JPS6014603B2 - メッシュフィルタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液体中に混在されている固体を猿遇するメッシ
ュフィルタ装置に関する。

たとえば工場等において使用済の切削油や研削油には切
粉や砥粒が多量に含有されており、これら切削油や研削
油を再使用しようとする場合には切粉や砥粒等を分離す
る必要がある。

このような分離、つまり櫨過装置としてメッシュフィル
タ装置は広く知られている。メッシュフィルタ装置は通
常、液体中の異物を捕獲して液のみを通過させるフィル
夕と、このフィル夕が捕獲した異物による目詰まりを生
じないように該異物を掻き取る掻取具とを備えている。

しかしながら、上記切削油や研削油の渡過に使用するフ
ィル夕として、渡布や金網などの綴り物、編み物を使用
すると、これらフィル外ま織り込みあるいは編み込みに
より表面が滑らかでないので、切粉や櫨粒がからみ付き
易い。つまり、上記瀦布や金網などの織り物、編み物は
表面積が大きくて様過しようとする液体との接触面積が
大であるから、切粉や砥粒の接触チャンスが多くて捕獲
性能に鰻れているが、反面、切粉や金網が織り込み部や
編み込み部にからみ付き易く、しかも一旦からみ付くと
離脱し難い不具合がある。したがってこのようなフィル
夕の表面を掻取具で掻き取るようにしても、上記からみ
付いた異物は容易に外れず、フィル夕の再生が効果的に
行えない。これに対し、たとえばパンチングメタルなど
のごとく、薄肉シートに多数個の紬孔を加工により形成
したものは、シートの表面積が小さくかつ表面が平滑で
あるので、捕獲した異物のからみ付きが少く、掻取具で
掻き取る場合に容易に離脱し、タフィルタの再生が円滑
に行える利点がある。したがって液体中で使用するフィ
ル夕としては、上記パンチングメタル等のごとき表面が
平滑な多孔性シートが好適する。ところで、フィル夕は
、そのメッシュ孔が小さｏければ小さい程櫨過性能が高
くなり、したがって上記パンチングメタルなどのごとき
多孔性シートを使用する場合も、紬孔径は小さいことが
望まれる。

しかしながら、シートの肉厚が大きいと、細孔の加工が
困難となり、細い孔を穿孔加工するこ夕とは不可能とな
る。よってシートを薄肉としてより一層紬孔径を細くす
ることが猿過性能を向上させる点で有利となる。しかし
ながらフィル夕は、メッシュ孔が小さげれば小さいほど
目詰まりを生じ易く、液体の透過量が早期に著しく低下
する欠点をもつ。

このため捕獲物を頻繁に除去する必要がある。フィル夕
に捕獲された捕獲物を除去するため、前記したように、
フィル夕の表面に掻取臭を摺接させてこの表面の捕獲物
を掻き取るようにしているが、上述のごときフィル夕と
して薄肉の多孔性シートを用いた場合、薄肉化するほど
可擬性となってしまい、掻取具で捕獲物を掻き取ろうと
すると、薄肉性多孔性シートが掻取具の沼薮に伴って反
対側へ榛み変形し、騒取具から離れるため、掻取具の掻
き取りが良好に行われなく、早期に目詰まりを生じ易い
クく点があった。

しかも掻取具としてブラシを使用すると、前記切削油や
研削油の場合には、切粉や砥粒が刷毛にからみつき、こ
れがだんご状に成長して滋取機能を損う欠点がある。

本発明はこのような種々の条件のもとになされたもので
、その目的とするところは、液体中で使用する場合に目
詰まりの発生を防止して長時間の使用を可能にし、しか
も櫨過性能の良好なメッシュフィルタ装置を提供しよう
とするものである。

すなわち本発明は、メッシュフィル夕としてパンチング
メタルや合成樹脂製シ−トのごとき表面が平滑な多孔薄
肉シートを使用し、この多孔シートの両面に弾性プレー
トよりなるワイパーを同時に鷲嬢走行させることにより
これらワノパ−で多孔シートに付着する固体物を掻き取
るようにして目詰まりを防止し、しかもワイパーは多孔
シ−トの両面を挟んで互に正対もしくは近接して設ける
とともに互に等速度で摺接させてシートの変形を防止す
るようにしたことを特徴とする。以下本発明の一実施例
を第１図ないし第３図に示される非鉄金属の切削油の切
粉沈降分離装置に適用して説明する。

図中１はクリーン液タンクを示し、このクリ−ン液タン
ク１内には沈降分離タンク２が収容されている。

沈降分離タンク２の底壁３は、その一端が弛やかに湾曲
して図示左方の上方に向って延びており、この延出端に
シュート４を有している。なおシュート４の下方には切
粉収容箱５が配置されている。沈降分離タンク２の上部
にはホッパ６が設けられており、このホツパ６の下端は
投下口７を有している。ホツパ６の上方には、工場内の
切削機械などから導ぴかれた切削総督８が関口されてお
り、使用ずみのしかも切粉を混在した切削油が導びかれ
るようになっている。上記切削油管８から吐出された切
削油はホツパ６に投下され、タ ホッパ６の投下口７か
ら沈降分離タンク２内に投入されるようになっている。
ホッパ６には、連続気泡発泡樹脂、たとえばウレタンス
ポンジなどの柔軟材料からなる整流用フィル夕９が垂下
されている。

整流用フィル夕９は０投下口７の関口周囲を園績するよ
うな筒形フィル夕１０と、この筒形フィル夕１０内を区
割する複数の仕切用フィル夕１１・・・…・・・・・・
…および筒形フィル夕１０の外周部に設けられた潰乱防
止用フィル夕１２・・・・・・……・・・とで構成され
ている。そしてタ投下口７から落下された切削液は櫛形
フィル夕１０内を下向きに降下する。この場合、落下さ
れる切削液は仕切用フィル夕１１・・・・・・・・・・
・・・・・によって下向きに整流されるとともに、この
切削液の落下エネルギーによる沈降分離タンク２の液面
のおど０りが軽減され、かっこの液面の波動は筒形フィ
ルタ１０および鷹乱防止用フィル夕１２・…・・・・・
・・・．・・によって外周方に伝播されないようになっ
ている。したがって沈降分離タンク２内に投下された切
削液は筒形フィル夕１０内を静かに下向きに流夕れ、こ
の過程で比較的大きな切粉は重力によって沈降される。
この沈降切粉は沈降分離タンク２の底壁３に堆積される
。また筒形フィル夕１０内に投下された切削液は、杜功
用フィル夕１１・・・・・・・・・・・・…、筒形フィ
ル夕１０、渡乱防止用フィルター０ ２…・・・…・・
・・・・を透過して沈降分離タンク２内に拡散する。こ
の拡散透過時に各フィル夕１０，１１・・・・・・・・
・・・・…１２・…・・…・・・・・・によって中程度
の大きさの切粉が猿週される。しかしながらこれらのフ
ィル夕１０，１１……．・・・・・・・・，１２・・…
・・・・・・・・・・によって除去できなかった微細な
切粉は、拡散された切削液内に混在しており、このよう
な切粉は、上記沈降分離タンク２内において重力にもと
づき降下し、底壁３に堆積する。

この底壁３にはスクレーパ１５・・・・・・・・・・・
・・・・が情薮走行されるようになっている。

スクレーパ１５・・・・・・・・……・は耐油性ゴムな
どからなるプレート形をなし、スクレーパチェーン１６
によって底壁３に沿う矢印Ａ方向へ（往路）走行駆動さ
れるようになっている。なお、１７は駆動側チェーンス
プロケツト、１８は従動側チェーンスブロケツトである
。そして上記駆動側チェーンスプロケット１７は駆動チ
ェーン１９を介してモータ２０に連結されており、この
モータ２０の低速定常回転もしくは間欠回転にもとづき
、スクレーパ１５・・・・…・・・・・…を矢印Ａ方向
（Ｂ方向も含む）に走行させる。スクレーパ１５・・・
・・・・・…・・・・は沈降分離タンク２の底壁３に摺
接して走行されるので、この底壁３に堆積した切粉を騒
き取ってシュート４に運び、このシート４から排出させ
る。よって切削液中の切粉は沈降分離タンク２内でその
重力によって沈殿され、かつスクレーパ１５・・・・・
・・・．・・・・・・によって掻き出されて切粉収容箱
５に除去されるので切削液と分離されることになる。上
記スクレーパチェーン１６の復路側は各フィル夕１０，
１１・・・・・・・・・・・・・・・１２・・・…・・
・・・・・・・の下端緑よりも上方に配置され、よって
スクレーパ１５…・・・………の矢印Ｂ方向に向かう戻
り側は各フィル夕１０，１ １…・・・・・・・・・・
・・１２・・・・・・・・・・・・・・・の下端縁に当
るようになっている。

この衝突によって各フイルタ１０，１１……………１２
……………はその衝撃を受けかつ揺動される。この衝撃
および揺動によって、各フィル夕１０，１１・・・・・
・．・・．・・．・・１２…・・・………に付着される
切粉は、振し、落され、よって目詰まりが防止される。
なお振り落された切粉は主として底壁３に沈降される。
しかして沈降分離タンク２には、その一側壁の上部に、
クリーン液タンク１に蓮通した流出口２１が関口されて
いる。

この流出口２１は、上記沈降分離タンク２内で切粉を沈
殿および猿過して浄化された切削液をクリーン液タンク
１に向かって流出されるものである。そしてこの流出口
２１よりも流れ方向上流側、つまり沈降分離タンク２の
内部に位置して、本発明のメッシュフィルタ装置２２が
装備されている。すなわち２３はフレームを示し、この
フレーム２３は本来的に前記底壁３の一端傾斜部を保持
し、かつモータ２０の支持を兼ねたものであるが、この
フレーム２３にはメッシュフィル夕が膿架されている。
このメッシュフィル夕は、たとえばパンチングメタルか
らなり、多数個の紬孔２４・・・・・・・・・・・・・
・・を穿設した薄板２５に形成されている。この多孔薄
板２５は表面が平滑をなし、上記細孔２４・・…・・・
・・・・・・・の孔の大きさが小さければ小さいほど好
ましく、かつその板厚が薄ければ薄いほど良好であり、
よって箔板状が望しし、。たとえば紬孔２４・・・・・
・・・・・・・・・・の孔径は０．５柳程度であり板厚
は０．４肋程度が用いられる。このような多孔簿板２５
は、上記流出口２１と、沈降分離タンク２内とを区割す
るようにして、すなわち沈降分離タンク２内から流出口
２１を経てクリーン液タンク１に向って流れ込む切削液
の流れ通路を塞ぐかのようにして設けられている。した
がって流出口２１に向かう切削液はこの多孔薄板２５の
級孔２４・・・・・・・…・・・・・を通過し、このと
き切削液中の残留切粉は細孔２４・・・・・・・・・・
・・・・・を透過できずに多孔薄板２５に捕獲されるよ
うになっている。しかして、前記スクレーパチェーン１
６の復路側途中には伝動チェーンスプロケット２６が係
合されているとともにガイドスプロケット２７が配置さ
れている。

そしてこのガイドスプロケツト２７と上記従動側スプロ
ケット１８との間を走行させる矢印Ｂ方向の復路側スク
レーパ１５．・・．・・．・・．・・・・・は、上記多
孔簿板２５の一側面を摺接しつつ走行されるようになっ
ている。したがってこのスクレーパ１５…・・・・・・
・・・・・・は本発明の一方のワイパーを兼用している
。また、多孔薄板２５よりも流出口２１側に位置した部
屋２８内には、本発明の他方のワイパー２９・・・・・
・…・・・・・・が走行可能に配置されている。

すなわち３０はワイパー走行用駆動スプロケットであり
、このスプロケット３０は伝動チェーン３１を介して前
記伝動スプロケット２６に連結されている。また３２は
ワイパー走行用従動スプロケットである。これらワイパ
ー走行用駆動および従動スプロケツト３０および３２間
にはチェーン３３が架け渡されており、このチェーン３
３には上記ワイパー２９……………が取り付けられてい
る。ワイパー２９は第３図に示されたように、２板の耐
油性ゴムプレート３４ａ，３４ｂを有してコ字形に形成
されている。そして前述のスクレーパ１５は、多孔薄板
２５を挟んでこのワイパー２９と正対、もしくは近接す
るように対向されている。本実施例にあっては、２板の
ゴムプレート３４ａ，３４ｂの間に、反対面側のスクレ
‐‐／ぐ１５が位置して互に多孔薄板２５を両面から挟
むように配置されている。しかしワイパー２９は、各ス
プロケット３０および３２間に架設したチェーン３３に
よって矢印Ｃ方向へ走行これ、かっこのチェーン３３は
伝導チェーン３１を介して伝導スプロケツト２６を通じ
てスクレーバチェーン１６により駆動されることにより
、スクレーパ１６……………と等速度で走行される。つ
まり、スクレーパ１６……………とワイパー２９………
……は第３図に示される矢印Ｂ方向およびＣ方向に、互
に等速度で走行されるようになっている。したがって上
述の実施例によると、沈降分離タＪンク２内において、
切粉の大半が沈殿されることによって切削液中に混在さ
れていた切粉は、この切削液から分離されるものである
が、微細な切粉などのように沈殿し切れずに切削液中に
残留している切粉は、流出口２１に向かう途中でメッシ
ュＪフィルタ装置に補獲される。

すなわち、多孔簿板２５に形成した紬孔２４・…・・・
・・・・・・・・を通過できないので切削油が渡過され
ることになる。したがってクリーン液タンク１内には浄
化された切削油が貯えられ、この切削油の再使用が可能
になる。 ２一方多孔薄板２５に補獲された微細な切粉
はこの薄板２５に付着する。この場合、主として薄板２
５の流入側の面、つまりスクレーパ１５・・・・．・…
・…・・が摺接される面に付着する。この付着切粉はス
クレーパ１５・・・・・・・・・・・・・・・の矢印Ｂ
方向への摺倭２に伴って掻き取られるので、紬孔２４・
・・・・・・・・……の目詰まりを防止する。したがっ
て長時間に亘つて櫨過性能を高く維持することができる
。この場合、ワイパー２９…・・・・・・・…・・はス
クレーパ１５・・・・・・・・・・・・・・・とは多孔
薄板２５を挟んで正対３もしくは近接して対向されてお
り、かつこれらスクレーパ１５とワイパー２９とは等速
度で走行される。

このため多孔薄板２５が蓬み変形することがない。換言
すれば、スクレーパ１５とワイパー２９とで互に対向し
て多孔薄板２５を挟みつつ摺３接するので榛み変形を生
じさせないことから、多孔薄板２５の板厚をきわめて薄
くでき、よって細孔２４・・・・…・・・・・・・・の
軸方向寸法（長さ）を小さくすることができる。このこ
とからスクレーパ１５およびワイパー２９が摺藤時に紬
孔２４・…・・・・・・・・４…の内部に語っている切
粉も掻き出すことができ、目詰まりの除去効果を高める
ことができるものである。なお本発明は上記実施例には
限定されない。

上記実施例においては、スクレーバチェーン１６の矢印
Ｂ方向への走向を伝動スプロケット２６を介してワイパ
ー２９・・・・・・・・・・…・・の走行駆動力とした
ため、モータ２０が１個ですむ利点を奏するが、本発明
は第４図および第５図に示された変形例のように構成し
てもよい。すなわち、第４図および第５図のものは、メ
ッシュフィルタ装置をユニット化したものであり、フレ
ーム４０に多孔簿板４１を張架し、この多孔薄板４１の
両面にそれぞれワイパー４２……………４３……………
を、互に等速度で摺鞍走行させるようにしたものであり
、これらワイパー４２……………４３……………は単一
のモータ４４によって走行駆動される。モ−夕４４は駆
動チェーン４２によってワイパー駆動用スプロケツト４
６，４７を駆動させるようになっており、各々ワイパー
駆動用スプロケット４６，４７は従動スプロケット４８
，４９との間にワイパーチェーン５０，５１を懸架して
ある。そしてこれらチェーン５０，５１に各々ワイパー
４２・・・・・・・・・・・・・・・４３・・・・・…
・・・・・・・が敗着され、矢印ＤおよびＥ方向へ走行
されるようになっている。なおワイパー４２……………
４３……………はそれぞれコ字形をなし、そのゴムプレ
ート５２・…・・・・・…・・・が互に近接して互い違
いとなるように対向されている。また５３は流出口を示
す。このようにしても前術の実施例と同様の効果を奏す
るものである。

さらにまた本発明は切削油の櫨過装置には限定されるも
のではなく、切削油やスラリ−液、その他種々の液体の
渡週に適用できる。

そしてまた「上記実施例においては可榛性簿肉シートと
してパンチングメタルを用いた場合について説明したが
、本発明はこれに限らず、たとえば表面が平滑な合成樹
脂のシートなどであっても実施でき、特にこのようなシ
ートであれば一層薄肉とすることができるため級孔の径
をさらに小さくすることが可能となり、よって一層猿過
性能が向上するものである。

以上詳述した通り本発明は、メッシュフィル夕を、表面
が平滑で紬孔を有する可擬性薄肉シートによって形成し
、このシートの両面に互に正対もしくは近接させて弾性
プレートよりなるワイパーを対向させるとともにこれら
ワイパーを等速度でシートに摺接させつつ走行させるよ
うにしたものである。

したがってこのものは多孔シートに捕獲された異物はワ
イパーによって掻き取られて除去されるので多孔シート
が目詰まりすることがなくなり、長寿命になる。しかも
多孔シートはその両面側のワイパーによって挟まれかつ
これらワイパーが互に等速度で摺接されるので轡曲など
の榛み変形を生じることがない。このことから多孔シー
トに大きな剛性をもたせる必要がないので、薄肉化でき
るとともに紬孔の孔数を小さくしかつ細孔の数も多く形
成することができ、このため濃過性能がきわめて向上す
ることになる。しかもワイパーは弾性プレートにより形
成されているので、シートに対して弾接しかっこのワイ
パー自身に異物がからみ付く簾れがないので麹取性も良
好に保たれる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示し、第１図
は沈降分離装置の断面図、第２図は第１図中ロー０線に
沿う断面図、第３図は第１図中ｍ部を拡大した断面図、
第４図および第５図は本発明の変形例を示し、第４図は
ユニット化したメッシュフィルタ装置の断面図、第５図
は第４図中Ｖ部を拡大した断面図である。 ２５・・・・・・多孔簿板、２４・・・・・・細孔、１
５・・…・スクレーパ（ワイパー兼用）、２９，４２，
４３・・・…ワイ／ぐ−。 第１図 第２図 第３図 第５図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 汚漿中の流入側と流出側を区割し、流出される液に
   含まれる固体を濾過するメツシユフイルタ装置において
   、メツシユフイルタは多数個の細孔を有するとともに表
   面が平滑な可撓性薄肉シートからなり、この多孔薄肉シ
   ートの両面に、このシートを挾んで互に正対もしくは近
   接して対向する弾性プレートからなるワイパーを、互に
   等速度で摺接させるようにしたことを特徴とするメツシ
   ユフイルタ装置。