JPS598916A

JPS598916A - 軸装及び額装の表装方法

Info

Publication number: JPS598916A
Application number: JP11731982A
Authority: JP
Inventors: 濱口　隆一
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1982-07-06
Filing date: 1982-07-06
Publication date: 1984-01-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は軸装及び額装の表装方法に関するものである。

従来の軸装及び額装の表装方法においては、仕上げられ
た作品が中央から左右両側縁部に行くに従って、−形状
（湾曲形状）に反り返って、折角苦心して仕上げても、
表装及び軸装本来の機能を発揮しない欠陥が存していた
。しかるに、本発明の表装方法によれば、従来の如き欠
陥を一挙に解消し、長期間に亘り表装本来の目的である
平坦な状態を持続し、簡易表装方法における多年の念願
をこ＼に達成することができるに至った極めて優れた利
点を併有する軸装及び額装の表装方法を得ることを目的
としたものである。

次に本発明の詳細な説明すれば、耐水性に優れ、且伸縮
しない合成紙の表面に接着剤を塗着し、その表面をシリ
コン焼付加工を施した離型紙で覆い、裏面には和紙を合
せ貼りしだ軸装及び植装用表装材を別殺し、表装の被対
象物である作品に水を噴霧して、しわを伸ばした後、表
、　　装材の表面に貼着させて乾燥し、次に合せ貼シし
た和紙に、対しても水を噴霧し、再び乾燥させると共に
、作品と合せ貼りした和紙の両面共の噴霧と乾燥により
、両面の収縮のバランスをとり、長期に亘って反りのこ
ない表装ができることを特徴とする軸装及び植装の表装
方法である更に本発明の実施の一例を図面に依拠して説
明すれば、（１）は耐水性に優れ、且伸縮しない合成紙
であって、−該紙（１）の表面には接着剤を塗着して、
シリコン焼付加工を施しだ離型紙（２）で覆い、他方合
成紙（１）の裏面にも接着剤を塗着して和紙（３）を合
せ貼りし、以上を以て１１１１装及び植装用表装材（ａ
）を構成する。（４）は和紙（３）に文字（５）等を書
した作品であって限定するものでない。（６）は作品（
４）の裏面、（７）は作品（４）のしわ、（８）は作品
（４）の裏面（６）に水をかける噴霧器、（９）は手、
（１０）は合成紙（１）の表面に貼着した布地部分であ
って、金らんどんす等、所定寸法にカットして貼着する
ものである。（川は掛軸（ｂ）を構成する半月、（１２
）は軸棒、（１３）は掛紐である。

本発明の表装方法を説明すれば、軸装及び植装用表装材
（ａ）の離型紙（２）を剥離して平坦なテーブル上に載
置する。この作業とは別個に作品（４）に対して水を１
１ｔｗして作品（４）全体にしめりを与えて若干しわな
のばしてやる。そして作品（４）を裏返しにして上記の
離型紙（２）にできるだけしわをのばした状態で載置し
、徐々に作品（４）の裏面（６）よりタオル等を介して
漸次しわのばし作業を施してやる。爾後合成紙（１）の
表面を下位にして、しわが寄らないよう注量し２ながら
表装材（ａ）を被せてやる。このような被せ作業によっ
て、作品（４）は合成紙（１）の表面と接着する。そし
て作品（４）の表面と密着状態にある離型紙（２）と作
品（４）とを分離後、作品（４）以外の合成紙（１）の
表面に布地（１０）を貼着し、該紙（１）の上下方Ｋ　
！１１１棒６功、半月（ｌｊ等を捲着して掛軸（ｂ）を
完成させる。かくシ・て製造された掛軸（ｂ）を構成す
る合成紙（１）の裏面に合せ貼りしている和紙（３）に
も水を噴霧して乾燥させる。以上によって表装の全工程
が終了する。

本発明は、表装材の構成を耐水性に優れ、且伸縮性しな
い性質を有する合成紙と、該紙の表面にシリコン焼付加
工を施しだ離型紙で覆ったことと、合成紙の裏面に和紙
を合せ貼りしたものから成っていて、中間に位置する合
成紙の表面に貼着の作品が、当初しわのばしのために噴
霧した水が蒸発することによって発生する作品のベース
となっている和紙が収縮して合成紙自体を湾曲状に反ろ
うとすると、合成紙の裏面に合せ貼りしである裏打ち和
紙に対しても水が噴霧されているので、作品の和紙と同
様に、水が蒸発して和紙を縮少させ、従って同時に反対
方向に反ろうとする作用力が働いて合成紙を反り返そう
とするだめ、作品の和紙が有している反り力との間にバ
ランスが保持されて軸装及び軸装物全体を、反らせない
作用力となって、表装本来の念願とされている水平状態
を常時長期に亘り保持した表装ができる極めて優れた利
点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明軸装及び植装の表装方法における表装材
の側面図、第２図は同表装材の構成材を分離した状態の
側面図、第６図は同要部の拡大縦断面図、第４．５．６
．７図は表装方法を示す図、第８図は表装が完了した掛
軸の正面図、第９Ｍは従来の表装方法によって表装され
た掛軸の反り状態を示す要部の平面図、俯１（１，１１
，１２図は第８図におけるＡ−Ａ、Ｂ−ＢＳＣ〜Ｃ線断
面図である。（ａ）・・・表装材、（１）・・・合成紙、（２）・・
・離型紙、（３）・・・和紙、（４）・・・作品、（５
）・・・文字、（６）・・・裏面、（７）・・・しわ、
（８）・・・噴霧器、（９）・・・手、（１０）・・・
布地部分、（１１）・・・半月、θの・・・軸棒、（１
３）・・・紐、（ｂ）・・・掛軸。特許出願人情　口　隆　− 第４図

Claims

【特許請求の範囲】

耐水性に優れ、且伸縮しない合成紙の表面に接着剤を塗
着し、その表面はシリコン焼付加工ゞを施した離型紙で
覆い、裏面には和紙を合せ貼りした軸装及び額装用表装
材を別設し、表装の被対象物である作品に水を噴霧して
、しわを伸ばした後、表装材の表面に貼着させて乾燥し
、次に合せ貼シした和紙に対しても水を噴霧し、再び乾
燥させると共に、作品と合せ貼りした和紙の両面共の噴
霧と乾燥により、両面の収縮のバランスをとり、長期に
亘って反りのとない表装ができることを特徴とする軸装
及び額装の表装方法。