JPS6014395Y2 - キヤンデイの成形具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アイスキャンディ、その他各種の成形キャン
ディを製造するための成形具の改良に関し、主にスティ
ック（把持棒）を備えたキャンディの成形具に関するも
のである。

近時、この種のキャンディの成形具は、製菓手段の自動
化の要請に伴って、モールド内への原料の注入機構、モ
ールドの支持機構、モールドの移送機構、成形品の離型
機構等が一連の装置として設備される傾向にあるため、
装置全体が著しく大型化、複雑化されており、したがっ
て各機構の構造の簡略化が大きな問題として取上げられ
ている。

本考案は、上記の問題に対処するために、製菓手段中の
モールドの支持手段及び成形品の離型手段の改善を計り
、極めて簡単な構造よりモールドの支持と成形品の離型
を確実容易に達威し得るキャンディの成形具を提供する
ことを目的として開発完成されたもので、２枚のモール
ド版を分割可能に嵌合合着して上方を開口した複数のキ
ャビティを形成可能に構成したモールド本体と、基台上
に複数対の挾着用の板バネを所望の間隔ごとに対向立設
して構成した支持具とから戊り、該合板上にモールド本
体を立設載置し、該モールド本体をその両面から各対向
板バネにより複数個所で挾着して支持するように構成し
たキャンディの成形具に係るものである。

上記のように構成したキャンディの成形具は、合着した
モールド本体をその開口部を上方に保った状態において
、合板上に対向立設した複数対の板バネ間に圧入するこ
とのみにより台板上に確実に挟着支持されるものであり
、また、成形完了後は、モールド本体を板バネ間から引
抜いて嵌合合着状態にある２枚のモールド版を分割する
ことのみにより成形品を離型するものである。

次に、本考案の実施例の添付図面に基いて説明すれば、
本案キャンディの成形具は、モールド本体Ａを支持具Ｂ
とから構成されている。

モールド本体Ａは、プラスチックにより成形された２枚
のモールド版１，２を分割可能に合着して構成されてお
り、両モールド版の内面に外方に膨出する複数個の成形
用凹陥部３，４を相対向上させて夫々列設すると共に、
各凹部３，４の上部を各モールド版１，２の上辺に夫々
開放させである。

また、一方のモールド版１の上辺を除く下辺及び両側辺
の三辺に沿った位置及び各凹陥部３の境界に沿った位置
において、該モールド版１の内面に嵌合用突条５を連設
すると共に、他方のモールド版２の上辺を除く下辺及び
両側辺の三辺に沿った位置及び各凹陥部４の境界に沿っ
た位置において、該モールド版２の内面に上記突条５の
嵌合用条溝６を連設し、両モールド版１，２を腹合わせ
状に合接してモールド版１のの突条５をモールド版２の
条溝６内に嵌入させて両モールド版に合着した際に、夫
々の凹陥部３，４より上方を開口した複数のキャビティ
７を形成するように構成されてあり、図において、８は
条溝６内に設けたバッキング、９は条溝６の形成時に、
モールド版２の外面に対応形成された突条を示すもので
ある。

支持具Ｂは、長方形状のフラットな板状の基台１０の上
面中間部に上記モールド本体Ａの下端部を嵌挿立設する
ための条溝１１を設けると共に、該条溝を中間にしてそ
の両側に、夫々中間方向に付勢された複数対の板バネ１
２．１２を対向立設して構成してあり、その数と位置は
、この実施例では、前記モールド本体の各キャビティ間
及び両端のキャビティの外側位置に対応して５対設けて
あり、更に、各板バネ１２の上端部には、モールド本体
Ａの圧入を円滑に行うために外方に屈曲したカール部１
３が形成しである。

上記のように構成されたモールド本体Ａと支持具Ｂより
威るキャンディの成形具は、第１図及び第６図に示すよ
うに、両モールド版１，２を嵌合合着して形成したモー
ルド本体Ａを支持具Ｂの各向板バネ１２，１２間に上方
から圧入し、その下端部を支持具Ｂの条溝１１に挿入立
設することにより、各対向板バネ１２，１２と条溝１１
により確実に支持され、特に各対向板バネのバネ圧によ
り挾着された両モールド版１，２は不測分離することが
ない。

この状態において、今、スティック付きアイスキャンデ
ィを成形する場合は、図示していないが、各キャビティ
７内にスティックを挿入すると共に原料を注入し、しか
る後に冷凍処理を施すのであるが、モールド本体は、こ
れを各対向バネ１２．１２間に圧入するというワンタッ
チ操作により簡便確実に支持具に装着されて、倒伏した
り、両モールド版が分離したりすることがなく、所要の
冷凍処理を行い得ると共に、冷凍完了後は、モールド体
を対向バネ間から引出して、両モールド版１，２を分離
するという極めて簡単な手段により、アイスキャンディ
をモールド本体Ａから容易に離型できるものである。

なお、本考案に係る成形具は、アイスキャンディのみで
なく、チョコレート、ゼリー、飴、プディング等の各種
キャンディの成形に広く適用できるものである。

以上詳述したように、本考案によれば、極めて簡単なワ
ンタッチ操作によりモールド本体を支持具に確実に装着
し得ると共に、装着されたモールド本体は対向板バネに
より両面から挾着されているので、両モールド版が不測
に分離したり、成形原料が嵌合合着部から洩出するのを
確実に防止でき、また、離型に際しては、モールド本体
を支持具から引抜いて、両モールド版を分離するという
簡単な手段により成形品を取出すことが可能であり、モ
ールド本体の装着操作及び成形品の離型操作を著しく簡
便化できる利点を有するもので、構造も簡単で安価に提
供できる利点を併有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はモールド
本体を支持具に装着した状態の平面図、第２図は支持具
のみの平面図、第３図は両モールド版を分離した状態の
平面図、第４図は一方のモールド版の内面図、第５図は
他方のモールド版の内面図、第６図は第１図の拡大右側
面図である。 １．２・・・・・・モールド版、３，４・・・・・・成
形用凹陥部、７・・・・・・キャビティ、Ａ・・・・・
・モールド本体、１０・・・・・・基台、１２・・・・
・・板バネ、Ｂ・・・・・・支持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２枚のモールド版を分割可能に嵌合合着して上方を開口
   した複数のキャビティを形成可能に構成したモールド本
   体と、基台上に複数対の挾着用の板バネを所要の間隔ご
   とに対向立設して構成した支持具とから戊り、該合板上
   にモールド本体を立設載置し、該モールド本体をその両
   面から各対向板バネにより複数個所で挾着して支持する
   ように構成したキャンディの成形具。