JPS6014426Y2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機の吸込口体に関するものである
。

従来、電気掃除機の吸込口体においては、畳やじゅうた
ん等から埃などを叩き出すため、および吸塵しきれなか
った塵埃を集塵するためにブラシ体が取付けられている
ものである。

このブラシ体は一般に弾性を有する細長形状のブラシ台
に所定長さのブラシ毛を植設してなるものであるが、従
来、その取付けに当っては吸込口体を上下に二側し、下
方部材に細長い孔を形成しておいて上方からブラシ体を
挿入し、しかる後に上部材を合せて固定している。

そのため、取付時にブラシ毛から孔に挿入することにな
り、この際にブラシ毛が上向きに折れ曲がり易く、しか
も単なる挿着ではブラシ毛が下向きに揃わないので挿着
後にブラシ毛を引き出す作業も必要なものである。

このようにしてもいったん曲ったブラシ毛は直線状に下
方へ突出するものとは限らないものである。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、ブラ
シ体の毛足を乱すことなく、かつ、簡単に着脱すること
ができる電気掃除機の吸込口体を得ることを目的とする
ものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１は横長の本体である下部本体で、この下部本体１の中
央部には上下に開口する角筒状の吸込通路２とこの吸込
通路２の一部を構成する半円状の保持部３とが形成され
ている。

また、この保持部３の周面と吸込通路２の吸込口４とは
滑らかな曲面５により結ばれている。

そして、前記下部本体の長手方向にそって下端開口のブ
ラシ収納部６が形成され、このブラシ収納部の側壁７に
は係合部である突起８が所定のピッチで複数個形成され
ている。

そして、これらの突起８に抜は止めされつつブラシ体９
がブラシ収納部６に挿入されている。

また、このブラシ収納部６の中央部は前記吸込通路２の
曲面５の下側を通り、その−側は上側に開口しているが
他側は上板１０が形成されている。

また、前記下部本体の底面にはボス１１が形成されてい
るとともに底面両側にはローラ１２を回転自在に収納保
持する保持部１３が形成されている。

ついで、上部本体１４が設けられている。この上部本体
１４の中央部には前記吸込通路２の上縁に接合するカバ
一部１５と、このカバ一部１５の一部を形成しつつ前記
保持部３に接合する半円状の保持部１６とが形成されて
いる。

これらの保持部３，１６の内周には、図示しないが電気
掃除機の吸込口に接続される回転管１７の先端に形成さ
れた大径部１８を抜は止めしつつ回転自在に保持する環
状の凹部１９が形成されている。

また、前記本体１４には前記ブラシ体９の上面−側を押
える押え部２０と前記ボス１１に対向するねじ孔２１と
が形成されている。

そして、前記下部本体１と上部本体１４とは、それらの
周縁で帯状の緩衝体２２を挾持しつつ、前記ボス１１に
挿入したビス２３を前記ねじ孔２１に螺合することによ
り連結されている。

このような構成において、ブラシ体９により掃き集めら
れる塵埃は吸込通路２から回転管１７を通して電気掃除
機の塵埃室に溜められる。

ブラシ体９の取付けに際しては、ブラシ体９の基部９ａ
をブラシ収納部６に押し込む。

このとき、下部本体１は弾性を有するプラスチックによ
り形成されているため側壁７は外側へ撓み、これにより
、ブラシ体９は突起８を押し退けて通過し、それらの突
起８により下方への抜は止めがなされる。

また、ブラシ体９の上面は上板１０と押え部２０とによ
り押えられているため内方へもぐることはない、したが
って、ブラシ体９は基部９ａ側から挿入されるため毛足
部９ｂが折れたりほつれたりすることがなく、容易に取
付けることができる。

そして、消耗したブラシ体９を外す場合には、ビス２３
を外して本体１，１４を分離する。

これにより、押え部２０が退避するため、ブラシ体９を
下側から突くだけで少なくとも一側はブラシ収納部６の
上側から取り出すことができ、ついで、ブラシ体９を一
側へ引き出せばブラシ体９全体を取り出すことができる
。

ブラシ収納部６が下端のみ開口しているものにおいても
、側壁７を外方へ撓ませて突起８を退避させることによ
りブラシ体９を外すことができる。

この場合においても毛足部９ｂはブラシ収納部６の下方
から常に突出した状態であるため折れたりほつれたりす
るこはない。

この考案は上述のように本体の下面に下方に開口するブ
ラシ収納部を形成したことにより、ブラシ体の装着に際
しては、ブラシ収納部にブラシ体の基端部から挿入され
るため毛足部が折れたりほつれたりすることがなく、ま
た、ブラシ体は係合部により抜は止めした状態で保持さ
れるため、使用時に脱落したりすることはなく、また、
セット時に上板と押え部とにより上板を押えられている
ので安定しており、上部本体を分解すれば、ブラシ体を
上方へ抜き出すことができるため、係合部を損傷するこ
とがなく新たなブラシ体を確実にセットすることができ
る等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は分解
斜視図、第２図は第１図におけるＡ−Ａ線部の縦断側面
図、第３図は第１図おけるＢ−Ｂ線部の縦断側面図、第
４図は第１図におけるＣ−Ｃ線部の縦断面図、第５図は
ブラシ収納部を拡大した縦断側面図である。 １・・・・・・下部本体、６・・・・・・ブラシ収納部
、８・・・・・・突起（係合部）、９・・・・・・ブラ
シ体、９ａ・・・・・・基部、１０・・・・・・上板、
１４・・・・・・上部本体、１７・・・・・・回転管、
２０・・・・・・押え部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転管に接続しつつ連結される横長の下部本体の下面に
   下方に開口する横長のブラシ収納部を形成し、前記下部
   本体の前記ブラシ収納部の側壁の内面に前記開口側から
   挿入されるブラシ体の基部に干渉することにより弾性的
   に変形するとともに前記期部が通過した後はその基部に
   係合して前記ブラシ体を抜は止めする保合部を形成し、
   前記ブラシ収納部の一側上部を上板により閉止するとと
   もに他側上部を開放し、前記下部本体と組合わせる上部
   本体の片側に前記ブラシ収納部内の前記ブラシ体を上方
   から押える押え部を形成したことを特徴とする電気掃除
   機の吸込口体。