JPS6013458Y2 - 痔疾用パンツ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は痔の患部へ痔押えパッドを押当てて痔疾の治療
を行なう痔疾用パンツに関するもので、特に痔押えパッ
ドが患部から位置ずれするのを防止した痔疾用パンツに
係るものである。

従来、痔の患部にパッドを押当てて痔疾の治療を行なう
ための痔疾用パンツがある。

しかしこの種のパンツは座ったり、歩いたりすると患部
からパッドが位置ずれして痔疾の治療が半減する上、患
部にパッドが擦れて出血して痔疾の悪化を招くこともあ
る。

また出血によって下着を汚損するなどの欠点があった。

本考案の目的は、患部からパッドが位置ずれするのを防
止し、これにより痔疾治療を効果的に行なえると共に、
出血により下着を汚ごすことのない痔疾用パンツを提供
するもので、本考案の特徴は、パンツの股部に横断面か
はＳ゛楕円形状の柔軟な弾性質の痔押えパッドを取付け
、かつこのパッドの外表面に位置ずれ防止のための複数
の緩るい凹凸面を設けたことにある。

以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて詳細に説明
する。

第１〜４図において、パンツ１の股部１ａには前後方向
に痔押えパッド２の両端が縫着などにより取付けである
。

この痔押えパッド２は第５，６図に示すようにたとえば
綿などの柔軟な芯材３をスポンジ４で包囲し、このスポ
ンジ４を外装布５でもって被覆した横断面がはく楕円形
状に形威しである。

そして痔押えパッド２の外表面に複数の緩るい凹凸面６
を設けている。

この凹凸面の形成は、スポンジ４の上から間隔をあけて
綿テープやゴムテープ７を締付けることにより、テープ
で締付けた部分のスポンジが凹んで凹凸面を呈すること
ができる。

また上記パッド２の左右側面に両端を止結したゴムバン
ド８，８が取付けである。

上記痔押えパッド２の前端には二俣に袋状の帯カバー９
，９が止着してあり、その外端がパンツ１の胴部前開口
縁１ｂには＜Ｖ字状に縫着しである。

またパッド２の後端には１本の袋状の帯カバー１０が止
着してあり、その外端はパンツ１の胴部径開口縁１ｃに
縫着しである。

帯カバー９，９内には各々一端が上記パッド２に止結し
た前調整バンド１１．１１が収容してあって、このバン
ドは帯カバーから引出している。

一方、帯カバー１０内にも一端がパッド２に止結した後
調整バンド１２が収容してあり、このバンドは帯カバー
から引出している。

なお、両帯カバー９，９および１０内には人体への当た
りを柔らげるためにスポンジなどの柔軟材１３が収容し
である。

図中、１４．１４は上記前調整バンド１１．１１の外端
を連結するためにパンツ１の胴部前面に取付けている締
付は金具、１５は後調整バンド１２の外端を連結するた
めにパンツ１の胴部後面に取付けている締付は金具であ
る。

上記パンツ１の胴部前開口縁１ｂは袋状にし、その中に
スポンジなどを収容した腹巻部１６となっている。

胴部径開口部１ｃには２条のゴム帯紐１７．１７が挿通
してあり、この帯紐の両端に連結した帯バンド１８．１
９を引出し、一方の帯バンド１８の外端に締付は金具２
０を取付けている。

なお、上記腹巻部１６は胴部径開口縁１ｃに設けてあっ
てもよい。

このように構成した本号の痔疾用パンツは、第３．４図
に示すように前調整バンド１１を締付は金具１４に支持
し、後調整バンド１２を締付は金具１５に支持してのち
、胴部の帯バンド１９を締付は金具２０に支持してパン
ツ１を着用することにより、肛門に痔押えパッド２が適
度の押圧力でもって位置保持することができる。

すなわち、パンツ１の着用により痔押えパッド２が患部
をほどよく押圧し、かつ密着させることができるので痔
疾の治療に誠に好適である。

特に本考案の痔押えパッド２はその外表面が凹凸面とな
っているため、座ったり歩いたりしてもパッドが患部か
ら位置ずれすることがない。

これによって従来のようにパッドがずれて患部を擦って
出血させるようなことが全くない。

また本考案は痔押えパッド２に患部からの血液が付着す
ることもあるので、第９図に示すように柔軟部材２１を
包んだガーゼ布２２をゴムバンド８．８で挾持するよう
にして痔押えパッド２を被覆すれば、パッド２が血液な
どで汚損することもない。

たとえ痔押えパッド２が血液などで汚れたとしでも、こ
のパッドをパンツ１から取外してクリーニングし、再び
パンツに縫着等して使うこともできる。

なお、本考案の痔疾用パッドは、痔押えパッド２を調整
バンド１１および１２で調節することができるので、体
格が相違することがあっても患部へのパッドの位置決め
を適確に行える。

又、本考案のパンツ１は、パッドを使用者の局部に位置
するようホック等で着脱自在に取付け・て、生理用パン
ツとして使用することも可能である。

以上説明したよに本考案によれば、パンツの股部に横断
面がはＳ゛楕円形状の柔軟な弾性質の痔押えパッドを取
付け、かつこのパッドの外表面に位置ずれ防止のための
複数の緩るい凹凸面を設けたことにより痔押えパッドが
患部からみだりに位置ずれすることがない。

これによって痔疾治療を効果的に行なえると共に、患部
からの出血により下着を汚損することもないなどの効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す痔疾用パンツの斜視図
、第２図は一部破断正面図、第３図は背面図、第４図は
展開図、第５図は痔押えパッドの断面図、第６図は同じ
く側面図、第７図は痔押えパッドと調整バンドとの平面
図、第８図は同じく一部破断側面図、第９図は痔押えパ
ッドの使用例の正面図である。 １・・・・・・パンツ、１ａ・・・・・・股部、２・・
・・・・痔押えパッド、３・・・・・・芯材、４・・・
・・・スポンジ、５・・・・・・外装布、６・・・・・
・凹凸面、１１，１２・・・・・・調整バンド、１４．
１５・・・・・・締付は金具、１８，１９・・・・・・
帯バンド、２１・・・・・・ガーゼ布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パンツの股部に前後方向に弾性質の痔押えパッドが取付
   けてあり、この痔押えパッドは綿などの柔軟芯材をスポ
   ンジ等で包囲し外装布で被覆した横断面かはＳ゛楕円形
   に形威しかつパッドの外表面が複数の緩るい凹凸面を呈
   していることを特徴とする痔疾用パンツ。