JPS6010067Y2 - マグネツトプラグ受け - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気ポット、電気フライヤー、電気なべ等に
設けられるマグネットプラグ受けに関するものである。

従来、第１図に示すごとく、先端部にマグネット１を有
するマグネットプラグ２を、電気ポット等の側面に設け
られたプラグ受け３の装着孔４に嵌合させ、マグネット
１とプラグ受け３に固定された吸着板５とを吸着させて
、マグネットプラグ２とプラグ受け３の電極ピン６とを
電気的に接続した状態で脱落防止したものが提供されて
いる。

上記吸着板５をプラグ受け３に固定する方法としては、
従来、プラグ受け３に下方に開口した挿入溝７を形威し
、この溝に平板状吸着板５を挿入した後接着する方法、
あるいは吸着板５を挿入した後、底体８の上端面で吸着
板５を抜は止めする方法などがあるが、前者の場合には
接着作業が必要であるとともに、プラグ２の着脱を繰り
返すうちに接着が外れることが多く、一方後者の場合に
は、組立中に吸着板５が落下することが多く、しかも吸
着板５の挿入と底板８の取付とを同時に行なわなければ
ならないので、組立作業が面倒であるという欠点があっ
た。

そこで、第２図、第３図に示すごとく吸着板１０の一端
に係止部１１を突設し、他端には固定用の曲げ部１２を
設け、プラグ受け１３の挿入溝１４に吸着板１０を挿入
した後、曲げ部１２を折曲して抜は止めするようにした
ものがある。

この場合には上述のような吸着板の脱落や落下という問
題は解消されるが、吸着板１０がプラグ受け１３の挿入
溝１４内でガタつき、プラグ装着時にプラグも共にガタ
ついて電気的接続に支障をきたす欠点がある。

本考案はかかる欠点に鑑みてなされたもので、組立中お
よび組立後を問わず吸着板の脱落を防止し、吸着板を本
体にガタッキなく取付けることによって電気的接続を確
実にし得るマグネットプラグ受けを提供することを目的
とする。

以下、本考案を一実施例である添付図面にしたがって説
明する。

第４図〜第８図において、２０は合成樹脂製のマグネッ
トプラグ受は本体で、この本体２０には前方に開口した
プラグ装着孔２１が設けられるとともに、一対の電極ピ
ン２２が固定されている。

また、本体２０のプラグ装着孔２１の底部２３上下端に
は、表裏方向に貫通した２個の挿通孔２４が設けられて
いる。

２５は磁性材料からなる吸着板（第７図参照）で、この
吸着板２５はコ字形に形成され、吸着板２５の両端部に
は巾方向にＶ字溝２７を有する折曲片２６が形成されて
いる。

上記吸着板２５の両端部を本体２０の挿通孔２４にプラ
グ差込み方向より挿入すると、吸着板２５の折曲片２６
は挿通孔２４を通過して本体２０の裏面側に突出する。

そして、この折曲片２６を対向方向に折曲することによ
り、折曲片２６の傾斜した内側縁２６ａが本体２０の底
部２３裏面に圧着し、吸着板２５はこの底部２３に圧着
固定される。

以上のように、本考案によれば吸着板の両端部を本体に
プラグ差込み方向より挿入し、両端部の折曲片を折り曲
げて折曲片の内側縁を本体裏面に圧着させることにより
、吸着板を本体に固定したので、吸着板は簡単かつ強固
に本体に固定でき、たとえ挿通孔と吸着板の両端部との
隙間が大きくても、吸着板がガタつく心配がない。

特に、吸着板とその折曲片とで本体の底部を締付けてい
るため、プラグ装着時においてプラグがガタつくことが
なく、電気的接続が確実になされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のマグネットプラグ受けの縦断面図、第２
図、第３図はこれを改良したマグネットプラグ受けの斜
視図、第４図以下は本考案を示し、第４図は本体と吸着
板との固定前の縦断面図、第５図は固定後の縦断面図、
第６図は第５図のＶＩ−ＶＩ線断面図、第７図は吸着板
の拡大斜視図、第８図はマグネットプラグ受けの裏面側
から見た斜視図である。 ２０・・・・・・マグネットプラグ受は本体、２１・・
・・・・プラグ装着孔、２４挿通孔、２５・・・・・・
吸着板、２６・・・・・・折曲片、２７・・・・・・Ｖ
字溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マグネットプラグ受は本体のプラグ装着孔の底部両端に
   表裏方向に貫通した２個の挿通孔を設け、一方吸着板は
   コ字形に形成され、両端部には巾方向にｖ字溝を有する
   折曲片を形威し、上記吸着板の両端部を挿通孔にプラグ
   差込み方向より挿入し、本体の裏面側に突出した上記両
   端部の折曲片を対向方向に折曲することにより、折曲片
   の内側縁を本体裏面に圧着させ、吸着板を上記底部に固
   定してなるマグネットプラグ受け。