04-27 JP JP4872777A patent/JPS6014693B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53133267A (en) | 1978-11-20 |
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