JPS6011083B2 - 強靭鋳鉄の製造方法 - Google Patents
強靭鋳鉄の製造方法Info
- Publication number
- JPS6011083B2 JPS6011083B2 JP6899376A JP6899376A JPS6011083B2 JP S6011083 B2 JPS6011083 B2 JP S6011083B2 JP 6899376 A JP6899376 A JP 6899376A JP 6899376 A JP6899376 A JP 6899376A JP S6011083 B2 JPS6011083 B2 JP S6011083B2
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- JP
- Japan
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- cast iron
- weight
- strong
- calcium
- caterpillar
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は比較的高炭素高珪素含有の銭鉄溶湯を傷びけ率
の少ない強華斑鋳鉄となし得るところの新しい強華凪菌
鉄製造方法に関する。
の少ない強華斑鋳鉄となし得るところの新しい強華凪菌
鉄製造方法に関する。
周知のように従釆の強華囚鋳鉄は通常低炭素低珪素組成
の銭鉄溶湯に接種を行って小黒鉛片を含むパーライト基
地組織を有するようにしたものか、または比較的高炭素
高珪素組成の銭鉄溶湯にMg合金等の黒鉛球状化剤を加
えて黒鉛を球状化した鋳鉄であるが、これらの強単四鋳
鉄はいずれも傷びけ率が大きく鋳造品の健全性と製品歩
留の点でしばし1ま問題を生じることがあった。
の銭鉄溶湯に接種を行って小黒鉛片を含むパーライト基
地組織を有するようにしたものか、または比較的高炭素
高珪素組成の銭鉄溶湯にMg合金等の黒鉛球状化剤を加
えて黒鉛を球状化した鋳鉄であるが、これらの強単四鋳
鉄はいずれも傷びけ率が大きく鋳造品の健全性と製品歩
留の点でしばし1ま問題を生じることがあった。
本発明は以上のような実情のもとに湯ぴけ率の少ない強
華四鋳鉄を製造する目的でなされたものであって、その
特徴とするところは、黒鉛組織が芋虫状または半成球状
であって傷びけ率の少ない強数鋳鉄を得るために、Mg
系金属類をまったく含有することなく鉾鉄溶湯量の1.
0〜2.の重量%のカルシウムシリコン及び0.1〜0
.2重量%の発化希±のみからなる処理剤を銭鉄溶湯に
添加して溶湯を処理する工程を含むようにした点及び、
前記量のカルシウムシリコン、弗化希士と更に0.5重
量%以下の弗化カルシウムを加えたもののみからなる処
理剤を鋳鉄漆湯に添加して溶湯を処理する工程を含むよ
うにした点にある。
華四鋳鉄を製造する目的でなされたものであって、その
特徴とするところは、黒鉛組織が芋虫状または半成球状
であって傷びけ率の少ない強数鋳鉄を得るために、Mg
系金属類をまったく含有することなく鉾鉄溶湯量の1.
0〜2.の重量%のカルシウムシリコン及び0.1〜0
.2重量%の発化希±のみからなる処理剤を銭鉄溶湯に
添加して溶湯を処理する工程を含むようにした点及び、
前記量のカルシウムシリコン、弗化希士と更に0.5重
量%以下の弗化カルシウムを加えたもののみからなる処
理剤を鋳鉄漆湯に添加して溶湯を処理する工程を含むよ
うにした点にある。
以下本発明を詳述すると、既述のように比較的高炭素高
珪素含有の銭鉄溶湯を用いても球状黒鉛組織としては湯
びけ率が高く、従って本発明は黒鉛母隊状を片状と球状
の中間状態すなわち芋虫状あるいは半成球状として強靭
であり傷びけ率も低い鋳鉄を確実に得る方法として開発
したものであって、種々実験の結果、上述したように銭
鉄溶湯にカルシウムシリコン(CaSi)及び発化希±
(RF3、Rは希±類元素、弗化希土は単味あるいは各
種弗化希±の混合物でも可)による溶湯処理、あるいは
カルシウムシリコン、弗化希±及び弗化カルシウムを溶
湯に加えて行なう処理によって上記の目的が達成せられ
ることを知見したのである。
珪素含有の銭鉄溶湯を用いても球状黒鉛組織としては湯
びけ率が高く、従って本発明は黒鉛母隊状を片状と球状
の中間状態すなわち芋虫状あるいは半成球状として強靭
であり傷びけ率も低い鋳鉄を確実に得る方法として開発
したものであって、種々実験の結果、上述したように銭
鉄溶湯にカルシウムシリコン(CaSi)及び発化希±
(RF3、Rは希±類元素、弗化希土は単味あるいは各
種弗化希±の混合物でも可)による溶湯処理、あるいは
カルシウムシリコン、弗化希±及び弗化カルシウムを溶
湯に加えて行なう処理によって上記の目的が達成せられ
ることを知見したのである。
つまり上記の処理剤の添加によって溶傷中に吸収された
Caや希±類元素(Ce、La、Pr、Ndなど)の作
用、更に弗化物の分解によって発生する弗素ガスの落陽
清浄化作用によって芋虫状あるいは半成球状の黒鉛組織
の健全な鋳鉄が得られるのであり、これらの処理剤の添
加量を既述のように限定した理由は次の通りである。す
なわちカルシウムシリコン1.0重量%未満、弗化希士
0.1重量%未満では芋虫状あるいは半成球状黒鉛の生
成がむづかしく、一方、カルシウムシリコン「弗化希±
、弗化カルシウムのうち、いずれかがカルシウムシリコ
ン2.の重量%、発化希±0.2重量%、弗化カルシウ
ム0.5重量%を越えると黒鉛組織を芋虫状又は半成球
状にすることが困難になると共に基地組織に炭化物を生
じさせる煩向があって好ましくないのである。
Caや希±類元素(Ce、La、Pr、Ndなど)の作
用、更に弗化物の分解によって発生する弗素ガスの落陽
清浄化作用によって芋虫状あるいは半成球状の黒鉛組織
の健全な鋳鉄が得られるのであり、これらの処理剤の添
加量を既述のように限定した理由は次の通りである。す
なわちカルシウムシリコン1.0重量%未満、弗化希士
0.1重量%未満では芋虫状あるいは半成球状黒鉛の生
成がむづかしく、一方、カルシウムシリコン「弗化希±
、弗化カルシウムのうち、いずれかがカルシウムシリコ
ン2.の重量%、発化希±0.2重量%、弗化カルシウ
ム0.5重量%を越えると黒鉛組織を芋虫状又は半成球
状にすることが困難になると共に基地組織に炭化物を生
じさせる煩向があって好ましくないのである。
なおカルシウムシリコンと弗化希±を用いる場合に比し
、この両者と更に弗化カルシウムを用いる場合の方が鋳
鉄の伸び靭‘性においてより向上していることが認めら
れるのである。
、この両者と更に弗化カルシウムを用いる場合の方が鋳
鉄の伸び靭‘性においてより向上していることが認めら
れるのである。
しかしてこれらの処理剤の添加時期は溶解炉中あるいは
出傷時、あるし、は取鍋中において添加してもよく、M
g等による黒鉛球状化処理等に比し効果の持続性が長く
扱いやすい。
出傷時、あるし、は取鍋中において添加してもよく、M
g等による黒鉛球状化処理等に比し効果の持続性が長く
扱いやすい。
次に本発明方法による強単四鋳鉄の化学組成と機械的性
質を下記第1表に示す。
質を下記第1表に示す。
供試材はYブ。ック(1″)として鋳造したものによっ
た。第1表 上表によれば処理剤の添加時期に相当の差があるが、い
ずれも優れた機械的性質を示している。
た。第1表 上表によれば処理剤の添加時期に相当の差があるが、い
ずれも優れた機械的性質を示している。
次に、第2表に示した本発明方法による強童顔鋳鉄と従
来強童澱鋳鉄のひげ量、機械的性質等を調べた。その結
果を第3表に示す。ひげ量の測定は、N.B.Pill
ing&T.K.Kihlgrenの考案したひげ試験
片を改良したシェル鋳型製62◇×70そ円筒形ひげ試
験片へ1300ooで鋳造したときのひげ量を測定した
ものである。
来強童澱鋳鉄のひげ量、機械的性質等を調べた。その結
果を第3表に示す。ひげ量の測定は、N.B.Pill
ing&T.K.Kihlgrenの考案したひげ試験
片を改良したシェル鋳型製62◇×70そ円筒形ひげ試
験片へ1300ooで鋳造したときのひげ量を測定した
ものである。
第2表
(注)1.化学組成の残部は実質的にFeである。
2.実施例1・・・本発明方法による強籾鋳鉄従来例1
,2,4・・・ダクタイル鋳鉄従来例3…強籾鋳鉄 3表 第3表から、本発明に係る実施例1は、従来例1〜3の
ひげ量に比してはるかに小さく、またMgがわずか含有
した従来例4に対しても総量で小さく、特に外びけ量が
実施例1では3.6%と著しく小さい。
,2,4・・・ダクタイル鋳鉄従来例3…強籾鋳鉄 3表 第3表から、本発明に係る実施例1は、従来例1〜3の
ひげ量に比してはるかに小さく、またMgがわずか含有
した従来例4に対しても総量で小さく、特に外びけ量が
実施例1では3.6%と著しく小さい。
なお添付図に本発明方法(CaSi2%、弗化希土0.
2%取鍋底添加)による強籾鋳鉄1例の顕微鏡組織写真
を示した。
2%取鍋底添加)による強籾鋳鉄1例の顕微鏡組織写真
を示した。
倍率は10び音、腐食はピクリン酸アルコールによった
。芋虫状黒鉛組織が明らかである。本発明は以上の通り
であって、既述のように特定した量のカルシウムシリコ
ン及び弗化希±、あるいは前記の処理剤に更に特定量の
弗化カルシウムを比較的高炭素高珪素組成の鍵鉄溶湯に
加えることによって、黒鉛組織が芋虫状または半成球状
であり、湯びけの少ない健全な強華囚簾鉄を製造するこ
とができるのであって、これにより従来強籾鋳鉄の含有
していた湯びけ率の大なることによる製品の健全性と歩
留についての問題点を解決した点において優れ、産業機
械器具用、自動車用、農機具、漁具用等広範囲の強華凪
篤鉄製品の製造に本発明は適用できるもので、本発明の
有する工業的価値は著大である。
。芋虫状黒鉛組織が明らかである。本発明は以上の通り
であって、既述のように特定した量のカルシウムシリコ
ン及び弗化希±、あるいは前記の処理剤に更に特定量の
弗化カルシウムを比較的高炭素高珪素組成の鍵鉄溶湯に
加えることによって、黒鉛組織が芋虫状または半成球状
であり、湯びけの少ない健全な強華囚簾鉄を製造するこ
とができるのであって、これにより従来強籾鋳鉄の含有
していた湯びけ率の大なることによる製品の健全性と歩
留についての問題点を解決した点において優れ、産業機
械器具用、自動車用、農機具、漁具用等広範囲の強華凪
篤鉄製品の製造に本発明は適用できるもので、本発明の
有する工業的価値は著大である。
添付図は本発明方法による強華四蟻鉄1例の顕微鏡組織
写真である(×100。
写真である(×100。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 黒鉛組織が芋虫状または半成球状であって湯びけ率
の少ない強靭鋳鉄を得るために、Mg系金属類をまつた
く含有することなく鋳鉄溶湯量の1.0〜2.0重量%
のカルシウムシリコン及び0.1〜0.2重量%の弗化
希土のみからなる処理剤を鋳鉄溶湯に添加して溶湯を処
理する工程を含むことを特徴とする強靭鋳鉄の製造方法
。 2 黒鉛組織が芋虫状または半成球状であつて湯びけ率
の少ない強靭鋳鉄を得るために、Mg系金属類をまった
く含有することなく鋳鉄溶湯量の1.0〜2.0重量%
のカルシウムシリコン、0.1〜0.2重量%の弗化希
土及び0.5重量%以下の弗化カルシウムのみからなる
処理剤を鋳鉄溶湯に添加して溶湯を処理する工程を含む
ことを特徴とする強靭鋳鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6899376A JPS6011083B2 (ja) | 1976-06-10 | 1976-06-10 | 強靭鋳鉄の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6899376A JPS6011083B2 (ja) | 1976-06-10 | 1976-06-10 | 強靭鋳鉄の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52150719A JPS52150719A (en) | 1977-12-14 |
JPS6011083B2 true JPS6011083B2 (ja) | 1985-03-23 |
Family
ID=13389684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6899376A Expired JPS6011083B2 (ja) | 1976-06-10 | 1976-06-10 | 強靭鋳鉄の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6011083B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4227924A (en) * | 1978-05-18 | 1980-10-14 | Microalloying International, Inc. | Process for the production of vermicular cast iron |
-
1976
- 1976-06-10 JP JP6899376A patent/JPS6011083B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52150719A (en) | 1977-12-14 |
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