JPS6014648Y2 - 硬貨包装機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装紙ユニットを包装紙の供給位置にセットす
ると、その包装紙の種類を検知して、硬貨通路に付随す
る各種の硬貨設定手段並びに硬貨の包装に付随する各種
の包装設定手段部が自動的にその包装紙に適合した硬貨
包装機の設定が行なわれることにより操作を簡略化する
と共に包装の正確さを向上することを目的とする硬貨の
包装機に関するものである。

従来の硬貨の包装機は金種ダイヤルを設けて先づこれを
包装すべき金種に合わせていたが、金種目盛の見間違い
や操作忘れ等の欠点があった。

更に硬貨の種類はだんだんと多種類にわたるようになり
、硬貨種類の多い国では１喝類を超える国もある。

このような場合金種ダイヤルでの選択は益々前記欠点が
生じ易いし、もし万が−にも誤包装が行なわれてしまう
と重大な問題が起生ずるのでその正確度は最も必要なも
のである。

そこで本考案においては、手動、視覚による設定を全く
排除して包装紙の包装供給位置へのセットにより全設定
をその包装紙に合うように自動的に行なうことにより前
記欠点を絶無とするもである。

図に示した本考案の実施例に従い詳細に説明する。

包装紙は、硬貨１を選別、計数して一定量を集積する硬
貨設定手段部ａと、集積された硬貨を包装ローラ２，３
及び４中に移し包装紙５を巻きつけ且つ両端を加締める
包装設定手段部す並びに包装紙５の供給設定手段Ｃに大
別される。

しかして前記硬貨設定手段部ａは第２図において、硬貨
設定モータ６を有し適宜の減速のもとに軸７に動力を伝
える。

しかしてこの軸７に連動して厚み調節カム８、選別通路
規制カム９、硬貨の集積不揃の不揃検知器カム１０並び
に硬貨部検知器１１の硬貨部検知器カム群１２が取付け
られている。

即ち厚み調節カム８によりフィードベルト１３を支持す
る軸受１４が作動してフイードベルト１３の高さを包装
硬貨の厚みに応じて調節されフィードベルト１３はプー
リー１５により回転される。

選別通路規制カム９は、コロ１６が接して可動ガイド１
７を固定ガイド１８に対してその幅を包装硬貨の直径に
適応させる。

なおこの幅を有する硬貨通路１９の底には選別口（図示
せず）が形成されていて小径の異種硬貨を落下選別する
ようになっている。

２０は計数用の星歯車で、硬貨の１個毎に１歯送られて
計数器（図示せず）において計数し、所定の計数で停止
する。

硬貨通路１９の末端にシュート２１を介して硬貨直径に
ほぼ相応した集積孔２２を図示の如くそれぞれ並設した
硬貨集積筒２３が、前記硬貨設定モータ６て回転される
軸７に連動する歯車２４を介して摺動し、何れかの集積
孔がシュート２１の下方に位置するよう摺動或は回動自
在に設けられる。

なおこの集積筒は１個づつ金種に応じて交換自在のもの
でもよい。

又硬貨集積筒２３には透孔２５が設けられ、これを貫通
する線上に例えば発光並びに受光素子を有する不揃検知
器２６が設けられ、この不揃検知器２６は前記の不揃検
知器カム１０によってその高さがレバー２７を介して変
化し集積硬貨の集積高さに適応するようになっており、
硬貨が集積孔２２内で斜めになったりする不揃いなこと
を検知することができる。

前記包装設定手段部すは、第３図に例示するように、包
装設定モータ２８よりカム軸２９が回転される。

カム軸２９には加締爪３０，３１の少くとも一方を硬貨
の集積高さに相応した加締初期位置に移動する爪位置カ
ム３２、包装ローラ２． ３． ４の初期位置を硬貨直
径に応じて移動させるローラ調節カム３３及び包装部検
知器３４の包装部検知器カム群３５並びにカッタ３６′
の上下位置を規正するカッタカム３６が取付けられてい
る。

従動軸３７には加締カム３．８と、挟持カム３９が設け
られて、加締爪３０．３１と、包装ローラ２，３及び４
に連動している。

包装紙５の供給設定手段部Ｃは、第４図にその一例を示
す如く、前記包装設定手段部すの包装ローラに対応した
位置に設けられた支持体４０のレール４１，４１’によ
り包装紙ユニット４２が把手４３をもって着脱自在とな
っており、このユニット４２が装填されたときフック４
４と錠４５との固定装置をもって支持体４０に固定され
るようになっており、更に、包装紙ユニット４２が装着
されたとき、これと接触して作動するレバー４６が軸４
７に遊嵌されていて、該軸４７には、接触ローラ４８と
追跡ピン４９並びに包装紙検知装置５０例えば磁石５１
とリードスイッチ群５２との組合わせの何れか一方の磁
石５１を固定する。

５３はスイッチで後述する包装紙ユニット４２のガイド
ローラ５４の切欠５４′と対応している。

包装ユニット４２には包装紙５か回転並びに着脱自在に
装着され、その先端は図示されていないが適当な紙ガイ
ドや紙押えあるいは必要に応じて紙の存否を知るガイド
ローラ５４等が設けられる。

前記包装紙検知装置５０は例示の磁石とリードスイッチ
の組合わせの外にマイクロスイッチの応用コード化され
た信号の発信等によってもよく要するに軸４７の回転角
が検知できるものであればよい。

しかして、この包装紙ユニット４２が支持体４０に装填
され、固定装置のフック４４と錠４５が係合したとき包
装紙ユニット４２の一部がレバー４６を押すので追跡ピ
ン４９ははね５５の蓄力で軸４７を反時計方向（第４図
）に回転し接触ローラ４８は包装紙５の上面特に筒芯５
′上に接して停止するので、磁石５１は軸４７の回転角
位置のリードスイッチ群５２の１つを作動スる。

本考案は上記の如き構成をもって成り、その作用は次の
如くで第５図をも参照で説明する。

前記した如く包装すべき硬貨１に合わせて包装紙ユニッ
ト４２を支持体４０に装着すると、リードスイッチ群５
２の１つに信号が発せられこの信号が比較部ｄに入る。

この比較部ｄには前に包装したときの信号が入ったまま
になっていると、前記信号と一致せず従って不一致信号
が硬貨設定モータ制御部ｅに入り硬貨設定モータ６を始
動し、歯車や軸７を介して硬貨部検知器カム群１２によ
り硬貨部検知器１１を選択作動し、この検知器１１より
の信号が比較部ｄにおいて前記リードスイッチの信号と
一致するとその一致信号で硬貨設定モータ６は停止し且
つ設定終了検知部ｇに一致信号が入り硬貨設定手段が終
る。

他方比較部ｄにおける不一致信号は包装設定モータ制御
部ｆにも入り包装設定モータ２８を回転し、カム軸２９
のカム群３５を回転して包装部検知器３４を選択作動す
る。

この選択作動による信号が比較部ｄにおいて一致信号が
出るとこれが包装設定モータ制御部ｆを介して包装設定
モータ２８を停止すると共に設定終了検出部ｇに入り包
装部設定手段も終る。

このように両モータ６．２８の回転により共に一致した
信号が設定終了検出部ｇに入れば包装スタート制御部り
において包装開始可能にセットされ全設定手段が自動的
に終了する。

なお又前記硬貨設定手段において、硬貨設定モータ６の
回転は軸７を介して軸方向に摺動するスライダーカム５
６により隙間調整ブロック５７を上下して硬貨の重なり
を阻止腰厚み調節カム８によりフィードベルト１３の高
さを調節し、選別通路規制カム９によって可動ガイド１
７を移動して固定ガイド１８との間隔を包装すべき硬貨
１の直径に合致させる。

更に歯車２４は硬貨集積筒２３並びに不揃検知器２６を
移動して硬貨１に合った集積孔２２の１つを所定の位置
に設定すると共に不揃検知器カム１０によりレバー２７
を介して不揃検知器２６をその硬貨の所定枚数高さ位置
への設定等が自動的に行なわれこれらの設定が完了した
とき前記一致信号にて硬貨部設定モータ６は停止する。

前記包装部設定手段においては、包装モータ２８の始動
でカム軸２９を介し爪位置カム３２で重用レバー５８．
５８’の両方又は少くとも一方を硬貨の集積高さに応じ
た加締初期位置に両加締爪３０．３１をセット腰ローラ
調節カム３３により包装ローラ２． ３． ４の初期位
置即ち硬貨の直径よりやや広く位置させるためにローラ
位置用レバー５９にて調節し、且つ連杆６０をもってカ
ッタ３６′を左右に回動して硬貨の直径の大小による包
装紙の巻付量を加減して切断するようにしカッタカム３
６によりカッタ３６′の位置を上下に移動して包装紙の
幅方向の位置を設定する。

なお爪位置カム３２と連動する数量検知レバー６１は加
締爪３０と連結するビン６２と係合する数量不足検知装
置６３の位置を集積硬貨の集積高さに設定する等の作動
が行なわれて前記一致信号が発せられ包装設定モータ２
８は停止する。

今硬貨１が供給ベルト６４上より回転円盤６５に落され
ると回転円盤６５により遠心力を与えられて隙間調整ブ
ロック５７の下を硬貨が１枚づつにされた通過しフィー
ドベルト１３の下へ送うれ、大径硬貨は排除され、包装
すべき硬貨と小径硬貨はベルト１３により硬貨１は強制
的に硬貨通路１９内に走行する。

この間に小径の異種硬貨は落下孔より落下選別され、通
過した硬貨は星歯車２０で計数され、シュート２１を経
て集積孔２２内に落下し所定の高さより高い場合、例え
ば硬貨が斜めに集積されたような時は不揃検知器２６が
これを検知してシャッター６６を開放して放出し正しく
集積されると、次の操作に移る。

即ち硬貨支承棒６７が支承レバー６８によって上昇され
、前記シャッター６６の下面に至るとシャッター６６が
開放されて集積硬貨は支承棒６７上に支えられて包装ロ
ーラ２，３．４の中間を通り下降する。

所定位置まで下降すると操作モータ（図示せず）により
回転する従動軸３７の挾持カム３９で挾持レバー６９と
リンク装置７０によって集積硬貨は包装ローラ２，３．
４にて挾持され且つ該ローラの駆動で回転する。

すると包装紙５の先端が送りローラ７１．７２によって
送り出され集積硬貨に巻きつき、送りローラ７１．７２
の停止で包装紙は緊張しそのときカッター３６′で適当
な長さに切断される。

切断が終ると加締カム３８が回転して重用レバー５８，
５８’をスプリング７３で近接させて巻付いた包装紙の
両端を加締める。

この加締めで下降する加締爪３０と連動するピン６２が
、設定された数量不足検知器６３の位置より下降量が多
いと該検知器６３を作動して包装された硬貨の数量が不
足であることを知らせその包装硬貨は排除されるように
なっている。

正確に包装された包装硬貨は、支承棒６７の移動と包装
ローラ２． ３． ４の挾持解除で放出シュート７４に
取出されるものである。

本考案は斯の如く包装紙ユニットの装填で硬貨設定手段
と、包装部設定手段とがモータによって自動的に設定さ
れるので、金種ダイヤルを必要とせず且つこれによる視
覚、手動による設定の誤りを無くし、装填した包装紙に
適合しない硬貨を錯誤で包装しようとしても硬貨通路に
より大径ならば排除され、小径ならば選別孔より落下し
て包装不能であるから誤包装の心配もなく安心して操作
し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したもので、第１図は硬貨包
装機の要部斜視図、第２図は硬貨設定手段部分の要部斜
視図、第３図は包装設定手段部分の要部斜視図、第４図
は包装紙供給部の要部斜視図、第５図は作用を説明する
ブロック図である。 符号ａは硬貨設定モータ、ｂは包装設定モータ、Ｃは包
装紙の供給設定手段部、ｄは比較部、ｅは硬貨設定モー
タ制御部、ｆは包装設定モータ制御部、ｇは設定終了検
知部、ｈは包装スタート制御部、１は硬貨、２，３．４
は包装ローラ、６は硬貨設定モータ、１９は硬貨通路、
２８は包装設定モータ、３０，３１は加締爪、３４は包
装部検知器、４０は支持体、４２は包装ユニット、４６
はレバー ４７は軸、４８は接触ローラ、４９は追跡ピ
ン、５０は包装紙検出装置である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 包装紙が回転並びに着脱自在に装着される包装紙ユニッ
   トと、包装紙の供給位置近傍に設けられ、前記包装紙ユ
   ニットと接触して揺動せしめられるレバーと、このレバ
   ーの揺動によって揺動規制が解除され、前記包装紙ユニ
   ット上の包装紙上面に接触可能な接触ローラと、この接
   触ローラの回動回転角位置を検出して包装紙の種類によ
   り金種を判定する包装紙検知装置と、この包装紙検知装
   置の出力を利用して、硬貨通路の設定、硬貨集積筒の選
   定、硬貨不揃い検知のための設定等を行なう硬貨設定手
   段部、及び包装ローラ・加締爪の初期位置への設定、カ
   ッター位置の設定等を行う包装設定手段部とにより構成
   される硬貨包装機。