JPS6012380Y2 - シ−トの後端クランプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ドラムの周面に巻きつけられるシートの後端
クランプ装置に関するものである。

ファクシミリ等においては、回転中のドラム局面に対し
てシートを巻きつける場合に、シートの先端部だけでな
く、その後端部もクランプしてシートをドラム周面に確
実に巻きつける必要があり、従来の後端クランプ装置に
おいては、シートの後端部を押さえつける押圧部材が直
線状をなしていたために波打ちを生じて、ドラムに対す
るシートの巻きつけに確実性を欠く欠点があった。

本考案の目的は、上記の欠点を取除いたシートの後端ク
ランプ装置を提供することにある。

以下図示の実施例によって本考案を説明する。

第１図において、シート１は、矢印方向にそれぞれ回転
している送りローラ一対２，３によって、案内板４を経
てドラム５の周面に送り出されており、このドラム５は
、軸６を中心として矢印７方向に常時回転している。

ドラム５の周面に設けられたくわえ爪８は、ドラム軸方
向中央に向けて臨出する長さのシート先端把持部を有し
、ドラム５の内部に設けられた昇降機（図示されず）に
よってドラム５の周面から突出、換言すれば離隔する第
１位置とドラム５の周面に圧着してシート先端をくわえ
こむ第２位置とに移動するようになっており、シート１
がドラム５に供給されるとき、第１図に示すように、第
１の位置にもち来たされた状態となり、シート１の先端
を差し入れた後、第２の位置に移動してシート１の先端
をくわえるようになっている。

このくわえ爪８の上部には、弾性を有する押圧部材９（
第４図参照）が配置されている。

押圧部材９は、ドラム５の軸方向に長手方向を沿わせた
状態で、その長手方向両端を、楔１１゜１２を介して保
持部材１３．１４に固着され、長手方向と直角視におい
て、ドラム５側を中心とする曲率半径をもつ曲面状のも
のである。

一方、楔１１．１２を固着されている保持部材１３．１
４は共に保持手段を構成するものであって、保持部材１
３．１４はドラム５の外径よりも幾分大きく形成され、
ドラム５の軸方向両端近傍においてドラム５の軸６にそ
れぞれ装着されてドラム５と相対的に回転し得る円板で
あり、平生、ドラム５と共に回転し、シート１の先端部
が第１図に示すようにくわえ爪８によってくわえられる
ときは、その回転を停止し、再度、くわえ爪８が押圧部
材９の下部に到達した後、ドラム５と共に再び回転する
ようになっている。

上述した押圧部材９は、楔１１．１２の傾きによって、
長手方向におけるドラム５と対向する範囲がドラム周面
側に向けて膨出するように湾曲しているが、平生、ドラ
ム５の周面に衝き当ることによってその周面に圧接する
ようになっている。

そしてこの押圧部材９は、同部材９の下部つまり、ドラ
ム周面側に配置されているくわえ爪８が、シート先端を
くわえるべく第１の位置に移動するときそのくわえ爪８
によってドラム周面から離間する向きに押し上げられて
ドラム周面への圧接を解除される。

また、押圧部材９は、くわえ爪８が、シート１の先端を
くわえ終えて第２の位置に移動した状態で、第２図に示
すように矢印７方向に回転すると、その圧接した位置に
保持部材１３．１４が停止しているので、楔１１．１２
の傾きによって再度、ドラム周面に圧接し、この状態で
ドラム５と共に回動するシート１をしごくことによって
シート１をドラム周面に密着させる。

そしてくわえ爪８が、第３図に示すように、押圧部材９
の下方に侵入したときには、くわえ爪８がシート１の先
端の下側に潜り込むので、シート１は、その後端を押圧
部材９によってくわえ爪８の把持部表面およびドラム周
面に密着させた状態でクランプされる。

この状態において押圧部材９は、保持部材１３．１４が
ドラムと共に回転するようになっているので、シート１
の後端をクランプした状態で再びドラム５と共に矢印７
方向に回転する。

本考案によれば、押圧部材を、その長手方向における中
央部をドラム局面側に凸状となるように湾曲させて押圧
部材の変形に要する弾性力によってドラム周面に圧接さ
せることにより、シートをしごいてこれをドラム周面に
密着させ、かつその後端部を確実にクランプすることが
できる。

また、押圧部材は剛体でなくとも充分な押圧力が得られ
るものであり、それによってシートの後端に対する確実
なりランプが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、シートクランプ装置の側面図、第２図および
第３図は上記装置の作用図、第４図は、押圧部材の斜視
図、第５図は本考案の一実施例を示すシートの後端クラ
ンプ装置の正面図である。 １・・・・・・シート、５・・・・・・ドラム、８・・
・・・・くわえ爪、９・・・・・・押圧部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一方向に回転するドラム周面に設けられていて、シート
   先端把持部を有し１、そのシート先端把持部がシート先
   端をくわえるべくドラム局面から離隔する第１の位置と
   、シート先端把持部がドラム周面に圧着してシート先端
   をくわえこむ第２の位置との間で移動可能なくわえ爪と
   、 上記くわえ爪と対向した状態で上記ドラムの軸方向にそ
   の長手方向を沿わせて同くわえ爪の上部に配置された弾
   性体から威る押圧部材と、上記押圧部材をドラム周面に
   圧接させる方向に湾曲させるようにその長手方向両端を
   支持し、平生はドラムと共に回転し、上記くわえ爪がシ
   ートをくわえるときには停止する保持手段とからなり、 上記押圧部材は、上記くわえ爪が第１の位置にあるとき
   上記シート先端把持部によって押し上げられてドラム周
   面から離間するようになっていて、上記くわえ爪が第２
   の位置に移動したとき、ドラムの回転によって、再度、
   上記くわえ爪に対向するまでの間、前記保持手段が停止
   していることによってドラム周面に圧接した態位を維持
   し、上記くわえ爪が再度対向したとき、シートの後端を
   クランプした状態でドラムと一体的に回転するシートの
   後端クランプ装置。