JPS598675Y2 - はさみ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、はさみに関するものであって、その目的は
指掛環の形、大きさを自在に調節できるようにして使い
易くしたはさみを提供することにある。

以下、この考案を具体化したいくつかの実施例を図面に
ついて説明すると、まず第１図に示すはさみは中間部に
おいて互いに軸着された一対のはさみ片１，２の後端に
対し、容易に撓曲可能な軟質金属よりなる板状又は棒状
の撓曲部材３，４の一端をロウ付け等によりそれぞれ一
体状に固着し、その撓曲部材３，４を環状に撓曲させて
指掛環としたものである。

この撓曲部材３，４ははさみの切断使用時に両はさみ片
１，２を開く場合に加えられる力くらいでは撓曲しない
程度の剛性を有している。

なお、前記軟質金属としては、軟鉄、銅、鉛、亜鉛、ア
ルミ、その他の合金等が使用される。

第２図に示すはさみは、一方のはさみ片２の指掛環をは
さみ片２と一体の通常のものとし、他方のはさみ片１の
みに容易に撓曲可能な撓曲部材３を固定したものである
。

そしてこの撓曲部材３としてこのはさみは、金属薄板を
つる巻き状に巻回したいわゆるたわみ金属管を使用して
いる。

第３図に示すはさみは両はさみ片１，２に撓曲部材３，
４を固定するとともに、はさみ片１，２との接合部７を
含むようにその撓曲部材３，４の外周を軟質合或樹脂５
で被覆したものである。

第４図に示すはさみは、一方のはさみ片１のみに撓曲部
材６を設けたものである。

そしてこの撓曲部材６はあらかじめ環状に或形されたも
のであり、又、切断のための力が加えられる部分８は肉
厚を増して切断時にこの部分が変形しないようになって
いる。

このように、これらのはさみは容易に撓曲可能な撓曲部
材を指掛環として使用しているので、このはさみの使用
に際しては、第１図に２点鎖線で示すように指の大きさ
、切断するものの材質等に合わせて指掛環の形、大きさ
を最適なものにして使用でき、非常に使い易いはさみと
することができる。

以上実施例で例示したように、この考案は容易に撓曲可
能な撓曲部材を少なくとも一方のはさみ片の後端に固着
して指掛環としたことにより非常に使い易いはさみとす
ることができる優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案を具体化したはさみを示すものであって
、第１図は両はさみ片に撓曲部材を使用した例を示す正
面図、第２図は撓曲部材としてたわみ金属管を使用した
例を示す要部正面図、第３図は撓曲部材を被覆した例を
示す要部正面図、第４図は環状の撓曲部材を使用した例
を示す要部正面図である。 はさみ片・・・・・・１，２、撓曲部材・・・・・・３
，４，６。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 容易に撓曲可能な撓曲部材を少なくとも一方のはさ
   み片の後端に固着して指掛環としたことを特徴とするは
   さみ。 ２ 撓曲部材は軟質金属である実用新案登録請求の範囲
   第１項に記載のはさみ。 ３ 撓曲部材はたわみ金属管である実用新案登録請求の
   範囲第１項に記載のはさみ。 ４ 撓曲部材は一端においてはさみ片の後端に固着され
   、環状に撓曲された板状のものである実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載のはさみ。 ５ 撓曲部材は一端においてはさみ片の後端に固着され
   、環状に撓曲された棒状のものである実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載のはさみ。 ６ 撓曲部材は環状である実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載のはさみ。 ７ 撓曲部材は軟質合威樹脂により被覆が施されたもの
   である実用新案登録請求の範囲第１項に記載のはさみ。