JPS598714B2 - 薄肉ステンレス鋼管用喰込式管継手 - Google Patents

薄肉ステンレス鋼管用喰込式管継手

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JPS598714B2
JPS598714B2 JP50027962A JP2796275A JPS598714B2 JP S598714 B2 JPS598714 B2 JP S598714B2 JP 50027962 A JP50027962 A JP 50027962A JP 2796275 A JP2796275 A JP 2796275A JP S598714 B2 JPS598714 B2 JP S598714B2
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JP
Japan
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packing ring
stainless steel
thin
steel pipes
walled stainless
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Expired
Application number
JP50027962A
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English (en)
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JPS51103314A (ja
Inventor
敏之 加藤
敦 牧野
稔 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
NSK Ltd
Original Assignee
Riken Corp
NSK Ltd
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Publication date
Application filed by Riken Corp, NSK Ltd filed Critical Riken Corp
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Publication of JPS598714B2 publication Critical patent/JPS598714B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は作業員が現場でスパナだけを用いて簡単且つ確
実に薄肉ステンレス鋼管相互を連結し得る薄肉ステンレ
ス鋼管用喰込式管継手に関するものである。
従来より水道管などの液体などを移送する管としては鉛
管やビニール管などが使用されていたが、鉛管は強度面
で劣っているために厚さが厚《なげればならないから重
量が重くなって好ましくなく、ビニール管は重量は軽い
が気温の変化に弱くていずれも好ましいものとは言えな
かった。
そこで近年JIS G 3459r配管用ステンレ
ス鋼鋼管」の規格で規定されるようにステンレス鋼管は
強度的に優れているので薄肉管で十分であり、温度の変
化にも強く、且つサビが発生する心配もない薄肉ステン
レス鋼管が使用されるようになってきつつある。
しかしながら、ステンレス鋼管はステンレス鋼自体が硬
《且つねばい素材であるのでネジ切りなどの加工を行な
い難く、しかも特に薄肉ステンレス鋼管の場合には管の
肉厚が薄いためにステンレス鋼のネジ切り加工が可能で
あってもネジを切ることが不可能であり、溶接やろう付
を行なうにしても特殊な技能を要すると共に作業現場で
火または熱を使用するので好ましくないなどの理由で、
薄肉ステンレス鋼管の適当な連結方法は未だ開発されて
いない。
本発明者らは鉛管やビニール管に比して性能面からも重
量の面から優れている薄肉ステンレス鋼管を水道管など
の比較的に圧力の低い分野の配管k使用しても内部を流
れる水などが継手部より漏洩することがなく、しかも素
人でもスパナだけで簡単且つ確実に連結し得ると共に、
急激な温度変化にも耐え得るような管継手について鋭意
研究の結果、本発明に係る薄肉ステンレス鋼管用喰込式
管継手を完成した。
すなわち、本発明は従来より浸炭焼入れをした特殊鋼よ
り成り且つ連結すべき管と接する面に鋸歯状条溝が設げ
られた特公昭40−1632号において開示された如き
喰込式管継手の欠点を除去した薄肉ステンレス鋼管用喰
込式管継手に関するものである。
更に詳しくは、本発明は両端側外周面が中心側にそれぞ
れ傾斜した円錘状を成すパッキングリングと、該パッキ
ングリングの一方の外周傾斜面の端部近傍を押圧する押
圧部を有するナットと、該パッキングリングの他方の外
周傾斜面の端部近傍を押圧する押圧部を有し且つ該ナッ
トに螺合する継手本体とより成る管継手において、パッ
キングリングは内周面が平滑で且つ傾斜面がパッキング
リング中心線に対して10°〜20°の範囲の所定角度
を成した形状の銅または銅合金のなまじ材により構成さ
れており、ナットおよび継手本体の抑圧部がパッキング
リングの外周傾斜面より10°〜20°の範囲の所定角
度だけ大きな角度で傾斜せしめられていることを特徴と
する薄肉ステンレス鋼管用喰込式管継手を提供するもの
である。
以下、図面により本発明k係る薄肉ステンレス鋼管用喰
込式管継手の1実施例について詳細に説明する。
第1図は本発明に係る薄肉ステンレス鋼管用喰込式管継
手を用いて薄肉ステンレス鋼管を連結した状態を示す一
部切断側面図、第2図は第1図におけるA部拡大断面図
である。
図面中、1は両端側外周面1aおよび1bが中心側にそ
れぞれ傾斜した円錘状を成すパッキングリングであり、
このパッキングリング10両端の円錘状を成す外周傾斜
面1aおよび1bのパッキングリング中心線に対する傾
斜角度αは10°〜20°好ましくは12°〜17°の
範囲の所定角度を成しており、また内周面1cは平滑で
あり、且つその両端面は図示した如<0.2〜0. 5
mmの厚さだけを残してその部分から傾斜面1aおよ
び1bが始まる形状を成していて、銅または真鍮、りん
青銅、黄銅などの銅合金のなまじ材により構成されてい
る。
2はパッキングリング1の一方の外周傾斜面1aの端部
近傍を押圧する抑圧部2aを有するナットであり、この
ナット2はパッキングリング1と同等以上の硬度を有す
る素材で構成されていて押圧部2aの傾斜角度βはパッ
キングリング1の外周傾斜面1aの傾斜角度αより10
°〜20°好ましくは12°〜17°の範囲の所定角度
だけ大きな角度を成している。
3は連結すべき薄肉ステンレス鋼管4a ,4bの両者
の外周に装着される継手本体であり、この継手本体3は
パッキングリング1と同等以上の硬度を有する素材で構
成されていて、パッキングリング1の他方の外周傾斜面
1bの端部近傍を押圧する抑圧部3aを有していてこの
抑圧部3aの傾斜角度γもパッキングリング1の外周傾
斜面1bの傾斜角度αより100〜200好ましくは1
2°〜17°の範囲の所定角度だけ大きな角度を成して
いて、パッキングリング1の外周側でナット2に螺合さ
れるものである。
かかる構造の本発明に係る薄肉ステンレス鋼管用喰込式
管継手を使用して薄肉ステンレス鋼管4aと4bとを連
結するには、先ず薄肉ステンレス鋼管4aおよび4bの
外周にそれぞれナット2およびパッキングリング1を遊
嵌せしめ、次に薄肉ステンレス鋼管4aと4bとの連結
すべき端面間の距離が適当な距離になるように継手本体
1内に両側から薄肉ステンレス鋼管4aと4bを差し込
み、しかる後に両側のナット2を継手本体3にそれぞれ
螺合せしめるとパッキングリング1は外周傾斜面1aと
1bとの端部近傍を継手本体3の押圧部3aとナット2
の押圧部2aとによって押圧されて端面が内側に折り込
まれるように変形してステンレス鋼管4a ,4bにそ
れぞれのパッキングリング1が喰い込む。
かかる操作において、ナット2の押圧部2aによって押
圧される側のパッキングリング1はナット2によって強
く押圧されるためにステンレス鋼管4a ,4bに喰い
込んで確実にパッキングリング1とステンレス鋼管4a
,4bとの間隙を密封し、継手本体3の抑圧部3aに押
圧される側のパッキングリング1は継手本体3側に押し
付けられながら変形してステンレス鋼管4a ,4bに
喰い込むと共に継手本体3の抑圧部とパッキングリング
1の外面傾斜面1bとの接触部が喰い込むようにスリ合
わされて継手本体3とパッキングリング1とが一体を成
したような状態となって密封効果を発揮するのである。
このようにして使用される本発明に係る薄肉ステンレス
鋼管用喰込式管継手のパッキングリング1に銅または銅
合金のなまじ材を使用する理由は、本発明に係る管継手
と形状が似ている従来の特公昭40−1632号におい
て開示されている如き管継手のようにパッキングリング
の内周面全面を薄肉ステンレス鋼管の外面に喰み込ませ
ようとすると非常に大きなトルクでナットと継手本体と
を締め付け螺合せしめねばならない欠点を除去し硬《且
つねばいステンレス鋼管に小さなトルクで確実にパッキ
ングリングを喰い込ませるために小さな押圧力で容易に
変化し得る素材を用いなければならないためと、押圧力
によって薄肉ステンレス鋼管に喰込み得る強度を有して
いるためと、薄肉ステンレス鋼管とのなじみが良く且つ
その熱膨張係数が近似しているので温度変化が激しい場
所に使用しても薄肉ステンレス鋼管内を流れる流体の漏
洩の恐れがないためである。
また、本発明に係る薄肉ステンレス鋼管用喰込式管継手
のパッキングリング1の外周傾斜面1a,1bがパッキ
ングリング1の中心線に対して10°〜20°の範囲の
所定角度αを成す理由については、上述した如き銅また
は銅合金のなまじ材を用いて下表に示す如き径の薄肉ス
テンレス鋼管を連結するのに使用する管継手を2本のス
パナのみで配管作業員が1人で実際配管現場の作業姿勢
で確実に操作することができるためには1人の作業員が
出し得る力は15〜20kgであることが必要である。
これは、20kgを超える力が必要な継手は実際現場配
管ではナットの締め付けが不足して漏洩事故が多《、ま
た15kg未満の力で締め付けが完了するような継手は
配管工が充分締め付けたという自覚が伴なわないため実
際配管現場では締め付け過ぎとなってパッキングリング
が過当な変形を受け、割れの危険が増大して好ましくな
いからである。
作業員がスパナを握って力を作用させる位置はスパナの
端部から50mm内側と考えてトルクを計算すればその
トルクは下表の如くになる。
しかるにパッキングリング10角度αが10度未満であ
るとナット2と継手本体3とに作用させるトルクが上表
の必要トルク以上なげればパッキングリング1を薄肉ス
テンレス鋼管に喰い込ませ得るに十分な変形が与えられ
ず、角度αが20度を越えるとトルクが上表より少なく
て済むためパッキングリング1を薄肉ステンレス鋼管に
喰い込ませ過ぎてパッキングリング1に割れが生じてし
まうことを本発明者らは究明したのである。
但し、作業者によって出し得る力はバラツキがあるので
最も一般的な範囲では角度αは12°〜17°の範囲に
あることが好ましい。
なお、ナット2および継手本体3の押圧部2aおよび3
aが成す角βおよびγとパッキングリング1の外周傾斜
面の角度αとの角度差は10°〜20°の範囲、好まし
くは12°〜17°の範囲にあることが必要であること
も本発明者らは究明した。
これは角度差(β一α)および(γ−α)が10度未満
では必要なトルクが大きくなりすぎて1人の作業員では
完全な締め付けができず、20度を越えると必要なトル
クが小さ《なりすぎて作業員の締め付げによってパッキ
ングリング1が薄肉ステンレス鋼管に喰い込みすぎてパ
ッキングリング1に割れが生じてしまうからであり、作
業者によって出し得る力のバラツキがあるので最も一般
的な範囲では角度差(β−α)および(γ−α)は12
°〜17°の範囲が好ましい。
以上の如き要件を備えた本発明に係る薄肉ステンレス鋼
管用喰込式管継手は、従来の特公昭40−1 6 3
2号の管継手よりもパッキングリング1の内周面の形状
が簡単で且つパッキング1の内周面に浸炭焼入れなどの
硬化処理を施す必要がないので安価且つ容易に製作でき
、非常に作業性の悪い場所でも作業員が力一杯スパナだ
けを用いて締め付ければ管端部の連結部より内部を流れ
る流体の漏洩がない状態κ従来簡単に連結することが不
可能であった薄肉ステンレス鋼管を確実に連結すること
ができ、更にこの本発明に係る管継手はメカニカルな手
段によるものであるので作業現場で火や熱を使用しない
ので熟練度を要することなく安全に作業を行ない得るな
ど種々の利点を備えており、その工業的価値は非常に大
きなものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る薄肉ステンレス鋼管用喰込式管継
手を用いて薄肉ステンレス鋼管を連結した状態を示す一
部切断側面図、第2図は第1図におけるA部拡大断面図
である。 1・・・・・・パッキングリング、1a,1b・曲・外
周傾斜面、1c・・−・・・内周面、2・・・・・・ナ
ット、2a・・・・・・押圧部、3・・・・・・継手本
体、3a・・・・・・押圧部、4a ,4b・・・・・
・薄肉ステンレス鋼管、α・・・・・・パッキングリン
グの外周傾斜面の傾斜角度、β・・・・・・ナットの押
圧部の傾斜角度、γ・・・・・・継手本体の押圧部の傾
斜角度。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 両端側外周面が中心側にそれぞれ傾斜した円錘状を
    成すパッキングリングと、該パッキングリングの一方の
    外周傾斜面の端部近傍を押圧する抑圧部を有するナット
    と、該パッキングリングの他方の外周傾斜面の端部近傍
    を押圧する押圧部を有し且つ該ナットに螺合する継手本
    体とより成る管継手において、パッキングリングは内周
    面が平滑で且つ傾斜面がパッキングリング中心線に対し
    10°〜20°の範囲の所定角度を成した形状の銅また
    は銅合金のなまじ材により構成されており、ナットおよ
    び継手本体の押圧部がパッキングリングの外周傾斜面よ
    り10°〜20°の範囲の所定角度だけ大きな角度で傾
    斜せしめられていることを特徴とする薄肉ステンレス鋼
    管用喰込式管継手。
JP50027962A 1975-03-10 1975-03-10 薄肉ステンレス鋼管用喰込式管継手 Expired JPS598714B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6124115U (ja) * 1984-07-16 1986-02-13 京都機械工具株式会社 ボルトカツタ−
JPS6138814A (ja) * 1984-07-27 1986-02-24 Toyo Kensetsu Koki Kk 棒状体の切断装置
JPH0351061Y2 (ja) * 1984-09-12 1991-10-31

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4513971Y1 (ja) * 1966-05-20 1970-06-13

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JPH0351061Y2 (ja) * 1984-09-12 1991-10-31

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