JPS6013852Y2 - 組合せ畦畔ブロツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水田の土畦畔上に設置する組合せ畦畔ブロック
に関するものである。

水田には毎年田植時に、水田の区劃及び保水並びに水管
理のための監視通路に使用する目的で土畦畔が設けられ
るが、この土畦畔はこれを造る作業が容易でない上に、
造成後、雑草が繁茂するので、数回除草を行わなければ
畦畔を維持できないという難点がある。

そのため、プレキャストコンクリート畦畔が考えられた
が、このプレキャストコンクリート畦畔は重量が重くて
取扱いにくいし、また、その設置に際しては、ます土畦
畔を除去して基礎を造り、その上に設置するので、作業
が大がかりになるという難点があった。

本考案は上記のような従来技術に鑑み、軽量で取扱い易
く、簡易に布設することのできる畦畔ブロックを提供す
ることを目的としてなされたもので、その構成は、適宜
幅の布帛から成る芯材の中央部を適宜幅残してその両側
をモルタル複合板に形成し土畦畔に被覆するようにした
覆板と、裏面両側に前記モルタル複合板の内側端部を嵌
合する凹条を形成した踏板とから成ることを特徴とする
ものである。

次に本考案の実施の一例を図に拠り説明する。

Ａはポリプロピレン等の耐食性の布帛から成る芯材１の
中央部２を適宜幅残してその両側を薄いモルタル複合板
３，３に形成した覆板で、中央部２の幅は土畦畔Ｃの上
面Ｃ１を覆う程度とし、またモルタル複合板３，３は土
畦畔Ｃの側面Ｃ２，Ｃ２を覆う程度の幅に形成すると共
にそれらの内側端部４は半円弧状の曲面に形成する。

Ｂは適宜厚でその裏面両側に前記モルタル複合板３，３
の内側端部４，４を嵌合する断面半円弧状の凹状５，５
を設けると共に両凹条５，５間を突出部６に形成した踏
板である。

本考案組合せ畦畔ブロックは上記の覆板Ａと踏板Ｂによ
り構成されるものであって、その布設作業について説明
すれば、次の通りである。

まず、土畦畔Ｃの上面Ｃ１及び南斜面Ｃ２，Ｃ２を整形
した後、覆板Ａを、その中央部２を土畦畔Ｃの上面Ｃ１
に当てがい、モルタル複合板３，３を同斜面Ｃ２，Ｃ２
に当てかうようにして、土畦畔Ｃに被覆し、次いで、踏
板Ｂを、その凹条５，５を前記モルタル複合板３，３の
内側端部４，４に嵌合させて設置するのである。

尚、図示のものは、覆板Ａの長さが踏板Ｂの２倍にした
が、両者を同一長にしてもよい。

覆板Ａと踏板Ｂを上記のように土畦畔Ｃ上に順次設置布
設して行くのであるが、布設後は、踏板Ｂ裏面の突出部
６が芯材１の中央部２を介して土を圧腰土畦畔Ｃと覆板
Ａ及び踏板Ｂが一体化されて安定した畦畔が形成される
ので、水田管理のために畦畔上を歩行する際の安全性が
高められるばかりでなく、歩行者の歩行を容易にし、ま
た、土畦畔Ｃの斜面Ｃ２，Ｃ２はモルタル複合板３，３
により被覆されるので、雑草が生皮するおそれもない。

従って、本考案畦畔ブロックにより形成された畦畔は安
定した恒久的なものとなり、その省力的、経済的効果は
極めて大である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は覆板の
一部を切開いた斜視図、第２図は踏板の斜視図、第３図
は畦畔を形成した状態の斜視図である。 Ａ・・・・・・覆板、１・・・・・・芯材、２・・・・
・・芯材の中央部、３・・・・・・モルタル複合板、４
・・曲モルタル複合板の内側端部、Ｂ・・・・・・踏板
、５・・・・・・凹条、６・・・・・・突出部、Ｃ・・
・・・・土畦畔、ｃｌ・・・・・・土畦畔の上面、Ｃ２
・・・・・・土畦畔の斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜幅の布帛から成る芯材の中央部を適宜幅残してその
   両側をモルタル複合板に形成し土畦畔に被覆するように
   した覆板と、裏面両側に前記モルタル複合板の内側端部
   を嵌合する凹条を形成した踏板とから成ることを特徴と
   する組合せ畦畔ブロック。