JPS601334Y2 - 回転バルブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、弁箱内の液体流を利用して弁体を回転させ
て、弁座および弁体を自動清掃するようにした逆止用の
回転バルブに関するものである。

従来、液圧差により自動的に開弁する逆止弁においては
、弁体と弁座との接触面に塵埃や水垢が付着堆積し、そ
のため液体の漏洩が発生することがあった。

この考案は前述の問題を有利に解決した回転バルブを提
供することを目的とするものである。

次にこの考案を図示の例によって詳細に説明する。

図面はこの考案の一実施例を示すものであって、一端部
に液体入ロアを有すると共に他端が開口している弁箱体
８内の中間部に環状弁座９が形成され、かつ弁箱本体８
の前記開口部に、液体出口１０を有する蓋１１およびＯ
リング１２が嵌合され、その蓋１１の周縁が弁箱本体８
の外周フランジに折曲げ係合され、前記弁箱本体８と蓋
１１とにより弁箱４が構成されている。

前記弁箱４内に収容された回転弁体３は、環状弁座９の
前部に対向する弁体１３と、その前部中央に連設された
円錐体の前端の先鋭端部２と、前記弁体１３の後部中央
に連設された軸１４と、その軸１４の周囲に固定された
複数の回転用羽根１とにより構成され、かつ前記先鋭端
部２に係合されたフランジ付き箱形のスプリング支承片
５と弁箱４における蓋１１との間には円錐コイル状の閉
弁用スプリング６が圧縮状態で介在されている。

前記実施例の回転バルブにおいて、液体入口側室１５の
水圧が液体出口側室１６の水圧よりも高くなると、その
水圧差に基づく押圧力により、閉弁用スプリング６の力
に抗して回転弁体３が押し開かれて、第３図に示すよう
に、液体が弁箱４内を矢印方向に流通し、かつその液体
流が回転用羽根１に作用するので回転弁体３が自動的に
回転する。

また前記水圧差に基づく押圧力が減少していくと、回転
弁体３は慣性により回転しなから閉弁用スプリング６に
より押圧されて弁座９に摺擦接触して停止する。

なお、この考案の回転バルブは、図示のように横向きで
使用してもよく、あるいは液体出口１０が上側になるよ
うな堅向きて使用してもよい。

この考案によれば、弁箱４内を液体が流通する場合は、
その液体流により回転弁体３が自動的に回転されるので
、その回転弁体３の回転による遠心力によって、回転弁
体３に付着していた塵埃等の異物を自動的に離脱させる
と共に、回転弁体３に対する塵埃類の付着を防止するこ
とができ、また液体流が停止するときは、回転弁体３が
慣性により回転しなから閉弁用スプリング６により押圧
されて弁座９に摺擦接触するので、その摺擦作用により
回転弁体３と弁座９との接触面に付着していた塵埃類や
水垢等の異物を自動的に除去することができる等の効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであって、第１図
は回転バルブが閉じている状態を示す縦断側面図、第２
図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は回転バルブが開
いている状態を示す縦断側面図である。 図において、１は回転用羽根、２は先鋭端部、３は回転
弁体、４は弁箱、５はスプリング支承片、６は閉弁用ス
プリング、７は液体入口、９は環状弁座、１０は液体出
口、１３は弁体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転用羽根１および先鋭端部２を備えている回転弁体３
   が弁箱４内に収容され、前記先鋭端部２に係合されたス
   プリング支承片５と弁箱４との間には閉弁用スプリング
   ６が介在されていることを特徴とする回転バルブ。