JPS5991220A - 擁壁の補強工法とそれに使用するア−スアンカ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、宅地等の造成地において擁壁の補強工法に使
用されるアースアンカーに関するものである。

近年、宅地の造成化が進むに伴って、擁壁の事故が増加
する傾向にある。このような事故の主なものは、転倒、
はらみ、移動等があげられ、かがる事故の場合は、擁壁
を貫通して多数のアースアンカーを打ち込み、これら各
アースアンカー同士を互いに連結することが一般に行わ
れている。このようなアースアンカーによる工法は、削
孔へ引張材を挿入した後グラウト材を注入して先端部に
アンカ一体を形成させるものであるが、従来一般の工法
では、一本当たりの引き抜き抵抗力を充分なものとする
ため地中深く挿入しなければならず、そのため、削孔機
等の装置に大型なものを必要とし、かつ、架設設備の組
立が必要となって全体に大損りなものとなり、コスト高
となる欠点があった。本発明はこのような現状に鑑がみ
てなされたもので、低コストで実施することのできる擁
壁の補強工法とそのアースアンカーを提供せんとするも
のである。

以下、本発明の工法、及び、アースアンカーを図示の実
施例に基づいて説明すると、第１図から第６図は、本発
明アースアンカーの構造を示しており、図において、＋
１１は、本発明支持部材となる比較的短尺の支持パイプ
であって、断面半円形の一対の翼＋２１　（２）が、こ
の支持パイプ＋１１の先端部外周へ適合して配置されて
いる。更に、この支持パイプ（１）の先端には、翼（２
）　＋２１の内側面より突接した支持片（３）（３）が
、ピン（４）によって枢着され、これによって、このピ
ン（４）を支点として、翼＋２１　（２）の先端が外方
へ開くよう構成されている。（５）　（５）は、一対の
連結リンクであって、これら両連結リンク（５）　（５
）の端部同士がピン（６）によって相互に枢着され、更
に、両連結リンク（５）　（５１の他端は、支持パイプ
＋１１、及び、翼＋２１に形成したスリット＋７１　＋
８１より外部へ突出するとともに、その先端に取り付け
られた係合ピン（９）（９）が、Ｈ１２１（２）に形成
した係合孔（１０）　　（１０）へ保合している。（１
１）は、支持パイプ＋１１へ挿入した二股形状の連結杆
であって、この連結杆（１１）の一端が前記連結リンク
（５１（５１を相互に枢着しているピン（６）へ連結さ
れ、同じく連結杆（１１）の他端には、外部へ導出され
る棒状の引張具（１２）が固着されている。（１３）は
、連結杆（１１）の端部に取り付けた円盤形のスライド
板であって、このスライド板（１３）が支持パイプ＋１
１内を摺動する。本実施例では、これら支持パイプ（１
）、翼（２）、及び、引張′ｐ、（１２）をもってアン
カ一本体（１４）とするものであり、更に、これに加え
て、本発明ガイド部材となるガイドパイプ（１５）が設
けられる。このガイドパイプ（１５）は支持パイプ（１
）と同径の鋼管を用いたものであって、前記引張具（１
２）は、このガイドパイプ（１５）内へ挿入されて、該
ガイドパイプ（１５）内を通って外部へ導出され、更に
、ガイドパイプ（１５）の内端部が、支持パイプ（１）
の端部へ当接するようになっている。

さて、上記本発明アースアンカーを用いた施工方法を説
明すると、まず、第５図で示すように、擁壁（２１）を
貫通して下穴（２２）を削孔する。次いで、第６図で示
すように、この下穴（２２）内へアンカ一本体（１４）
とガイドパイプ（１５）を挿入し、ガイドパイプ（１５
）を外部で支持することにって、アンカ一本体（１４）
の支持パイプ（１）を支持しておき、この状態で外部に
導出された引張具（１２）を引っ張ると、連結杆（１１
）を介して、連結リンク（Ｆｌ）　＋５１のピン（６）
が引っ張られるから、これによって、翼＋２）　（２）
は外方へ開く。そして、ある程度まで開かせた状態で、
第７図の如く、ガイドパイプ（１５）のみを抜き出し、
次いで、引張具（１２）を強く引抜き方向へ引っ張ると
、翼（２）　（２）の先端が地中へ食い込むとともに、
連結リンク（５１（５１が略直線状となるまで完全に開
く。なお、翼（２１（２）は、第１図で示すように、そ
の先端が傾斜状に切り落としく２ａ）されて、地中への
食い込みを良好とじている。このようにして翼（２１＋
２１を開かせた後、第８図及び第８図に示すように、セ
メントミルクのグラウト材（１６）を注入して、翼（２
）　（２）部分を被覆しアンカ一体（１７）を形成する
。なお、グラウト材（１６）は出来れば下穴（２２）の
全長に亘って注入することが望ましい。

第９図は、本発明の他の実施例を示したものであって、
この実施例では翼（２）　（２１の先端部分において、
該翼（２）　＋２１の内側面側に、一対のナラ）　（Ｉ
ＦＩ）（１８）を支持パイプ（１）外周に固着して突起
を形成し、これによって、翼＋２１　（２）を予め僅か
に開かせた状態に保持している。

以上の説明でわかるように、本発明によれば、アースア
ンカーの先端に取り付けた翼を開かせた状態で、この翼
部分をセメントミルク等で被覆してアンカ一体を形成す
ることになるから、比較的引抜き耐力が大きく、そのた
め、従来工法のように地中深く挿入する必要はなく小型
な装置で済み、かつ、架設関係の設備が不要で低コ不ト
で実施できる効果がある。また、本発明の工法、及び、
ア−スアンカ一番こよれば、引張具を引っ張って翼を開
かせる際、ガイド部材でアンカ一本体を支持しておき、
これによって、少なくとも翼をある程度まで開かせるも
のであるから、翼の閉翼が良好に行われるとともに、ガ
イド部材は繰り返し使用できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明アースアンカーの斜視図、第２図は、
同じく縦断面図、第３図は、第２図のＡ−Ａ線断面図、
第４図は、同じ＜Ｂ−Ｂ線断面図、第６図から第８図は
、本発明アースアンカーによる工法を示す概略縦断面図
、第８図は、翼を開かせてセメントミルクで被覆した状
態を示す斜視図、第９図は、本発明の他の実施例を示す
アースアンカーの正面図である。 ＋１１−ｍ−支持部材、（２）−・翼、（５）一連結リ
ンク、（１２）−・−引張具、（１４）−アンカ一本体
、（１５）・−ガイド部材、（１６）　−・グラウト材
。 特許　出願人　積木ハウス　株式会社　　　゛代理人弁
理士　樽　　本　　久　　幸 ８９− 手続補正書く方式） 昭和５８年　３月２３日 昭和５・７年物犠第２０３１９５号 ２、発明の名称 擁壁の補強工法とそれに使用するアースアンカー３、補
正をする者 １１牛とのＩＷ系　　特許出願人 住　　所大阪市北区中之島６丁目２番２７号氏　　名（
名称）　積水ハウス株式会社４、イ鷺−［ 住　所　　　　優５５０　大阪市西区：１ｔＮ１１丁目
５番２号四ツ橋新興産ビル９Ｆ ６、補正により増加する発明の数　０ ７、補正の対象　　明１ ８、補正の内容　　別紙の通り 補正の内容 （ｌ）、明細書第７頁第１１行の［第６図から第８図は
、」を「第５図から第７図」に補正する。 Ｃ２）、明細書第７頁１３行の「斜視図」を「正面図」
に補正する。 以上 ９３−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、その先端に外方へ開く翼（２）を有し、かつ、外部
   から引っ張ることによって、この翼（２）を開かしめる
   引張具（１２）を備えたアンカ一本体（１４）を地中へ
   挿入し、このアンカ一本体（１４）の外端側へ挿入した
   ガイド部材（１５）により、該アンカ一本体（１４）を
   支持した状態で前記引張具（１２）を引っ張ることによ
   って前記翼（２）を開かせ、次に、ガイド部材（２２）
   を抜き出した後、引張具（２１）を引っ張って翼（３）
   を更に開かせ、グラウト材（１６）を注入してこの翼（
   ３）部分を被覆することをを特徴とする擁壁の補強工法
   。 ２、地中へ挿入される支持部材ｆｌ）の先端に、該支持
   部材＋１）の先端側を支点として外方へ開く翼（２）を
   枢着し、この翼の先端側へ連結リンク（５）の一端を枢
   支連結するとともに、該連結リンク（５）の他端側を外
   部へ導出される引張具（１２）へ連結してアンカ一本体
   （１４）を形成して、該引張具（１２）へ外嵌した長尺
   のガイド部材（１５）の内端を、前記支持部材（１１外
   端へ当接させるようにしたことを特徴とするアースアン
   カー。