JPS6012270B2 - 自転車用フレーム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ヘッド部、メインフレーム、立パイプ、ハン
ガー及びバックステーを板金により構成した軽量にして
安価な自転車用フレームに関する。

従来例の構成とその問題点 従来の自転車用フレームは、パイプ及びこれを結合する
ラツグにより構成されていたため、これらをろう付け等
の方法により接合しなければならず、部品点数が増え、
かつ作業工数の増加は免れなかった。

また太さが一定のパイプを使用するため、部分的に不必
要な断面強度となり、重量的にも不利であった。また、
一部に提案されている板金製のフレームは、フレーム全
体を左右に縦割りにし、それらの部材を接合したもので
、これでは材料取りが悪く、溶接工数も多くかかる不都
合があった。発明の目的 本発明は、以上のような従来の欠点を解消するもので、
美観が特に要求されるフレーム前部を一枚の板金により
成形するとともに、左右バックステーとの溶接部を立パ
イプ近辺に集中し、溶接部の外観にあたえる悪影響も少
なくするものである。

本発明は、さらに材料取りに問題のあるフレーム前部を
一体化することにより材料歩蟹，りを良くするものであ
る。発明の構成 本発明の自転車用フレームは、一枚の板金を曲折してな
り、断面円形のヘッド部とこのヘッド部に連接した断面
楕円形のメインフレーム部とを有し、かつ後端に立パイ
プ及びハンガーとの競合のための切欠きを設けたフレー
ム前部と、それぞれ板金により形成した断面コの字の左
右一対のバックステーの前部をフレーム中心線にて接合
し、その前部に立パイプ及びハンガ｝との綜合のための
切欠きを設けたフレーム後部ともハンガーパイプを下部
に有する逆Ｔ字状の立パイプとからなり、この立パイプ
部に前記フレーム前部とフレーム後部の切欠き部を競合
しト接合したものである。

実施例の説明第１図は本発明による自転車用フレームを
示す。

このフレームは第５図のように５つの部分に分けて製作
され「後にこれらの部分は溶接により一体化される。図
においても竃さまフレーム前部「 ２は右バックステー
「 ３貴ま左バックステー、４は立パイプ「 ５はハン
ガーパイプである。

フレーム前部１は〜一枚のブランク量′より成形され、
その最前部に前ホーク（図示せず）を保持するための一
断面円形のヘッド部６を有し、これに連続して」断面が
楕円形であり、下部が巻き込み形状となったメインフレ
ーム部７を有する。

このフレーム前部１は、第６図に示す板金のプランク量
′より一体的に形成され「Ｕ曲げ加工「絞り加工の後、
０字状に丸め加工を施される。従ってフレーム前部の溶
接線は、ヘッド部６の前部及びメインフレーム部？を下
部となり、自転車として完成後美観上問題となる上面に
は溶接線が出ない構造となっている。また「 フレーム
前部１の後端には、立パイプ４とハンガーパイプ５に鼓
合するための切欠き８；９を設けてある。

右バックステー２と左バックステー３は、それぞれ一枚
合板金から絞り加工により製造される。

右バックステー２と左バックステー３は前部に各々上下
に相対向して突出部ＩＱ，１１を有し、この部分がフレ
ーム中心線において溶接接合され、フレーム後部となる
。このフレーム後部の前機には、立パイプ４及びハンガ
ーパイプ５と鉄合すべき、切欠き亀２，１３が設けられ
ている。立パイプ４は通常のパイプをスェージ加工によ
り先細形状に作られる。立パイプ下部はハンガーパイプ
５と競合するための円弧状の切欠きが設けられており、
ハンガーパイプ５と熔接接合され、Ｔ字状の立パイプ部
とする。最後にト前記フレーム前部ｉ、フレーム後部「
立パイプ部を接合しｔ この部分を溶接する。

従ってもこの溶接部はもフレームのほぼ中央に集中する
ため、美観をそこねることが無く「また自動熔接にも適
した構成となる。発明の効果以上のように「本発明によ
れば次のような効果がある。

すなわち〜従来のパイプ及びラッグを用いたフレームに
比較して「各部に最適の断面強度を与え得るので、全体
として応力集中の少ない「軽量なフレームを得ることが
できる。また、従来のフレーム全体を左右に縦割りにし
た板金製フレームと比較すると「溶酸線がフレーム上部
に出ないため、美観的にすぐれ、長尺のフレームを前後
に分割するため〜金型が大型化せず」金型費用が安価と
なる。さらにフレーム中心部にフレーム前部「 フレー
ム後部及び立パイプ部の三部品を溶薮する溶接部が集中
するため、溶接部が目立たず、従って美観的に有利で「
かつ自動溶接がしやすも、。

【図面の簡単な説明】

第亀図は本発明のフレームの実施例を示す側面図「第２
図は第１図の０−ｎ′線断面図、第３図は第１図のｍ−
ｍ′線断面図、第４図は第亀図のＷ−Ｗ′線断面図「第
５図は構成部品を示す見取図、第６図はフレーム前部を
形成するための板金のブランク形状を示す平面図である
。 Ｙ……フレーム前部、２，３……バックステー「 ４…
…立パイプ、５……ハンガー、６……ヘッド部、７……
メインフレーム部、８，９，１２，ｉ３・・…・切欠き
。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一枚の板金を曲折してなり、断面円形のヘツド部と
   このヘツド部に連接した断面惰円形のメインフレーム部
   とを有し、かつ後端に立パイプ及びハンガーとの嵌合の
   ための切欠きを設けたフレーム前部と、それぞれ板金に
   より形成した断面コの字の左右一対のバツクステーの前
   部をフレーム中心線にて接合し、その前部に立パイプ及
   びハンガーとの嵌合のための切欠きを設けたフレーム後
   部と、ハンガーパイプを下部に有する逆Ｔ字状の立パイ
   プとからなり、この立パイプ部に前記フレーム前部とフ
   レーム後部の切欠き部を嵌合し、接合した自転車用フレ
   ーム。