JPS60111727A - バリ切金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋳造品やプラスチック、ゴム等のパリ取りに用
いるパリ切金型に関する。

従来、鋳造品及びプラスチック、ゴム等のパリ取りにつ
いてはグラインダー、サンダー等による手作業が行われ
ていた。この為、作業能率、寸法精度、作業環境等、非
常に悪く、最近業界ではパリ切金型を用いた機械的なパ
リ取り装置が多く使用されて来た。従来用いられて来た
パリ切金型は第１図、第２図に示すように金型本体１に
ステライト溶接にて刃部２を形成した一体構造である。

ところで、パリ切金型では刃部の摩耗が激しく、特にパ
リの大−きな部分又は非常に硬い部分を切断する刃部は
摩耗が著しく、短期間でパリ取りが不能となり（不良品
の発生が増大するため）、刃部゛の補修可成が必要とな
る。金型の刃部の補修可成には尋問的技術を必要とし、
通常補修メーカーに依頼することとなるが、補修メーカ
ーが全国的に少ない為、金型刃部の補修可成に多大の時
間と費用がかかり、しかも補修可成中は当然その金型を
使用できない為、使用工場での金型の稼動率が低い。こ
のように、従来のパリ切金型は頻繁に金型の補修可成を
必要とし、その為大きい費用がかかるばかりでなく金型
の稼動率が低いという欠点を有していた。

本発明の目的は上記従来技術の欠点を解消し、金型の寿
命を長くするとともに稼動率を大幅に向上しうるバリ切
金型を提供することである。

本発明のパリ切金型は刃部の少くとも一部を金型本体と
は別体のスライドブロック上に形成し、金型本体には前
記スライドブロックを案内するスライド面を設け、該ス
ライドブロックを前記スライド面に沿ってスライド可能
とし、刃部が摩耗した時に、その摩耗した刃部を備えた
スライドブロックをスライド微調整して刃部の位置を再
調整し、金型を再使用可能としたものである。なお、ス
ライドブロックとスライド面とは互に直接接触するよう
にしてもよいし、両者の間に調整シムを介在させてもよ
い。また、本発明のパリ切金型は前記スライドブロック
を金型本体に取り外し可能に保持させ、スライドブロッ
ク上の刃部が摩耗して使用不能となった場合にはスライ
ドブロックを交換することにより極めて短時間に再使用
可能とした事も特徴とする。

以下、本発明の実施例を用いて本発明を更に詳細に説明
する。第３図、第４図は本発明を下型（雌型）に適用し
た実施例を示している。同図において、パリ切金型３は
金型本体４と、該金型本体４に保持されたスライドブロ
ック５．６．７．８．９．１０を有している。各スライ
ドブロックはそれぞれその上端角部に超硬合金のチップ
５ＡＳ６Ａ、７Ａ、８Ａ、９Ａ、１０Ａを有し、これら
のチップはパリ切り用の刃部を構成する。なお、超硬合
金の代りに他の硬質材料が用いられてもよいし、ステラ
イト溶接にて各スライドブロックに′刃部が形成されて
もよい。

金型本体４には各スライドブロックを載せる平坦なスラ
イド面４Ａと、スライドブロック５．６．８．１０を第
３図で水平方向及び上下方向に案内する垂直なスライド
面４Ｂが形成されている。一方、各スライドブロックに
は長大５Ｂ、６Ｂ。

７Ｂ、８Ｂ、９Ｂ、Ｉ　ＱＢが形成されており、各長穴
を貫通する固定ボルト１１により金型本体４のスライド
面４Ａ上に固定されている。更に金型本体４にはスライ
ドブロック５．６．８，１０に対応して調整ねじ１２．
１３が設けられている。

かくして、固定ボルト１１をゆるめ調整ねじ１２．１３
をねじ込むことによりスライドブロック５．６．８．１
０をスライド面４Ａ上でスライドさせ、各チップ位置を
微調整することができる。スライドブロック７．９の長
穴７Ｂ１９Ｂは第３図で斜に形成されており、スライド
ブロック７．９は斜にスライド可能である。このスライ
ドブロック７．９の位置調整は、金型本体に形成された
垂直な基準面４Ｃとスライドブロックとの間に調整シム
１４を挿入して行われる。なお、第３図中１５は固定ナ
ツトである。

次に上記構造のパリ切金型３の使用方法を説明する。第
５図に示すように、パリ取りすべき製品２０を上型（雄
型）２１とパリ切金型３の間にセットして、両型をプレ
スしパリ２２を切断する。

パリ切断により、いずれかのチップ（刃部）が摩耗する
と、そのチップを備えたスライドブロックを調整ねじ１
２．１３又は調整シム１４により微調整し、パリ切金型
を再使用する。このため、従来の一体型パリ切金型に比
べてはるかに長期間使用可能である。チップの摩耗が大
きくなると、そのスライドブロックを新たなチップ或は
補修可成したチップを備えたスライドブロックに交換す
る。

かくして、パリ切金型は極めて短時間で使用可能となり
、従来のように金型を補修メーカーに送って、補修可成
する場合に比べて金型の休止期間が極めて短く、金型の
稼動率を大幅に向上できる。

なお、上記実施例ではスライドブロックの全部がスライ
ド面４Ａ上でスライドして位置調整しうるように構成さ
れているが、本発明はこの構造に限定されず、例えばス
ライドブロック５は定位置に固定し、他のスライドブロ
ックを動かすことにより調整するようにしてもよい。ま
た、摩耗の少ない部分の刃部は、スライドブロックに設
ける必要はすく、−金型本体に形成してもよい。更に、
本発明は下型（雌型）に限定されるものでなく、雄型に
適用することも可能である。

第６図、第７図は本発明を雄型に適用した実施例を示す
ものである。雄型のパリ切金型３０はベースプレー）３
１に固定された金型本体３２と、該金型本体３２の下部
中央に固定ボルト３３で固定されたスライドブロック３
４と、金型本体３２の下部側方に固定ボルト３５で固定
された３個のスライドブロック３６とを有している。金
型本体３２及びスライドブロック３４．３６の下端部に
はそれぞれ刃部３２Ａ、３．４Ａ、３６Ａが形成されて
いる。スライドブロック３４は金型本体３２のスライド
面３２Ｂに沿って移動可能であり、高さ方向の位置は調
整シム３７で調整される。スライドブロック３６は金型
本体３２のスライド面３２Ｃに沿って移動可能であり、
高さ方向の位置は調整ねじ３８で調整される。更に、ス
ライドブロック３６の横方向位置はスライドブロック３
６とスライド面３２Ｃとの間に適当な調整シム３９を入
れることにより調整可能である。スライドブロック３４
．３６はパリ切断用の刃部のうち、摩耗しやすい部分に
設けられる。

本実施例でも刃部に摩耗が生じると、スライドブロック
をスライドさせて微調整することにより、再使用するこ
とができ、また摩耗が極めて大きくなるとスライドブロ
ックの交換により極めて短時間で再使用することができ
る。

以上の如く、本発明はパリ切断用の刃部の少くとも一部
を、特に摩耗の生じやすい部分を金型本体とは別体のス
ライドブロック上に形成し、該スライドブロックを金型
本体にスライド調整及び取り外し可能に保持させたもの
であるので、刃部が摩耗した場合に、スライドブロック
の位置調整により再使用することができ、また、摩耗が
大きい′場合にはスライドブロックの交換により再使用
することができ、このためパリ切金型の寿命を長くする
ことができるとともに金型の稼動率を大幅に向上でき、
経済的効果極めて大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のパリ切金型の平面図、　−第２図は第１
図の■−■矢視断面図、 第３図は本発明の一実施例の平面図、 第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ矢視断面図、第５図は第３
図のパリ切金型３の使用状態を示す側断面図、 第６図は本発明の他の実施例の断面図、亀７図は第６図
に示す実施例の下面図である。 ３．３０・・・パリ切金型　４．３２・・・金型本体４
Ａ、３２Ｂ、３２Ｃ・・・スライド面５．６ミ７．８．
９．１０．３４．３６・・・スライドブロック ５Ａ、６Ａ、７Ａ、８Ａ、９Ａ、１０Ａ・・・チップ（
刃部） ３２Ａ、３４Ａ、３６Ａ・・・刃部 １１．３３．３５・・・固定ボルト １２．１３．３８・・・調整ねじ １４．３７．３９・・・調整シム 代理人　弁理士　乗　松　恭　三 牙１　図 ±２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パリ切金型の刃部の少くとも一部を、金型本体とは別体
   のスライドブロック上に形成し、金型本体には前記スラ
   イドブロックを案内するスライド面を設け、該スライド
   ブロックを前記スライド面に沿ってスライド可能に、か
   つ金型本体に対して取外し可能に保持させたことを特徴
   とするパリ切金型。