JPS599701B2 - 土工機械の切削具用つめアダプタ支持部材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は土工機械の切削具用っめアダプタの支持部材に
関する。

ブルドーザやパケットのつめおよびアダプタの装着部を
耐久性があり、故障がなく、容易に点検補修できる状態
に保つことには常に問題がある。

すなわち、それらの突き出たつめに加わる集中的なピー
ク荷重は強いせん断応力を生じ、関連部材を結合保持す
るのに使用されているボルトやピンを折損する傾向があ
る。

このボルトやピンをぜん断する傾向は、これらのパケッ
トに土や砂利を積みおろしずるさいに保持部材が受ける
摩耗によって一層はげしくなる。

このようなせん断荷重の悪影響を最少限にとどめるため
、保持ボルトの両側のくほみや周囲にぴったり嵌合した
焼入れされた環状のせん断部材や各種のかみあいキーが
現在用いられている。

高いせん断荷重は時として大型の補強されたアダプタや
装着具を用いて補正されているが、これらはいずれも無
駄で高価である。

米国特許第１８５６９３０号はアダプタにボルトとナッ
トでつめを固着し、ボルトハその周囲に同心的に取付け
たプラグを備えつめに対するせん断荷重を吸収するよう
にしたものを開示している。

同特許のアダプタは明らかに切削具の切刃部にボルトで
固定される。

米国特許第２３８５３９５号はアダプタの四所に嵌合し
た後方に突起した先細の柄によってアダプタに固定され
たつめに関するもので、つめはクランプまたはくさび部
材とボルトとによって所定位置に保持される。

米国特許第３１９７８９５号は補助保持面を持つボルト
を用いて切刃部材をブレードに取付け、ボルトの頭部が
摩滅すると補助保持面がその切刃部を保持するようにし
たものを教示している。

米国特許第３４１３７３９号によれば、切刃部につめを
ロッキングバーとボルトによって取付ケ、ロッキングバ
ーはつめをしっかりと保持するためのカムまたはくさび
の働きをする。

米国特許第３４６３５２３号は大直径の植込ボルトによ
ってスクレーパ・ブレードに切刃部を取付ける方法を教
示しており、その植込ボルトハブレードの後部に固定さ
れた取付板から突出しスクレーパ・ブレードと切刃部と
を貫通して突出している。

米国特許第３８４１００７号は支持部材のみそに装着さ
れボルトとピンによってみぞ内に保持されたつめアダプ
タを明らかにしている。

せん断荷重は支持部材とボルトが協力して吸収する。

以上従来特許６件のうち５件において、つめにがかるせ
ん断荷重が主としてボルトまたはボルトを他のなんらか
の装置に組合わせたものによって吸収されるようになっ
ていることが注目される。

米国特許第３４６３５２３号では、荷重力はボルトとピ
ンを用いた構造で吸収される。

従って本発明の一目的は、土工機械の切削具の切刃部内
側面に溶接される支持部材であってつめアダプタが支持
部材とアダプタの同様な円筒形空所に嵌合した支持部材
の円柱形部分によって係合されるようになっている支持
部材を提供することにある。

本発明の別の目的は、上記の目的を果たしながらパケッ
トのつめにかかる荷重力を吸収して切削具の切刃部に移
すような支持部材を提供することにある。

本発明のさらに別の目的は、上記の諸目的を果たす支持
部材を提供するとともにつめアダプタと組合せて容易に
点検補修でき簡単に製作できるつめ支持装置を提供する
ことにある。

本発明の構成は、土工機械の切削具の切刃部に取付けら
れ且つつめアダプタを受ける支持部材において、つめア
ダプタを受ける保合部と、支持部材を切削具に固定する
止着部とを有し、止着部が切削具の内側面に突合わさる
ほぼ平らな面を有し、保合部がつめアダプタの長手方向
延在円筒形孔を滑動可能に受ける前方延長円柱形部分を
有し、円柱形部分が円柱形部分及び止着部の結合部に肩
部を形成し、肩部が止着部の平らな面に対してほぼ直角
であり且つ切削具の切刃部に突合わされてつめアダプタ
に加えられる荷重力を支持部材によって切削具へ伝達す
ることを特徴とする。

本発明の効果は、支持部材をパケットの切刃部のような
切削具にしっかりと取付けることができ、つめアダプタ
に加えられる全ての力が支持部材に直接に伝えられて従
来の装置におけるように保持ボルトを通して伝えられる
ことがなく、またつめアダプタの側部荷重を支持部材に
よって制御して保持ボルトには最小のせん断応力がかか
るようにし、保持ボルトの損傷を防止するようにしたこ
とである。

第１図を参照すると、土工機械用のパケットとして示す
切削具１０には複数個のつめ１２が補助つめアダプタ１
４を用いて取付けてある。

つめアダプタは切刃部１６にボルト１８で固着され、後
述する支持部材に装着されている。

切刃部１６ぱ切削具の底部２０に固定された別個の部材
であってもあるいにそれ自体が切削具底部２０の一部分
を構成するようにしてもよい。

第２図において、支持部材２２は切刃部１６の内側面１
７に固定されている。

支持部材２２は内側面１７に溶接２４された状態で示し
てある。

他の固定方法も利用できることはもちろんである。

支持部材２２は切刃部１６から前方に延びる円柱形保合
部２６を有し、後方に次第に薄くなって延びる止着部２
８を有し、この止着部は切刃部１６と突合わせる実質的
に平坦な面２９を備えている。

肩部３０が円柱形係合部２６によって形成され係合部２
６と止着部２８との接合点に設けられており、切刃部１
６の前縁３２に突合わせてある。

肩部３０は実質的に平坦面２９に対して直角である。

つめアダプタ１４は後方延長部３３を有する細長い部材
で、後方延長部内に支持部材２２の止着部２８よりも大
きい空所３４を形成してある。

つめアダプタ１４ぱ拡大部３８を有し、拡大部はつめア
ダプタ１４の長手方向に延び空所３４と連通ずる円筒形
内孔３６を形成してある。

円筒形内孔３６ぱ支持部材２２０円柱形保合部２６と密
接に係合するに充分な寸法となっている。

拡大部３８は拡大部と後方延長部３３との接合部にアダ
プタ１４が内部で支持部材２８と係合したときに前縁３
２と突合わされる肩部４０を設けてある。

つめアダプタ１４の空所３４は充分に細長く、つめアダ
プタ１４が支持部材２２の円柱形係合部２６と係合して
後方にすべり、切削具１０の内面と係合して取付ボルト
１８を内孔４８と切刃部１６の保合穴４６とに挿入でき
るようになっている。

つめアダプタ１４ぱつめを支える前方突出部４２を有す
る。

つめ１２は前方突出部４２に止着装置４４によって保持
される。

止着装置４４はここではプレスばめされたピンとして示
してある。

第３図は、円筒形内孔３６に支持部材２２０円柱形保合
部２６が密接に嵌合している状態を示す。

また、つめアダプタ１４の拡大部３８の矩形構造も示さ
れている。

このような矩形構造によって肩部４０ぱ前縁３２と最大
限に接触できる。

第４図は円柱形保合部２６の切刃部１６との関係を示す
。

また、つめアダプタ１４を支持部材２２に取付けるさい
にボルト１８を受入れる切刃部１６の穴４６も示してあ
る。

容易に理解されるように、普通ならボルト１８にかかる
つめ１２へのせん断荷重が図示の実施例では支持部材２
２によって最大限に吸収ざれる。

【図面の簡単な説明】

第１図はつめを固着した複数個のつめアダプクを備え、
つめアダプタに支持部材に取付けられた状態である土工
用切削具を示す図、第２図はつめを固着したつめアダプ
タの内部で係合している支持部材を示す図、第３図に第
２図の■一■線で得た支持部材の横断面図、第４図は土
工用切削具の切刃部に固着された支持部材を示す図であ
る。 図面において、１０・・・切削具、１２・・・つめ、１
４・・・つめアダプタ、１６・・・切刃部、１７・・・
内側面、１８・・・ボルト、２０・・・切削具の底部、
２２・・・支持部材、２４・・・溶接部、２６・・・円
柱形係合部、２８・・・止着部、２９・・・平面、３０
・・・肩部、３２・・・前縁、３３・・・後方延長部、
３４・・・空所、３６・・・円筒形内孔、３８・・・拡
大部、４０・・・肩部、４２・・・前方突出部、４４・
・・止着装置、４６・・・穴、４８・・・内孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 土工機械の切削具の切刃部に取付けられ且つつめア
   ダプタを受ける支持部材において、つめアダプタを受け
   る保合部と、支持部材を前記切削具に固定する止着部と
   を有し、前記止着部が前記切削具の内側面に突合わさる
   ほぼ平らな面を有し、前記係合部がつめアダプタの長手
   方向延在円筒形孔を滑動可能に受ける前方延長円柱形部
   分を有し、前記円柱形部分が前記円柱形部分及び前記止
   着部の結合部に肩部を形成し、前記肩部が前記止着部の
   前記平らな面に対してほぼ直角であυ且つ前記切削具の
   切刃部に突合わされて前記つめアダプタに加えられる荷
   重力を前記支持部材によって前記切削具へ伝達すること
   を特徴とする支持部材。