JPS6014444Y2 - 鋏 - Google Patents

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JPS6014444Y2
JPS6014444Y2 JP10128183U JP10128183U JPS6014444Y2 JP S6014444 Y2 JPS6014444 Y2 JP S6014444Y2 JP 10128183 U JP10128183 U JP 10128183U JP 10128183 U JP10128183 U JP 10128183U JP S6014444 Y2 JPS6014444 Y2 JP S6014444Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
blade
blades
scissors
spindle
slope
Prior art date
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Expired
Application number
JP10128183U
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English (en)
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JPS609474U (ja
Inventor
隆一 大村
Original Assignee
富士工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はセラミック製ブレードを用いた鋏に関するもの
であって、特にブレードの刃こぼれを防止し、切れ味を
最良の状態に保つようにした新規な構造に係るものであ
る。
一般に、鋏の剪断作用を良好にするためには、2枚のブ
レードを点接触で交差するようにブレードに反りを入れ
たり、ブレード間に遊びを設ける等の工夫がなされてい
るがブレードをセラミック製にした場合は刃こぼれが起
る。
他方ブレードを面と面で合うようにすれば刃こぼれは
防止出来るが切れ味が低下する問題がある。
本考案者は先に実願昭57−71036号を出願してい
るが、このものはブレード間に遊びを設け、支軸の後方
を規制突起で押し開け、交差するブレードを圧接させる
構成であるため刃こぼれが起った。
勿論、規制突起の高さをゼロに近づければ面接触にな
り刃こぼれが防止出来るが、他方先端附近の切れ味が著
しく減少する。
本考案者は、このような問題点の発生する原因の究明を
試みた結果、次のような結論に至った。
即ち、第9図口に示すように、上下ブレード5′を閉じ
た状態を側面から見ると、ブレード5′間に隙間が観察
される。
そしてこの隙間形状は先端を頂点とし支軸3′或いは
規制突起7′を底辺とした狭2等辺3角形となる。
頂点即ちブレードの交差点Pはブレード5′を開くと
第9図イに示すように先端から支軸側に移動する。
この時、規制突起7′の高さ、即ち、底辺の長さは一定
であるから頂点の角度は次第に大きくなる。
そしてこの角度が大きくなれば、剪断作用時に刃同士
の切り合いが強くなり刃こぼれが起り、小さくなるにし
たがって面接触に近くなり切れ味が低下するという関係
を見つけることが出来る。
先願の問題点は開閉に伴なうこの角度変化にあるので
この角度を、良好な切れ味を保ち、しかも刃こぼれも生
じないある一定角度に保つようにすれば解消出来るので
ある。
本考案はこの点に着眼し、ブレードの開閉に伴って移動
する交差点の位置に応じて規制突起の高さが変化する調
整斜面を設けたものであって、これによりブレードの交
差角が常に一定に保たれるようにして刃元から刃先まで
良好な切れ味を保つと同時に刃こぼれの生じるのを防止
したものである。
即ち、その具体的構成は、はぼ中央に支軸孔を有し、
支軸孔の前方にブレードを、後方に握り部を形成した本
体の一対を支軸により回動自在に結合してなる鋏におい
て、ブレードを拡開するにつれて本体の間隔を漸減する
上下一対の調整斜面を本体の支軸孔後方に形成し、更に
規制支軸により枢支したブレード同士に押付傾向を付与
したものである。
以下、本考案を図示の実施例に基づいて具体的に説明す
る。
図面において、符号1は本考案を適用する鋏の一例を
示すものであって、所謂、中間支点型の鋏である。
符号2は、本体であって、このものが一対、規制支軸
3により回動自在に組合わされて鋏が構威されるもので
ある。
この本体2の大部分はガラス繊維若しくはカーボン繊
維で補強されたプラスチック材料をもって構成するが、
金属あるいはセラミック等を用いることも元より差し支
えない。
そして本体2は、そのほぼ中央に支軸孔4を形成する
と共に支軸孔4の前方にブレード5を、後方に円環状の
握り部6を形成するものである。
ブレード5はアルミナ、窒化珪素、ジルコニヤ等で作ら
れたセラミック製ブレードを使用する。
更に、本考案はこのような構成の鋏において次のような
構造上の特徴を具えるものである。
先ず、本体2の支軸孔4後方にブレード5を拡開するに
つれて本体2の間隔を漸減する上下一対の調整斜面8を
形成する。
図示の実施例は、一方の本体2の支軸孔4後方に柱状
突起9を突設し、他方の本体2における柱状突起9の被
当接面には傾斜溝10を形成する。
傾斜溝10はブレード5の開閉に伴う柱状突起9の回
転軌跡に沿って円弧状に形成され、ブレード5を開いた
状態で柱状突起9が位置する側が深くなるように傾斜さ
せるのである。
尚、本実施例は本体2同士の平行を保つため同−構威
の突起及び傾斜溝を対向的に一対形成するものである。
ところで上記の実施例は一例として柱状突起9と傾斜
溝10とを形成したものを図示したが、調整斜面8の構
成はこれのみに限定されるものではない。
要は、ブレードの開閉動作に応じて本体の一方を上下
に移動させる構成であれば良いものである。
例えば第5〜6図に示すように、両方の本体2から弧
状の突稜部11を突設して、互いに摺接させ、その摺接
面を調整斜面8とするものである。
更に、調整斜面8を形成するに当っては、一対の調整
斜面の一部を別体で形成し、本体2に着脱自在としても
よい。
即ち、−例として第7図に示すように予め高さの異な
る数種の柱状突起9′を形成し、このものを本体2に穿
設した孔に内嵌めして保持できるように構成するもので
ある。
そして、柱状突起9′を長いものと交換する(図示の
場合は突稜部11より高い柱状突起9′を装着する)こ
とにより調整斜面8の高さを高くする等の調整を行うの
である。
このように構成したときには調整斜面8の高さを自由
に設定できるから、ブレード5の交差角を変えたり、ブ
レード5の押付傾向を微調整したりすることができるの
である。
更に支軸孔4には規制支軸3を設け、これによってブ
レード5に押付傾向を付与する。
このものは、−例として第2〜第4図に示すように軸本
体12と係止片13とで構威し、係止片13に形成した
係止段部14を軸本体12先端の係止突起15に係合さ
せることにより一対の本体2を結合させる。
そして軸本体12の頭部16及び係止片13の縁部1
7はバネ性を持たせるため、これらを薄肉ドーム状に形
成し、これによりブレード5同士に押付傾向を生じさせ
るものである。
尚、このバネ性を付与するためには軸本体12と係止片
13とにスプリングワッシャーを介在させる等、適宜公
知の弾性付与手段を用いても元より差し支えない。
更に他の実施例としては第5〜6図に示すように支軸3
に雄ネジ18を刻設し、一方、支軸孔4には雄ネジ18
と螺合する雌ネジ19を刻設する。
支軸3は一方の本体2に固着するため一例として端部に
形成した張出し縁20と本体2との互いの合せ面に放射
状に回り止め条21を設けるもであり、支軸3を回り止
め条21同士が圧着するまで螺合することにより本体2
に固着するものである。
そして支軸3のネジの勾配と調整斜面8の勾配とをほ
ぼ同一に形成し、これによってブレードの開閉に伴って
本体2を平行に上下動させ、ブレード5の交差角を一定
とするのである。
尚、ブレード5の押付傾向は調整斜面8の高さを僅か
に高くすることによって本体2の支軸孔4後力を押し開
げることにより付与することができる。
このような構成としたときは、調整斜面8による上下の
運動範囲を広く採ることができるものである。
本考案はこのような構成を有するものであって、その作
用を第1〜4図に示した実施例に基づいて説明する。
先ず、支軸孔4の後方を柱状突起9により押し開げる
と共に規制支軸3により本体2同士に押付傾向を付与し
たからブレード5は点接触で交差し、常にほぼ一定の圧
力で圧接されるものである。
そしてブレード5の開閉に伴い柱状突起9は傾斜溝1
0に沿ってスライドし、これにより本体の間隔が次のよ
うに変化する。
即ちブレード5を開いた状態では第8図イに示すよう
にブレードの交差点Pは支軸孔4側に移動するが、同時
に柱状突起9が傾斜溝10の深い部分に位置し、本体2
の間隔が小さくなるから、ブレード5の交差角は図示の
ように適宜な大きさを保つのである。
また、ブレード5を閉じた状態では同図口に示すよう
にブレード5の交差点Pは先端側へ移動するが、同時に
突起9が傾斜溝10の浅い部分に位置し、本体2の間隔
が大きくなるから、ブレードの交差角はブレード5を閉
じた状態のそれと同一となる。
このように柱状突起9が傾斜溝10に沿ってスライド
するからブレード5の交差角は刃先から刃元までのどの
位置でも常に一定に保たれるのである。
以上述べたように本考案はブレードの交差点の移動に伴
って本体の間隔を変えブレードの交差角を常に一定に保
つことができるから、ブレードの刃先から刃元まで、安
定した良好な切れ味を保つことができ、同時に刃こぼれ
の問題を解消することができるものである。
更に実施態様項第2項の実施例においては本体の上下
の運動範囲を広くとることができ、また同第3項の実施
例においては、ブレードの交差角を変えたり、ブレード
の押付傾向を微調整したりできる利点を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るセラミック製ブレードを具えた鋏
を示す斜視図、第2図は本考案の一実施例を示す分解斜
視図、第3図は同上正面図、第4図は第3図のI−I線
断面図、第5図は本考案の他の実施例を示す分解斜視図
、第6図は第5図に示す調整斜面の作動状態説明図、第
7図は調整斜面の他の実施例を、第5図の実施例と比較
して示す説明図、第8図は第1〜第4図の実施例の作動
状態説明図、第9図は従来型の鋏の作動状態説明図であ
る。 1;鋏、2;本体、3;規制支軸、4;支軸孔、5;ブ
レード、6;握り部、8;調整斜面、9;柱状突起、1
0;傾斜溝、11;弧状突稜部、18;雄ネジ、19;
雌ネジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 はぼ中央に支軸孔を有し、支軸孔の前方にブレード
    を、後方に握り部を形威した本体の一対を支軸にまり回
    動自在に結合してなる鋏において、ブレードを拡開する
    につれて本体の間隔を漸減する上下一対の調整斜面を本
    体の支軸孔後方に形威し、更に規制支軸によりブレード
    同士に押付傾向を付与したことを特徴とする鋏。 2 前記支軸に雄ネジを形威し、支軸孔には該雄ネジと
    螺合する雌ネジを形威し、当該ネジの勾配を調整斜面の
    勾配とほぼ一致させた実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の鋏。 3一対の調整斜面の一部を別体で形成腰本体に着脱自在
    としたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    または第2項記載の鋏。
JP10128183U 1983-06-30 1983-06-30 Expired JPS6014444Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10128183U JPS6014444Y2 (ja) 1983-06-30 1983-06-30

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10128183U JPS6014444Y2 (ja) 1983-06-30 1983-06-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS609474U JPS609474U (ja) 1985-01-23
JPS6014444Y2 true JPS6014444Y2 (ja) 1985-05-08

Family

ID=30239235

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10128183U Expired JPS6014444Y2 (ja) 1983-06-30 1983-06-30

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2511833Y2 (ja) * 1991-12-11 1996-09-25 株式会社エス・テー・ケー商会 金属切断装置
CN110893625A (zh) * 2018-09-13 2020-03-20 阳江市港富实业有限公司 剪刀

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Publication number Publication date
JPS609474U (ja) 1985-01-23

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