JPS601188B2 - 複合チユーブ - Google Patents

複合チユーブ

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JPS601188B2
JPS601188B2 JP53096313A JP9631378A JPS601188B2 JP S601188 B2 JPS601188 B2 JP S601188B2 JP 53096313 A JP53096313 A JP 53096313A JP 9631378 A JP9631378 A JP 9631378A JP S601188 B2 JPS601188 B2 JP S601188B2
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JP
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plane
point
shoulder
curved surface
synthetic resin
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義彦 中原
宣博 辻井
憲一 中西
勇二 堺
正徳 西郷
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Lion Corp
Kyodo Printing Co Ltd
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Lion Corp
Kyodo Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属層と合成樹脂層とより成る月岡部を有す
る複合チューブに関するものである。
従来、例えば歯磨用押し出しチューブなどに用いられる
押し出しチューブには、金属性押し出しチューブやプラ
スチックチューブなどがあるが製造上、取扱上、使用上
種々の欠点を有するものであった。例えば、金属製押し
出しチューブにおいては、8同部は金属壁体のみで形成
されているので復元性が全くなく、しわ、凹み、破れが
生じ易く、絞り出し性も悪く使用しもこくいものであり
、また内容物による腐触、出口ネジ部の摩耗による金属
粉のための汚れを生じたり、また従来の衝撃押し出し加
工法によっては金属壁体の厚さは通常の直径のものでは
最小100山程度、4・径のものでも80仏以上であり
、これよりも薄いものを工業的ベースで製作することは
極めて困難であり、金属の材料費もかさみコスト高を招
くものであった。
またプラスチックチューブにおいては、水分や香料など
の揮発成分に対するバリャ性が劣り内容物の質的、量的
変化を招き、また復元性が強過ぎてェアバックを起こし
空気が入って内容物を変質せしめたり、絞り出しが難し
いなど使用上の欠点を有するものであった。
これらのものの欠点を除くために、金属層と合成樹脂層
とを併せ有する複合チューブが用いられるようになった
複合チューブとしては、シームを有するラミネートチュ
ーブと、シームを有さないシームレスチューブとがある
が、何れも従来のものにはそれぞれ欠点があった。即ち
、従来のラミネートチューブにおいては金属層を単なる
耐バリャ材として10仏程度の薄いものを用いているの
で、復元性が過剰となり、使用に当り使いにくいもので
あった。
また「従来のシームレス押し出しチューブにおいては、
前述の金属性押し出しチューブにおけるが如く、従来の
衝撃押し出し加工法にては胴部金属壁体の厚さを80山
以下にすることが極めて困難であり、金属素材の材料費
によるコスト高を招いたり、金属壁体が厚いため剛性が
大で復元性が悪く、そのためにしわ、凹み、破れを生じ
易く、絞り出し性も悪く、使いにくいものであった。
本発明の発明者らは、これらの欠点を除去するため研究
を重ね、合成樹脂層の厚さ、金属層の厚さ及びチューブ
直径との間に、複合チューブの特性を最適にする特定の
範囲の関係があることを確かめ、その研究によって得ら
れた知見に基づき本発明がなされたものである。本発明
は、内容物取り出しのための口部と、該口部に連接され
た肩部と、該肩部に連接された胸部とより成り、これら
の部分のうち少なくとも前記8同部には合成樹脂層と金
属層とを備え、前記胴部の前記合成樹脂層の厚さxと、
前記金属層の厚さyと、チューブ外径zとの間に、特許
請求の範囲第1項に記載された特殊寸法関係を有するよ
う構成したことを特徴とする複合チューブである。
本発明を実施例につき図面を参照して説明する。前述の
研究において実施した実施例のうちの幾つかを下表に示
す。これは、合成樹脂層の厚さx、金属層の厚さy、チ
ューブの直径z及び合成樹脂の種類を種々変えて組み合
わせたサンプルを多数作成し、練歯磨を充填、使用して
破れ・しわ及び硬さ・柔らかさにて○、△、×の評価を
行ない綜合評価として何れも0のものを○、0と△又は
△と△を△、0と×、△と×、×と×を×として評価し
たものである。また金属としてはアルミニウムを用い、
合成樹脂としては、ポリオレフイソ系樹脂としてはポリ
エチレン、敏質合成樹脂としては軟質塩化ビニル、硬質
合成樹脂としてはェポキシが用いられている。金属素体
製造法の欄のうちlmは衝撃押し出し加工法、lrはア
ィャニング加工法、Dはドローィング加工法を示す。
第1図は上表の例のうちチューブ直径y=35側めの実
施例を樹脂層厚さをx軸に、金属層厚さをy軸に、それ
ぞれ単位を仏としてとって示した実施例分布図である。
これにより、チューブ直径35側め程度の複合チューブ
においては、ポリエチレンに対してはほぼ四辺形A35
、E35、G$、F$の領域が好ましいことが示されて
いる。ポリオレフィン系樹脂に対してもほぼ同様な好ま
しい領域となる。
なお合成樹脂の中で比較的教質のものにおいては好まし
い領域の右側限界が線E$−G35を越えて右方に延び
ることもあり、柔軟性の大きな樹脂に対しては線B35
−D濁まで許容されるが、これを越えないことが望まし
い。
また、比較的硬質のものにおいては、好ましい領域の左
側限界が線A$−F$を越えて左に延びることもあり、
硬さの程度が大なる樹脂に対しては線A35一C35ま
で許容されるがこれを越えないことが望ましい。即ち、
合成樹脂全体を対象とした場合には四辺形A35、B濁
、D塩、C35の領域が好ましい。線日35−J3はこ
の領域のほぼ中心を示す線である。チューブ直径をさら
にz軸にとり(単位仰ぐ)、第1図の如くして得られた
好ましい領域を立体的に示したのが第2図である。
ここにおいて、各点の座標を次に示す。‘1} z=6
0なる平面上の各点 A6。
(50t 70「 60)、凡。(22ふ 70、60
)、E6。(325、70、60)、B6。(425、
70、60)、D6。(600、20、60)、G6。
(500、20、60)、J6。(375、20、60
)「 F6。(200、20、60)、C6。(150
、20、60)‘2) z=35なる平面上の各点 A35(50、70、35)「瓜5(200、70、3
5)、E35(300「 70、35)、B35(37
5、70、35)、D35(500、20、35)、G
35(425、20、35)、J35(300、20、
35)、F35(150、20、35)、C35(10
0、20、35)‘3} z=10なる平面上の各点 A,。
(50、70、10)、日,。(175 70、10)
、E,。(275、70、10)、B,。(325L
70「 10)、D,。(400、20、10)、G,
。(350、20「10)、J,。(225、20、1
0)、F,。(100、20、10)、C,。(50、
20、10)チューブ直径としては最大10W舷◇程度
、最小5側め程度までを対象としたx、y、zの好まし
い領域は、合成樹脂全体に対して■ z=100なる平
面Zmax ■ zF5なる平面Zmin ■ y=70なる平面Ymax ■ y=20なる平面Ymin なる四つの平面と「 ■ 点馬。
と点B.oとを通過する直線Bと、一点D6。と点○,
。とを通過する直線Dとの間をほぼ最4・表面積で接続
するような曲面XBDなるXmaX、■ 点Aのと点A
,oとを通過する直線Aと、一点C6。
と点C,。とを通過する直線Cとの間をほぼ最小表面積
で接続するような曲面XAcなる×min、なる二つの
曲面にて形成される特定立体の領域である。曲面XBD
又は曲面XAcは上記の特定と類似なら他の特定でもよ
く、例えば曲面XAcについて見れば「直線ん。
−C6。に沿って勤点Pが点A6。から点C6oまで等
速で動き、直線A,。一C,oに沿って動′点Qが点A
,oから点C,。まで等速に動き、かつ点Pのy方向分
速度と勤点Qのy方向の分速度とが等しい場合に、勤点
Pと勤点Qとを通過する直線が画く軌跡として与えられ
る曲面」としてもよい。アルミニウム又はその合金金属
層の場合には金属層の厚さyは25〜65仏が一層好ま
しく、30〜60仏がさらに好ましい。
この場合特定立体を形成する六面のうち平面Ymaxは
それぞれy=65又はyz:60「平面Ymh‘まそれ
ぞれy=25又はy=30となる。ポリエチレンなどの
ポリオレフィン系樹脂に対しては特定立体を形成する六
面のうち曲面Xmaxは直線E及びGにて規定される曲
面XEGとなり、曲面Xm増ま直線A及びFにて規定さ
れる曲面XAcとなる。
適用される合成樹脂の物性の好ましい範囲は、アィゾッ
ト衝撃値(ASTMD−256−56、一30℃、k9
・抑/の)が(3以上〜破壊せず)の範囲であり、また
曲げ強さ(ASTM O−790、kg/の)が・(5
00〜900)の範囲である。
一層好ましい範囲はそれぞれ(60以上〜破壊せず)及
び(70〜400)の範囲である。ポリエチレンはほぼ
この一層好ましい範囲に入り、これと似た物性を示すポ
リオレフィン系樹脂はポリエチレンの特定立体とほぼ同
様な特定立体が対応する。ポリオレフイン系樹脂として
はポリエチレン、変性ポリエチレン(アイオノマー、エ
チレン共重合体などを含む。エチレン共重合体としては
例えばエチレンとカルボン酸又は酢酸ピニルとの英重合
体など)、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン(範囲
は変性ポリエチレン参照)、飽和ポリエステルなどが含
まれる。ポリオレフイン系樹脂以外の樹脂でも、アイゾ
ット衝撃値や曲げ強さが前述の如きポリエチレンのそれ
とほぼ同様な物隆値を示すものは、ポリエチレン又はポ
リオレフィン系樹脂に対する特定立体とほぼ同様の特定
立体が対応する。
材質として例えば塩化ビニル(中質)、熱可塑性ポリウ
レタン、エチルアセテート、ふつ素樹脂などが用いられ
る。また、アィゾット衝撃値が大きく曲げ強さの小さな
樹脂は敏質となり、曲面Xmaxは曲面XEGを越えて
曲面XBDに近付き、ァィゾット衝撃値が小さく、曲げ
強さの大きい樹脂は硬質となり曲面Xminは曲面XA
rを越えて曲面XAcに近付く。
このような軟費のものとしては欧質PVC、エチルアセ
テートなど、硬質のものとしてはェポキシ、スチレン、
不飽和ポリエステル、硬質PVCなどが挙げられるが、
軟質、硬質の度合いはある樹脂に適度の可塑材を加える
ことにより調整することもできる。次に、このような構
成の押し出しチューブの製法につき説明すれば、シーム
レス押し出しチューブにおいては前述の如く、従来の製
法による衝撃押し出し加工法によっては胸部の金属層の
厚さが80〃以下のチューブを工業的ベースで製作する
ことは極めて困難であったので、本発明にて示される範
囲の複合チューブも製作することが極めて困難であった
発明者らは別途研究を行ない、金属層の厚さが20〜7
0一程度のシームレス押し出しチューブを工業的ベース
で安定して容易に製造する方法を開発した。
その方法は二種類あり、一つは素材からの塑性変形加工
を一次、二次にわけ、二次加工にアィャニング加工を施
す方法であり、他の方法は特殊な形状を有するパンチン
グヘッドを用いて衝撃押し出し加工法のみにて製造する
方法である。第一の方法は、金属素材を先づ第一次加工
を行なう。この第一次加工としては、衝撃押し出し加工
のみで施工することもでき、あるいは深いまり加工法、
ネッキング加工法、突き出し加工法又は接合法うち少な
くとも一種類の方法で行なってもよい。次に二次加工と
してアイヤニング加工を施して金属壁体の厚さを一層薄
く加工して20〜70仏の厚さのシームレスチューブ素
体を得ることができた。その後金属壁体の両面のうち少
なくとも一方の面に合成樹脂を粉体静電付着、加熱融着
その他の公知の方法により固定せしめる。粉体樹脂を付
着せしめ加熱融着せしめる方法によれば、合成樹脂層は
紙などを含まず、合成樹脂のみで構成され構造が簡単で
ある。この方法における第二次加工としてのアイャニン
グ工程について説明する。
このアイヤニング加工そのものは公知の方法と同様であ
り、第3図に示す如く、内型である拾具Kを内部に挿入
した第一次チューブ素体Lを、外型であるリング状金型
Mの中を通過せしめて胸部の外蓬D,をしごいてD2に
減少せしめ、月同部肉厚をTからtに減少せしめて第二
次チューブ秦体Nを得る工程である。発明者らが行なっ
た研究によって得られた知見に基づけば、金属素材がア
ルミニウムである場合についての例によれば、一個のリ
ング状金型Mを通過せしめる一回のしごきにおける肉厚
減少率は6なし、し50%、リング状金型Mのすべり込
み角度8は0.5ないし7度、しごき水平距離Sは1脚
以下、リング状金型Mの硬度はHRc50なし、し10
0が好ましい。これらの値は、それぞれ10なし、し3
0%「1なし、し4度、0.75脚以下、HRc60な
いし80が一層好ましく、さらにそれぞれ20%前後、
2度前後、0.75肌以下できるだけ短かし、値、HR
c65前後が最も好ましい。他の方法は衝撃押し出し加
工法のみにて行なう方法であり、製作されたチューブ素
体の肩先部の内側にテーパー部又は丸みを形成して、胴
部壁体と肩部壁体との間に断面潮変部を設け、衝撃押し
出し加工時における材料の流れを円滑にしてしわ、破れ
、のびむらなどが起らないように薄い20〜70仏の胴
部金属壁体を有するシームレスチュ−ブ素体を容易に安
定して工業的ベースで製造することができた。
肩先部の内側のほか、外側にテーパ一部又は丸味を設け
てもよい。この方法を実施例につき図面を用いて説明す
れば、第7図は、従釆の金属製押出しチューブの製造に
使用する衝撃押出し加工用プレス金型及び成型品の一部
の概略説明図であり、5はダイス、6はパンチヘッド「
8は薄肉金属製押出しチユーフを示す。
また、to(肉厚設定値)はパンチヘッド径Poとダイ
ス内蚤Doからto=1′2(Do−Po)の関係で示
されるものであり、Joはパンチヘッド6とダイス5と
のクリアランス、J,は薄肉金属製押出しチューブ8の
肩部1の肉厚、し‘ま該チューブ8の胴部2の肉厚を示
す。なお月岡部肉厚t,は、実際擬鰯嬢鯛鷲書;雲酸案
亭れる。
第8図、第9図、第10図は薄肉金属製押し出しチュー
ブ素体の製造に使用する衝撃押し出し加工用プレス金型
のダイス5、パンチヘッド6の要部拡大説明図であり、
第11図、第12図は複合チューブの一部縦断面説明図
である。第11図、第12図に示したものは、8同部2
の肉厚t,を20〜70仏、肩部1の肉厚J,を400
〜1000仏となした薄肉金属製押出しチューブ素体に
ついて、肩部1と胴部2の境界部の肩先部3に、胴部2
の肉厚より厚い断面潮変部を形成するために外側に、半
径0.5〜3.0脚の丸味9、またはテーパ一部10と
胸部のなす角度T,及びテーパ一部ioと肩部1のなす
角度T′,が130〜170度で、テーパ一部長さ1′
,が0.5〜5.仇岬のテーパ一如工をほどこし、かつ
肩部と月岡部の境界部の肩先部の内側に肩部内表面より
のテーパ一角T′2が130〜175度で、テーパ一部
L′長さ1′2が0.5〜5.仇枕のテーパー加工をほ
どこし「 しかも該チューブ素体の外面全体に一体的に
合成樹脂層1 1を設けた複合チューブである。上記薄
肉金属製押出しチューブ素体に用い得る金属素材として
は、アルミニューム、アルミニューム合金が好適であり
、他にスズや鉛筆のように成形加工等に支障をきたさな
い程度の展伸性があれば使用可能である。また合成樹脂
層用樹脂としては、ポリオレフイン樹脂、ポリエステル
樹脂、ェポキシ樹脂、ボリアミド樹脂およびこれらの変
性樹脂を使用することができる。
中でもポリエチレン樹脂が柔軟性「耐内容物性にすぐれ
好適である。次に製造法について説明すると、金型につ
いては第8図、第9図、第10図に示すように、外面(
肩先部)に丸味をほどこす場合は、第8図のごとく、ダ
イス5の肩部に半径0.5〜3.仇岬、好ましくは1.
0〜2.0柳の丸味加工をほどこせばよい。
又、同様にテーパーをほどこす場合は第9図のごとく、
ダイス5の肩部にテーパー長さ(母線長さ)1,を0.
5〜5.仇吻、好ましくは1.0〜3.物舷、肩部円錐
表面からなる角度T′,を130o〜175o、好まし
くは1500 〜170o、さらに好ましくは165o
〜155oとし、チューブ軸とテーパ一面とのなす角
度T,を130o〜170o、好ましくは1400〜1
600と設定したテーパ−を設ければよい。内面(肩先
部)に丸味またはテーパーをほどこす場合についても同
様であり、例えば、テーパーをほどこす場合には、第1
0図に示すように、パンチヘッド6の肩部に、テーパー
長さ(母線長さ)12を0.5〜5.仇肋好ましくは1
.0〜3.仇舷肩部円錐表面からなる角度6を5o 〜
50o、好ましくは100〜300さらに好ましくは1
5o〜25oとし、−チューブ軸とテーパ一面とのなす
角度Lを130o〜17び好ましくは140o〜160
oと設定したテーパーを設ければよい。以上の金型を用
いて、チューブ肩先部の内面、外面の少なくとも一方の
面に、丸味又はテーパ一部を設けることができるが、金
型加工の容易性、又、特に、8同肉厚の薄肉化に関連す
る成形において、丸味加工をほどこす場合とテーパー加
工をほどこす場合にかなりの差違があり、又、丸味加工
やテーパ一加工を、チューブ肩先部の内面、外面のどち
ら側にほどこすかによっても差違がありこれらの差違は
、チューブ肩先部に丸味加工やテーパー加工をほどこす
場合、設ける部分、つまり内面か外面か、また丸味、テ
ーパ−どちらを施すかを決定するに際し、極めて重要な
要素となっている。
少なくとも肩先部の内面に丸味加工又はテーパー加工を
ほどこすとすると、肩先部内外面の形状には以下の6種
類の組合せができる。
(但し、ここで■を丸味加工、■をテーバー加工、■を
無加工とする。また表示部の仕方は前者が外面、後者が
内面を示す。)m鯛‘2’鰯【3l胸‘4)■‘5’ ■■【61 ■■ ここで、丸味加工とテーパー加工を
金型に 設けた場合、金型加工の容易性、又、特
に胴肉厚の薄肉化に関する成形性においては、金型にテ
ーパー加工を設けた場合よりも優れており、テーパー加
工、 を パンチヘッド に ほどこした場合
について 特に顕著であった。
以上のことから、上記6種類の組合せの中、金型加工の
容易性、又、特に月岡肉厚の薄肉化に関する成形性にお
いては、肩先部内外面ともテーバ一加工をほどこした‘
1}■■が最もすぐれ、チューブ成形時のしわ、凹み、
破れ、のびムラ等を生じることがなく、スムーズな耳同
肉厚の薄肉化が可能であり、成形された薄肉金属秦体の
肩先部内外面にはゆるやかなテーパ一加工がほどこされ
、樹脂を塗装した場合も均一な樹脂層が形成された。‘
1}■■に次いで、優れているのは■■■、糊■■の組
合せであり、次いで‘4ー■■、{51■■、‘6}■
■の順である。但し、‘5■■の組合せでは、外面の丸
味加工の丸味半径に対し、内面の丸味加工の丸味半径が
同等もしくはそれ以上の場合は成形時にのびムラが発生
し易く、‘5}■■の組合せで成形を行なう場合には内
面の丸味加工の丸味半径、つまりパンチヘッド肩部の丸
味半径を、外面の丸味加工の丸味半径つまりダイス肩部
の丸味半径よりも4・さくしておいた方がより良好な結
果が得られる。
‘4’■■の組み合せでは上記{5■■とは逆に内面丸
味表面長さよりテーパ一部長さを少なくとも小さくした
方が成形性がさらに向上し、より良好な結果が得られる
。ついでこの薄肉金属製押出しチューブ素体の外面全体
にわたり粉体静電塗装法を用い、6雌V〜9皿Vで負電
荷を与えた粉体樹脂を吐出量100〜300タ′min
、吐出距離100〜20&岬、ノズル圧1〜4k9/欲
、分散圧0〜1.5と9/地の条件で塗着させ、所定温
度のもとに暁付け被膜を形成させるものである。
合成樹脂層は内面のみ、又は内外両面に設けてもよい。
なお、薄肉金属製押出しチューブ素体の肩部、胴部境界
部に丸味やテーパ一如工をほどこすとともに、ネジ部1
2にも丸味をもたせるようにしておけば、粉体静電塗装
の際「均一な50仏程度もしくはそれ以上の厚みの合成
樹脂層が形成されるためキャップ開閉時の摩耗による金
属粉の発生がなく、また適度な厚みの合成樹脂層により
ネジのパッキング効果が著しく高まり、気密性向上に寄
与するところが大きい。合成樹脂層の厚さは50ム〜5
00ムが好ましく、50〜350vが一層好ましい。
以下実施例を示す。
実施例 1 (350チューブ) 実施例 2 第13図a,b,cに角度6に関する一連の実験結果を
示す。
各々100本のサンプリングを行なった平均値をグラフ
に示したものである。
aは加工時の破れ、尻部のしわ、肩下部のしわの発生に
よる評価であり、胴部肉厚いま50仏≦to≦70仏、
6。
=0度、6,;15〜20度、82 =25〜30度
、縦軸は評価点であり、0印は破れ評点で完全良品が4
点、破れによる不良品が0点、×印は尻部のしわ評点で
完全良品が3点、しわによる不良品が0点、△印は肩下
部のしわ評点で、完全良品が3点「 しわによる不良品
が0点である。bは加工性(素材の流れ易さ)を示し、
縦軸は1/m(1は胴長さ、mは肩部肉厚)を示し、こ
の値が大きい程延び易く、加工性がよいことを示してい
る。cは設計通りの寸法に仕上がるかどうかの仕上り効
果を示すもので、縦軸はr/CR、t′/CR(t′、
t′は8同部仕上り厚さ、CRは金型クリャランス)で
あり、t″ノCR、t″/CRが1に近ければ設計値に
近い胸部仕上り肉厚が得られたことになる。
以上a,b,cを通じて見れば、8,から62の間則ち
6=15〜25度のあたりが最もよい性状を示している
実施例 3 第14図にダイスの形状による影響を示す。
機軸6はパンチヘッドの角度でao =0度、6,=1
5〜20度である。ダイスについてはAは従釆のものを
示し、Bは丸味を設けたもの、Cはテーパーを設けたも
のを示す。縦藤はt′/CR(t′は肩下部の実際の胴
部肉厚、CRは金型クリャランス)、及びt″/CR(
t″は尻部の実際の胴部肉厚)を示す。各二本の線はバ
ラッキの上限と下限を示す。この結果によれば、ダイス
がAで同一の場合は従来のもの(6。)よりも6,の方
が、パンチヘッド6,が一定の場合はメス型が丸味付き
のものよりテーパー付きのものの方が、設計値との差が
少なく仕上がり効果がよく、また加工時のバラッキが少
なく加工安定性がよいことがわかる。以上詳述してきた
ように、上述の実施例においては月同部肉厚20〜70
〃、8同部肉厚400〜looOAの薄肉金属製押出し
チューブ秦体の肩先部の内外面に丸味またはテーパー加
工をほどこし、しかも該素体外面、内面又は内外面に5
0〜400仏の均一な樹脂被膜を有する複合チューブと
、ダイス肩部に丸味またはテーパ−加工をパンチヘッド
肩部に丸味またはテーパ一加工をほどこした結果、断面
潮変部により加工時の材料流れを円滑とし該薄肉金属製
押出しチューブ素体を衝撃押出し加工法のみによって製
造し、ついで談素体外面全体にわたり合成樹脂被膜を設
ける前記複合チューブを得ることができた。
しかして丸味又はテーパー部により肩先部外面の樹脂被
膜を均一化できるので、この結果上記肩先部外面は、適
宜な厚みの樹脂層に被覆され、輸送時、使用時の摩耗等
により金属地肌が露出することがなく破れ、形くずれを
生じることがなく加えて、上記境界部が強度が向上する
ので形くずれの問題が解消し、これまで金属製押出しチ
ューフの場合困難とされていた縦詰輸送が容易となるの
で、輸送コストの大幅な削減に大きく寄与することにな
る。
また境界部内側に適当なテーパーが設けられたことによ
り、金型の破壊も起こさずに肩部肉厚が薄肉化可能とな
り、コストの低減はもとより絞り出し時に肩部まで押し
つぶすことができるので、内容物の残存容量を減らすこ
とが可能であり、極めてすぐれた絞り出し率、絞り出し
性を示す。
また製造法においては、本実施例のごとき8同肉厚20
〜70仏という薄肉金属製押出しチューブ素体を製作す
るには、衝撃押出し加工工程に加えて、アイャニング工
程またはドロウイング工程とアイャニング工程が必要で
あったものを、前記したようなプレス金型を開発したこ
とにより、衝撃押出し加工工程のみで該チューブ素体を
成形することが‐できる。この結果、該チューブ黍体の
製造工程が大幅に短縮化、簡易化でき、工程管理の容易
化、不良品発生頻度の減少、熟練工が必要ない、設備及
びラィニングコストの低減等、数多くの利点がある。さ
らに肩先部に丸味やテーパーをほどこすにあたり、のび
ムう、しわ、破れ等の発生かつ金型の破損がなく極めて
円滑に効率良く加工が可能であり、かつ、該加工の為の
固有の工程を設ける必要がない。
また前記した様にパンチヘッドの改良により、薄肉金属
製押出しチューブ素体の肩先部内側にテーパー加工がで
きるようになり、この結果金型を破壊することなく肩部
肉厚を薄くすることができ、製品コストの低減、絞り出
し性、絞り出し率の向上に大きく寄与する。以上の如く
、シームレス押し出しチューブにおいて20〜70仏の
胴部金属層厚さを有するチューブ素体を作ることが極め
て容易となったので、本発明にて選択される範囲のチュ
ーブが容易に実現し得るようになったものである。
本発明は、内容物取り出しのための口部と、該口部に連
接された肩部と、該肩部に連接された胴部とより成り、
これらの部分のうち少なくとも前記胴部には合成樹脂層
と金属層とを備え、前記胴部の前記合成樹脂層の厚さx
と、前記金属層の厚さyと、チューブ外径zとの間に、
特許請求の範囲第1項に示す如き特殊寸法関係を有する
よう構成したことにより、チューブ直径に応じて金属層
の強度、剛性、塑性と合成樹脂層の強じん度柔軟性、弾
性を適当にバランスせしめて、使用時にしわや凹み、破
れなどを生ずることなく、絞り出し性能も良好で、復元
性も強度となり優良な性状を有する使い易い複合チュ−
ブを提供することができ、実用上極めて大なる効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の実施例に関するもので、
第1図及び第2図は好ましい領域を示す説明図、第3図
はアィャニング加工説明図、第4図、第5図、第6図は
それぞれ異なる従来の押し出しチューブの肩先部付近の
断面図、第7図は従来の加工用プレス方式の説明図、第
8図ないし第14図は本発明の実施例に関するもので、
第8図及び第9図はダイスの異なる例の断面図、第10
図はパンチヘッドの断面図、第11図と第12図はそれ
ぞれ異なる実施例の肩先部付近の断面図、第13図及び
第14図は従釆の例と比較した線図である。 1・・・・・・肩部、2・・・・・・腕部、3・・・…
肩先部、4・・,…肩下部、5……ダイス、6……パン
チヘッド「8…チューブ、9…・・・丸味、10…・・
・ブーパ一部「 11・・・…合成樹脂層、12…・・
・ネジ部。 第1図第3図 第2図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第9図 第10図 第11図 第12図 第14図 第13図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内容物取り出しのための口部と、該口部に連接され
    た肩部と、該肩部に連接された胴部とより成り、これら
    の部分のうち少なくとも前記胴部には合成樹脂層と金属
    層とを備え、前記胴部の前記合成樹脂層の厚さxと、前
    記金属層の厚さyと、チユーブ外径zとの間に、次の如
    き特殊寸法関係を有するよう構成したことを特徴とする
    複合チユーブ。 特殊寸法関係 直交座標軸x軸、y軸、z軸に対して合成樹脂層厚さ
    をx軸に(単位μ)、金属層厚さをy軸に(単位μ)、
    チユーブ直径をz軸に(単位mmφ)とった場合、(1
    ) 平面Zmaxとして、z=100(μ)なる平面、
    (2) 平面Zminとして、z=5(μ)なる平面、
    (3) 平面Ymaxとして、y=70(μ)なる平面
    、(4) 平面Yminとして、y=20(μ)なる平
    面、(5) 曲面Xmaxとして、点(425、70、
    60)と点(325、70、10)とを通過する直線B
    と、点(600、20、60)と点(400、20、1
    0)とを通過する直線Dとの間をほぼ最小表面積で接続
    するような曲面X_B_D、及び、(6) 曲面Xmi
    nとして、点(50、70、60)と点(50、70、
    10)とを通過する直線Aと、点(150、20、60
    )と点(50、20、10)とを通過する直線Cとの間
    をほぼ最小表面積で接続するような曲面X_A_C、の
    六個の面にて囲まれる立体(特定立体と称す)に含まれ
    る座標点(表面の点も含む)にて示される如きx、y、
    zの寸法関係。 2 前記特定立体において、 (3) 平面Ymaxが、y=65(μ)なる平面であ
    り、(4) 平面Xminが、y=25(μ)なる平面
    である特許請求の範囲第1項記載の複合チユーブ。 3 前記特定立体の 平面Ymaxが、y=60(μ)なる平面であり、平
    面Yminが、y=30(μ)なる平面である特許請求
    の範囲第2項記載の複合チユーブ。 4 前記合成樹脂層が、ポリオレフイン系樹脂にて構成
    され、前記特定立体において(5) 曲面Xmaxが点
    (325、70、60)と点(275、70、10)と
    を通過する直線Eと、点(500、20、60)と点(
    350、20、10)とを通過する直線Gとの間をほぼ
    最小表面積で接続するような曲面X_E_Gであり、(
    6) 曲面Xminが前記直線Aと、点(200、20
    、60)と点(100、20、10)とを通過する直線
    Fとの間をほぼ最小表面積で接続するような曲面X_A
    _Fである、特許請求の範囲第1項記載の複合チユーブ
    。 5 前記胴部にチユーブの長手方向に沿うシーム部がな
    い特許請求の範囲第1項記載の複合チユーブ。 6 前記合成樹脂が、紙を含まず、樹脂のみより成る特
    許請求の範囲第1項又は第5項記載の複合チユーブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11935663B2 (en) 2012-05-21 2024-03-19 Smr Inventec, Llc Control rod drive system for nuclear reactor

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