JPS599286Y2

JPS599286Y2 - 圧力調整器

Info

Publication number: JPS599286Y2
Application number: JP1978073750U
Authority: JP
Inventors: 裕坂田
Original assignee: ユタカ産業株式会社
Priority date: 1978-05-31
Filing date: 1978-05-31
Publication date: 1984-03-23
Also published as: JPS54175047U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は種々なガスの貯蔵タンク、或いは液化ガスのボ
ンベ等の取出管部に装着してそれぞれの使用部門に所要
の圧力に調整してガスを供給する圧力調整器に関するも
のである。

従来のこの種のガスの圧力調整器は、一般に第３図に示
す如く、弁框体５０のガス導入孔５１に連通する高圧室
５２内に、弁座体５３の弁座部５４に向って発条５５で
弾圧させた調整弁５６を配し、該調整弁５６の前端中心
に突設せる弁軸部５７を上記弁座部５４の中心に開口せ
る弁座体５３の弁孔５８に緩るく挿通して弁軸部５７の
先端を弁孔５８から減圧室５９内に突出させ、該先端を
減圧室５９の一側を形成するダイヤフラム６０に近接位
置させ減圧室５９に向って適宜に押出せるダイヤフラム
６０で直接調整弁５６メ弁軸部５７の先端を発条５５に
抗して押圧し、調整開弁するようにしてあるので、圧力
調整器を閉弁した状態で減圧室５９の送出孔６１に連通
せる供給側の物、或いは装置の内部を送気開始に先立っ
て浄化するため真空ポンプで脱気操作を行なうと、減圧
室５９内の空気が送出孔６１を経て吸出され負圧になる
に従いダイヤフラム６０が大気圧によって減圧室５９の
側に押圧されて膨出し、調整弁５６の弁軸部５７の先端
を押して調整弁５６を弁座部５４から離間し開弁状態に
してしまい真空浄化操作が不可能になる。

このため従来のものにおいては、真空浄化を行う度ごと
に圧力調整器を閉栓にし、且つその都度一々貯蔵タンク
或いは液化ガスボンベ側に設けた元栓を閉止し、圧力調
整器内へのガスの流通を確実に遮断しなければならない
という煩わしい手数を要する。

本考案は上記のような従来のこの種の圧力調整器におけ
る不備欠点を解消すべく考案をしたものである。

本考案の実施の一例を図面に就いて詳しく説明すると、
弁框体１に、弁框体１に装着した接続管２の導入孔３と
連通せる高圧室部４が形威してあり、該高圧室部４の一
端には高圧室部４と同心に拡大螺孔部５が設けてあり、
更に該拡大螺孔部５の一端に拡大螺孔部５と同心に減圧
室部６が形威してある。

上記高圧室部４内には、高圧室部４の内面との間に流通
空間７を存しさせて底部８の中心に透孔９を設けた有底
弁受筒１０が配してあり、該有底弁受筒１０は一端を高
圧室部４に連らなる拡大螺孔部５に螺着固定した弁座体
１１の゛一側に螺着連繋してある。

上記有底弁受筒１０の内側底面には、透孔９と同心にフ
ィルター受兼発条受凹部１２が設けてあり、該フィルタ
ー受兼発条受凹部１２にフィルター１３を嵌合し、該フ
ィルター１３に有底弁受筒１０内に緩ろく配した発条１
４の一端を接しさせ、該発条１４の他端を、有底弁受筒
１０の内面との間に通気間隙を存しさせて摺動自由に嵌
合せる調整弁１５の発条受凹部１６に嵌装して、調整弁
１５を弁座体１１に向って弾圧させてある。

上記弁座体１１に向い弾圧せる調整弁１５の前端中央に
は、円錐状の弁部１７が形威してあり、更に弁部１７の
前端には、弁軸部１８が一体に形或してあって、上記弁
部１７を弁座体１１の中心に設けた弁孔１９の周辺に円
錐状に形戊せる弁座部２０に接離自由に圧接させると共
に、弁孔１９に緩るく挿通せる弁軸部１８を弁座体１１
の他側に弁孔１９と同心的に形或した発条嵌合凹部２１
内に突出させてあり、該発条嵌合凹部２１と弁框体１の
減圧室部６とは弁座体１１に穿った透孔２２で連通させ
てある。

更に上記減圧室部６内に突出せる弁座体１１の周縁には
、周面に雄螺子部２３を設けた係止鍔部２４が形威して
あり、また上記係止鍔部２４と対応する炸径を有し、且
つ上記発条嵌合凹部２１に対向する発条受凹部２５を設
け、更に外周縁に係合段部２６を設けた受圧盤２７が形
或してある。

上記受圧盤２７は、弁座体１１に対向させて減圧室部６
の一側に張設せるダイヤフラム２８に固着してあり、上
記の如くして対向配置せる弁座体１１の発条嵌合凹部２
１と受圧盤２７の発条受凹部２５との間には、抗圧発条
２９が介在させてあると共に、受圧盤２７の係合段部２
６に内縁掛止鍔部３０を接離自由に係合させた制限環３
１を弁座体１１の係止鍔部２４の雄螺子部２３に螺合さ
せて適宜に緊締し抗圧発条２９を所要の強さに圧縮し弁
座体１１と受圧盤２７の周辺部相互間に一定の調整間隙
３２を存しさせた状態で調整弁１５の弁軸部１８の先端
を前記発条受凹部２５の内面中央に近接位置させ、且つ
ダイヤフラム２８を中立状態に保つようにしてある。

上記弁框体１の減圧室部６の外側には取付枠３３が固定
してあり、該取付枠３３にはハンドル３４をそなえた調
整螺子３５が螺合させてあり該調整螺子３５の前端に装
着した発条受盤３６と前記受圧盤２７の背面に位置し、
ダイヤフラム２８に取付けた発条受座３７との間には調
整発条３８が配してあり、ハンドル３４を介し適宜に調
整螺子３５を螺進させることにより調整発条３８を介し
ダイヤフラム２８を抗圧発条２９に抗して減圧室部６に
向って押圧し、受圧盤２７の発条受凹部２５に先端を接
した弁軸部１８を介し調整弁１５を発条１４に抗して後
退摺動させ、調整弁１５の弁部１７を弁座体１１の弁座
部２０から離間させ開弁ずるようにしてある。

尚図面中の符号３９は減圧室部６と連通孔４０を介して
連通させた送気口部である。

次ぎに本考案の作用に就いて説明すると、弁框体１の導
入孔３を連通せる高圧室部４内に、流通空間７を存しさ
せて弁座体１１に連設せる有底弁受筒１０を配し、該有
底弁受筒１０の透孔９を設けた底部内側にフィルター１
３を配し、該フィルター１３と有底弁受筒１０内に摺動
自由に配した調整弁１５との間に発条１４を介在させて
調整弁１５の弁部１７を弁座体１１の弁孔１９の周辺に
形或した弁座部２０に接離自由に圧接させ、且つ弁部１
７の前端に形戊せる弁軸部１８を弁孔１９から弁座体１
１の発条嵌合凹部２１を設けた他側外方に突出させる一
方、上記発条嵌合凹部２１を設けた弁座体１１に対向し
て、減圧室部６の一側に張設せるダイヤフラム２８に発
条受凹部２５を設けた受圧盤２７を固着し、上記発条嵌
合凹部２１と発条受凹部２５との間に抗圧発条２９を配
置し且つ抗圧発条２９を圧縮して弁座体１１と受圧盤２
７とを制限環３１で連繋し、上記制限環３１による圧縮
連繋で形或した弁座体１１と受圧盤２７との間の調整間
隙３２内で弁座体１に向い受圧盤２７を抗圧発条２９に
抗して押動可能にすると共に、弁座体１１と受圧盤２７
との間に調整間隙３２を存しさせた状態でダイヤフラム
２８を中立状態に保ち、且つ閉弁せる上記調整弁１５の
弁軸部１８の先端を受圧盤２７の発条受凹部２５の内面
に近接位置させてあるので、閉弁した状態で送気口部３
９に連通させた供給を受ける側の物、或いは装置の内部
（図示せず）を、送気の開始に先立ち、真空ポンプ（図
示せず）に接続して脱気し浄化操作を行なった場合に、
ダイヤフラム２８は、制限環３１で連繋せる弁座体１１
と受圧盤２７間に圧縮保持された抗圧発条２９による一
定の圧力で外方に向って押支された状態で中立に保持さ
れているため、減圧室部６内の空気が送気口部３９を経
て吸出され負圧状態になっても抗圧発条２９の弾圧力に
よってダイヤフラム２８が減圧室部６の側に向って押動
されるのを防止し、ダイヤフラム２８を中立状態に保ち
、開弁ずるおそれなく確実に真空処理作業を行なうこと
ができるのである。

そして真空処理が完了した後に、ハンドル３４を介して
調整螺子３５を螺進させ、該調整螺子３５に連らなる調
整発条３８でダイヤフラム２８を抗圧発条２９に抗して
減圧室部６の側に押圧し、ダイヤフラム２８の受圧盤２
７に接した調整弁１５の弁軸部１８の先端を発条１４に
抗して押動して、調整弁１５の弁部１７を弁座部２０か
ら適宜離間させて開弁じ、ガスの貯蔵タンク、或いは液
化ガスボンベに連らなる高圧室部４からのガスを調整開
弁された弁孔１９を経て減圧し減圧室部６に通じ、送気
口部３９を経て所要の圧力に調整したガスを先に真空浄
化処理を済ませた使用部門に向い送り込むことができる
。

尚本考案の実施例に示す如く、弁座体１１に連繋した有
底弁受筒１０を高圧室部４内に配して、該有底弁受筒１
０内に発条１４で弾圧させた調整弁１５を内蔵すると共
に、有底弁受筒１０の透孔９を設けた底部８にフィルタ
ー１３を配しておけば、フィルター１３を透過して更に
清浄にしたガスを減圧室部６を経て使用部門に送り込む
ことができ一層有効なものとすることができる。

要するに本考案は、弁框体１の高圧室部４内に配した調
整弁１５を弁座部２０に接離自由に発条１４で弾圧接触
させた弁座体１１に対向して、減圧室部６の一側を形或
するダイヤフラム２８に受圧盤２７を取付け、該受圧盤
２７と弁座体１１との間に抗圧発条２９を配して縮圧し
、且つ上記受圧盤２７を弁座体１１に向い摺動可能に制
限環３１を介して連繋し、該制限環３１で連繋し、抗圧
発条２９で相互に外方に向い弾圧せる受圧盤２７と弁座
体１１間に常時調整間隙３２を保持させると共に、受圧
盤２７と弁座体１１間に調整間隙３２を保持させた状態
でダイヤフラム２８を中立状態に保ち、且つ受圧盤２７
の内面に調整弁１５の弁軸部１８の先端を近接位置させ
たから、真空浄化処理操作に際して、減圧室部６内の空
気が送気口部３９に連らなる真空ポンプで吸出され負圧
状態になっても縮圧維持せる抗圧発条２９がダイヤフラ
ム２８にががる大気圧に抗してダイヤフラム２８を中立
に維持し、ダイヤフラム２８が減圧室部６に向って押出
されるのを防いで閉弁状態を確実に保つことが出米、従
来のものにおける如く真空処理の都度一々貯蔵タンク、
或いは液化ガスボンベ側に設けた元栓を閉止するという
煩わしい手数を要することなく、圧力調整器を閉弁状態
にするだけで円滑に迅速に真空浄化を行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので第１図は一部を
切欠いて内部構造を示す側面図、第２図は弁框体の高圧
室部に連らなる弁座体とダイヤフラムに取付けた受圧盤
の部分の縦断側面図、第３図は従来のものにおけるダイ
ヤフラムと弁部分の構戊を示す断面図である。１・・・弁框体、２・・・接続管、４・・・高圧室部、
６・・・減圧室部、１１・・・弁座体、１５・・・調整
弁、１８・・・弁軸部、１９・・・弁孔、２０・・・弁
座部、２１・・・発条嵌合凹部、２４・・・係止鍔部、
２５・・・発条受凹部、２６・・・係合段部、２７・・
・受圧盤、２８・・・ダイヤフラム、２９・・・抗圧発
条、３１・・・制限環、３２・・・調整間隙、２８・・
・ダイヤフラム、２９・・・抗圧発条、３１・・・制限
環、３２・・・調整間隙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

弁框体１の高圧室部４内の調整弁１５を弁座部２０に接
離自由に弾圧接触させた弁座体１１の他側を、減圧室部
６内に突出させ、該弁座体１１の他側周縁に係止鍔部２
４を形成し且つ他側面に弁孔１９と同心的に発条嵌合凹
部２１を設ける一方、上記発条嵌合凹部２１を設けた弁
座体１１の他側に対向して、減圧室部６の一側に張設せ
るダイヤフラム２８に、発条受凹部２５を設けた受圧盤
２７を固着し、上記発条嵌合凹部２１と発条受凹部２５
との間に、抗圧発条２９を配し、且つ該抗圧発条２９を
圧縮して上記弁座体１１の他側周縁の係止鍔部２４と受
圧盤２７の外周縁の係合段部２６とを制限環３１で連繋
し、上記制限環３１による圧縮連繋で形成した弁座体１
１と受圧盤２７との間の調整間隙３２内で弁座体１１に
向い受圧盤２７を抗圧発条２９に抗して摺動可能にする
と共に、抗圧発条２９で相互に外方に向け弾圧せる弁座
体１１と受圧盤２７との間に上記調整間隙３２を存しさ
せた状態で、ダイヤフラム２８を中立状態に保ち、該ダ
イヤフラム２８に固着せる受圧盤２７の発条受凹部２５
の内面に調整弁１５の弁軸部１８の先端を近接位置させ
てなる圧力調整器。