JPS601431Y2 - 物体検出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シート状の物体の有無を検出する物体検出装
置に関し、さらに詳しくは、シート状の物体に光を照射
し前記物体で反射された光を検出することにより前記物
体の有無を検出する物体検出装置に関するものである。

一般に、新聞紙、上質紙、クラフト紙などの抄紙機にお
いて、水分量の測定は重要な測定であり近赤外線を用い
た赤外線分析装置で連続的に行なわれている。

第１図は、このような赤外線分析装置の検出ヘッドを示
す構成説明図であり、図中、１は検出部上ヘッド、２は
検出部下ヘッド、３は被測定体、４は近赤外線照射部、
５は近赤外線受光部、６ａ、６ｂは検出装置の投光部、
？ａ、７ｂは検出装置の受光部、８ａ、８ｂは投光部６
ａ、６ｂから照射され被測定体３て反射して受光部７ａ
、７ｂに至る光線、９は照射部４から照射され被測定体
３を透過し又は被測定体３や上・下ヘッドの表面で散乱
して受光部５に至る近赤外線である。

上記構成をなす赤外線分析装置において、被測定体３は
第１図の紙面に対して垂直方向に走行腰検出部上ヘッド
１と検出部下ヘッド２は、それらの間隙に被測定体３を
配して第１図の紙面上左右方向に作動している。

また、前記投光部６ａｙ６ｂから照射された光線８ａｔ
８ｂにより被測定体３の有無が検出され、赤外線分析装
置に情報信号が供給されている。

第２図は、従来の検出装置の構成説明図であり、図中、
１０は投光器、１１は受光器、１２は投受光窓、１３は
遮蔽板である。

以下、第２図〜第６図において、第１図と同一記号は同
一意味をもたせて使用腰各図における説明は省略する。

上記構成をなす従来の検出装置（以下゛−従来例（１）
、という）にむいて、投光器１０から照射された光線８
ａは、投光窓１２を通り被測定体３て反射され受光窓１
２を通り受光器１１に達して検出される。

然し乍ら、投受光窓１２に被測定体３から粉状物（被測
定体３が紙のときには紙粉）が落下して付着した場合、
第３図に示す如く投光器１０から照射された光線１４は
投光窓１２を通過後、該粉状物１７によって反射し、受
光窓１２を通って受光器１１に達して検出され、被測定
体３が存在しないときも存在するものとして検出し赤外
線分析装置に誤った情報信号を供京する欠点を有してい
た。

第４図は、上記検出装置の他の従来例（以下、１従来例
（２）、という）の構成説明図であり、図中、１３は投
受光窓の表面迄達している遮蔽板である。

上記構成をなす従来例（２）においては、投受光窓１２
の表面に粉状物が付着しても、上記従来例（１）の場合
と異なり、光線８ａの該粉状物による反射光か遮蔽板に
さえぎられて受光器１１に入射てきないために、被測定
体３の有無を誤って検出することはない。

然し乍ら、第４図において被測定体３が投受光窓１２の
極く近くに位置する場合、光線８ａは被測定体３で照射
後に遮蔽板１３の厚みのために光路を防害されて受光器
１１に達しえず、被測定体３が存在しても検出できなく
なる欠点を有していた。

本考案は、かかる欠点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、投受光窓の表面に著積した粉状物によっても
誤まらずに投受光窓の極く近くに位置する被測定体をも
正確に検出できる物体の検出装置を提供するにある。

本考案の特徴はシート状の物体の有無を検出する物体検
出装置において、先端が受光部を受光部の境界の表面ま
で達すると共に先端の厚さが底部の厚さよりも著しく薄
い光遮蔽板を用いたことにある。

以下、本考案について、図を用いて詳しく説明する。

第５図は、本考案の一実施例を示す構成説明図であり、
図中、１５は前記遮蔽板１３の上部に一体的に結合され
且つ受光窓と投光窓で挾着された薄い遮蔽板である。

また、投光器１０から照射された光線８ａは、投光窓１
２を通り被測定体３で反射され受光窓１２を通って受光
器１１に達する。

上記構成をなす本考案の一実施例によれば、被測定体３
が投受光窓１２の極く近くに位置する場合も、前記遮蔽
板１５が薄いために、反射光線は遮蔽板１５の厚みによ
って光路を防害されることなく受光器１１に入射し被測
定体３を正確に検出できる。

また、前記遮蔽板５が投受光窓１２の表面迄達している
ために、投受光窓１２の表面に著積した粉状物による反
射光が受光器に入射できずに被測定体３の有無を誤って
検出することもない。

尚、本考案に係る前記遮蔽板１５は、上記一実施例に限
定されるものではなく、受光部と投光部に挾着された遮
蔽板が投受光窓１２の表面迄達しており、且つ投光器１
０から照射され被測定体３で反射した光線が光路を防害
されることなく受光器に到達しうる構成の範囲内で種々
の変形は可能であり、たとえば、第６図に示す構成のも
のがある。

第６図において、１６は本考案に係る検出装置の他の実
施例の遮蔽板であり、断面が二等辺三角形をなしている
。

図において、投光器１０から照射された光線８ａは、投
光窓１２を通過後、被測定体３で反射腰遮蔽板１６の厚
みによって光路を防害されることなく受光窓１２を通り
受光器１１に達して検出される。

また遮蔽板１６が投受光窓１２の表面迄達しているので
、投受光窓１２の表面に蓄積した粉状物により被測定体
３の有無が誤って検出されることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、検出装置を具備した赤外線分析装置の構成説
明図、第２図〜第４図は、従来の検出装置の構成説明図
、第５図および第６図は、本考案の実施例の構成説明図
である。 １・・・・・・検出部上ヘッド、２・・・・・・検出部
下ヘッド、３・・・・・・被測定体、６ａ、６ｂ・・・
・・・検出装置の投光部、？ａ、７ｂ・・・・・・検出
装置の受光部、８゜１４・・・・・・光線、１０・・・
・・・投光器、１１・・・・・・受光器、１２・・・・
・・投受光窓、１３．１５および１６・・・・・・遮蔽
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート状の被測定体に近赤外線を照射する照射部を有す
   る上ヘッドと該被測定体を透過した近赤外線を受光する
   受光部を有する下ヘッドとを具備し該近赤外線を利用し
   て前記被測定体中の水分量を測定する赤外線分析装置に
   装着され、光を利用して前記被測定体の有無を検出する
   物体検出装置において、前記被測定体に光を照射する投
   光器を内設すると共に投光窓を有する投光部と、前記被
   測定体からの反射光を感受する受光器を内設すると共に
   受光窓を有する受光部と、該受光部と前記投光部に挟着
   された光遮蔽板とを具備腰前記下ヘッドの端部に前記投
   光部と受光部が前記遮蔽板を介して隣接するように配設
   され、且つ、前記光遮蔽板は先端が前記投光部と受光部
   の境界の表面まで達すると共に先端の厚さが底部の厚さ
   よりも著しく薄いことを特徴とする物体検出装置。