JPS601393Y2 - 熱電温度計の基準接点装置 - Google Patents
熱電温度計の基準接点装置Info
- Publication number
- JPS601393Y2 JPS601393Y2 JP11173779U JP11173779U JPS601393Y2 JP S601393 Y2 JPS601393 Y2 JP S601393Y2 JP 11173779 U JP11173779 U JP 11173779U JP 11173779 U JP11173779 U JP 11173779U JP S601393 Y2 JPS601393 Y2 JP S601393Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- thermocouple
- temperature
- junction point
- reference junction
- junction device
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は周囲温度の急変、特に自動車の試験計測用とし
て塔載する温度計の周囲温度のように、常温(25℃±
15℃)より冬期はマイナス30℃に、夏期はプラス1
00℃に短時間に変化する周囲温度の急変に対しても安
定した温度補償を行う熱電温度計の基準接点装置に関す
るものである。
て塔載する温度計の周囲温度のように、常温(25℃±
15℃)より冬期はマイナス30℃に、夏期はプラス1
00℃に短時間に変化する周囲温度の急変に対しても安
定した温度補償を行う熱電温度計の基準接点装置に関す
るものである。
従来、熱電温度計の基準接点装置、即ち、温度計の熱電
対接続端子の近くに設置した温度補償抵抗器を端子温度
検出器とする抵抗温度計の出力により、熱電対端子温度
に相当する熱起電力相当の電圧を熱電対から発生する熱
起電力に加算する熱電温度計の基準接点装置としては、
例えば第1図のように、熱電対1を温度計器内の銅導線
2に接続する熱電対接続端子板3上に熱電対接続端子4
とともにボビン5に温度補償抵抗線6を巻付けた温度補
償抵抗器7を取付けた基準接点装置があるが、この場合
、熱電対接続端子4と温度補償抵抗器7との熱容量及び
熱伝導度の差により、周囲温度の急変に対して温度の不
平衡時間が長くなり、このような温度の不平衡状態は熱
電対1の基準接点温度補償精度を甚しく損なうと云う欠
点があった。
対接続端子の近くに設置した温度補償抵抗器を端子温度
検出器とする抵抗温度計の出力により、熱電対端子温度
に相当する熱起電力相当の電圧を熱電対から発生する熱
起電力に加算する熱電温度計の基準接点装置としては、
例えば第1図のように、熱電対1を温度計器内の銅導線
2に接続する熱電対接続端子板3上に熱電対接続端子4
とともにボビン5に温度補償抵抗線6を巻付けた温度補
償抵抗器7を取付けた基準接点装置があるが、この場合
、熱電対接続端子4と温度補償抵抗器7との熱容量及び
熱伝導度の差により、周囲温度の急変に対して温度の不
平衡時間が長くなり、このような温度の不平衡状態は熱
電対1の基準接点温度補償精度を甚しく損なうと云う欠
点があった。
そこで、この欠点を改良し高忠実度化を計った熱電温度
計の基準接点装置として、例えば第2図のように、温度
計器内の温度補償抵抗器、即ち、ボビン8に巻付けた温
度補償抵抗線9の外周に対して、熱電対接続端子10と
銅導線11との接続部を密着巻きして取付けた基準接点
装置があるが、この場合にしても、温度補償抵抗線9に
流す測温回路電流による自己加熱の影響が氷点以下の低
温域で、基準接点部と温度補償抵抗間に温度の不平衡と
して表われる他、ボビン8の内側に巻かれた温度補償抵
抗線9は多層重ね巻きとなるため、この温度補償抵抗と
ボビン8外側に巻かれた基準接点部とては熱抵抗が異な
り、これが相対的な温度不平衡として、周囲温度に急変
を生じた場合、温度計の精度低下の因になると云う欠点
があった。
計の基準接点装置として、例えば第2図のように、温度
計器内の温度補償抵抗器、即ち、ボビン8に巻付けた温
度補償抵抗線9の外周に対して、熱電対接続端子10と
銅導線11との接続部を密着巻きして取付けた基準接点
装置があるが、この場合にしても、温度補償抵抗線9に
流す測温回路電流による自己加熱の影響が氷点以下の低
温域で、基準接点部と温度補償抵抗間に温度の不平衡と
して表われる他、ボビン8の内側に巻かれた温度補償抵
抗線9は多層重ね巻きとなるため、この温度補償抵抗と
ボビン8外側に巻かれた基準接点部とては熱抵抗が異な
り、これが相対的な温度不平衡として、周囲温度に急変
を生じた場合、温度計の精度低下の因になると云う欠点
があった。
本考案の目的は測温回路電流による温度補償抵抗の自己
加熱及び周囲温度の急変に対しても安定した温度補償を
行う熱電温度計の基準接点装置を提供することによって
、前記従来の欠点を除去することにある。
加熱及び周囲温度の急変に対しても安定した温度補償を
行う熱電温度計の基準接点装置を提供することによって
、前記従来の欠点を除去することにある。
次に、本考案の一実施例の構成を第3図、第4図によっ
て説明する。
て説明する。
温度検出用熱電対12の一方の接合点を互に接続させて
被温度検出体に当接可能に形成するとともに、この熱電
対12の他方の接合点を温度計器の接続端子13に接続
し、一方の接合部を接続端子13に接続し、た温度計器
内の補償導線14の他方の接合部、又は接続端子13か
ら温度計器内に延長した熱電対12の他方の接合部は配
線用銅導線15と接続されるとともに、この接続部16
は、その前後一定長さを熱電対12の数に対応して並列
に配列された状態で合成樹脂製の板状芯体17に一体形
成され、同芯体17には、熱電対端子温度に相当する熱
起電力相当の電圧を熱電対12から発生する熱起電力に
加算するための温度補償抵抗線18が1層巻付けられた
状態で防湿処理され、かつ、その外側を温度の均一性を
保持するための金属板19で覆うとともに、更に、その
全体は空間20を介して断熱材21、例えば硬質発泡ウ
ルタンで被覆されている。
被温度検出体に当接可能に形成するとともに、この熱電
対12の他方の接合点を温度計器の接続端子13に接続
し、一方の接合部を接続端子13に接続し、た温度計器
内の補償導線14の他方の接合部、又は接続端子13か
ら温度計器内に延長した熱電対12の他方の接合部は配
線用銅導線15と接続されるとともに、この接続部16
は、その前後一定長さを熱電対12の数に対応して並列
に配列された状態で合成樹脂製の板状芯体17に一体形
成され、同芯体17には、熱電対端子温度に相当する熱
起電力相当の電圧を熱電対12から発生する熱起電力に
加算するための温度補償抵抗線18が1層巻付けられた
状態で防湿処理され、かつ、その外側を温度の均一性を
保持するための金属板19で覆うとともに、更に、その
全体は空間20を介して断熱材21、例えば硬質発泡ウ
ルタンで被覆されている。
このように構成された熱電温度計の基準接点装置22の
場合、基準接点を構成する多回線の熱電対線又は補償導
線14と銅導線15の接続部16前後を板状に並列に配
列した芯体17上において、接続部16を含む拡い範囲
に温度補償抵抗線18を巻付けであるため、熱電対接続
端子13を介して外部の熱電対線12と接続されている
温度計器内の熱電対線又は補償導線14の熱伝導によっ
て基準接点温度が周囲温度の変化に従って変化しても、
この基準接点温度の変化が忠実に温度補償抵抗線18の
温度に変換し、しかも、温度補償抵抗線18は板状芯体
17の広い面積に1層巻きとして測温回路電流による自
己加熱の影響を実質的に除去腰かつ、温度補償抵抗線1
8外周を金属板19で覆って温度補償抵抗線18全体の
温度を均一にしているため、基準接点部と温度補償抵抗
線18間の温度不平衡は殆どなく、そのうえ、金属板1
9外周が空間20を介して断熱材21で被覆されている
ため、例え、温度計の使用される周囲温度範囲が拡くて
急激な温度変化が起きた場合にも相対的な温度不平衡を
極端に小さくし、これによって熱電温度計の温度補償範
囲を従来の00〜50°Cから一50°〜10「C程度
に拡げることができる。
場合、基準接点を構成する多回線の熱電対線又は補償導
線14と銅導線15の接続部16前後を板状に並列に配
列した芯体17上において、接続部16を含む拡い範囲
に温度補償抵抗線18を巻付けであるため、熱電対接続
端子13を介して外部の熱電対線12と接続されている
温度計器内の熱電対線又は補償導線14の熱伝導によっ
て基準接点温度が周囲温度の変化に従って変化しても、
この基準接点温度の変化が忠実に温度補償抵抗線18の
温度に変換し、しかも、温度補償抵抗線18は板状芯体
17の広い面積に1層巻きとして測温回路電流による自
己加熱の影響を実質的に除去腰かつ、温度補償抵抗線1
8外周を金属板19で覆って温度補償抵抗線18全体の
温度を均一にしているため、基準接点部と温度補償抵抗
線18間の温度不平衡は殆どなく、そのうえ、金属板1
9外周が空間20を介して断熱材21で被覆されている
ため、例え、温度計の使用される周囲温度範囲が拡くて
急激な温度変化が起きた場合にも相対的な温度不平衡を
極端に小さくし、これによって熱電温度計の温度補償範
囲を従来の00〜50°Cから一50°〜10「C程度
に拡げることができる。
次に、本考案の効果について説明する。
本考案は温度検出用熱電対の一方の接合点を互に接続さ
せて被温度検出体に当接可能に形成するとともに、前記
温度検出用熱電対の他方の接合点若しくは前記温度検出
用熱電対他方の接合点に延長用補償導線の一方の接合点
を接続した前記延長用補償導線の他方の接合点に配線銅
導線を接続した接続部を合成樹脂製板芯体に並列に配列
し、前記各接続部を配列した前記合成樹脂製板芯体に、
熱電対端子温度に相当する熱起電力相当の電圧を熱電対
から発生する熱起電力に加算するための温度補償抵抗線
を1層巻付け、かつ、温度補償抵抗線外周と金属板で覆
うとともに金属板外周から芯体全体を断熱材で被覆した
熱電温度計の基準接点装置にある。
せて被温度検出体に当接可能に形成するとともに、前記
温度検出用熱電対の他方の接合点若しくは前記温度検出
用熱電対他方の接合点に延長用補償導線の一方の接合点
を接続した前記延長用補償導線の他方の接合点に配線銅
導線を接続した接続部を合成樹脂製板芯体に並列に配列
し、前記各接続部を配列した前記合成樹脂製板芯体に、
熱電対端子温度に相当する熱起電力相当の電圧を熱電対
から発生する熱起電力に加算するための温度補償抵抗線
を1層巻付け、かつ、温度補償抵抗線外周と金属板で覆
うとともに金属板外周から芯体全体を断熱材で被覆した
熱電温度計の基準接点装置にある。
これによって、本考案は周囲温度の急変に対しても安定
した温度補償を行うことができるうえ、温度補償範囲を
大巾に拡げることができる効果がある。
した温度補償を行うことができるうえ、温度補償範囲を
大巾に拡げることができる効果がある。
第1図と第2図は従来の実施例の説明図、第3図は本考
案の一実施例の一部破断略体正面図、第4図は第3図の
A−A線断面図である。 12・・・熱電対、14・・・熱電対線又は補償導線、
15・・・銅導線、16・・・接続部、17・・・芯体
、18・・・温度補償抵抗線、19・・・金属板、21
・・・断熱材。
案の一実施例の一部破断略体正面図、第4図は第3図の
A−A線断面図である。 12・・・熱電対、14・・・熱電対線又は補償導線、
15・・・銅導線、16・・・接続部、17・・・芯体
、18・・・温度補償抵抗線、19・・・金属板、21
・・・断熱材。
Claims (3)
- (1)温度検出用熱電対の一方の接合点を互に接続させ
て被温度検出体に当接可能に形成するとともに、前記温
度検出用熱電対の他方の接合点若しくは前記温度検出用
熱電対の他方の接合点に延長用補償導線の一方の接合点
を接続した前記延長用補償導線の他方の接合点に配線銅
導線を接続した接続部を合成樹脂製板芯体に並列に配列
し、前記各接続部を配列した前記合成樹脂製板芯体に対
して、熱電対端子温度に相当する熱起電力相当の電圧を
熱電対から発生する熱起電力に加算するための温度補償
抵抗線を1層巻付け、かつ、温度補償抵抗線外周を金属
板で覆うとともに金属板外周から芯体全体を断熱材で被
覆することを特徴とする熱電温度計の基準接点装置。 - (2)金属板と断熱材との間に空気層を設けることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載の熱電温
度計の基準接点装置。 - (3)断熱材を硬質発泡ウレタン又は耐熱性発泡スチロ
ールとすることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
1項又は第2項に記載の熱電温度計の基準接点装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11173779U JPS601393Y2 (ja) | 1979-08-14 | 1979-08-14 | 熱電温度計の基準接点装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11173779U JPS601393Y2 (ja) | 1979-08-14 | 1979-08-14 | 熱電温度計の基準接点装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5629440U JPS5629440U (ja) | 1981-03-20 |
JPS601393Y2 true JPS601393Y2 (ja) | 1985-01-16 |
Family
ID=29344170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11173779U Expired JPS601393Y2 (ja) | 1979-08-14 | 1979-08-14 | 熱電温度計の基準接点装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS601393Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7321524B2 (ja) * | 2019-11-26 | 2023-08-07 | 安立計器株式会社 | 基準接点補償器および温度計測装置 |
-
1979
- 1979-08-14 JP JP11173779U patent/JPS601393Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5629440U (ja) | 1981-03-20 |
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