JPS6012619B2 - インスタント写真フイルムユニツトの製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【ａー 技術分野 本発明はインスタント写真フィルム・ユニットの製造に
関する。

【ｂー 従来技術 インスタント写真フィルム・ユニットは周知であり、そ
れは第１と第２のシート、第１と第２のシートを共に固
定し嫁区画開口を有する第３の結合シート、処理組成物
のポッド、トラツプスベーサー手段を含んでいる。

特公昭５５一４２３７３号はこの様なフィルム・ユニッ
トを作るための方法を記載している。

この方法は第１と第２のシート及び第３の結合シートを
形成するために三つの連続的なウェブを使用する。この
周知の方法に於ては、夫々のシートは製造の初期段階に
於て対応するゥェブから切断される。第１と第２のシー
トはそれらが高速で動かされる時に正確に重なる関係に
維持されなければならず、隣接した重なる第１と第２の
シ−トの粗は当初互いに隔てられた関係で次いで高速で
動く時に前述の正確に間隔をあげた関係に保持されねば
ならない。第１と第２のシートの絹は第３の結合シート
が形成されるウェブと係合される。このウェブは隣接の
第１と第２のシートの組の間で切断されて、未完成のフ
ィルム・ユニットが互いに分離される。爾後の作業、例
えば第３の結合シートの部分を第１と第２のシートの困
りに折曲げそれを第１と第２のシートに固定することは
結合シート用のゥェブを切断した後に行わねばならない
。高速生産機に於て、個々のシートと、部分的に形成し
た個々のユニット間の正確な位置関係を設定し、保持せ
ねばならないことは極めて不都合な点である。【ｃ〕発
明の開示 本発明は上述の欠点を排除することを目的とする。

本発明の前記目的は第１と、第２と、第２のウェブを連
続的に異なる関係に結合することにより達成される。

（第１のシートは感光層を有する。）第３のウェブは第
１と第２のウェブの間に配置され第３のゥェブの連続的
な縁部分が第１と第２のゥヱブの間から横方向に延び出
た状態となる。第３のウェブの横方向に延び出た部分は
内側に折り曲げられその全体が第１と第２のシートの幅
内に位置する様になる。折曲げた部分は折曲げた状態で
固定されて処理組成物用のポッド並びにトラップスベー
サー手段のカバー用の包囲体を形成する。折曲げ部分が
折曲げ位置に固定された状態の結合ウェブはその後個々
のフィルム・ユニットに切断される‘ｄー 実施例 次に、本発明を添付図面に関して例示的に説明する。

第１図に示されているのは本発明により製造されたフィ
ルム・ユニット１０である。

このフィルム・ユニットは、側縁部と横断緑部１３，１
５を有し、例えば特公昭５５一２２７８０号、米国特許
第４０７６５２９号、特公昭４９−２１６６ぴ戦こ開示
される如き１つあるいはそれ以上の写真作用層が内側面
に設けられた第１シート１２を有する。このフィルム・
ユニットが処理される時、このユニットは処理組成物、
即ち流動性の処理液剤を含むポッド、即ちコンテナ１４
に隣接する横断方向の綾部１３が最初に１対の圧力付与
部材間に移動される。この緑部１３は本文では以下フィ
ルム・ユニットの「先導緑部」と呼び、反対側の横断方
向緑部をフィルム・ユニットの「追随綾部」１５と呼ぶ
、この例に於てはシート１２の支持部側（ゥェブ素材で
乳剤側の反対の面）から透視出来る層は最初は白色で、
形成された可視像の最小濃度の区域が白くなる様になさ
れている。このことは、又以下に更に詳細に記述される
如くマスクにより露出および処理から保護される像の輪
郭部も又白くなることを保証する。図示の如く第１シー
ト１２は略々平坦で、感光層を有し、フィルム・ユニッ
トの完全な前面の可視面を形成する略々平坦な外面を有
する。

図示のフィルム・ユニットにおいては、可視像が破線の
矩形１６により区画された区域を占めている。第１図に
おいては、第１シート１２の隈部を先導縁部１３の所で
破断してフィルム・ユニットの他の姿部の一部を示す様
にしてある。適当な調時用兼中性化層がその内面に設け
られた第２シート１８は、中間シート２０‘こより結合
された第１シート１２と重合関係に配設される。

このフィルム・ユニットにおいて、シート１２と１８の
支持部側がシート１８に設けられた各層と同様に化学作
用を与える韓射光に対し透明で、この為フィルム・ユニ
ットがシート１８（第２図）に対応する側から露光され
、現像された像は反対側のシート１２（第１図）の方か
ら見ることが出釆る。第２，３および４図に示す如き、
第２シート１８は、第１シート１２と略々同中であるが
長さが短い。第１と第２シート１２，１８間の長さの相
異は、ポッド１４の狭い方の寸法貝０ちフィルム・ユニ
ットの先導端部から追随端部に向けてのポッド寸法より
僅かに大きい。この第１と第２のシートは、第１シート
の追随機部１５を第２シート１８の後端部を僅かに越し
て延在させ、かつシート１８の先導端部１７がシート１
２の対応端部より若干短くなる様に重合されている。ポ
ツド１４は、シート１２の先導端部とシート１８の先導
端部１７との間のシート１２の延長部上に配置されてい
る。第２シートの追随端部には、複数の凹部２２があり
これは前記シートの外面からェンボスされてシートの内
面に複数の腔部とその外面に対応する複数個の突起部を
形成する様になっている。これ等の凹部は、処理用カメ
ラの圧力付与部村（ローラの形態をとることが多い）を
離間する様配設され、フィルム・ユニットの長手方向に
拡げられた後の余分の処理液剤を収受するトラップ・ス
ペース２３の形成を助長する。複数個のパーフオレーシ
ョン２４（本実施例ではスリット）が追随端部と凹部と
の間で第２シート上に設けられ、これがシート間のフィ
ルム・ユニットの追随緑部に余分の処理液剤を強制的に
送入させて、第２シートから第２シートの外面とトラツ
プ・カバー３６との間の凹部の周囲のトラップ・スペー
ス２３内に通過するようにさせる。トラツプについては
更に詳細に以下に記述する。ポッド１４は当業者におい
ては周知の形式である。

前述の如く、このポッＮま、露光に続いて感光層の各部
と反応可能で可視像を生じる反応剤を含有する一定量の
処理液剤を包含する。ポッド１４は１つ又はそれ以上の
腔部を有し、フィルム・ユニットの中より僅かに４・ご
な側方寸法を有する。ポッドの横断方向の縁部２５は、
処理カメラにおいて例えば重なった位置のローラの如き
１対の与圧部材によりポツドの外壁面に圧力を与えた結
果ポッド内部の液剤に生じた圧力に応じて１つ又はそれ
以上の放出経路を形成する様閉口する構造の裂開シール
として形成されている。このシールが裂関すると、処理
液剤はシート１２，１８間に放出されてその間に拡がる
。中間シート２０は、一体の多機能を有するシート部材
で、これは第１と第２シート間に延在してこれ等を一体
に連結し、中間シートに設けられた露出孔２８を囲縞し
これを形成するマスク部分２６を提供し、これに引続き
可視像の周囲部１６を形成し、シート１２，１８間に必
要なスペースを与えて所望の写真現像を行う様に処理液
剤の必要な厚さを与えるスベーサ・レール部分３０，３
２を提供し、又フィルム・ユニットの一端部でポッド取
付けカバー３４を、他端部でトラツプ・カバー３６を与
える。

即ち両端部に於て夫々包囲体を形成する。この中間シー
トは、以下に更に詳細に記述される方法で１枚の材料か
ら形成されるのが望ましい種々の厚さを有する要素であ
る。中間シートの主な部分は、マスク部２６とポッド・
カバー３４を含み、これらは第１の厚さを有している。
中間シートのスベーサ・レール部分３０，３２と、トラ
ップ・カバー３６は前記の第１の厚さの約２倍の厚さを
有する。中間シート２０のマスク部２６は可視像の周部
１６に対応し実際にこれを形成する孔２８が設けられて
いる。

少くともマスク部２６、望ましくは中間シート全体は、
第１シートの感光層を露光する化学頚射線に対し不透明
性である。この不透明性は、中間シート自体に不透明剤
を備えさせるか、あるいは中間シートの１面又はそれ以
上又はその一部を不透明層で被覆することにより与えら
れる。この孔の側緑部２８ａ，２８ｂは、予め定めた比
較的狭い距離丈フィルム・ユニットの両緑部から内側方
に存在して離間されている。この距離は可視写真像に与
えられた側方の緑部に対応する。孔の先導側横断縁部２
８ｃは、第２および４図に略々示す如く、ポッド１４の
狭い寸法よりも長い距離丈フィルム・ユニットの先導縁
部１３から離間されている。孔の追随緑部２８ｄは、ト
ラップ２３の中より僅かに長い距離丈フィルム・ユニッ
トの追随緑部から離間されている。図示のフィルム・ユ
ニットにおいては、例えばトラツプの中は、可視像の側
方輪郭部の中の約２倍であり、フィルム・ユニットの先
導縁部に於ける横断輪郭部の中の約半分である。孔２８
の周囲のマスク部２６の周部は第１シート１２の内面に
封止されてシート１２上の感光層が露光孔区域の内側を
除き処理液剤と接触するのを防止する。第１シート１２
の内面と接触する中間シート２０の残部も又第１シート
の内面に封止されて実質的に一体の組立体を提供するこ
とが望ましい。この様に、マスク部は、化学鏡射線に対
する現像写真の緑枠となる像輪郭部の露光および処理液
剤と綾輪郭部との接触を防止してこの輪郭が白い燈に残
ることを保証する。中間シート２０のスベーサ・レール
部分３０，３２はフィルム・ユニットの側緑部と整合さ
れた外縁部を有する。

このスベーサ・レールは、孔の先導緑部２８ｃの丁度前
方から第１シート１２の殆んど追随端部迄フィルム・ユ
ニットの側線部に沿って延びている。図示の如く、スベ
ーサ・レールの中は可視像の側方の輪郭の中の約半分で
ある。中間シートのスベーサ・レール部分はフィルム・
ユニットの側緑部に沿って第２シート１８の内面に固定
され、これによりスベーサ・レールの厚さに略々相当す
る距離丈第１シートの内面から第２シートの内面を離間
し、第２シートを第１シートに結合して一体のフィルム
・ユニット構造体を形成する。この様に、スべ−サ‘レ
ール部分も又処理液剤がフィルム・ユニット内に拡がる
時にその厚みを決定する。第７図に示す如く、第１およ
び第２シートと第３の中間シートはそれぞれ実質的に連
続するウェブ４０，４４，４２の形態で組立装置に供給
される。

フィルム・ユニットが連続的なウェブ形状である間に組
立ての全工程を完了することが可能であり、この場合一
体的のウェブから組立てられた個々のフィルム・ユニッ
トを横断方向に切断するのは検査およびカートリッジへ
の挿入組立作業以前の最終工程となる。第７図に前記フ
ィルム・ユニットを製造する本発明の方法が図解されて
いる。

第１シート材の第１のウェブ４０と中間シート材の第３
のウェブ４２とは、組立て装置を矢印４１で示される方
向に実質的に連続的に通る様に供給される。孔２８周囲
のマスク部２６の周辺部がウェブ４０の表面に対して完
全に封止される様注意し乍ら、ウェブ４０と４２を側部
で整合し共に封止する。中間シート２０を形成するウェ
ブ４２の緑部２６は、その後ポツド・カバー則ち包囲体
３４を形成するものであるが、最初中間シートの残部と
略々平坦で、第１シート１２を形成するウェブ４０の先
導端部１３を越して伸長する。ウェプ４０と４２の組合
わせに先立ち、ポッド１４を中間シートの延長ポッド・
カバー部４６に固定し、裂開シール２５を形成するポッ
ドの縁部を第１シートの先導様部を形成するゥェブ４０
の緑部から離反する方向に位置させる。前記各ゥェプが
共に封止された後、ポッド１４を担持するポッド・カバ
ー３４が第１シートのゥェブ４０の先導端部１３の丁度
内側で点線５川こ沿って折曲げられポツド１４が中間シ
ートの前記部分により支持されながら第１シートの先導
端部と孔２８の先導緑部２８ｃとの間で第１シートの重
なる様になる。ポッド・カバー３４の緑部５２はポッド
の裂開シール２５を越して延び、露出孔の先導縁部２８
ｃを形成する中間シートのマスク部２６と重ねられる。
ポッド・カバーの緑部５２が略々第４図に示す如く孔の
前綾部２８ｃから離間されることを確実とする様に注意
する。ポツド・カバーとこれにより支持されるポツドが
折曲げられた後、ポツド・カバーと、ポツドの端部を越
してフィルム・ユニットの側縁部を形成するゥヱブの各
部に沿う中間シートの下側のマスク部との間にシールが
形成されてポッドとポッド・カバーを所定位置に保持す
る。これ等のシールが、画像ユニットを横断してポッド
の裂開シールの何れの部分も横切ることのない様にする
ことを確実にする様に留意する。第２シート１８が形成
されるゥェブ４４は一緑部に沿ってェンボスされてフィ
ルム−ユニットの追随緑部でトラップ・スペースを形成
する凹部２２を形成し、又前記緑部に穿孔して余分の処
理液剤をシート１６の外面上に捕捉する容積部に導入さ
せる「弁作用孔」２４を形成する。次に、第２シート材
のウェブ４４は中間シートに重ね合わされ、隆起部分５
４の上面に封止され、この部分はウェブが各フィルム・
ユニットに切断された時スベーサ・レール部分３０，３
２になる。同時に、あるいは又第２シートとスベーサ・
レール間のシールの形成の後、第２シートの先導端部１
７を形成するウェブ４４の端縁部と端部５２に隣接する
ポッド・カバーの縁部との間、即ち第４図に示す綾部１
７と５２の間の区域にフィルム・ユニットの横断方向に
シールが形成される。再び、この封止工程がポッドの裂
開シールに影響を及ぼさぬ様注意をする。

中間シート２０の追随機部を形成するウェブ４２の縁部
５６も又、最初第１シートの追随端部１５を形成するゥ
ェブ４０の綾部を越して伸長し、ウェブ４４が中間シー
ト形成ウェブ４２に結合された後、凹部２２の先導緑部
と露出孔の後端部２８ｄと間の位置迄凹部上にウヱブ４
４の追随縁部の周囲の線５８に沿って折曲げられてトラ
ップ・カバーの先導緑部６０に沿って第２シートの外面
迄封止されるトラップ・カバー則ち包囲体３６を形成す
る。

複合ゥェブは次に切断作業部迄前進させられて、こ）で
線６２で示される如き隆起部分５４の中心に略々沿って
横断方向に切断されて、個々のフィルム・ユニット１０
を形成する。

次に、フィルム・ユニットは検査され適当なコンテナ則
ちカートン内に充填される。第７図に示す各種のゥェブ
４０，４２，４４の組立体は図示の簡素化の為縦方向に
圧縮されており、又各種の封止処理、側縁ゥェブの整合
工程に必要な時間的要求の為、フィルム・ユニットの実
際の組立体は図示の距離よりも長い距離を必要とするこ
とを述べておく。本発明においては、中間シート２０は
ポリエステルの如きポリマー材料のウェブ４２から形成
され、この材料は、前述の如くマスクとポッド・カバー
部、ならびにスベーサ・レール部分とトラツプ・カバ一
部に必要な２種の厚さを有する様にしたものから形成さ
れる。この材料は本質的に不透明のものか、又は不透明
の被覆が施されている。この様な不透明な被覆は以下に
述べる研摩工程の前か後に施される。この様な２種の厚
さのウェブの一製造法は、望ましい実施態様においては
約３ミルの厚さであるトラップ・カバーとスベーサ・し
−ル部の厚さに略々相当する厚さのポリマーウェプから
始められる。次に、このウェプは研削即ち研摩装置を通
過させられ、これは当業者において周知の方法で各部分
が加工除去される。本実施例においては、ポッド・カバ
ーおよびマスク部は、トラツプ・カバーとスベーサ・レ
ール部の厚さの略々半分の厚さに研削される。ウェブ４
２は次に、フィルム・ユニットの組立装置に供給される
以前に必要な接着剤の被覆を与えられる。こ）で述べる
中間シートの形態においては、あらゆる接着性被覆が中
間シートがフィルム・ユニット組立装置に供給される前
に中間シートの上に付与され得る。同様に、孔２８も、
組立装置に供給されるに先立ち中間ウェブに形成される
か、もしくは組立装置に供給された後にゥェブに形成す
ることが出来る。中間シートのウェプ４２が、フィルム
・ユニットの全ての空隙要素と必要な接着被覆を担持す
る為に、フィルム・ユニットの構成に使用されるのはこ
の中間シート用のもののみが「一定間隔とした」ウェブ
であり、従って２個又はそれ以上の定間隔ウェブを長手
方向に整合する必要がなく、その為組立工程を非常に簡
単にし、又寸法公差を非常に厳密に維持出来る。これは
、特に第２シートを形成するゥェブ４４が、フィルム・
ユニットに組立てられる直前にトラップ・スベーサを形
成する凹部２２を形成する様ェンボスされ得ることにす
るものである。更に、最後のフィルム・ユニットのいく
つかの要素が単一で一体の要素から形成される為寸法公
差の集積が最少限度となることが判ろう。更に又、フィ
ルム・ユニットの組立ての間、中間シートのウェブが搬
送作用のウェブとして使用出来、これにより、各種の行
程が中間シートの露出部上に位置する整合マークの使用
により制御出来る。前に述べた如く、第１および第２シ
ートに「一定間隔」をとる必要がない為、中間シート・
ウェブとのこれ等のウェブの縦方向の整合は、これ等ウ
ヱブを中間シートに関して予め定めた位置関係に縦方向
に整合することが必要な場合とは異なり、それ程厳密で
はない。又更に、本発明はフィルム・ユニットが共に封
止される態様に於ての付加的な利点を提供するものであ
る。中間シートのマスク部分が比較的薄い為、マスク部
分が厚い場合に必要な温度より比較的低い温度を用いて
比較的高速でマスクの周部を第１シートに封止すること
が可能である。この方法は、高い温度に長時間露呈する
ことで損傷を受ける可能性のある第１シートの内面の感
光性乳材層の損傷を防止する点で特に有利である。更に
、この実施例では、綾部６０の部分でトラツプ・カバー
の第２シートの外面に対する封止を容易にするが、この
理由はこの部分のトラップ・カバーの余剰な厚さが第２
シートが、中間シートによる前記部分において支持の程
度が比較的不充分であることを補い、少くともスベーサ
・レールの厚さを補うからである。更に、より薄手のポ
ッド・カバー部の使用により、前記部分における層の中
間シートの合成厚さが側方のレールの厚さに略々等しい
為、この部分のフィルム・ユニットの全厚さを増加させ
ずに第１と第２シート間にその端部５２を配置させ得る
。

中間シートの望ましい礎成においてはポリマー材料を使
用するが、コンピュータのパンチ・カードの如き紙状の
材料又は適当な物質を合惨させた紙から中間シートを形
成することも可能である。

同様に、紙とポリマー材料との積層も又使用出来る。こ
れ等の代替材料の使用により、前述の如く研削等により
種々の厚さを有する構造体を形成出釆る。これ等の材料
も又前述の如く不透明である。この中間シートはマスク
部の厚さと略々等しい第１の均一な厚さを有する１枚の
材料上に、スベーサ・レール部の所要の厚さを形成する
ようにもう１層以上の共用可能な材料を添着、例えば印
刷もしくは接着することによりスベーサ・レールが形成
される様にして充分目的にかなったものを作ることが出
釆る。更に又、前述のスベーサ・レール部を別個に取扱
う上で困難さを伴うが、中間シートを形成するゥェブと
第２シートを形成するウェブとが組合され共に封止され
る前に、前述のスベーサ・レール部をこれ等ゥェプのい
ずれかに添着出来ることも判明した。この様に、本発明
によれば、対向位置のシート緑部に沿ってかつその間に
延在する中間シートにより重合関係に一緒に恒久的に固
定された感光シートと第２シートからなる未処理フィル
ム・ユニットが製造される。

この中間シートは前記２シート間でシートの端部から他
端部に延びる２シートの一方に横断方向に固定されてい
る。中間シートはその一端部でその長さの範囲でそれ自
体の上に一方のシートから離れる様に折重ねられ、この
折重ねられた状態で固定されて処理液剤の為の区画即ち
ポッド区画および（又は）トラップ則ち包囲体を形成す
る。前述の如く、トラップ・カバー３６はスべ−サ・レ
ール部の厚さと略々等しい厚さを有し得るから、この為
フィルム・ユニットの処理の開始の後トラップ内の処理
液剤の漏洩に対して付加的により確実な防止を与える。

前述のトラップ構造は多くの利点を有する処理液剤の余
剰分を収容する区画を提供する。特に、第２シートにェ
ンボス形成した凹部２２を利用すれば前記トラップが圧
力付与部材間を通る時、前記部材に必要な間隙を与える
別個のスベーサ要素の必要がなくなるからフィルム・ユ
ニットの製造を複雑にして更に高価にするスベーサーを
設ける必要がない。更に、図示の如く直線状か又は円弧
状のスリット２４を用いれば、トラップ内に保持される
処理液剤の余剰量を像形成区域から実質的に隔離するこ
とが可能になる。この隔離作用は、圧力付与部材により
生じた処理液剤中の圧力がかかる時のみ前記スリットが
閉口し、この様な圧力は処理後はフィルム・ユニットを
手で扱っても生じない為、得られる。この様に、余剰の
処理液剤は処理後は像形成区域には押戻されることはな
く、この為生じるおそれのある望ましくない作用を防止
する。更に、このトラップ構造は、余剰量の処理液剤が
スリット２４から流出する時第２シートの外側でフィル
ム・ユニットの先導端部に向け逆方向に流動させられる
為、フィルム・ユニットの寸法を大中に増加することな
くフィルム・ユニットの背面上に必要なトラップ用の容
積を与える。

この構成のトラップ・カバーには、米国特許第２５００
４２２号に開示された方法によりこのトラップ・カバー
から空気を逃がすことが出来る様になっている。この空
気を逃がす手段は、トラップ・カバーの先導緑部に封止
されずに残された部分を含む様にしても良く、あるいは
空気は逃がすが処理液剤は逃がさない様にカバーに小さ
な孔を設けても良い。あるいは、先導緑部６川ま内面の
特定の小さな区域にある薄さに研削して空気の放出の為
の逃げ路を設けても良い。更に又、ポツド・カバー３４
はポッド１４の為追加の保護カバーを与えて処理液剤の
漏出を生じるポッド材料の破損の可能性の減じている。

更に、ボッド・カバーは中間シートの薄い部分から形成
される為、ポツド様部におけるフィルム・ユニット全体
の厚さは殆んど増加しない。これにより、カートリッジ
内の多数のフィルム・ユニットの積重ね高さが最少限度
に抑制され、又フィルム・ユニットの先導緑部を処理カ
メラの圧力付与部材の間のニップに送り込むことを容易
にする。更に、ポッドおよびトラップ・カバーがそれぞ
れ折曲げられる折り線５０，５８（第７図）が第夕１シ
ートを形成するウェブ４０の緑部１３，１５の内側にあ
る為、露光され処理されたフィルム・ユニットを観賞面
から見る時、中間シート又は第２シートのどの部分もこ
の側からは見えない。換言すれば、観賞面から見る時、
フィルム・ュニッ０トの可視領域は第１シートの境界に
より決定されるのである。その結果、中間シートを形成
する材料の選択をフィルム・ユニットの像が見える面と
視的、物理的あるいはその他の観点から共用出来るもの
に限定する必要がなく、これにより中間シタートの材料
選択を前述の如き特徴を最も良く備えた特性に従って行
うことが出来る。本発明の方法により作られる別のフィ
ルム・ユニットの一部を第８図に示したが、同図ではポ
ッド・カバー１３４と第２シート１１８の先導端部０
１１７との間に別の接続状態が示されている。

このフィルム‘ユニットの他の構成要素には最初に説明
したフィルム・ユニット（第１図〜第６図）の類似要素
と同一の番号の頭に「１」を付してある。第８図のフィ
ルム・ユニットにおいては、ポッド・カバーは第２シー
トの外面に封止されており、この場合は、第２シートが
組立体に供給される迄はボツド・カバーが折曲げられな
い様に前述の製造工程が変更される。本発明の方法によ
り製造される更に別のフィルム・ユニットが第９図に示
され、この場合第８図に示すポッド・カバーの第２シー
トに対する結合方法が用いられている。

この実施例の構成要素には、第１図〜第６図のフィルム
・ユニットの類似の要素と同一番号の頭に「２」を付し
てある。第９図のフィルム・ユニットにおいては、第２
シート２１８の側緑部２１９とスベーサ・レール２３０
は第２シートの緑部２１７を越してコンテナ２１４の側
綾部に沿ってフィルム・ユニットの先導縁部に向けて延
在している。この様な構成により、第２シートの先導縁
部の側縁部におけるポッド・カバー２３４のシールの変
遷部は処理液剤により接触される区域から離されてこの
区域における液の漏洩のおそれを減じる。本発明による
フィルム・ユニットの更に別の例においては、米国特許
第３４１５６４４号に開示され記述された写真システム
と類似のシステムを用いるフィルム・ユニットで中間シ
ートが使用される。

この構成においては、感光層はサポート・シートに塗布
されてフィルム・ユニットが同じ面から露光および観賞
出来る様になっている。前述した種々のフィルム・ユニ
ットにおいては、マスク部の為に、像周囲の輪郭部が明
瞭で仕上がりが良く均一となり、処理液剤がマスク部の
背部からスべ−サ・レール部に流入出来ると言うことは
像輪郭部周囲に生じるおそれのある見苦しい仕上がりを
防止する。

又、フィルム・ユニットは一体に封止されて処理液剤の
漏洩を防止する。更に、第１又は第２シートのいずれに
もェンボス加工を要さず、あるいは刻み目又は凹みを設
けた圧力付与部材を使用せずに、処理液剤の具合のよし
、拡がりが達成される。更に又、前述のフィルム・ユニ
ットにおいては、第１シートの可視領域内にフィルム・
ユニットの他の全ての部分が包含されるので、第１シー
トは観賞面から見える唯一のシートである。

更に、フィルム・ユニットは平坦な観賞面を有し、その
外観を損い得る外側のフィルム部材がない。

【図面の簡単な説明】 第１図は内部構造の一部を示す為一部を破断した本発明
により製造されたフィルム・ユニットの前面図；第２図
は一部を図示の為破断した第１図のフィルム・ユニット
の背面図；第３図は第１および第２図に示すフィルム・
ユニット端面図；第４図は第２図の線４−４に関する部
分断面図；第５図は第２図の線５−５に関する部分断面
図；第６図は第２図の線６−６に関する部分断面図；第
７図は本発明によるフィルム・ユニットの組立の一方法
を示す斜視図；第８図は本発明により製造されたフィル
ム・ユニットの別の例に関しての第４図に対応する部分
断面図；第９図は本発明第８図のフィルム・ユニットの
変化態様の第４図に対応する部分断面図である。 尚図面に於て、１０……フィルム・ユニット、１２・・
・・・・感光シート則ち第１シート、１３・・・・・・
先導緑部、１４・・・・・・コンテナ（ポツド）、１５
・・・・・・追随縁部、１７・・・・・・先導綾部、１
８・・・・・・第２シート、２０・・・・・・中間シー
ト、２２・・・・・・凹部スベーサー手段、２３・・…
・トラップ・スペース、２５…・・・ポッド縁部、２６
・・・・・・マスク部、２８…・・・露出０孔、３０，
３２……スベーサ・レール、３４……ポッド・カバー（
包囲体）、３６…・・・トラツプ・カバー（包囲体）、
４０・・・・・・第１のウェブ、４２……第３のウヱブ
、４４……第２のウェブ、４６・・・・・・第３のゥェ
ブの緑部、５２・・・・・・緑部、５４・・・夕・・・
せり上り部、６０・…・・先導緑部。 ‘ンＧノ（７Ｇ２ 万ンＧ〆 ‘スＣイ ‘ンＧ夕 斤ンＧ６ 打ンＧ ア ‘ＪＧ８ 方スＧ９

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一体的インスタント写真フイルム・ユニツトで、各
   ユニツトは感光層を有する第１のシートと、前記第１の
   シートに重なる第２のシートと、第１と第２のシートを
   共に結合し像区画開口を有する結合用の第３のシートと
   、処理組成物のポツドと、トラツプスペーサー手段とを
   含み、第１と、第２と、第３のシートが夫々連続的な第
   １、第２、第３のウエブから作られるものであるインス
   タント写真フイルム・ユニツトを製造する方法に於て、
   連続的な第１、第２、第３のウエブを第３のウエブが
   第１と第２のウエブの間に配置される様にして第３のウ
   エブの連続的な縁部を第１、第２のウエブの間から横方
   向に延出する様に連続的に重なる関係に結合させ、 第
   ３のウエブの横方向延出部を内方に折曲げてその全域が
   第１と第２のウエブの最大幅内に位置する様になし、
   折曲げ部を折曲げ状態に固定して前記ポツド用並びに前
   記トラツプスペーサーのカバー用の包囲体を形成し、
   次いで折曲げ部が折曲げ位置に固定された状態で結合さ
   れたウエブを個々のフイルム・ユニツトに切断すること
   、を特徴とするフイルム・ユニツトを製造する方法。