JPS60126165A - 血液適合性吸着材 - Google Patents

血液適合性吸着材

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JPS60126165A
JPS60126165A JP58232771A JP23277183A JPS60126165A JP S60126165 A JPS60126165 A JP S60126165A JP 58232771 A JP58232771 A JP 58232771A JP 23277183 A JP23277183 A JP 23277183A JP S60126165 A JPS60126165 A JP S60126165A
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JP
Japan
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adsorbent
blood
hydroxyl group
antibodies
present
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JP58232771A
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English (en)
Inventor
金子 守正
山脇 直邦
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血液や血漿中から悪性物質や悪性細胞を除去
する血液浄化を目的とした生体適合性吸着材に関し、特
に直接層流法を適用する全血用血液浄化に適した吸着材
に関する。さらに詳しくは。
癌、免疫増殖性症候群、慢性関節リウマチ、全身性エリ
テマトーデス、アレルギー、臓器移植時の拒絶反応等の
生体免疫機能に関係した疾患および現象、あるいは腎炎
等の腎臓病、肝炎等の肝臓病などにおいて、血液、血漿
等の体液中に発現し、疾患の原因あるいは進行と密接な
関係をもっていると考えられる悪性物質や悪性細胞を、
体液中より吸着、除去する吸着材に関する。
・ 従来、体液浄化治療用吸着材には、主に肝臓病用に
人工肝臓として活性炭あるbは活性炭を親水性高分子で
コートしたものが用いられてきた。しかし、幾多の疾患
において、疾患の原因あるいは進行と密接な関係にある
種々の悪性物質や悪性細胞が知られるようになり、さら
には該悪性物質や悪性a胞を体液中よシ選択的に除去す
る要請が高まってきたが、活性炭をベースとする吸着材
は、その吸着対象物質が限られ、本要請に答えられない
のが現状である。
また吸着材による体液浄化治療においては、生体に対し
て異物である活性炭等の吸着材と血液等の体液が接触す
ることにより誘起される血液凝固が大きな問題であった
。この血液凝固を防止するためには、活性炭を親水性高
分子でコートするなどの試みがなされているが、十分な
抗血栓性は得られず、抗凝固剤であるヘパリンを血液中
に供給して血液凝固を防止しているのが現状である。こ
の場合、多量のヘパリンを使用することがら、場合によ
っては出血などの副作用が発生するなどの問題を孕んで
いる。
本発明者らは、悪性物質の選択的吸着、除去の要請に答
えるため鋭意研究の結果、担体に被吸着物質と化学的な
選択的相互作用をなす特別な物質を化学結合により保持
させてなる種々の吸着材を見い出し、先に特許出願した
(%開昭57−122875、特開昭57−19256
0%特開昭58−61752、特開昭57−13416
4)。
本発明は、先の発明に関して、上記の血液凝固の問題点
につき鋭意研究を行った結果、到達したものである。
すなわち、本発明者らは、上記の如き従来技術に基づく
吸着材と血液との接触による血液凝固の問題点に鑑み、
体液中の悪性物質や悪性細胞を選択的に吸着し、かつ接
触しても血液を凝固させることのない吸着材について鋭
意研究を進めた結果、吸着材が水酸基および/または水
酸基のブロッキング部分を有し、該吸着材の表面積に対
し、水酸基密度が25μeq/mt以下であシ、かつ被
吸着物質と結合可能な官能部位を含有する有機化合物(
以下有機リガンドと称す)が結合していることを特徴と
する吸着材が、上記の間阻点を解決することを見い出し
、本発明を完成するに到った。
本発明における吸着材の水隈基密度は、本発明の目的と
する血小板との相互作用を抑えた血液適合性の機能を吸
着材が具備するためには、該吸着材の表面積に対し25
μeq/m”以下の値をとることが必要であり、しかも
、吸着材として機能する必要量のりガントを保持するた
めには、より大きな水酸基密度が望ましいことより、リ
ガンド結合後の過剰な水酸基にあっては、ブロッキング
することが必要である。すなわち、吸着材が水酸基およ
び/または水酸基のブロッキング部分ヲ有シ、水酸基密
度は25μs q 7m2以下であることが必要である
。また、よシ血液適合性の実用的に好ましい効果が期待
される水酸基密度は、10μ、 q/m2以下であり、
さらに好撞しXは5μe q/m”以下である。
本発明は、水酸基の密度が吸着材表層と内層とで異なる
多相構造体にあっては、表面層における水酸基密度が上
記範囲にあればよい。
水酸基密度は、吸着材をピリジン溶媒中で無水酢酸と反
応させて、水酸基と反応して消費した無水酢酸の蓋また
は担体の重量変化を測定し、これからめることができる
。乾燥吸着材12が1 mmotの無水酢酸と反応した
ときの水酸基密度が1 meq /?であり、これと吸
着材の表面積とから、面積当りの水酸基密度をめる。
吸着材の表面積の測定法はいろいろあるが、本発明では
、峡も一般的な窒素ガスによるBET法でめた。また、
表面積測定に用いるサンプルは十分乾燥しておかなけれ
ばならないが、乾燥しにぐい吸着材にあっては、水にぬ
れた吸着材をアセトンと平衡にした後% 60p以下で
減圧乾燥して測定用サンプルとした。
本発明における吸着材は、水酸基密度が一定範囲内にあ
ることが必要であるが、この時、水酸基以外の官能基を
有する場合は、非イオン性または/およびアニオン性の
ものであることが血液適合性上好ましい。
また、悪性物質が可溶性体液成分である場合には、特に
多孔性重合体を用いることが好ましい。
本発明で用いられる多孔性吸着材の排除限界分子量(タ
ンパク質)としては、被吸着物質である悪性物質の大き
さに対応し、少なくとも2万以上であることが、本発明
の目的である血液浄化を効果的に達成する上で好ましい
。被吸着物質が、免役複合体特にIgM免疫複合体の場
合にはI OOO万に達するので、2〜1000万が好
ましい。本発明の目的に最も汎用的な排除限界分子量は
10〜500万である。
本発明における吸着材の細孔の表面積は、被吸着物質と
の接触面を広くとれることが必要であるが、多孔性構造
体においては、蛋白排除限界分子量との間に従属的な関
係が存在する。すなわち、蛋白排除限界分子量の向上は
、細孔の表面積の低下に結びつく。よって、少なくとも
確保しなければならない細孔の表面積は5m”/fであ
り、好ましくは20 m”/?、さらに好ましくは55
m2/1でおる。
本発明で言う吸着材の形状は、粒子状、繊維状、中壁糸
状、膜状等いずれの公知の形状も用いることができるが
、リガンドの保持量、吸着材としカ一時の取扱い性より
みて、粒子状、繊維状のものが好ましく、特に粒子状の
ものが好ましい結果を与える。
球状または粒子状吸着材の粒径は、その比表面積(吸着
材の吸着能力)と体液の流通面より、50〜1500μ
mのものが好ましい。さらに好ましい範囲は200〜1
000μmである。
繊維状吸着材の場合には、その繊維径が0.02デニー
ルないし10デニール、より好ましくは0.1デニール
ないし5デニールの範囲にあるものがよい。繊維径が大
きすぎる場合には、吸着材の吸着量および吸着速度が低
下するし、小さすぎる場合には、凝固系の活性化、血球
粘着、目づ1りをおこしやすい。
本発明における吸着材に使用する不溶性担体を具体的に
例示すると、次の通りである。
Ill水酸基を有する天然高分子(水酸基密度はブロッ
キングによりM節する。) セルロース、デキストラン、セファローズ、キチン等の
誘導体。
(2)水酸基を有するモノマーの重合体もしくは共重合
体(水酸基密度はブロッキングまたは/および共重合配
合組成で調整する。) アリールアルコール、ヒドロキシ−スチレン、ヒドロキ
シメチル−ビニルケトン、N−ヒドロキシエチル−アク
リルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の
モノマーおよびその誘導体よりなる重合体もしくは共重
合体。
(3)エステル基を有し、その部分加水分解により水酸
基を生成する重合体もしくは共重合体。
酢酸ビニル等ビニルアルコールエステル化合物よシなる
重合体もしくは共重合体。前項111 、121のエス
テル化合物。
(4)架橋剤等反応により水酸基が導入されてなる担体
ポリメチロールフェノール樹脂、ジェポキシ化合物、エ
ビノ・ロヒドリン等の水酸基導入を伴なう架橋剤を使用
してなる不溶性担体。
(5)水酸基を有する高分子を被覆してなる不溶性担体
前項111〜(4)の重合体もしくは共重合体を被覆し
て水酸基密度が本発明の範囲にある不溶性押体。
本発明における吸着材は、水酸基密度が一定の範囲の中
にあればよく、以上にあげた担体に限定されるものでは
ない。
本発明における吸着材は、取扱い性と応用性が広いこと
から、ビニルアルコール単位を含む重合体または共重合
体であることが好ましい。
また、ビニルアルコール単位を含む重合体または共重合
体においては、ビニルアルコールのエステル化合物と、
必要に応じた適当なコモノマー、架橋剤等を用い、不溶
化担体を得ることができ、架橋剤にあっては、硫黄、有
機過酸化物、フェノール樹脂、ジイソシアナート、エポ
キシ化合物、ジエン等ポリマー官能基に応じて、種々の
架橋剤を選択できる(犬成社、゛架橋剤ハンドブック”
p3〜79.1981)。それらの絹合せの中でも、カ
ルボン酸ビニルエステルとトリアリルシアヌレート、ト
リアリルイソシアヌレート等のトリアジン環を有する化
合物、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート等のジ(メタ)アクリレ
ート類、ブタンスリット、テトラアリロキシエタンのよ
うなポリアリルエーテル類から選ばれた架橋性単量体を
共重合して、該共重合体をエステル交換またはケン化す
ることによって得られる不溶性相体が、強度、微細孔構
造、化学的安定性の面から好ましい。特に好ましくは、
カルボン酸ビニルニステルト下記式ill 、 +21
で示される架橋性単量体との共重合体である。
+ 1 111 夏 3 +l1121 (ただし、1’L1. R,およびRsは、それぞれ独
立に、CH3 CH2= CH−CH,−1CH=C−CH2−および
CH,=C−CH,−を示す。) 本発明のカルボン酸ビニルエゑチルとは、重合可能ナカ
ルボン酸ビニルエステル基を一つ以上有する化合物のこ
とで、たとえば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等を
あげることができる。
本発明における吸着材は、血液適合性を得るために、〜
水酸基密度を調整する必要があることから、水酸基およ
び/または水酸基のブロッキング部分とを含んでいるも
のが、必然的に生じる吸着材としての構成要素である。
水酸基のブロッキングの方法には1種々の選択ができる
が、ブロッキングしたときの水酸基に修飾された原子団
が非イオン性もしくはアニオン性であるように、ブロッ
キング剤は選ぶことが重要である。特に、結合の安定性
、反応の容易なことより、水酸基のブロッキングが、エ
ステル化、ウレタン化、エーテル化の中より選ばれた少
なくとも1種であることが好ましい。
本発明の吸着材が保持する有機リガンドは、目的に応じ
て自由に選べるが、その中の一部を例示する。
全身性エリテマトーデス治療用としては、抗核抗体、抗
DNA抗体の吸着除去用に、アデニン。
グアニン、シトシン、ウラシル、チミン等のモノ、ジ、
トリヌクレオチドのホモポリマー、マ友はコポリマー、
天然に存在するDNA%RNA等の核酸、さらには核酸
塩基、糖、オリゴ糖およびトリプトファン、フェニルア
ラニン等の疎水性有機化合物などを用いることができる
。また血中に存在するDNA、RNA、ENA の吸着
除去用に、抗−重鎖DNA抗体、抗二本鎖DNA抗体、
抗RNA抗体、抗ENA抗体等の抗核酸抗体、メチル化
アルブミンアクチノマイシンD等の塩基性イし金物を用
いることができる。さらに血中の免疫複合体の吸着除去
用には、C1q等の補体成分、プロティンA等の特異タ
ンノくり質、抗ヘヘ−チj:−イ7不変部第2相抗体、
リウマチ因子等の免疫複合体に対する抗体およびトリプ
トファン、フェニルアラニン等の疎水性有機化合物等を
用いること、3Eできる。
慢性関節リウマチ、悪性関節リウマチ治療用としては、
尿素、塩酸グアニジン、メルカプトエタノール、界面活
性剤、有機溶剤等の化学的変性(凝集)方法、熱、超音
波、ガスノ(プリング等の物理的変性(凝集)方法によ
シ変性された変性γ−グロブリン、変性イムノグロブリ
ン、凝集γ−グロブリン、凝集イムノグロブリン、イム
ノグロブリンのFc部、イムノグロブリ/のへピーチェ
イノ不変部第2相およびそれらの前記変性方法による変
性体等のりウマチ因子に対する抗原様物質、抗リウマチ
因子抗体およびトリプトファン、フェニルアラニン等疎
水性有磯化合物を用いることができる。またリウマチの
免疫複合体除去用には、C1q等の補体成分、プロティ
ンA等の特異タンパク質、抗へピーチェイン不変部第2
相抗体、リクマチ因子等の免疫複合体に対する抗体およ
びトリプトファン、フェニルアラニン等の疎水性有機化
合物等を用いることができる。
橋本病治療用には、サイログロブリン、甲状腺のミクロ
ソーム分画成分を用いることができる。
重症筋無力症治療用には、神経筋のアセチルコリンレセ
プター分画成分を用いることができる。
糸球体腎炎治療用には、係球体基底膜成分、%発性血小
板減少性紫斑病治療用には、血小板膜成分、血小板顆粒
分画成分、クツシング症候群治療用にはトランスコーチ
シン、抗コーチシン抗体を用いることができる。
肝炎の予防、治療用には、A型肝炎ウィルス、B型肝炎
ウィルス等のウィルス表面抗原に対する抗体を用いるこ
とができる。
高血圧治療用には、抗ア/ジオテンシン■抗体、高脂血
症治療用にはヘパリン、抗リボプロティン抗体、ポリア
クリル酸、ポリエチレンスルフォン酸等のポリアニオン
などを用いることができる。
リンパ球異常に基づく免疫疾患治療用には、抗Bセル抗
体、抗すプレッサーT抗体、抗リンパ球抗体等の抗リン
パ球抗体や、抗単球抗体、抗ナチュラルキラー細胞抗体
、抗赤血球抗体を用いることができる。
赤血球や血小板の膜疾患には、抗赤血球抗体や抗血小板
抗体を用いることができる。
乳癌等の癌治療用には、プロティンA、抗イムノグロブ
リン抗体や免疫抑制因子に対する抗体を用いることがで
きる。
本発明に用いることができるリガンドは、以上の例示に
限定されるものではなく、コングニチニン、コンカナバ
リンA%フイトヘマアグルチニン等のレクチン、核酸、
アミノ酸、脂質、糖脂質、プロタミン、ヘパリン、抗原
、抗体、酵素、基質。
補酵素、糖タンパク質等の被吸着物質と結合可能な公知
の物質を用いることができる。
持させて用いることもできる。さらにはリガンドを保持
した担体を2種以上併用して用いることもできる。
本発明において、有機リガンドを吸着材に用いる不溶性
担体の表面に固定する方法は、共有結合、イオン結合、
物理吸着、包埋あるいは担体表面への沈澱不溶化等あら
ゆる公知の方法を用いることができるが、これらの化合
物の溶出性から考えると、共有結合により、固定、不溶
化して用いることが好ましい。そのため通常固定化酵素
、アフィニティクロマトグラフィで層重られる公知の不
溶性担体の活性化方法およびリガンドとの結合方法を用
いることができる。また、必要に応じて不溶性担体とリ
ガンドの間に任意の長さの分子(・スペーサー)を導入
して使用することもできる。
不溶性担体上の水酸基へリガンドを結合させるために%
担体をハロゲン化シアン法、エピクロルヒドリン法、ビ
スエポキシド法、ハロゲン化トリアシフ法、ブロモアセ
チルプロミド法、エチルクロロホルマート法、カルボニ
ルジイミダゾール法等により活性化できる。これらの官
能基は、リガンドのアミノ基、水酸基、カルボキシル基
、チオール基等の核反応基と反応し共有結合を形成でき
る。
以上の要素よりなる本発明における吸着材の製造法は、
その構成要素の結合順序を規定したものではない。具体
的には、リガンドの導入法において、リガンドをモノマ
ーに結合して重合を行う方法や、高分子物質の後架橋に
よる不溶性担体化の際、同時反応を行うことも本発明の
一態様を示すものである。
すなわち、本発明は、吸着材上の水酸基密度が一定の範
囲の中にあればよく、その製造方法に左右されるもので
はない。
本発明の吸着材は1体液の導出入口を備えた容器内に充
填保持して使用することができる。
図面は本発明の吸着材を使用した吸着装置の一例を示す
ものであり、円筒2の一端開口部に、内側にフィルター
3を張ったバッキング4を介して体液導入口5を有する
キャップ6をネジ嵌合し、円筒2の他端開口部に内側に
フィルター3′を張ったバッキング4′を介して体液導
出ロアを有するキャップ8をネジ嵌合して容器を形成し
、フィルター3および5′の間隙に吸着材を充填保持さ
せて吸着材層9を形成してなる吸着装置1である。
吸着材層9には、本発明の該吸着材を単独で充填しても
よく、他の吸着材と混合もしくは積層してもよい。他の
吸着材としては、例えば、幅広い吸着能を有する活性炭
等を用いることができる。
これによシ吸着材の相乗効果によるよシ広範な臨床効果
が期待できる。吸着材層9の容積は、体外循環に用いる
場合、50〜400tnt程度が適当である。
本発明の装置を体外循環で用いる場合には、体内から取
り出した血液を厘接該装置に通過させ、浄化する方法を
とることができる。このとき、体液の通液方法としては
、臨床上の必要に応じ、あるいは設備の装置状況に応じ
て、連続的に通液してもよいし、また断続的に通液使用
してもよい。
本発明の担体は、以上に述べてきたように、r′〜己血
液、自己血漿等の体液を浄化、再生する一般的な用法に
用いる担体に適用可能であり、癌、免疫増殖性症候群、
慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス等の膠原病
、重症筋無力症等の自己免疫疾、e、気管支端息のよう
なアレルギー性疾患、臓器移植時の拒絶反応等の生体免
疫機能に関係した疾患および現象、乾癖、口癖等の皮膚
疾患、4=〉るいは腎炎等の腎臓病、肝炎等の肝臓病や
血液病などの体外循環治療に、吸着材の基本的特性であ
る吸着能力を犠牲にすることなく、高い能力を紺持した
ーまま優れた抗血栓を示すので、直接体外循償による全
面の血液浄化が実施できる血液適合性吸着材である。
以下実施例により、本発明の実施の態様をより詳細に説
明する。
実施例1 自′F酸ビニル50f、トリアリルイソシアヌレ−)1
10?、酢酸エチル1002、ポリ酢酸ビニル(重合度
500)7S’および2.2′−アゾビスインブチロニ
トリル3゜6りよりなる均一混合液と、ポリビニルアル
コール1重′t%、リン酸二水素ナトリウムニ水和物0
.05重量%およびリン酸水素二ナトリウム十二水和物
1.5重量係を溶解した水0.4Lとをフラスコに入些
、65Cで18時間、さらに75Cで5時間加熱攪拌し
て懸濁重合を行い、粒状共重合体を得た。この重合体を
カセイソーダで加水分解し、ポリビニルアルコール架橋
重合体が得られた。この重合体を担体として用い、以下
の方法で吸着材を作成した。
すなわち、乾燥した担体15fIをジメチルスルホキシ
ド180ゴおよびエピクロルヒドリン120 mlから
なる溶液中に懸濁し、30%水酸化ナトリウム水溶液1
5−を加え、30Cに75時間攪拌させて、エポキシ活
性化担体を得た。
該エポキシ結合ゲルを用い、アデニンを結合させて吸着
材を作成した。アデニンを0.025 mat/lにな
るようにp )(9,8の炭酸バッファーに溶かした溶
液を調製し、該エポキシ結合ゲル20m7!に40−の
割合で加え、50Cで20時間反応させた。過剰の活性
基は0.1 mot/lのグリシンでブロッキングしだ
。アデニンの固定量は、反応液中に残存するアデニンの
260 nmの吸収から算出した。該吸着材のアデニン
結合量は10μmot/ゴであった。吸着材は十分に水
洗した後、生理食塩水で洗浄、脱水し、吸着材性状、抗
血液凝固性と吸着実験を評価した。
吸着材の平均粒径は350μmで、N2吸着l゛よりめ
た表面積は50m”/7.水酸基密度は60μe q 
7m”、蛋白排除限界分子量60万であった。
このIμ体の抗血液凝固性を評価するため、3−カラム
(L/D=5)に充填して、牛新鮮全面(ヘパリン添7
11]500U/10ロー血液)を1゜0吻tでシング
ルパス法にて1時間通液した。判定は、充填体積の低下
、目づまり、流量低下、カラ人前の圧力計の変化にて行
った。
その結果、本実施例で得た生体は、何ら血栓の発生もな
く、カラム前の圧力511111Hg以下で安定した通
液が観察された。
吸着実験は、全身性エリテマトーデス患者血漿3容と吸
着材1容を混合し、37C,2時間インキュベーション
によす行ツタ。
抗DNA抗体価は、ホルマリン固定鶏血球にDNAを感
作したものと、処理または未処理の患者血漿の段階希釈
液との混和によって生じる凝集反応(室温)の有無によ
り、陽性か陰性かを判断し、陽性を示す最高希釈倍数を
もって抗体価をめた。測定にはrDNAテスト」〔富士
レビオ(掬製〕のキットを用いた。
抗核抗体価は、細胞を塗抹したスライドガラスに段階希
釈した検体(−次抗体)を滴下し、抗原−抗体反応を行
い、ペルオキシダーゼ標識抗ヒト免疫グロブリン抗体(
二次抗体)を滴下し、酵素の呈色反応を光学顕微鏡で観
察した。測定には、「エンザイムANAテスト」〔■医
学生物学研究新製〕のキットを用いた。陽性を示す最高
希釈倍数をもって抗体価を表示した。
結果は第1表の通りで、良好な吸着成績が得られた。
比較例1 自′1敵ビニルIQOr、トリアリルインシアヌレ−)
41fFと変更した実施例1の組成で重合し、同じくア
デニンを固定した吸着材を得た。この吸着材の平均粒径
650μm、水酸基密度55 tIeq/m’アデニン
の結合量31μmot/mtであった。
この吸着材も実施例1と同様血液評価を行ったところ1
通液45分目よりカラム流出液中の血小板数の減少が認
められ、55分目でカラ人前圧力が上昇し始め、血栓形
成の兆候が示された。
第1表 実施例2〜4 酢酸ビニル100 t、ジエチレングリコールジビニル
エーテル39.4 F、酢酸エチル100yおxヒ2,
2’−yゾビスインブチロニトリル6.5yよりなる均
一混合液を実施例1と同様に懸濁重合し、得られた粒子
のエステル交換反応を行なった。さらに実施例1と同様
エピクロルヒドリンにて活性化担体を得た後、トリプト
ファンを58μeq/d固定した吸着材を得た。
この吸着材に存在する水酸基を、アセチル化により水酸
基のブロッキング反応を行った。アセチル化は無水酢酸
−ピリジン法による常法の反応を行い1反応時間6,1
2.24時間で得た担体が実施例2,3.4である。
実施?l11と同じ評価を行い、しかも8種類(8頭分
)の生新鮮血にて、各1回ずつ計8回の繰り返し1良液
テxトを各相体について行い、通液1時間までの間で5
0fnmHg 以上の圧力上昇の生じないものを合格と
し、その合格率をめた。
その結果、水酸基のブロッキングによっても良好な血液
適合性が@2表の通り示され友。
吸着実験は、リュウマチ廚者血漿を用い、血漿:吸着材
容量比3:1で、577:5時間のインキュベー7ヨン
後の上清分析で行った。リュウマチ因子の分析は、RA
HAテスト(RA3号)〔富士レピオ■製〕、およびR
A(KW)キット〔協和薬品工業(銅製〕を用い、患者
血漿の段階希釈液との混和によって生じる凝集反応の有
無により、陽性か陰性かを判断し、陽性を示す最高希釈
倍数をもって抗体価をめた。
使用した血漿のRAHA、RAの抗体価1280゜16
0に対し、実施例2は80,40.実施例5は160.
80.実施例4は320.80と各々の吸着能が示され
、有機リガンドを結合していない相体の抗体価1280
.160に対して娘好な成績であった。
比較例2〜4 実施例2〜4と同様に、アセチル化時間0,1゜2時間
の反応で得た比較例2,3.4の評価結果も第2表にし
たが、血液適合性は良好なものではなかった。
第 2 表 実施例5.6 実施例2〜4と同じ未ブロッキング吸着材を用い、プロ
ピルイソシアナート化による水ty基のブロッキング反
応を行った。プロピルインシアナート化H,il1体2
0−と、ジメチルスルホキシド20 mI!、およびプ
ロビルイソシアナー)ヲ1.9d、6.8−に仕込み量
を変化させ、ジブチルチンジラウレー)0.5tntの
触媒を添那し、60C3時間の水酸基のブロッキング反
応実施例5,6を行った。
上記で得られた各条件の血液適合性評価および吸着実験
は、実施例2〜4と同様に行った。その結果、血液適合
性評価は、第5表の通りで良好なものであった。また、
吸着実験は1元血漿のRAI−TA。
RAの抗体価1280,160に対し、実施例5では8
0.20’、実施例6では160.80と。
各々の値を得、良好な吸着性能が示された。
比較例5.6 実施例5.6と同じ反応で、プロピルイソシアナートを
0.1.2+++e仕込んで得た比較例5.6について
も、第3表に示した通り血液適合性は満足できるもので
にt々かった。
第3表
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の血液適合性吸着材を用いた吸着装置の形
態の一例を示す断面図である。 1・−・・・・吸着装置 2・・・・−・円筒3.3′
・・・・・・フィルター 4.4′−・・・・・バッキ
ング5・・・・・・体液導入口 6・・・・・・キャッ
プ7・・・・・・体液導出口 8・・団・キャップ9・
・・・・・吸着材層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 吸着材が水酸基および/または水酸基のブロッキング部
    分を有し、該吸着材の表面積に対し、水酸基密度が25
    μeq/m2以下であり、かつ被吸着物質と結合可能な
    官能部位を含有する有機化合物が結合していることを特
    徴とする血液適合性吸着材。
JP58232771A 1983-12-12 1983-12-12 血液適合性吸着材 Pending JPS60126165A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62261368A (ja) * 1986-05-07 1987-11-13 東レ株式会社 アナフイラトキシン吸着材
JPS63115572A (ja) * 1986-10-31 1988-05-20 鐘淵化学工業株式会社 直接血液潅流用球状粒子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62261368A (ja) * 1986-05-07 1987-11-13 東レ株式会社 アナフイラトキシン吸着材
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