JPS6014187Y2 - 検重装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は荷重変換部から出力される生データの分解能を
ｌ／ｎに低下させて計重値表示を行うよう構成された計
重機を検重するための枚重装置に関する。

電子式計重機では表示する計重値の安定性を、重量増加
方向と減少方向の両方向に安定したものとするために荷
重変換器の分解能をｌ／ｎに低下させた、いわゆるセン
ターゼロ方式の計重値表示が実施されている。

従来このような計重機を校正する際には、計重表示値が
基準器となるマスター計重機の計重表示値に一致するよ
うに調整されているだけであるため、高精度の調整を実
施することは困難である。

そこで本考案は極めて簡単な操作によって精度よく計重
機を校正することができる枚重装置を提供するものであ
る。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は従来のトラックスケールを示し、
１，２，３．４はそれぞれロードセルユニットで、自動
車等が出入りする載せ台５の四隅を支持する。

６ａ、６ｂはスロープで、載セ台５と道路７との乗り継
ぎ面を構成する。

ＬＣ□〜ＬＣ４は両端が支持部材８ａ、８ｂに支持され
たシェアピン型ロードセルで、前記載せ台５の四隅から
それぞれ外側に向って延設された横梁９ａｔ９ｂ間に挿
入されたピン１０とつりかん１１とを介して載せ台５が
吊り下げられている。

１２はジヨイントボックスで、例えばロードセルＬＣ□
〜ＬＣ４の各アナログ出力信号Ｖ１〜Ｖ、を並列和算し
て、平均値となるアナログ信号ｖＡを出力する。

１３は前記アナログ信号■９を入力信号として計重値の
表示および印字を行うスケールプリンタで、アナログ信
号ＶＡを増幅するアンプ１４、アンプ１４出力電圧値に
反比例した周期のパルス列信号Ｐ。

を出力するアナログ・デジタル変換器１５、パルス列信
号Ｐ。

を例えば５個計数して１個のパルス信号Ｐ１を出力する
１７５回路１６、パルス信号Ｐ□を所定時間毎に計数し
て予め定められた最小目盛の整数倍の計重値を表示する
表示部１７等から構成されている。

なおＴ□は生データ出力端子で、スケールプリンタ１３
に他の処理装置等を接続するために設けられている。

ここで該トラックスケール１８の最大定格を５０トン、
最小目盛１０ （ｋｐ）として以下に枚重装置１９につ
いて説明する。

第３図はトラックスケール１８と枚重装置１９との接続
状態を示し、ＬＣｏはマスターロードセルで、例えば第
４図第５図に示すようにトラックスケール１８の四つの
ロードセルＬＣ１〜ＬＣ，のうちの一つのロードセルＬ
Ｃ工のつりかん１１とシリンダ装置２０との間に介装さ
れている。

なおシリンダ装置２０とロードセルユニットＬＣ工との
距Ｍｌは、一端が支持部材８ａ、８ｂのフック２１ａ。

２２ａ、２１ａ、２２ａに係合し、他端がシリンダ装置
２０に突出したボルト２１ｂ、２２ｂ、２１ｂ、２２ｂ
に係合するワイヤ２３ａｔ２３ｂによって規制されてい
る。

２３ｃはワイヤ弛緩具である。

２４は増幅器、２５は前記アナログ・デジタル変換器１
５よりも高分解能のアナログ・デジタル変換器で、ここ
では例えば１１５００００のものとする。

２６ａ、２６ｂはそれぞれサンプル側のアナログ・デジ
タル変換器１５の出力信号Ｐ。

とマスター側のアナログ・デジタル変換器２５の出力信
号Ｐ。

Ｍを重み付けする重み付は回路で、ここで重み付は回路
２６ａはトラックスケール１８の生データ出力端子Ｔ１
を介して出力信号Ｐ。

を入力し、アナログ・デジタル変換器１５の１ＬｓＢ当
りの重量値〔（最小目盛／ ｎ ） ＝（１０ｋｇ／
５ ） ＝ ２ ｋｇ）に重み付けした計重値信号をコ
ード信号ＣＯ１で出力する。

また重み付は回路２６ｂは重み付は回路２６ａの最小単
位２ｋｏに対応してアナログ・デジタル変換器２５のＩ
ＬＳＢ当りの重量値が２ｋｇとなるように変換し、重み
付は回路２６ａと同様に重み付は後の計重値信号をコー
ド信号ＣＯ２によって出力する。

２７はデジタル減算部で、コード信号ＣＯ□を被減数入
力（＋）、コード信号Ｃｏ□を減数入力（−）として入
力し、マスター側の計重値からサンプル側の計重値を差
し引き、偏差の方向とその大きさを出力する。

２８は調整用表示部で、減算部２７出力の極性と大きさ
をデジタル表示する。

以上のように構成されているため、シリンダ装置２０に
よってサンプル側ロードセルＬＣ，とマスターロードセ
ルＬｃｏとに同一荷重を作用させた状態において、調整
用表示部２８の表示内容が零に近づくようトラックスケ
ール１８を調整して校正する。

なお上記実施例では一方の重み付は回路２６ａは生デー
タ出力端子Ｔ１を介して入力される生データのＩＬＳＢ
を２ｋｇに重み付けし、他方の重み付は回路２６ａはア
ナログ・デジタル変換器２５のＩＮ、ｓＢを２ｋｇに重
み付けするものとしたが、これはサンプル側計重機の構
成によって適宜選択可能に構成される。

また上記実施例では調整用表示部２８をトラックスケー
ル１８の表示部１７とは別に設けたが、枚重時に表示部
１７への入力信号が減算部２７出力信号に切換わるよう
に構成することもできる。

更に上記実施例では重み付は回路２６ａ、２６ｂの偏差
を減算部２７で自動的に算出し、算出された偏差が零に
近づくように調整したが、重み付は回路２６ａ、２６ｂ
の出力をそれぞれ表示する調整用表示部を各別に設け、
サンプル側の調整用表示部の表示内容がマスター側の調
整用表示部の表示内容に一致するように調整しても同様
である。

以上説明のように本考案の枚重装置によると、荷重変換
部から出力される生データの分解能をＩＩｎに低下させ
て計重値表示を行う計重機であっても、荷重変換部の分
解能でもって検電することができ、検電の精度を著しく
向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図第２図は従来のトラックスケール外観斜視図と構
成国、第３図〜第５図は本考案による枚重装置の一実施
例を示し、第３図は検電状態説明図、第４図はサンプル
側ロードセルとマスター側ロードセルとの負荷状態説明
図、第５図は第４図のＩ−Ｉ矢視図である。 ＬＣ１〜ＬＣ，・・・・・・ロードセル、ＬＣｏ・・・
・・・マスターロードセル、１２・・・・・・ジヨイン
トボックス、１３・・・・・・スケールプリンタ、１５
・・・・・・サンプル側アナログ・デジタル変換器、１
６・・・・・・１ｂ回路、２５・・・・・・マスター側
アナログ・デジタル変換器、２６ａ・・・・・・重み付
は回路〔第１の重み付は部〕、２６ｂ・・・・・・重み
付は回路〔第２の重み付は部〕。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷重変換部から出力される生データの分解能を１７ｎに
   低下させて計重値表示する計重機を検重する装置であっ
   て、サンプルとなる前記荷重変換部と同一荷重が作用す
   るマスター荷重変換部と、サンプル荷重変換部生データ
   を重み付けする第１の重み付は部と、第１の重み付は部
   の重み付けに対応してマスター荷重変換部の出力データ
   を重み付けする第２の重み付は部とを具備することを特
   徴とする枚重装置。