JPS598877Y2 - プレス装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 以前から種々の形式のプレスを使用して金属容器蓋、た
とえば押込み型または引裂き型開缶用タブを有するイー
ジーオープン型の缶蓋が製作されている。

しかしながらこの種の従来技術の機械はある種の欠点、
たとえば構造が複雑すぎること、据付空間が大きすぎる
こと、非効率なこと、精度、速度、円滑作業および汚れ
の抑制が不十分なこと、および動力の消費が過大である
等の欠点をもっている。

たとえば米国特許第３ ，６８３，６６５号明細書に記
載のプレスのように前述の欠点を改善するために努力さ
れてきているが、本考案者の知っている範囲では現在入
手できるどのプレスも本考案のプレスの有する長所を有
するものはなく、また本明細書に記載のような非常に運
転が容易で経済的な方法によって容器蓋の製造できるも
のはない。

従って本考案の目的のひとつは、コンパクトであり、比
較的に簡単な設計であり、経済的で、耐久性があり、使
いやすい新しいプレスを得ることにある。

本考案の別の目的は効率が高く、円滑な高速運転ができ
る新しいプレスを得ることにある。

本考案のさらに別の目的は処理する物品のよごれを最低
にする新しいプレスを得ることにある。

本考案のさらに別の目的は前述の特色および利点を有し
、また金属容器蓋、特に押込み型および引裂き型タブを
有するイージーオープン缶蓋の製造に特に適する新プレ
スを得ることにある。

本考案のさらに特殊な目的は前述のプレスに使用される
新しい缶蓋供給機構を得ることにある。

本考案者はさらに前述のプレス上で組立て素材よりなる
物品を製造する新しくてやりやすい方法をも開示するで
あろう。

？考案の前述の目的はフレームと、上部戊形ステーショ
ンと千部或形ステーションとを有し、該上部戊形ステー
ションがら該下部或形ステーションに威形用素材を移送
する装置と、該フレーム上方にあり、垂直方向に隔置さ
れ、対向面の夫々に工具が配置されている一対の外側プ
ラテンと、該一対の外側プラテンの間にあり、該外側プ
ラテンとの対向面の夫々に工具が配置されている内側プ
ラテンとを有するプレスにおいて、 該一対の外側プラテンを相互に連結する連結部材と、該
内側プラテンと該一対の外側プラテンとの何れか一方を
固定し他方をそめ固定したプラテンに対して上下運動さ
せる装置とを有することを特徴とする或形プレスで容易
に達或されることがわかった。

このプレスでは、一方の外側プラテンの対向面に配列さ
れる工具と該対向面に向合った面の内側プラテンに配列
される工具とは第一の戊形ステーションを形威し、もう
一方の外側プラテンの対向面に配列される工具と該対向
面に向合った面の内側プラテンに配列される工具とは第
二の戊形ステーションを形或する。

内側プラテンと、一対の外側プラテンとのどちらかは他
方に対し上下運動して第一の戒形ステーションと第二の
或形ステーションを交互に作用ざせ、第一および第二戊
形ステーションに取付けられている夫々の工具の協動作
業が可能なように取付けられる。

さらに、該上下運動をさせるための可．動装置があり、
素材を第一或形ステーションから第二戊形ステーション
へ移送する装置を有する。

本考案プレスを備えた缶蓋製造機での好ましい実施態様
では、第一および第二の各成形ステーションに取付けら
れた工具は複数個のサブステーションを形或し、移送装
置としては第一威形ステーションのひとつのサブステニ
ションから別のサブステーションへ順次に第一素材を移
送し、第二或形ステーションのサブステーションから別
のサブステーションへ第二素材を前進させる装置が設置
される。

外側プラテンを含むスライドアセンブリの上昇行程のと
きに、第二素材は、外側プラテンの一つである下部プラ
テンの工具によって持上げ、支持され、内側プラテンで
あるボルスタ板の下面にある工具と協同して第二素材に
作用を及は゛す。

スライドアセンブリの下降行程のときには、外側プラテ
ンの一つである上部プラテンの工具はボルスタ板の頂面
上の工具と協同して第一素材に作用を及ぼす。

第二威形ステーションのサブステーションは好ましくは
直線上に配列され、素材を前進させる装置は、ボルスタ
板と下部プラテンとの間で水平往復運動をするようにフ
レームに取付けられた搬送バーよりなり、搬送バーは往
復運動装置によってスライドアセンブリと等時的に運転
される。

搬送バーの中に複数個の一直線上に配列された開口があ
って、少なくともひとつのスロットが開口の心合せ軸に
平行に延在し、隣接している開口の間を相互に連絡する
。

各開口は第二素材のうちの１個をその中におき、これを
下がら支え得る寸法形状をもち、スロットは下部プラテ
ンの工具がスロットを通り抜けることができるような寸
法形状をもつ。

さらに開口は第二或形ステーションのサブステーション
の間隔および配列方向に対応した間隔に心合せされる。

この結果、スライドアセンブリの上昇行程のとき、下部
プラテンの工具は搬送バーの開口の中を上向きに通り、
搬送バーはスロットを工具が通り抜けることによって、
スライドアセンブリを下降させなくても往復運動し得る
。

特に好ましい実施態様では、第一成形ステーションにお
ける第一素材は長い長さのウエブであり、このウエブの
移送装置は一対の割出しロールを有し、この一対の割出
しロールは何れも軸を平行にしてフレームに回転自在に
取付けられ、両ロールの間にウエブをはさんで第一素材
を第一ステーションのひとつのサブステーションから次
のサブステーションへ移送する。

下部プラテンの大体において下方でフレームに取付けら
れる往復運動装置は少なくとも一方の割出しロールを駆
動して、ウエブをスライドアセンブリと等時的に移動さ
せる。

移送装置はこのほかに第二の一対の割出しロールを有し
、これらの割出しロールが第二ステーションでウエブを
割出し、最初に述べた一対の割出しロールと、協同七で
第一ステーションで加工された素材を第二或形ステーシ
ョンに移送させることが望ましい。

この種の実施態様では、往復運動装置が第二の一対の割
出しロールの少なくともひとつのロールを駆動する。

最も有利な実施態様では、第二或形ステーションは２列
に配列された複数のサブステーションよりなり、前進装
置が各列で第二の被加工素材を同じ列の一つのサブステ
ーションがら次のサブステーションへ逐次に移送するよ
うに設計される。

２列に配列された開口は第二或形ステーションのサブス
テーションの間隔と配列の方向に対応した間隔と配列と
に配置され、各列における隣接サブステーションを相互
連絡するスロットを有する。

各開口はその中に第二の被加工素材の１個を入れ、これ
を下から支持できるような寸法形状を有し、スロットは
下部プラテンの工具が通抜けることができるような寸法
形状を有する。

別の特に好ましい実施態様では、プレスに金属ストリッ
プを第一戒形ステーションの一つのサブステーションか
ら次のサブステーションへ逐次移送し、第一或形ステー
ションで或形された被加工素材を第二或形ステーション
に移送する装置および円形の金属ブランクを第二或形ス
テーションの一つのサブステーションから次のサブステ
ーションに前進させる装置を設置する。

第一或形ステーションの工具はステーションを通過する
間に金属ストリップから少なくとも部分的にタブ環を戊
形できるように設計され、また第二或形ステーションの
工具は少なくとも金属ブランクにスコア線をつけてブラ
ンクに除去可能なパネルを形或し、パネルの部分に一体
構造のリベットを或形し、タブ引張り環をパネルに取付
けるためにリベットを変形できるように設計される。

このようにすると、プレスはこれに供給される金属スト
リップと金属ブランクとからイージーオープン金属容器
蓋を作ることができる。

又、前記金属ブランクを第二戒形ステーションに供給す
ることは、垂直に積重ねて多数の缶蓋用金属ブランクを
置く積重ね装置および搬送バーを有する缶蓋用ブランク
供給葦置を設置することによって達或される。

移送バ＝の中に１枚のブランクを置き、これを下から支
持する寸法形状を有する開口およびニの開口に隣憶して
積重ね装置中に配置された積重ねブランクを，下から支
持するのに適したプラットホーム部分が作られる。

搬送バーは積重ね装置の下側のある水平面で往復運動し
て、積重ね装置の積重ね軸上に交互にプラットホーム部
と搬送バーの開口とを心合せするように取付けられる。

この搬送機構にはまた開口の対向する両側に沿って搬送
バー上に取付けられた一対のナイフがあって、これらの
ナイフは、ブランク積重ね装置の中の最低ブランクとそ
のすぐ上のブランクとの間を通り、ナイフによって最低
ブランクを分離し、ブランク積重ね装置と開口の上部が
心合せされたとき、これを開口に落下させ、積重ねられ
た残りのブランクはナイフの上面上に支持されるように
配置され、設計されている。

プラットホーム部を積重ね装置の軸心に合せるように搬
送バーを移動させるとき、積重ね装置中の積重ねブラン
クをプラットホーム部上に支持することで、搬送バーの
後退時に、プラットホーム部上に支持されている積重ね
ブランクの最低ブランクとすぐその上のブランクとの間
にナイフを差込むことができる。

最も有利な機構は搬送バーの開口にブランクを落下させ
ることを助或する真空装置を有する。

参考までに、複数個のサブステーションよりなる第一お
よび第二の戒形ステーションの一方を他方の上に配置し
、作動部分を構或する上下往復運動するスライド装置に
よって第一および第二の或形ステーションを作動させる
プレスに於ける素材を組み合わせて物品を製造する方法
について説明しておく。

この方法は最初の工程として、第一戒形ステーションの
一つのサブステーションがら次のサブステーションへ複
数個の第一素材を順次に前進させて各サブステーション
で素材を加工し、第二或形ステーションの一つのサブス
テーションから次のサブステーションへ複数個の第二素
材を順次に前進させて各サブステーションで素材を加工
する工程を含む。

素材の前進と等時同調して、スライド装置は上下の往復
運動を行なって、第一および第二の戊形ステーションを
交互に作動させて、サブステーションで素材の加工を行
なう。

第一ａ形ステーションで素材に必要な加工を終ると、第
一の素材は第一或形ステーションから、第一の素材の流
れと交差する第二戊形ステーションのサブステーション
に逐次前進し、このサブステーションで第二或形ステー
ションが作動状態になったとき、各１枚ずつの第一およ
び第二の素材が組立てられて完戒品を作る。

この方法の好ましい実施態様では、金属ストリップを第
−４形ステーションの一つのサブステーションから次の
サブステーションに間欠的に前進させて、ストリップの
少なくとも一部を複数個のタブ引張り環に変え、複数個
の金属ブランクを第二或形ステーションの一つのサブス
テーションから次のサブステーションに逐次前進させて
ブランクの少なくとも一部を缶蓋に変えることによって
、金属ストリップと円形金属ブランクとからイージーオ
ープン型の金属容器蓋が製造される。

ストリップとブランクとの前進運動と等時同調されて、
上下に往復運動するスライド装置は第一および第二の戒
形ステーションを交互に作動させてそれらの数個のサブ
ステーションで素材を加工して、ストリップとブランク
との変形を行なう。

第一戊形ステーションでストリップに所要の加工を終っ
てから、第一戒形ステーションで戒形されたタブ引張り
環は第一戊形ステーションから、タブ引張り環の流れと
交差する第二戒形ステーションのサブステーションに逐
次前進し、このサブステーションで１個ずつのタブ引張
り環と蓋部品とが、第二戒形ステーションが作動すると
き組立てられてイージーオープン容器蓋が作られる。

前述の方法で最も望ましいことは、下記の工程からなる
ｌサイクルに於てブランクを前進させる工程が、搬送バ
ーの使用により効果的に行われることである。

（１） 搬送バーの開口を第二或形ステーションのひ
とつのサブステーションと垂直方向で心合せし、 （２）そのサブステーションで加工したブランクを降下
させてその開口の中に収容し、 （３）搬送バーを移動させてストリップの流れの方向と
交差する第二或形ステーションのサブステーションとそ
の開口を垂直に心合せし、（４）ブランクを開口から上
昇させてそのサブステーションでブランクを加工するこ
と。

最も望ましいのは、ストリップの少なくとも一部を変形
してタブ引張り環にしてから、タブ引張り環をストリッ
プにつけたま・、ストリップをその流れと交差する第二
戊形ステーションのサブステーションに間欠的に前進さ
せることである。

次に添付図面について詳細に説明する。

これらの図面は、水平ボルスタ板又は内側プラテン１４
を固定した４本の直立円筒形ポスト１２を有し、全体と
して１０で表わされるフレーム（その一部分だけを図示
）を含む本考案の実施態様を示す或形プレスを示す。

全体として１６で示される上下に往復動自在なスライド
アセンブリはボルスタ板（内側プラテン）１４の上下に
夫々配置された１対の隔置された上下水平プラテン（外
側プラテン）１８，２０を含む下部プラテン１８のすみ
のスリーブ部１９にポスト１２が摺動自在にはめこまれ
、下部プラテンは、ボルスタ板１４にある孔１５を貫通
している４本のタイロツド２２によって上部プラテン２
０に取付けられているので、即ち連結部材である４本の
タイロツドで一対の外側プラテン（上部プラテンと下部
プラテン）を連結しているので、スライドアセンブリ１
６を構戊する１対のプラテン１８， ２０は静置ボルス
タ板１４に対してひとつのユニットとして上下動可能で
ある。

適当な装置（図示せず）によって駆動されるクランク軸
２４はスライドアセンブリ１６の下でフレーム１０に回
転自在に取付けられ、偏心カム２６がクランク軸に固定
される。

偏心カム２６はビットマンアーム３０の案内カラ一部２
８内に配置され、ビットマンアームの上端部はピン３２
によって、下部プラテン１８の下側から突出しているヨ
ーク３４に枢動自在に連結される。

クランク軸２４の回転運動が偏心カム２６およびビット
マンアーム３０によって伝動され、スライドアセンブリ
１６の上下往復運動になることが判る。

上部ダイス３６および下部ダイス４０よりなる一直線上
に並列された４組のダイスは締付具４４およびダイシュ
−４６によってそれぞれ上部プラテン２０の底面３８お
よびボルスタ板１４の頂面４２に固定される。

ダイスの各セットが上部或形ステーションのそれぞれ分
離したサブステーションを形或し、上部戊形ステーショ
ンで、この中に供給されるストリップ９８から容器蓋用
のタブ引張り環が威形される。

同様に上部ダイス４８および下部ダイス５２よりなる４
組の缶蓋戊形ダイスは締付具４４およびダイシュ−４６
によって、それぞれボルスタ板１４の下面５０および下
部プラテン１８の上面５４に固定される。

上部ダイス４８および下部ダイス５２よりなる４組のダ
イスは、上部或形ステーションのダイスの列に対して直
角に延在する２列に配置され、協同する対になった各組
のダイスは下部或形ステーションのそれぞれ独立したサ
ブステーションを形或し、下部威形ステーションでこ・
に供給される円形金属ブランク１００に戊形作業を行な
って缶蓋を作る。

下部戊形ステーションで、ブランク１００は全体として
５６で表わされる搬送バーによってあるサブステーショ
ンから同じ列の次のサブステーションに順次に押進めら
れる。

搬送バー５６はその一端にあるプラットホーム部８２と
、大体において■字形の断面をもち、断方向に延在して
いる４個の隔置されたラック部６１とよりなる。

図面から判るように、プラットホーム部８２の下側には
ラック部６１が固定され、そのラック部６１の下部は上
方に開いているＵ字形の軌条５７の中に摺動自在にはめ
こまれており、軌条５７はフレーム１０の内方へ延在し
ている固定フランジ部分１１に支持される。

２個の内側のラック部６１はそれぞれこれらに並設され
ている側のラック部６１とで１組を構或し、各組にはこ
れを構或する２個の；ラツク部に互いに対向して或形さ
れたアーチ状めくぼみ５８を設けることによってある個
数の開口゛もしくはポケットが形或される。

第６図に示すように、各くぼみ５８には蓋用ブランク１
００をそのくぼみに置いたときブランクを下から受ける
支持部分となる縁部５９がある。

ポケットは蓋或形サブステーションの間隔及び心合せに
対応して隔置され心合せされるように配置されているの
で、搬送バーが停止し、スライドアセンブリ托の上向き
工程時に、下部ダイス５２はポケットの中を上向きに通
過して、ブランク１００を持上げることができる。

各組の並設されているラック部６１同士の間隔は下部ダ
イス５２を通過させるのに十分であり、スライドアセン
ブリ１６が持上げられた位置にあるとき、搬送バー５６
の往復動が可能になる。

従って、スライドアセンブリ１６を下降させなくとも、
搬送バー５６を後退させ得るので゛、時間的ロスが少な
く、作業速度が最大になる。

搬送バー５６にはプラットホーム部８２の下側から突出
しているカム従軍支持ブロック６０があり、ブロック６
０には１対の垂下カム従軍６２が取付けられている。

直立した波状リブ６６を有するカムホイール６８がカム
軸７０に固定され、リブ６６はカム従車６２の間に配置
されて、カム従軍６２がカムホイール６８の対向側面上
に接触させる。

フレーム１０の中で支持されているカム軸７０には、ク
ランク軸２４上に取付けられた歯車７４と噛合っている
歯車７２が取付けられている。

従ってクランク軸２４の回転はカムホイール６８を回転
させ、カムホイール６８の回転運動は１ノブ６６および
カム従軍６２によって伝動されて搬送バー５６の往復動
となる。

搬送バー５６およびスライドアセンブリ１６は共通の主
モータによって駆動されるので、これらの運転は等時に
される。

円形の開口７９を有する底板７８と垂直に積重ねられた
蓋用ブランク１００の水平方向の運動を拘束する４本の
直立ポスト８０とよりなり、全体として７６で示される
一対のブランク積重ね装置（一方だけを図示）から、蓋
用ブランク１００は、搬送バー５６に供給される。

第３図と第４図とを比較するとわかるように、積重ね装
置７６は搬送バー５６の上方にあり、プラットホーム部
８２とラック部６１の対応する１組の中に戊形されるく
ぱみ５８とによって形或されるポケットと搬送バー５６
の往復動時に心合せすることができるように置かれてい
る。

くぼみ５８の縁５９の上部で内方へ突出する１対のナイ
フ８４が各第一ポケットの対向する側に沿ってラック部
６１に固定されている。

ナイフ８４は蓋用ブランクの積重の一番下のブランク１
００′とそのすぐ上のブランクとの間に入ってそのすぐ
上のブランクの周縁フランジの両側部．に係合するよう
に配列されている。

ナイフが入り始めたところを第５図に示す。

第３図および第６図に示すように、搬送バー５６が完全
に後退した位置に達するとき、一番底にあるブランク１
００′はそのとき積重ね装置７６の下に心合せされてい
る第一のポケット内に落下するが、その上にあるブラン
ク１００はナイフ８６の上に支持されていて落下しない
。

蓋用ブランクのポケットへの移送は、積重ね装置７６の
下側に支持され（支持方法は図示せず）、真空源（図示
せず）に連絡している真空パイプ８７によって起される
下向きの力あるいは圧力差によって下方から助或できる
。

図面から判るように、蓋用ブランクを搬送バーに供給し
やすくするために下向きの力を使用することは、プレス
作業の速度を速める。

搬送バー５６が前進して、ナイフがブランクから離れる
とブランク１００はプラットホーム部８２上に落下、支
持され、次のブランクを供給するために、搬送バー５６
が後退してきて、ナイフ８６がブランク間に差込まれ得
る位置に入る。

第１又は上部或形ステーションで、軸９１（支持方法を
図示せず）上に自由回転するように取付けられた上部ロ
ール９０と、同様に適当な装置によって支持され、クラ
ンク軸からの適当な駆動機構（支持体および駆動機構を
図示せず）、たとえば調時ベルトアセンブリによって駆
動される軸９３上に増付けられた下部ローラ９２よりな
る１対の割出しロールによって、金属ストリップ９８は
それぞれのタブ或形サブステーションへ間欠的に前進す
る。

駆動機構は、スライドアセンブリ１６の下降工程か終っ
たときに駆動用下部ロール９２が駆動されて、下部ロー
ルと押付け上部ロール９０との間にはさんでいたストリ
ップ９８を、上部戊形ステーションのサブステーション
を通って割出す。

上部ロール９０および下部ロール９２は第二又は下部の
蓋成形ステーションの各列の一つのサブステーションに
ストリップを前進させる。

図示の如く、同様に軸９１’， ９３’に支持され、ス
ライドアセンブリ１６の移動と等時的に駆動される第二
の１対の割出しロール９０’， ９２’もまた設置され
る。

第二の１対のロール９０’， ９２’は第一の１対のロ
ール９０， ９２と１８０゜はずれた位相で運転される
ので、ストリップ９８はスライドアセンブリ１６の上降
工程に従って移動させられる。

従ってこれらの２対の割出しロールは協同して、上部或
形ステーションと下部の蓋威形ステーションとの両方を
通ってストリップを前進させる。

前述の如く、プレスの上部戒形ステーションと蓋戊形ス
テーションとではスライドアセンブリ１６の上下往復運
動によって交互に加工が行われる。

蓋用ブランク１００は下部プラテン１８によって、下部
プラテンに取付けられた下部ダイス５２に持ち上げられ
、第５図に示すように、スライドアセンブリ１６が行程
の最高点に達したとき、下部ダイス５２は静止ボルスタ
板１４に取付けられ、対になった上部ダイス４８と協同
して或形を行なう。

上部プラテン２０に取付けられたタブ威形用上部ダイス
３６は、スライドアセンブリの行程が最低点に達したと
き、ボルスタ板１４に取付けられ、対になった下部ダイ
ス４０と協同して金属ストリップ９８を加工する。

スライドアセンブリの行程の最高点と最低点とを利用し
てストリップおよびブランクを加工又は戒形することは
、従来のプレス（ボルスタとプラテンとを夫々２個備え
、第１又は上部威形ステーションと第２又は下部或形ス
テーションを有し、その上部或形ステーションから下部
戒形ステーションに戊形用素材を移送する装置をもつプ
レスを含めて）よりも作業を円滑にし、摩耗を少なくす
るばかりでなく、生産速度ならびに動力消費の点で効率
が増大することが判明した。

これらの利点は主として、２個所の戒形ステーションに
よって得られる能力の増加およびプレスの形態によって
得られる負荷の配分が釣り合っていることによるものと
思われる。

さらにまた、実施例装置では、最もよく潤滑を要するプ
レスの部分、すなわち駆動装置が或形ステーションの下
に配置されているので、素材の潤滑剤による汚れが実質
的に少なくなる。

第３図、第４図および第５図は蓋用ブランクが威形ステ
ーションの一方の列に沿って前進するところを示す。

第３図（および第６図）に示すように搬送バー５６が完
全に後退した位置になると、新しくブランク１００′が
プラットホーム部８２に隣接する第一のポケット中に真
空に助けられて置がれ、ナイフ８４はその上面８６上に
積重ねられた残りのブランクを支える。

搬送バー５６が前進（図の右方向）して第４図の完全に
延びきった位置まで移動すると、ブランク１００′は下
部ダイス５２Ａと上部ダイス４８Ａとによって形威され
る第一のサブステーションに前進し、積重ねられた残り
のブランク１００はプラットホーム部８２によって支え
られる。

このとき、スライドアセンブリ１６は上昇行程中にあり
、下部ダイス５２Ａは第一のポケットからブランク１０
０’をまさに持上げようとしている位置にある。

図面から判るように蓋用ブランク１００’を第一のポケ
ットから持上げる運動はポケットの上部に取付けられた
上にかぶさっているナイフ８４によって制限されるが、
第一の組の上部ダイス４８および下部ダイス５２はとも
に弾力作動するように取付けられているので、蓋用ブラ
ンク１００′の送行の制限にも、また他の組のダイスを
協同させるのに必要なスライドアセンブリ１６の上昇運
動に適応することができる。

従ってスライドアセンブリ１６の上昇運動を続けると、
下部ダイス５２Ａはブランク１００′を第一ポケットか
ら取除き、上部ダイス４８Ａとブランクをクランプ係合
させるのに十分な距離までブランクを持上げることによ
って、搬送バー５６がその後退位置までもどって次のブ
ランクを拾いあげる間その位置にブランクを保つ。

このような中間位置を第５図に示す。

搬送バー５６が後退運動になると、スライドアセ？ブリ
１６はその上昇行程を終り、下降運動を始める。

搬送バー５６がふたたび第３図および第６図に示される
位置になると、ブランク１００′が既に第二のポケット
中に収納されていて、別のブランクが積重ねられたブラ
シクから分離されて第一のポケットに収納されることが
わかる。

このようにして、搬送バー５６が下部の蓋或形ステーシ
ョンを通って往復運動する間に、ブランク１００が順次
に１枚ずつ下部ステーションでサブステーションから次
のサブステーションに推移される。

下部の蓋戊形ステーションの第二のサブステーションで
は、ブランクに対する一連の戒形作業のうちの第一の作
業が行なわれる。

すなわち、上に乗っているブランク１００は下部ダイス
５２ Ｂによって第４図の位置から第５図の位置に持上
げられ、この位置で下部ダイス５２ Ｂが上部ダイス４
８Ｂと協同してブランク１００に対する或形作用を行な
う。

それからスライドアセンブリ１６が下降してブランク１
００を上部ダイス４８ Ｃおよび下部ダイス５２Ｃの戊
形作用を受けるような位置である搬送バー５６の第三ポ
ケットに下降させる。

ブランクは同様に他の各蓋戊形アブステーションに順次
に前進する。

次に第１図および第２図に示される金属タブ引張り環の
或形について述べると、金属ストリップ９８は、２列の
蓋或形ステーションに適合させなければならないので、
２個のタブを同時に或形するのに必要な距離だけストリ
ップを前進させる１対の割出し用の上部ロール９０およ
び下部ロール９２によって上部戊形ステーションの連続
するタブ戒形ステーションに間欠的に前進させられる。

各組の引張り環或形用の上部ダイス３６および下部ダイ
ス４０は２つずつになっていて２個の引張り環を同時に
作ることができるようになっている。

タブ戒形サブステーションの戊形作業が終ると、判りや
すくするために第２図で一段高くなった線分で示されて
いる或形されたタブ引張り環９９を有するストリップ９
８は上部ロール９０′および下部ロール９２′によって
間欠的に前進して、各列の蓋或形サブステーションのひ
とつに配置された部分的に戒形された蓋の上にタブ引張
り環９９のひとつを置く。

ストリップ９８に戊形されたタブ引張り環９９と蓋或形
サブステーションとの相対的な位置はこのような作業が
できるように選ばれ、これらの関係位置は第２図で最も
よくわかる。

スライドアセンブリ１６の上昇行程のとき、並列した下
部ダイス５２Ｄはその上に心合せされた搬送バー５６の
ポケットからブランク１００を持上げて、対になった上
部ダイス４８ Ｄと協同して、タブの引張り環を蓋ブラ
ンクに組み合わせる。

タブを取付けた蓋ブランクは続いて、次の蓋或形サブス
テーションに前進し、蓋になし得る任意の逐次作業を行
なう。

注意しなければならないことは、タブ引張り環９９はス
トリップから切離されて他の方法、たとえば該当する蓋
戒形サブステーションに隣接して終っている垂直シュー
トを通って供給することもでき、また素材を組立てるの
ではなく単一素材から作られた缶蓋、たとえば一体構造
に戊形された押込み式の開缶用タブを有する缶蓋も、本
考案に基いて製作されたプレスを使用して、下部の蓋戊
形ステーションだけを運転して或形することができるこ
と、さらにまた本考案に基いて、前述のような配置にす
る代りに１対のプラテンに対して上下の往復運動をする
ようにボルスタ板を取付けたプレスを得ることもできる
ことである。

さらにまた本考案の原理から逸脱しないで、図示の実施
態様にその他の変更を加えることも可能である。

従って、本考案によれば、コンパクトで比較的に簡単な
設計の新しいプレスが得られることがわかる。

このプレスの使用は経済的で、効率よく、耐久性があり
、便利であって、円滑な高速運転が可能で製品の汚れが
最低限になり、金属容器蓋の製造、特に押込み式および
引裂き弐開缶タブを有するイージーオープン缶蓋の製造
に特に適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による或形プレスの部分透視図であり、
第２図はプレスの上部を示す第１図の線２−２に沿った
立面断面図である。 第３図は搬送バーが後退位置にあり、スライドアセンブ
リが下降位置にあるときの第１図のプレスの搬送バーの
部分立面拡大断面図であり、第４図は搬送バーが前進し
た位置にあり、スライドアセンブリが上昇行程にあると
きの第３図と類似の図であり、第５図は搬送バーが中間
位置にあり、スライドアセンブリが最高位置にあるとき
の第３図と類似の図である。 第６図は第３図の線６−６に沿ってみたさらに縮尺を大
きくした前述の図面の搬送バーの断面図である。 これらの図面における主要部品を次に示す。 １０・・・フレーム、１２・・・ポスト、１４・・・ボ
ルスタ板（内側プラテン）、１６・・・スライドアセン
ブリ、１８， ２０・・・外側の上，下プラテン、２４
・・・クランク軸、２６・・・偏心カム、３０・・・ビ
ットマンアーム、３６・・・上部ダイス、３７・・・下
部ダイス、４８・・・上部ダイス、５２・・・下部ダイ
ス、５６・・・搬送バー、６０・・・ブロック、６１・
・・ラック部、６２・・・カム従軍、６８・・・カムホ
イーノレ、７０・・・カム軸、７２． ７４・・・歯車
、７６・・・ブランク積重ね装置、７８・・・底板、８
０・・・ポスト、８２・・・プラットホーム部、８４・
・・ナイフ、８７・・・真空パイプ、９１， ９１’・
・・上部ロール、９２，９２′・・・下部ロール、９８
・・・ストリップ、１００， １００’・・・ブランク
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 フレームと、上部或形ステーションと下部或形ステーシ
   ョンとを有し、該上部或形ステーションから該下部或形
   ステーションに戊形用素材を移送する装置と、該フレー
   ム上方にあり、垂直方向に隔置され、対向面の夫々に工
   具が配置されている一対の外側プラテンと、該一対の外
   側プラテンの間にあり、該外側プラテンとの対向面の夫
   々に工具が配置されている内側プラテンとを有するプレ
   スにおいて、 該一対の外側プラテンを相互に連結する連結部材と、該
   内側プラテンと該一対の仲側プラテンとの何れか一方を
   固定し他方をその固定したプラテンに対して上下運動さ
   せる装置とを有することを特徴とする或形プレス。