JPS599179B2 - 創傷部保護用当材の製造方法 - Google Patents
創傷部保護用当材の製造方法Info
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- JPS599179B2 JPS599179B2 JP50056040A JP5604075A JPS599179B2 JP S599179 B2 JPS599179 B2 JP S599179B2 JP 50056040 A JP50056040 A JP 50056040A JP 5604075 A JP5604075 A JP 5604075A JP S599179 B2 JPS599179 B2 JP S599179B2
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- JP
- Japan
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- bubbles
- liquid
- wound
- dispersion
- resin
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は切傷、擦傷等の傷口の保護に用いられる創傷部
保護用当付の製造方法に関し、傷口から出る血液、リン
パ液等の体液を良く吸収し、体液が凝固する際に傷口と
癒着することのない創傷部保護用当付を提供することを
目的とするものである。
保護用当付の製造方法に関し、傷口から出る血液、リン
パ液等の体液を良く吸収し、体液が凝固する際に傷口と
癒着することのない創傷部保護用当付を提供することを
目的とするものである。
傷口を保護すると共に傷口の乾燥状態を維持する目的で
用いられる医療衛生用品に当材と呼ばれる創傷部保護用
材料がある。
用いられる医療衛生用品に当材と呼ばれる創傷部保護用
材料がある。
当材の多くは、ガーゼ、脱脂綿、不織布等の吸収材料に
対して血液、リンパ液等の吸収性を減することなく吸収
材料と傷口の癒着を防止するための加工を施したもので
ある。従来、斯る加工方法としては、例えば撥水剤で吸
収材表面を処理する方法、針で穴あけしたプラスチック
フィルムで吸収材を被包する方法、圧縮加工により比較
的平滑な表面を与えられたポリプロピレン製不織布で吸
収材を被覆する方法等がある。しカルながら、この種の
方法により製造される当材は満足し得るものとは言い難
く、血液、リンパ液等の吸収性が不充分であつたり、吸
収量に部分的な差が生じたり、また血液、リンパ液等が
凝固する際に当材と傷口が癒着し、或いは吸収材繊維が
傷口に残存した状態で凝固して当材を取外す際に痛痒感
をおぼえたり、傷口が再度開く等の欠点がある。本発明
は斯る欠点の改良された創傷部保護用当付の製造方法を
提供するものである。本発明は、傷口に対して無害、無
刺激性であり、常温で屈曲性、非粘着性の被膜を形成し
得る樹脂の溶液または分散液中に該液と実質的に相溶し
ない気体又は液体が微細な気泡又は液泡の形で可及的に
均一に分散された分散液を製造する工程と、この分散液
を離型性表面上に乾燥時の膜厚が前記の泡の平均直径の
1.2倍以下となるような量に於いて塗布乾燥する工程
と乾燥工程中または乾燥終了後に前記工程により得られ
る樹脂被膜と多孔性繊維質基材を一体的に接合する工程
を具備したことを特徴とする微小多孔性樹脂被膜を有す
る創傷部保護用当材の製造方法に関するものである。簡
単にいえば本発明の原理は次のように説明することが出
来る。即ち、先ず気体又は液体が微細な泡の形で分散さ
れた分散液を作つてこれを離型紙の如き離型性表面上に
、乾燥時の膜厚が前記の泡の平均直径の1.2倍以下と
なるように塗布量を調節しながら塗布し、次いでこれを
乾燥させる。この乾燥工程中に塗膜は徐々に厚みを減じ
泡の壁面をなす極めて薄い膜面は収縮に伴つて千切れ、
ここに気孔又は露出した液滴が生ずる。乾燥時の膜厚が
ここに存在する泡の直径よりも小さければ上記の現象が
生ずることは極めて容易に理解されるであろう。然し乍
ら、乾燥時の膜厚が泡の直径より実質的に大きくてもこ
のような現象が生ずることが確かめられた。この理由は
詳らかでないが樹脂被膜は総じて収縮力が大きくこれに
よる破泡が生ずることと、更に次いで多孔性繊維質基材
に押圧されて樹脂被膜がある程度基材表面にめり込むた
めと想像される。従つて、分布される泡の平均直径を規
準にしt乾燥時の膜厚がその1.2倍以内であれば、塗
布液中に含まれる実質的に全ての泡が破泡される。かく
して離型性表面上に多数の微細な孔が均一に分布した樹
脂被膜が形成される。次いで離型性表面上に形成された
此の微小多孔性樹脂被膜を多孔性繊維質基材からなる吸
収材に接合して本発明の創傷部保護用当材が得られる。
本発明の方法で使用される多孔性繊維質基材は血液、リ
ンパ液等の吸収材となるものであり、例えばガーゼ、脱
脂綿の他、アルカリ収縮コツトンパツド、コツトンレー
ヨン等の吸収性繊維を主体とした不織布、特にパンチま
たはステツチボンド、フアイバーボンド、スパンボンド
、アルカリボンド等の手段により繊維間を結合または絡
合した不織布等が好適である。多孔性繊維質基材に接合
される微小多孔性樹脂被膜は、傷口に対して無害無刺激
性であり、且つ常温で非粘着性と少なくとも多少の屈曲
性を有すると共に、血液、リンパ液等の体液に溶解しな
いよう水不溶性であることが必要とされる。
対して血液、リンパ液等の吸収性を減することなく吸収
材料と傷口の癒着を防止するための加工を施したもので
ある。従来、斯る加工方法としては、例えば撥水剤で吸
収材表面を処理する方法、針で穴あけしたプラスチック
フィルムで吸収材を被包する方法、圧縮加工により比較
的平滑な表面を与えられたポリプロピレン製不織布で吸
収材を被覆する方法等がある。しカルながら、この種の
方法により製造される当材は満足し得るものとは言い難
く、血液、リンパ液等の吸収性が不充分であつたり、吸
収量に部分的な差が生じたり、また血液、リンパ液等が
凝固する際に当材と傷口が癒着し、或いは吸収材繊維が
傷口に残存した状態で凝固して当材を取外す際に痛痒感
をおぼえたり、傷口が再度開く等の欠点がある。本発明
は斯る欠点の改良された創傷部保護用当付の製造方法を
提供するものである。本発明は、傷口に対して無害、無
刺激性であり、常温で屈曲性、非粘着性の被膜を形成し
得る樹脂の溶液または分散液中に該液と実質的に相溶し
ない気体又は液体が微細な気泡又は液泡の形で可及的に
均一に分散された分散液を製造する工程と、この分散液
を離型性表面上に乾燥時の膜厚が前記の泡の平均直径の
1.2倍以下となるような量に於いて塗布乾燥する工程
と乾燥工程中または乾燥終了後に前記工程により得られ
る樹脂被膜と多孔性繊維質基材を一体的に接合する工程
を具備したことを特徴とする微小多孔性樹脂被膜を有す
る創傷部保護用当材の製造方法に関するものである。簡
単にいえば本発明の原理は次のように説明することが出
来る。即ち、先ず気体又は液体が微細な泡の形で分散さ
れた分散液を作つてこれを離型紙の如き離型性表面上に
、乾燥時の膜厚が前記の泡の平均直径の1.2倍以下と
なるように塗布量を調節しながら塗布し、次いでこれを
乾燥させる。この乾燥工程中に塗膜は徐々に厚みを減じ
泡の壁面をなす極めて薄い膜面は収縮に伴つて千切れ、
ここに気孔又は露出した液滴が生ずる。乾燥時の膜厚が
ここに存在する泡の直径よりも小さければ上記の現象が
生ずることは極めて容易に理解されるであろう。然し乍
ら、乾燥時の膜厚が泡の直径より実質的に大きくてもこ
のような現象が生ずることが確かめられた。この理由は
詳らかでないが樹脂被膜は総じて収縮力が大きくこれに
よる破泡が生ずることと、更に次いで多孔性繊維質基材
に押圧されて樹脂被膜がある程度基材表面にめり込むた
めと想像される。従つて、分布される泡の平均直径を規
準にしt乾燥時の膜厚がその1.2倍以内であれば、塗
布液中に含まれる実質的に全ての泡が破泡される。かく
して離型性表面上に多数の微細な孔が均一に分布した樹
脂被膜が形成される。次いで離型性表面上に形成された
此の微小多孔性樹脂被膜を多孔性繊維質基材からなる吸
収材に接合して本発明の創傷部保護用当材が得られる。
本発明の方法で使用される多孔性繊維質基材は血液、リ
ンパ液等の吸収材となるものであり、例えばガーゼ、脱
脂綿の他、アルカリ収縮コツトンパツド、コツトンレー
ヨン等の吸収性繊維を主体とした不織布、特にパンチま
たはステツチボンド、フアイバーボンド、スパンボンド
、アルカリボンド等の手段により繊維間を結合または絡
合した不織布等が好適である。多孔性繊維質基材に接合
される微小多孔性樹脂被膜は、傷口に対して無害無刺激
性であり、且つ常温で非粘着性と少なくとも多少の屈曲
性を有すると共に、血液、リンパ液等の体液に溶解しな
いよう水不溶性であることが必要とされる。
このような被膜を形成し得る樹脂としては、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン類、イソ
プレンゴム、スチレンブタジエンゴム等の合成ゴム類、
ポリカーボネート類、ポリエステル類、ポリアクリレー
ト類およびポリスチレン等の重合体が挙げられる。これ
らの樹脂は溶液或いはエマルジヨン、サスペンションの
分散液のいずれの形で使用しても差支えない。分散液の
形で使用する場合は単なる機械的な攪拌によつて均一微
細に分散された気泡を液中に生成せしめることが出来、
しかも泡の安定性も佳良である。
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン類、イソ
プレンゴム、スチレンブタジエンゴム等の合成ゴム類、
ポリカーボネート類、ポリエステル類、ポリアクリレー
ト類およびポリスチレン等の重合体が挙げられる。これ
らの樹脂は溶液或いはエマルジヨン、サスペンションの
分散液のいずれの形で使用しても差支えない。分散液の
形で使用する場合は単なる機械的な攪拌によつて均一微
細に分散された気泡を液中に生成せしめることが出来、
しかも泡の安定性も佳良である。
従つて、ホモミキサー、ラボスターラ一等を用いて容易
に起泡するのみで充分であり、また空気を吹込みながら
起泡してもよい。前記の通り本発明においては気泡の代
りに液体を泡の形で分散してもよい。
に起泡するのみで充分であり、また空気を吹込みながら
起泡してもよい。前記の通り本発明においては気泡の代
りに液体を泡の形で分散してもよい。
ここで用いられる液体は上記樹脂液と実質的に相溶する
ことなく泡の形で分散され得るものであり、溶液の形の
ものに対しては水を使用することが最も有利である。気
体又は液体が微細な気泡又は液泡の形で可及的に均一に
分散された分散液は、該分散液中に存在する気泡又は液
泡が直径が200ミクロン以下、好ましくは20〜10
0ミクロン程度であつてこれが分散液1〜中に数百個乃
至数万個程度生成するように調整することが好ましい。
これは使用される樹脂液の性質に応じて適当に機械的攪
拌程度を選択することによつて容易になし得る。本発明
においては先づこのような分散液を調整し、次いでこれ
を離型性表面上に塗布する。
ことなく泡の形で分散され得るものであり、溶液の形の
ものに対しては水を使用することが最も有利である。気
体又は液体が微細な気泡又は液泡の形で可及的に均一に
分散された分散液は、該分散液中に存在する気泡又は液
泡が直径が200ミクロン以下、好ましくは20〜10
0ミクロン程度であつてこれが分散液1〜中に数百個乃
至数万個程度生成するように調整することが好ましい。
これは使用される樹脂液の性質に応じて適当に機械的攪
拌程度を選択することによつて容易になし得る。本発明
においては先づこのような分散液を調整し、次いでこれ
を離型性表面上に塗布する。
塗布量については先に詳述した通りであるが、一般的に
いつて固型分で10〜50f1/イ、就中20〜359
/イ程度の量が適当である。離型性表面としては例えば
シリコン樹脂等で離型処理した離型紙等を用いるとよい
。塗布に際しては分散液中に含まれた泡が潰されること
のないような装置を用いる。従つて、ナイフコーター或
いは単一ロールのボトムロールコーター等を使用するこ
とが望ましい。離型性表面上に気泡又は液泡を含んだ分
散液を塗布したのち、これを加熱乾燥する。
いつて固型分で10〜50f1/イ、就中20〜359
/イ程度の量が適当である。離型性表面としては例えば
シリコン樹脂等で離型処理した離型紙等を用いるとよい
。塗布に際しては分散液中に含まれた泡が潰されること
のないような装置を用いる。従つて、ナイフコーター或
いは単一ロールのボトムロールコーター等を使用するこ
とが望ましい。離型性表面上に気泡又は液泡を含んだ分
散液を塗布したのち、これを加熱乾燥する。
乾燥温度は40〜90℃程度の範囲が好ましく、例えば
徐々に温度を上げて段階的に乾燥してもよい。この工程
中に先に説明したような機構で破泡が起り、その箇所に
気孔が出来る。液泡を含んだ分散液の場合には更に泡の
中の液が蒸発をはじめるために気泡を含んだ液の場合よ
りも破泡が起り易い。乾燥工程の途中で或いは乾燥が完
全に終了してから多孔性繊維質基材をこの離型性表面上
に形成された樹脂被膜の表面に押圧して両者を一体的に
接合する。押圧は両者を重ね合わせてカレンダーロール
でロール掛けすればよいが、乾燥が完全に終了してから
接合する場合は樹脂被膜を融着する必要があるので熱カ
レンダーロールを使用するとよい。また乾燥工程の塗中
で押圧が行なわれる場合には押圧後更に乾燥が続けられ
ることはいうまでもない。こうして微小多孔性樹脂被膜
を有する創傷部保護用当材が得られる。本発明の創傷部
保護用当材は血液、リンパ液等の体液を良く吸収し、傷
口と癒着することもないので救急医療用材料として好適
である。
徐々に温度を上げて段階的に乾燥してもよい。この工程
中に先に説明したような機構で破泡が起り、その箇所に
気孔が出来る。液泡を含んだ分散液の場合には更に泡の
中の液が蒸発をはじめるために気泡を含んだ液の場合よ
りも破泡が起り易い。乾燥工程の途中で或いは乾燥が完
全に終了してから多孔性繊維質基材をこの離型性表面上
に形成された樹脂被膜の表面に押圧して両者を一体的に
接合する。押圧は両者を重ね合わせてカレンダーロール
でロール掛けすればよいが、乾燥が完全に終了してから
接合する場合は樹脂被膜を融着する必要があるので熱カ
レンダーロールを使用するとよい。また乾燥工程の塗中
で押圧が行なわれる場合には押圧後更に乾燥が続けられ
ることはいうまでもない。こうして微小多孔性樹脂被膜
を有する創傷部保護用当材が得られる。本発明の創傷部
保護用当材は血液、リンパ液等の体液を良く吸収し、傷
口と癒着することもないので救急医療用材料として好適
である。
次に実施例により本発明を具体的に説明するが、実施例
中「部」、[%]はそれぞれ「重量部」「重量%」を示
す。
中「部」、[%]はそれぞれ「重量部」「重量%」を示
す。
実施例 1
ポリスチレン(大日本インキ化学工業社製デイツクスチ
レンGH−9100)の20%トルエン溶液100部と
水15部の混合物をラボスターラ一LS−50(ヤマト
科学器械社製)で10分間撹拌し、平均直径60μの水
泡が分散したポリスチレン溶液を調製する。
レンGH−9100)の20%トルエン溶液100部と
水15部の混合物をラボスターラ一LS−50(ヤマト
科学器械社製)で10分間撹拌し、平均直径60μの水
泡が分散したポリスチレン溶液を調製する。
ナイフコーターによりこの水泡の分散したポリスチレン
溶液を乾燥塗膜厚が10μとなるように上記エマルジヨ
ンを塗布量519/イで離型紙上に塗布し、60℃で1
分間加熱乾燥して半乾燥状態とした。次いで、この離型
紙上の半乾燥塗膜を不織布(日本バイリーン社製ED−
200)と重ね合わせてロール掛けして両者を一体的に
接合した後、更に9『Cで5分間加熱乾燥して孔の平均
直径(以下孔径と言う。)が14μであり厚さ10μの
微小多孔性樹脂被膜(以下微小多孔性樹脂被膜の厚さを
膜厚と言う。)を有する創傷部保護用当材(膜厚と孔径
との比率は、0.71である。)を得た。該当材の血液
吸収性、傷口に対する非癒着性は良好であつた。実施例
2乳化型ポリスチレン(三洋化成工業社製サンワツク
スE2OO)20部、ポリオキシエチレンノニルフエニ
ルエーテル(三洋化成工業社製ノニポール100)5部
、20%カセイカリ水溶液1.5部、水73.5部の混
合物をホモミキサーM(特殊機化工業社製)で10分間
撹拌して平均直径70μの気泡が分散したポリエチレン
エマルジヨンを調整した。
溶液を乾燥塗膜厚が10μとなるように上記エマルジヨ
ンを塗布量519/イで離型紙上に塗布し、60℃で1
分間加熱乾燥して半乾燥状態とした。次いで、この離型
紙上の半乾燥塗膜を不織布(日本バイリーン社製ED−
200)と重ね合わせてロール掛けして両者を一体的に
接合した後、更に9『Cで5分間加熱乾燥して孔の平均
直径(以下孔径と言う。)が14μであり厚さ10μの
微小多孔性樹脂被膜(以下微小多孔性樹脂被膜の厚さを
膜厚と言う。)を有する創傷部保護用当材(膜厚と孔径
との比率は、0.71である。)を得た。該当材の血液
吸収性、傷口に対する非癒着性は良好であつた。実施例
2乳化型ポリスチレン(三洋化成工業社製サンワツク
スE2OO)20部、ポリオキシエチレンノニルフエニ
ルエーテル(三洋化成工業社製ノニポール100)5部
、20%カセイカリ水溶液1.5部、水73.5部の混
合物をホモミキサーM(特殊機化工業社製)で10分間
撹拌して平均直径70μの気泡が分散したポリエチレン
エマルジヨンを調整した。
ナイフコーターによりこの気泡の分散したポリエチレン
エマルジヨンを乾燥塗膜厚が12μとなるように上記エ
マルジヨンを塗布量41νdで離型紙上に塗布し、70
℃で3分間加熱乾燥した後に更に90℃で4分間加熱乾
燥した。次いで離紙上の乾燥塗膜を不織布(日本バイリ
ーン社ED−200)と重ね合わせて熱カレンダーロー
ルでロール掛けして両者を一体的に接合し、孔径が11
μであり厚さ12μの微小多孔性樹脂被膜を有する創傷
部保護用当材(膜厚と孔径との比率は1.09である。
)を得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する非癒
着性は良好であつた。実施例 3ポリアクリル酸エステ
ノレ系エマルジヨン(大日本インキ化学工業社製ホンコ
ートR−3119−ん(固型分40%、粘度50CPS
/20℃)をホモミキサーM(特殊機化工業社製)で7
分間撹拌して平均直径50μの気泡を分散させた。
エマルジヨンを乾燥塗膜厚が12μとなるように上記エ
マルジヨンを塗布量41νdで離型紙上に塗布し、70
℃で3分間加熱乾燥した後に更に90℃で4分間加熱乾
燥した。次いで離紙上の乾燥塗膜を不織布(日本バイリ
ーン社ED−200)と重ね合わせて熱カレンダーロー
ルでロール掛けして両者を一体的に接合し、孔径が11
μであり厚さ12μの微小多孔性樹脂被膜を有する創傷
部保護用当材(膜厚と孔径との比率は1.09である。
)を得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する非癒
着性は良好であつた。実施例 3ポリアクリル酸エステ
ノレ系エマルジヨン(大日本インキ化学工業社製ホンコ
ートR−3119−ん(固型分40%、粘度50CPS
/20℃)をホモミキサーM(特殊機化工業社製)で7
分間撹拌して平均直径50μの気泡を分散させた。
ナイフコーターによりこの気泡の分散したポリアクリル
酸エステル系エマルジヨンを乾燥塗膜厚が10μとなる
ように上記エマルジヨンを塗布量21g/イで離型紙上
に塗布し、60℃で2分間加熱乾燥して半乾燥状態とし
た。次いで、この離型紙上の半乾燥塗膜を不織布(日本
バイリーン社製ED2OO)と重ね合わせてロール掛け
し、その後更に90℃で5分間加熱乾燥して孔径が18
μであり厚さ10μの微小多孔性樹脂被膜を有する創傷
部保護用当材(膜厚と孔径との比率は0.56である。
)を得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する非癒
着性は良好であつた。実施例 4 スチレンブタジエンゴム(旭化成工業社製タブプレン)
の15%酢酸エチル溶液100部と水20部の混合物を
ホモミキサーM(特殊機化工業社製)で10分間攪拌し
て平均直径70μの水泡が分散したスチレンブタジエン
ゴム溶液を調整した。
酸エステル系エマルジヨンを乾燥塗膜厚が10μとなる
ように上記エマルジヨンを塗布量21g/イで離型紙上
に塗布し、60℃で2分間加熱乾燥して半乾燥状態とし
た。次いで、この離型紙上の半乾燥塗膜を不織布(日本
バイリーン社製ED2OO)と重ね合わせてロール掛け
し、その後更に90℃で5分間加熱乾燥して孔径が18
μであり厚さ10μの微小多孔性樹脂被膜を有する創傷
部保護用当材(膜厚と孔径との比率は0.56である。
)を得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する非癒
着性は良好であつた。実施例 4 スチレンブタジエンゴム(旭化成工業社製タブプレン)
の15%酢酸エチル溶液100部と水20部の混合物を
ホモミキサーM(特殊機化工業社製)で10分間攪拌し
て平均直径70μの水泡が分散したスチレンブタジエン
ゴム溶液を調整した。
ナイフコーターによりこの水泡の分散したスチレンブタ
ジエンゴム溶液を乾燥塗膜厚が10μとなるように上記
溶液を塗布量61g/Irfで離型紙上に塗布し、60
℃で1分間加熱乾燥して半乾燥状態とした。次いでこの
離型紙上の半乾燥塗膜を不織布(日本バイリーン社製E
D−200)と重ね合わせてロール掛けし両者を一体的
に接合した後、更に90℃で5分間加熱乾燥して孔径が
14μであり厚さ10μの微小多孔性樹脂被膜を有する
創傷部保護用当材(膜厚と孔径との比率は0.71であ
る。)を得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する
非癒着性は良好であつた。実施例 5ポリエステル樹脂
(東洋紡績バイロン200)の20%酢酸エチル溶液1
00部と水15部の混合物をホモミキサーM(特殊機化
工業社製)で10分間撹拌して平均直径50μの水泡が
分散したポリエステル樹脂溶液を調製した。
ジエンゴム溶液を乾燥塗膜厚が10μとなるように上記
溶液を塗布量61g/Irfで離型紙上に塗布し、60
℃で1分間加熱乾燥して半乾燥状態とした。次いでこの
離型紙上の半乾燥塗膜を不織布(日本バイリーン社製E
D−200)と重ね合わせてロール掛けし両者を一体的
に接合した後、更に90℃で5分間加熱乾燥して孔径が
14μであり厚さ10μの微小多孔性樹脂被膜を有する
創傷部保護用当材(膜厚と孔径との比率は0.71であ
る。)を得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する
非癒着性は良好であつた。実施例 5ポリエステル樹脂
(東洋紡績バイロン200)の20%酢酸エチル溶液1
00部と水15部の混合物をホモミキサーM(特殊機化
工業社製)で10分間撹拌して平均直径50μの水泡が
分散したポリエステル樹脂溶液を調製した。
ナイフコーターによりこの水泡の分散したポリエステル
樹脂溶液を乾燥塗膜厚が10μとなるように上記溶液を
塗布量51g/イで離型紙土に塗布し、60℃で1分間
加熱乾燥して半乾燥状態とした。次いで、この離型紙上
の半乾燥塗膜を不織布(日本バイリーン社製ED−20
0)と重ね合わせてロール掛けし両者を一体的に接合し
た後、更に90℃で5分間加熱乾燥して孔径が12μで
あり厚さ10μの微小多孔性樹脂被膜を有する創傷部保
護用当材(膜厚と孔径との比率は0.83である。)を
得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する非癒着性
は良好であつた。実施例 6 ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製テイジンパンライ
トL・−1250)の10%塩化メチレン溶液100部
と水15部の混合物をホモミキサーM(特殊機化業社製
)で5分蒲攪拌して平均直径90μの水泡が分散したポ
リカーボネート樹脂溶液を調製した。
樹脂溶液を乾燥塗膜厚が10μとなるように上記溶液を
塗布量51g/イで離型紙土に塗布し、60℃で1分間
加熱乾燥して半乾燥状態とした。次いで、この離型紙上
の半乾燥塗膜を不織布(日本バイリーン社製ED−20
0)と重ね合わせてロール掛けし両者を一体的に接合し
た後、更に90℃で5分間加熱乾燥して孔径が12μで
あり厚さ10μの微小多孔性樹脂被膜を有する創傷部保
護用当材(膜厚と孔径との比率は0.83である。)を
得た。該当材の血液吸収性および傷口に対する非癒着性
は良好であつた。実施例 6 ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製テイジンパンライ
トL・−1250)の10%塩化メチレン溶液100部
と水15部の混合物をホモミキサーM(特殊機化業社製
)で5分蒲攪拌して平均直径90μの水泡が分散したポ
リカーボネート樹脂溶液を調製した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (1)傷口に対し無害無刺激性であり、常温で非粘
着性と少なくとも多少の屈曲性を有する水不溶性被膜を
形成し得る樹脂の溶液または分散液中に該液と実質的に
相溶しない気体または液体が微細な気泡または液泡の形
で均一に分散された分散液を製造する工程と、(2)こ
の分散液を離型性表面上に乾燥被膜厚が前記の泡の平均
直径の1.2倍以下となるような量に於て塗布乾燥する
工程と、(3)乾燥工程中に前記工程により得られる樹
脂被膜と多孔性繊維質基材を一体的に接合する工程を具
備したことを特徴とする微小多孔性樹脂被膜を有する創
傷部保護用当材の製造方法。 2 (1)傷口に対し無害無刺激性であり、常温で非粘
着性と少なくとも多少の屈曲性を有する水不溶性被膜を
形成し得る樹脂の溶液または分散液中に該液と実質的に
相溶しない気体または液体が微細な気泡または液泡の形
で均一に分散された分散液を製造する工程と、(2)こ
の分散液を離型性表面上に乾燥被膜厚が前記の泡の平均
直径の1.2倍以下となるような量に於て塗布乾燥する
工程と、(3)乾燥終了後に前記工程により得られる樹
脂被膜と多孔性繊維質基材とを一体的に接合する工程を
具備したことを特徴とする微小多孔性樹脂被膜を有する
創傷部保護用当材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50056040A JPS599179B2 (ja) | 1975-05-14 | 1975-05-14 | 創傷部保護用当材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50056040A JPS599179B2 (ja) | 1975-05-14 | 1975-05-14 | 創傷部保護用当材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51133413A JPS51133413A (en) | 1976-11-19 |
JPS599179B2 true JPS599179B2 (ja) | 1984-02-29 |
Family
ID=13015958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50056040A Expired JPS599179B2 (ja) | 1975-05-14 | 1975-05-14 | 創傷部保護用当材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS599179B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11050032B2 (en) | 2015-12-01 | 2021-06-29 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light-emitting element |
-
1975
- 1975-05-14 JP JP50056040A patent/JPS599179B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11050032B2 (en) | 2015-12-01 | 2021-06-29 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light-emitting element |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51133413A (en) | 1976-11-19 |
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