JPS599129B2 - 椎茸の種駒菌糸除去装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動打込法による自動植菌機に使用する椎茸の
種駒の表面に附着する菌糸を除去して粘着性を喪失し種
駒の円滑な供給を可能にして自動植菌機の打込作業の能
率を促進させることを目的とするものである。

然して自動植菌機に使用する種駒は打込目的に適する様
一定形状に成型せられ、打込時に於ては導管中を〒定方
向に配夕１ルて送給せられるものである。

然るに活性をもつ種駒は外周面に菌糸が附着して之が粘
着性を帯び相接着して円滑な流動性を阻害することとな
る。

従つて種駒の打込作業の自動化を計るためには先づ種駒
の流動性を促進するため種駒の表面に附着する菌糸を除
去する必要がある。

然るに従来の菌糸の除去法は拭払による手作業を以て行
なわれているため極めて非能率的で多くの労力と時間を
要する欠点があり之が自動植菌機の実施化を阻害する要
因をなすものであつた。

本発明はこの欠点を除去して自動植菌機の性能を充分に
発揮させるものである。本発明実施の態様を添附図面を
以て詳述すると、本発明のホッパーは槽底を半円筒状に
し、該半円筒面を上方に連続的に開いた形状に構成し、
固定部１と可動部２が上部の支点Ｔで枢支せられ、閉鎖
用ボルト１２を以て両構成部を結合し、このホッパーは
槽底にロールブラシ４が配設せられその回転軸３は軸受
６で支持せられてフリー５に接続し、ベルト１３を介し
てモーター８で回転せられる。

然してホッパーは穿孔鈑又は金網材で構成せられ穿孔又
は網目１６がありこの穿孔又は網目１６を通じて種駒１
５から除去した菌糸の排出を行うものである。

ロールブラシ４は周面にナイロン糸等の刷毛を植設して
種駒１５の外周面に存在する菌糸の除去を行うものであ
る。

更にこのホッパーにはその上部に取付位置を上下に喰違
えて相対向する傾斜板９、１０を配設し、種駒１５供給
時に於ては導入案内板となり、ロールブラシ４が回転中
に於ては種駒１５の飛散阻止板となるものである。

尚、種駒取出用の導樋１１並に受面１４を装備する。

菌糸が周面に存在する種駒１５をホッパー内に供給する
と傾斜板９、１０上を落下して槽内に収容せられるを以
てロールブラシ４を回転するとその周面に植設する刷毛
により種駒１５が攪拌摩擦せられて外周面に附着する菌
糸を除去して表面を平滑にするを以て粘着性を失しなう
に到るものである。然して除去せられた菌糸はホツパ一
に形成する穿孔又は網目１６を通じて槽外に排出せられ
る。

ロールブラシ４を回転して種駒の菌糸の除去を終ると閉
鎖用ホールド１２を弛めて可動側のホツパ一を展開して
底部を開放し種駒の取り出しが行なわれるものである。
斯くて種駒はその表面に附着する菌糸がすべて除去せら
れて平滑体となり粘着性を喪失するを以て打込作業を行
なう自動植菌機に掛けても円滑に種駒が供給せられて機
械的植菌作業を遂行させるものである。

尚、ホツパ一を可動部と固定部に両分することにより種
駒の取り出しと清掃を容易にして種駒の処理作業を一層
簡便にする。

又傾斜板を取付けることにより種駒の補給を調整して過
負荷によるロールブラシの回転不能を防止すると共にホ
ツパ一外に種駒が飛散することを防止する等の作用効果
を具備し椎茸栽培上に碑益する所著しく極めて優秀且つ
進歩［，た技術発明である。

【図面の簡単な説明】

添附図面は本発明の実施例を示すものであり、第１図は
側面図、第２図は正面図、第３図は一部を欠除するロー
ルブラシの側面図である。 １・・・・・・ホツパ一の固定部、２・・・・・・ホツ
パ一の可動部、３・・・・・・回転軸、４・・・・・・
ロールブラシ、５・．・・・・フリー、６・・・・・・
軸受、７・・・・・・支点、８・・・・・・モーター、
９・・・・・・傾斜板、１１・・・・・・導樋、１２・
・・・・・閉鎖用ホールド、１３・・・・・・ベルト、
１４・・・・・・受函、１５・・・・・・種駒、１６・
・・・・・穿孔、網目。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 槽底が半円筒状をし上方に開いた形状のホッパーと
   、該槽底の円筒面に沿つて回転するロールブラシとより
   なり、前記ホッパーを穿孔体又は網目体で構成すると共
   に、前記槽底が適時開放できる可動部を有しその一端を
   固定部に枢支したことを特徴とする椎茸の種駒菌糸除去
   装置。