JPS601138Y2 - 雨樋伸縮継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は雨樋の外気温の変化による伸縮を吸収し得る伸
縮継手に関する。

一般に雨樋の外気温の変化による伸縮は、軒樋の端部が
、雨樋継手の内部で摺動するような機能を雨樋継手に設
けて行っている。

この方法では雨樋と雨樋継手との接続個所乃至は雨樋継
手の伸縮機能個所に小さなごみや雨水が侵入しやす＜理
水の原因になることがある。

本考案の要旨は、複数の細片を周方向に並置した形態て
あって、かつ、該細片を相互に部分的な連結部を介して
形成した軸方向に伸縮可能な樋状基体と該基体に沿った
形状の可撓性シートとを張設した伸縮体の両端部に雨樋
嵌合部を形成してなる雨樋伸縮継手にある。

以下付図に示す実施例により本考案を説明する。

第１図及び第２図に示すように、本考案の伸縮継手は細
片１を相互に連結して伸縮可能な樋状基体Ａと可撓性シ
ートＢとを張着した伸縮体の両端部に雨樋嵌合部を形成
したものである。

即ち、複数の細片１を周方向に並置し、それらの細片１
を相互に部分的な連結部２を介して軸方向に伸縮可能な
樋状基体Ａを構成している。

換言すれば、樋状体に千鳥状の切欠部を設けた態様とし
て、その切欠部が開拡するようにして軸方向に伸縮自在
となっている。

尚、この樋状基体Ａは第３図及び第４図に示すように、
網状としても軸方向に伸縮可能であれば良い。

この樋状基体Ａには、該基体Ａと略同−形状の可撓性シ
ートＢが接着剤を介して張着して伸縮体を形成している
。

この可撓性シートＢは可撓性材、例えはプラスヂンクシ
ート、フィルム又はゴムシート等であるが、このほか全
体に蛇腹状のたるみを殴けたものであっても良い。

又、可撓性シ＋）Ｂは樋状基体Ａの外表面あるいは内表
面の一面文は両面に張着しても良いが、外表面に張着す
ると外観が良好となり、また、内表面に張着すると流れ
性が向上するものとなる。

これらの張着は、雨水が洩れないように樋状基体Ａの全
体に施こすことが肝要である。

本考案の伸縮継手は前記伸縮体の両端部に雨樋嵌合部３
が形成されてなるものである。

４は軒樋の耳部を受ける耳受部、５は軒樋Ｃを押えるた
めの爪片てあって、これらによって雨樋嵌合部３を構成
している。

第３図及び第４図は別の実施例てあって、この樋状基体
Ａ′は細片１′を連結部２′を介在して編んだ網状のも
のであり、この樋状基体Ａ′の内表面に可撓性シートＢ
′が張着して伸縮体が形成しである。

更に、この伸縮体の両端部には耳受部４′を有する雨樋
嵌合部３′が形成しである。

この雨樋嵌合部３′内に軒樋Ｃ′を嵌挿して軒樋Ｃ′同
志を接続施工する。

本考案の伸縮継手は、該継手の雨樋嵌合部内に軒樋を嵌
合して軒樋同志を接続、施工する。

軒樋が気温の変化によって伸縮してもこの伸縮継手によ
って吸収するものである。

以上述べたとおり本考案は、細片を多数連結した態様の
樋状基体と可撓性シートとを張着した伸縮体の両端部に
雨樋嵌合部を形成した伸縮継手であるから、小さなごみ
や雨水の侵入がしにくいものである。

特に従来の伸縮継手のようにその伸縮機能を外側継手と
その内側を摺動する内側継手の二重構造としたものは、
その個所にごみや雨水が侵入しやすいものである。

これに比較して本考案の伸縮継手は構造簡素であり、し
かも可撓性シートが樋状基体に張着しであるのでごみや
雨水が侵入しにくいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部を破断した斜視図
、第２図は第１図の横断正面図、第３図は別の実施例を
示す側面図、第４図は第３図の横断正面図である。 Ａ、 Ａ・・・・・・樋状基体、Ｂ、 Ｂ・・・・・・
可撓性シート、Ｃ９Ｃ・・・・・・軒樋、１，１・・・
・・・細片、２，２・・・・・・連結部、３，３・・・
・・・雨樋嵌合部、４，４・・・・・・耳受部、５・・
・・・・爪片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の細片を周方向に並置した形態であって、かつ、該
   細片を相互に部分的な連絡を介して形成した軸方向に伸
   縮可能な樋状基体と該基体に沿った形状の可撓性シート
   とを張着した伸縮体の両端部に雨樋嵌合部を形成してな
   る雨樋伸縮継手