JP3058278U

JP3058278U - 生理用ナプキン

Info

Publication number: JP3058278U
Application number: JP1998007804U
Authority: JP
Inventors: 春雄真鍋
Original assignee: 春雄真鍋
Priority date: 1998-10-07
Filing date: 1998-10-07
Publication date: 1999-06-18
Anticipated expiration: 2004-10-07

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の生理ナプキンに於ける、経血のモレを
防止し、且つ装着時の装着ミスやトラブルを生じさせな
い、簡便、安価で取り扱い上極めて優れた生理用ナプキ
ンの提供。【解決手段】略長方形状の生理用ナプキン表面に適宜
寸法形状の剥離紙付粘着剤を添着させた構成とし、着用
に際しては直接肌面に貼着させるものとする。この際、
剥離紙付粘着剤は、生理用ナプキン表面の長さ方向両側
端部に対して５〜１５ｍｍの巾寸法且つ７ｃｍ以上の長
さ寸法で、後端部及び又は前端部の巾方向に対して５〜
３０ｍｍの巾寸法で、或いは長さ方向両側端部と後端部
に亘ってＵ字状に５〜１５ｍｍの巾寸法で添着されるも
のとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、経血のモレを防止する生理用ナプキンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

生理用ナプキンの開発として、コンパクト化をはじめ、着用感を改善するための品質改良、或いは経血のモレを防止したり、又は経血のモレを引き起こす原因となる該ナプキンのズレやヨレを防止するための構造改良が行われている。例えば、経血のモレを防止するために、吸収力のある素材を使用し該ナプキン表面のほぼ中央両側端部或いは周辺に凹部を形成したり、該ナプキン両側端部にギャザーを設けたりすることが行われる。また、該ナプキンのズレやヨレを防止するために、ナプキン裏面へ幅広の粘着テープを取付けショーツに貼着したり、ナプキン両側端に表面材でウィング状のものを形成し、且つその裏面に粘着テープを取付けショーツをくるむように貼着して、該ナプキンを固定することが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来品に於いて、生理用ナプキンがショーツに固定されている場合、該ナプキンはショーツと一体化していることから、各種動作時、とりわけ激しいスポーツをした時に、違和感を感じたり、またショーツがズレ動くことで経血の横モレが生じるのは否めなかった。また、該ナプキンをショーツに貼着する際、特にウィングタイプのものは、該ナプキン本体とウィングに取付けた粘着テープ同士が引っ付き易いため、装着するのに手間取ったり、装着ミスしたりするなどの欠点があった。本考案は、上記問題点を解決するための提案である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案品は、長方形状の生理用ナプキン表面の長さ方向両側端部に対し、５〜１５ｍｍの巾寸法で且つ７ｃｍ以上の長さ寸法の剥離紙付粘着剤を添着させた構成とするのであり、着用に際しては剥離紙を取り除いて直接肌面へ貼着される状態とする。この際、該ナプキン表面の後端部及び又は前端部の巾方向に対しても、５〜３０ｍｍの巾寸法の剥離紙付粘着剤を添着させたものとすることができる。また、該ナプキン表面の長さ方向両側端部と後部に亘ってＵ字状の剥離紙付粘着剤を添着させることもできる。更に、該ナプキン表面と剥離紙付粘着剤との間にウレタンスポンジを介在させることもできる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に係る生理用ナプキンを図によって説明する。図１は、本考案品の一部破断斜視図である。１は略長方形状の生理用ナプキンであって、表面を不織布、又はメッシュシートとなした袋体内部に吸収体を内包したものとされる。

【０００６】上記略長方形状の生理用ナプキン１の大きさは、着用者の年齢や体格などに応じて任意のものに設計できるが、通常、長さ寸法Ｌは１８〜３０ｃｍ程度、巾寸法Ｗは７〜１０ｃｍ程度となされる。

【０００７】２は、上記した略長方形状の生理用ナプキン１表面の長さ方向両側端部ａ、ａに添着させた剥離紙付粘着剤であって、２ａは剥離紙である。この際、その大きさは巾寸法Ｓを５〜１５ｍｍ程度、長さ寸法Ｌ’は少なくとも７ｃｍ以上となされる。これは、本考案者の幾多の実験結果より、経血の横モレを効果的に防止できたことから設定した。

【０００８】図２は、他の実施例の一部破断斜視図であって、上述したものの後端部ｂと前端部ｃの巾方向に対しても、剥離紙付粘着剤２を添着させた例である。この場合、着用時に陰部を取り囲む状態に添着されるものとなるが、前端部ｃへの該粘着剤は省略することができる。本例は、如何なる状況下に於いても、完全な経血モレ防止を図れる上で著効を奏するものとなる。この際、肌面との効果的な貼着作用が得られる上で、その巾寸法Ｓ’は５〜３０ｍｍ程度となされる。

【０００９】図３は、他の実施例の一部破断斜視図であって、略長方形状の生理用ナプキン１表面の長さ方向両側端部ａ、ａと後端部ｂに亘って、Ｕ字状に巾寸法Ｓを５〜１５ｍｍ程度となした剥離紙付粘着剤２を添着させた例である。この場合、上記実施例と同様の効果が得られるものとなる。

【００１０】図４は、他の実施例の一部破断斜視図であって、図１の実施例に於いて略長方形状の生理用ナプキン１と剥離紙付粘着剤２の間に該粘着剤と同寸法のウレタンスポンジ３を介在させた例である。この際、ウレタンスポンジ３の厚さは任意に設計されるが、通常１〜２ｍｍ程度となされる。この場合、肌面との粘着が効果的に行われるものとなり、また伸縮作用があることから、各種動作時に生じる引きつり等の違和感を緩和できるものとなる。尚、このウレタンスポンジ３は同様に図２及び図３に示すものにも使用でき、その際も同様の効果が得られる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するものであって、生理用ナプキンを体に直接貼り付けることにより、各種動作時に従来品の如くショーツのズレ動きに影響されることなく、体と一体的に動くことから、違和感を感じることがなくなるのであり、また貼着が両股付近の肌へ直接行われることから、経血の横モレを完全に堰き止めることができるのである。一般に生理用ナプキンの取り替えは排尿時の度毎にに行われるため、通常の経血量では、図１に示した製品の使用で充分に経血モレを防止できるが、量の多い日や就寝時には、図２や図３に示したものを使用すればよく、両製品は状況に応じて適宜使い分けるのである。更に、登山やスポーツ等激しい運動をする場合には、図４に示したものを使用すれば効果的である。

【００１２】本考案品は着用するに際して、各自の体型に適格に合致する如く直接体に貼り付けることができる特徴があり、これは従来のショーツに貼着して間接使用するものに比べて、極めて的確に且つ簡単に体にフィットさせて経血のモレの完全防止が図れるものとなる。また、折角ショーツに装着しても不具合で付け直したりするトラブルを生じさせることがなくなるのであり、取り扱い上も極めて優れたものとなる。

【００１３】なお、本考案品は従来品に比して、色々と複雑な工作を施さないことから製作が容易であり、従って超安価な製品となされるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の一部破断斜視図である。

【図２】他の実施例の一部破断斜視図である。

【図３】他の実施例の一部破断斜視図である。

【図４】他の実施例の一部破断斜視図である。

【符号の説明】

１生理用ナプキン２剥離紙付粘着剤３ウレタンスポンジ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長方形状の生理用ナプキン表面の長さ方
向両側端部に対し、５〜１５ｍｍの巾寸法で且つ７ｃｍ
以上の長さ寸法の剥離紙付粘着剤を添着させたものとな
したことを特徴とする生理用ナプキン。
【請求項２】長方形状の生理用ナプキン表面の後端部
及び又は前端部の巾方向に対し、５〜３０ｍｍの巾寸法
の剥離紙付粘着剤を添着させたものとなしたことを特徴
とする請求項１記載の生理用ナプキン。
【請求項３】長方形状の生理用ナプキン表面の長さ方
向両側端部及び後部に対し、５〜１５ｍｍの巾寸法でＵ
字状の剥離紙付粘着剤を添着させたものとなしたことを
特徴とする生理用ナプキン。
【請求項４】生理用ナプキン表面と剥離紙付粘着剤と
の間にウレタンスポンジを介在させたことを特徴とする
請求項１、２又は３記載の生理用ナプキン。