JPS6011076B2 - 乳状燃料油の製造方法 - Google Patents

乳状燃料油の製造方法

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JPS6011076B2
JPS6011076B2 JP2382983A JP2382983A JPS6011076B2 JP S6011076 B2 JPS6011076 B2 JP S6011076B2 JP 2382983 A JP2382983 A JP 2382983A JP 2382983 A JP2382983 A JP 2382983A JP S6011076 B2 JPS6011076 B2 JP S6011076B2
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JP
Japan
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water
oil
heavy oil
fuel oil
emulsified
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JP2382983A
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JPS59149992A (ja
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善成 島田
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YOKOE YOSHIJI
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YOKOE YOSHIJI
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、重油中に水を分散させた油中水滴型乳状燃料
油の製造方法に関する。
最近重油中に水を微粒子状に分散させた乳状燃料油が重
油の燃焼費の節約、燃焼廃気ガス中のN鉱、S0xの減
少等の効果を有することから注目に検討されている。
従来の乳状燃料油の製造方法は界面活性剤を乳化剤に用
いて水を重油中に分散する方法がとちれ、乳化方法にス
タテツクミキサーによる方法、油中に水を噴射する方法
、機械的蝿拝による方法、超音波による方法などが知ら
れている。
しかしながら界面活性剤を乳化剤として用いる場合、乳
化は簡単であるが、その乳化した燃料油は保温貯蔵中に
部分的に水が分離する煩向があり、分離水を生ずると乳
状燃料油を燃焼する際にトラブルを生ずる欠点があった
。そのため従来乳状燃料油の研究は多いが実用的には試
験的に行なわれている。また水の添加率も最大10%、
大体数%以下の量であり、これ以上の量を用いることは
トラブルをおこすおそれのあるところから試みられてい
ない。そのため省エネルギーの経済効果は余り期待でき
なかった。本発明の目的は、叙上の欠点を解消するもの
で、重油への水の乳化分界教が容易で且つ確実であり、
生成される乳状燃料油は水分の分離、遊離等がなく長期
間に安定で水分の量も従来に比べて多量に含有させるこ
とができ、しかも燃焼効率も良好である経済的な乳状燃
料油の製造方法を提供するものである。
本発明は、水に墨汁を分散させたものを水成分とし、該
水成分を重油中に分散乳化させることを特徴とする油中
水滴型の乳化燃料油の製造方法を要旨とするものである
本発明における水は、水道水、工業用水などが一般に用
いられるが井戸水、河川、湖沼水や海水も用いることが
できる。
本発明でいう墨汁は、油煙、松煙、す〉、カーボンブラ
ック等を豚、ゼラチン、その他分散剤、保護コロイド等
を適宜用いて水に分散させたものである。
墨汁には、市販の墨汁を使用することができる。例えば
呉竹、開明などの墨汁がある。また油煙、松煙、す)等
を豚でかためた墨を水にすって得られる墨汁がある。ま
た油煙、松煙、す)、カーボンブラック等を腰、ゼラチ
ン、その他分散剤、保護コロイド等を適宜用いて水に分
散させたものをボールミルやロールで分散させ、磨砕し
たもの、あるいはこれらを水で稀釈したものなどがある
。本発明で重油中に分散させる水成分は、墨汁を例えば
市販の呉竹の墨汁に例をとると、水に対し墨汁を0.3
〜0.001重量%の割合で添加混合したものを用にる
一般には0.1〜0.01重量%程度である。これらの
割合は、重油の質や乳状燃料油の含水量、貯蔵期間等に
よってかえることができる。好ましい1例をあげると水
100そに対し墨汁を50の‘添加したものが水成分と
なる。この様にごく僅かな量の使用ですむので作業の便
宜上予めやや濃い分散液を造っておいて、使用するとき
に水にこの分散液を添加して使用すると好便である。
例えば水1.8のこ墨汁200の‘を添加混合して分散
液を造っておき、乳状燃料油を造るときにこの分散液5
00泌を水100れこ添加混合して水成分を造るように
する。また水に墨汁を分散させるときに必要に応じて分
散剤や保護コロイド等を添加することもできる。
分散剤としては例えばナフタリンホルマリン縮合物のス
ルホン酸塩、芳香族多環縮合物のスルホン酸塩、トリア
ジン系分散剤、リグリン系分散剤などがある。保護コロ
イドとしては例えば膝、ゼラチン、アルブミン、カゼイ
ンのアルカリ塩、カルボキシメチルセルローズ、メチル
セルローズ、ヒドロキシヱチルセルローズ、ポリビニー
ルアルコール、ポリビニールピロリドン、ボリアクリル
酸塩、ポリアクリルアマイドなどがある。本発明でいう
重油とは、A重油、B重油、C重油、およびこれらの重
油を適宜混合した混合重油等である。また重質原油も使
用できる。またこれらの重油に他の燃料油を少量混入し
たものも用いることができる。重油の乳化温度は、特に
規定しない。
通常C重油では貯蔵タンクに約30qo位の温度に保た
れ、これが補助タンクで40〜5000の温度にそして
ヒーターで70℃前後に加熱されバーナーで燃焼されて
いるが、本発明の方法は貯蔵タンクの約30℃の重油を
対象にして乳化することもまた補助タンクの40〜50
qoの重油を乳化することも可能である。また60qo
位の温度でも乳化可能である。一般に30〜60℃の温
度範囲の重油が乳化の対象になるが、これより温度が低
いものも、また、温度が高いものも乳化可能である。水
成分の温度が室温が用いられる。
加温しても差支えないが一般には加溢しないで良好な乳
化を得ることができる。重油に水成分を分散乳化させる
には両者を通常の損洋装層で縄梓混合すれば十分である
例えば適当な蝿伴機を備えた蝿洋混合槽に重油と水成分
とを入れて蝿浮浪合すればよい。損拝混合装置はいるい
るのものが使用できる。
たとえば羽根型、パドル型、プロペラ型、ラセン軸型、
ラセンリボン型などいろいろの蝿枠混合機を使用するこ
とができる。通常濃伴速度を1分間に20山団転以下に
する。好ましいのは約50〜150回転/分位の低さん
断力下で鷹梓混合することである。混合は水成分が重油
成分中に微粒子状に分散乳化するまで続けるが、その時
間は通常数分間以内に達成できる。低速回転による縄梓
混合は生成される乳化燃料に気泡を導入する傾向が少な
く良好な乳化が得られる。回転が速いと気泡が導入され
これが乳状燃料油から中々抜けず、燃焼の際に燃焼効率
を低下させる原因となる。また気泡の導入を防止するた
めに消泡剤を少量添加することもできる。またホモミキ
サ、ホモジナィザーのような乳化機も用いることができ
るが生成された乳状燃料油の中に気泡をまきこんでいる
ので時間をかけて抜気するか、減圧にして抜気するかそ
の他適当な方法で抜気する必要がある。
重油に水成分を櫨梓混合装置で混合分散させる方法とし
て、重油中に水成分を−べんに加えて混合することも、
水成分を徐々に加えて混合してもよい。
あるいは重油と水成分を同時に加えて混合してもよい。
本発明の製造方法によって、重油70容量%以上、水成
分3咳容量%以下の割合の範囲で燃焼効率のよい安定し
た乳状燃料油を造ることができる。
重油中に分散する水粒子の大きさは粒径100y以下の
ものである。上記の配合割合の範囲をはづれて重油6群
容量%、水成分35重量%位までの配合割合の安定した
乳状燃料油も本発明の製造方法によって造り得るが、燃
焼効率が低下してくるので経済的でない。
燃焼効率、経済性を考えると重油成分7咳容量%以上、
水成分3舷容量%以下が実用的である。本発明の乳状燃
料油の製造方法の特徴、効果等について説明すると次の
通りである。{1} 重油への水の分散乳化が容易で1
ケ月程度の期間にわたって水の分離遊離が少ない乳状燃
料油を得ることができる。
■ 本発明の製造方法では重油成分70容量%以上、水
3岬容量%以下程度の配合割合まで燃焼良好な乳状燃料
油を得ることができる。
‘3ー 本発明の製造方法で得られた乳状燃料油をバー
ナーで燃焼するとバーナーの炎の色は白色で燃焼し完全
燃焼し煙が出ない。
これに対し重油をバーナーで燃焼するとバーナーの炎の
色は赤黄色で煙が出る。{4} 本発明の製造方法で造
られた乳状燃料曲は完全燃焼するため重油より発熱量が
高く燃料の使用量が減少する上に水分を含むので重油成
分の使用量は更に少なくなるので燃料の節約となり燃料
費も節約でき経済的である。
【5)本発明の製造方法で造られた乳状燃料油は燃焼の
廃気は重油に比べてクリーンで無色の煙でN○k、SO
之等も遥かに低くなる。
などのすぐれた特徴、効果を有する。
本発明の製造方法で水に僅かの墨汁を添加分散させた水
成分が重油中に容易に分散乳化し安定な油分水滴型乳状
燃料油を造る機構について検討中であるが、親油性の油
煙、松煙、すす等の微細な粒子が豚、ゼラチン等の保護
コロィド‘こより水に安定して分散しているものが重油
中に分散することにより、油煙等の微細な粒子の重油中
への分散に伴って水もそれらの粒子について分散し、単
なる界面活性剤を乳化剤に用いる場合と異なる水の分離
や遊離のない安定した乳状物を造るものと思われる。
次に本発明の乳状燃料油の製造方法を実施例によって具
体的に説明する。
実施例 1. 水道水2.7れこ墨汁呉竹(■呉竹製、商品名)300
の‘を添加混合し均一に混合された分散液を造る。
水60のこ分散液300凧【を添加混合し水成分を造る
。プロペラ型燈杵機とその上に円板状の当て板とを備え
た濃浮浪合槽に約40℃のC重油200そを仕込む。
これに約25℃の水成分60そを仕込み、蝿梓機の回転
数を約100回/分として擬浮浪合し約5分間混合を続
け、水成分を重油中に分散乳化し、本発明の油中水滴型
の乳状燃料油を製造することができた。この乳状燃料油
は水分を約2群容量%含有する。この乳状燃料油を50
0泌のメスシリンダーに入れて室温および40〜50q
○の温度で放置し1週間後、1ケ月後に水の分離、遊離
の有無をメスシリンダーの外観からと乳状油の顕微鏡検
査から調べたが、水の分離、遊離は見られず水の分散状
態は良好であった。実施例1.で得た乳状燃料油につい
てボイラー(呉KMH−2型 MIOK蒸気飽和M円2
4.9め)を使用して1時間3び分の燃焼試験を行った
が、燃焼状況は完全燃焼で排ガス中に黒い煙は全くみら
れずバーナーの燃焼の色も白色光であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水に墨汁を分散させたものを水成分とし、該水成分
    を重油中に分散乳化させることを特徴とする油中水滴型
    の乳状燃料油の製造方法。
JP2382983A 1983-02-17 1983-02-17 乳状燃料油の製造方法 Expired JPS6011076B2 (ja)

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JPS59149992A JPS59149992A (ja) 1984-08-28
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JPS60223896A (ja) * 1984-04-21 1985-11-08 Yoshinari Shimada 炭素質固体燃料粉末と重油との混合燃料
WO1999046035A1 (fr) * 1998-03-12 1999-09-16 Cosmo All Ltd. Agitateur permettant de produire une densite d'energie de cisaillement homogene et mazout en emulsion produit au moyen de celui-ci

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JPS59149992A (ja) 1984-08-28

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